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ギャラクティックストーム」を以下のとおり復元します。
*ギャラクティックストーム
【ぎゃらくてぃっくすとーむ】
|ジャンル|3Dシューティング|~|
|対応機種|アーケード(大型筐体)|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|1992年(ただしタイトル画面では1991と表記)|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|
|ポイント|シューティングとしてはムズすぎ&br()裏設定は鬱ゲー&br()裏技を使うと比較的快適に遊ぶことができるが……&br()BGMやグラフィックの質は高く雰囲気ゲーとも言える|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
タイトーの大型筐体ものの擬似3Dシューティングゲーム。
-ストーリー(後述のCDより)を要約すると、人類の宇宙進出の為に光速を超える技術が研究されていた折、突如謎の敵軍が地球を猛攻撃、すぐに立ち向かえるのはその研究での失敗作とされる機体であった…といったところ。

#region(もうちょっと詳しく。※ネタバレ有り)
この研究では8年前、技術完成間近で試作機体1号機が実験中に暴走、ブラックホールに吸い込まれて行方不明になるという事故が起きた。~
しかし、さらに遡ること数十年前に最初の物体光速化実験が「チーズ一切れの為にアフリカ大陸の半分が消し飛ぶ」という結果に終わった事を考えると、下手に救助に行って事故が明るみに出ようものなら…。~
結局、1号機パイロットからの救難信号に応える者は無く、彼は別の任務中に事故死という事にされてしまった。~
その試作2号機…の失敗作が自機。パイロットとナビゲーターの二人乗り。~
敵と戦ううち、二人は時折誰かの記憶や何かの記録を見ているような場面に遭遇する。~
それはラスボス…閉じ込められたブラックホール内で8年、ただし地球時間に換算すると20億年相当の間生き続け、自力で脱出出来る程に生命体として進化し原形を留めなくなった「1号機パイロットだったもの」の記憶だった。~
なお、1号機パイロットと2号機ナビゲーターは義兄妹。後述の背景に現れる女の子は、ナビゲーターの幼少時代との事。
#endregion

-ゲーム中の背景に一瞬何故か女の子の姿が見える等、このストーリーを基にした演出も。見てる暇なんて無いが…

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**問題点
※本作には使用筐体により1面からスタートするものと2面スタートのものとがあるが、どちらも問題点は同様。

-自機後方視点の3Dシューティングだが、言うなれば劣化『[[ナイトストライカー]]』、あるいは劣化『ギャラクシーフォース』といったところか。初心者が遊べる難易度ではない。
--自機後方視点の宿命とも言えるが、自機の陰に隠れた敵や弾や障害物が認識しにくく、当たってからでないとそこに弾・敵・障害物が有った事あるいはどこまで近づけばぶつかるかに気づかない。自機のグラフィックも当たり判定も大きい本作では致命的。
---ステージによって敵や障害物が何も無いところから突然現れる(これは元々2Dのグラフィックを並べて拡大縮小して3Dにしているので仕方無いが)ので余計わかりにくい。
--''敵はあらゆる方向から大量に現れて一斉に攻撃して来るが、自機は範囲も威力も貧弱なショットを進行方向真正面にしか撃てないので必ず撃ちもらすし、敵弾幕は一つ避ければ別の攻撃を食らうという密度''。
---無敵+全体攻撃効果のあるボムも有るが、敵の猛攻の前にはいくつあっても足りない。数も威力も無敵時間も。

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**評価点
-音楽のクオリティが高い。
--OGRこと小倉久佳氏が全曲を担当しており、小倉氏の優れたセンスが発揮されている。

-しっかり描き込まれたグラフィックも美麗。
--演出も「ナイトストライカー」ほどの出来と言っていい
#region(YouTube版序盤プレイ動画・1面スタート版)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=xdtBmfhRMJ8)
#endregion

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**総評
ただでさえ敵や障害物の配置自体が意地悪な上、自機の移動の操作性もいまいち。~
ゲームバランスにおける問題点から、ワンコインクリアは理論上''は''可能という猛烈な代物である。~
あくまでも理論上であり、筐体自体の出回りの悪さも含めて出来る人間は「一握り」と言ってもいいかもしれない。

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**余談
-裏技として、ゲーム開始前に特定のコマンドを入力すると、連射力アップ、自機のグラフィックと当たり判定縮小、耐久力約2倍化などの効果を(しかも重複させることも可能)受けることができる、このコマンドが広く知られていれば評価はもっと上がったかもしれない(恐らくデバッグコマンドだと思われる、このコマンドを使用して難易度の調整を行ったのならば、デフォルト状態での高難易度もうなずける)
--外付けのシンクロ連射装置を組み込むと画像が乱れるという悲しいコンボ付き。

-サントラは、オリジナルはサイトロンの「nouvelle vague(ヌーヴェルヴァーグ)-G.S.M.TAITO 7-」、アレンジ集はズンタタレコードの「ギャラクティックストーム~瞳の記憶~」が出ていたが、いずれもかなり昔のCDであり既に絶版となっている。
--ちなみに前者には前述のストーリーや設定、また『ウォリアーブレード』のオリジナルサントラ及びアレンジ2曲も収録されていて、そちらも名曲揃い。
-現在は、「タイトーレトロゲームミュージックコレクション1 シューティングクラスタ」に再録されており、こちらは現在でも入手しやすい。
//(2016年現在)
--こちらは、ギャラクティックストームの他『ハレーズコメット』『グリッドシーカー』『ダライアス外伝』『逆鱗弾』の楽曲も収録されている。
---また「タイトーレトロゲームミュージックコレクション1 シューティングクラスタ」「ギャラクティックストーム~瞳の記憶~」は現在iTune/moraで配信されているので、音質やCDに拘らないのであればこちらでも良いだろう。

-本作はZUNTATAのBGMとストーリーありきで作成して、それからゲームを後付けしたという噂がある。
--同様に、ロケテストで成績が振るわず、お蔵入りになったものを営業が無理矢理売りだしたという噂もある。
--また、自機にはかつて失敗作扱いされた機体という設定がある。何というか…妙に納得がいかないだろうか?

-本作の筐体は同時期に発売された「アクアジャック」に類似した当時としては簡素な代物であったが、タイトーのバブリー筐体「D-3BOS」に組み込むプランがあった。D-3の普及率の悪さもあってか実現はしていないが、簡易版とも言える「IDEA」版があり、完全密室になる環境は音響面の良さもありオリジナル筐体よりも様になっていた。ただし、2面からのスタートの残念仕様。

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