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Where's Waldo?」を以下のとおり復元します。
*Where's Waldo?
【うぇあーずうぉるど?】
|ジャンル|パズル|&image(http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3094&file=563477_45520_front.jpg,width=160)|
|対応機種|NES(Nintendo Entertainment System:海外版FC)|~|
|発売元|Bethesda Softworks|~|
|発売日|1991年9月17日|~|
|備考|北米のみ。日本未発売|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|ウォーリーをさがせない!|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-日本でも人気の絵本、『ウォーリーをさがせ!』をゲーム化した作品。
--『ウォーリーをさがせ!』シリーズは、大勢の群衆が緻密に描かれた絵の中から主人公のウォーリーを探し出すというゲームブックである。
--非常に大勢の群衆が一枚の絵に描かれていながらそれぞれがコミカルな行動をとっており、ウォーリーを見つけるまでの間も眺めていて楽しめるようになっている。

**特徴
-沢山の人であふれた絵のどこかに隠れているウォーリーや仲間達を探す原作と同様に、「街」や「森」などのステージそれぞれで隠れているウォーリーを探す。
--カーソルを操作してウォーリーのいる場所を選択できたらステージクリア。
--ウォーリーの位置は毎回ランダムで変わる。
-途中、ウォーリー探し以外のミニゲームもあり、ウォーリーが月までたどり着くとエンディング。
--全8ステージ。(ウォーリー探し5+ミニゲーム3)
--難易度選択がある。難易度を上げると変わる点は以下の通り。
---制限時間が短くなる。
---ウォーリー探しパートの画面が横にスクロールするようになり捜索範囲が広がる。
---ウォーリーを判別しにくくなる(詳しくは後述)

**問題点
-キャラクターが''象形文字''にしか見えず、ウォーリーを見つけるのはかなり難しい。
--というのもNESのスペック上扱える横256ドットという画面で先述の「群衆の絵」を表現しているためで、大きめに描かれている人でも幅16ドット程度しかない。
---ほとんどの人は8×16ドットの棒人間かヒエログリフのような状態。
---さらにNESのスプライトの色数制限もあるため、それも相俟ってどういう人がどういうポーズをとっている絵なのか判別するのも難しい。
---文章ではいまいちわからないので、日本で知名度の高いゲームで絵柄が似ているものを上げると[[MOTHER]](初代)の街並みに[[カラテカ]]の人間(顔など全く分からない)がうろうろしているような画面で「探せ」というようなものである。
---当然ながら原作のコミカルな絵は楽しめない。
--そんなドット絵が目一杯並んだ画面からウォーリーを見つけることになる。
---ウォーリーも当然ながら同じ調子のドット絵であり、誰がウォーリーなのか本気で判別できない。

-さらに、ウォーリーが答えの場所にいない時すらある。
--のではなく、じつは''ウォーリーがウォーリーなのか言われてもわからない''時がある。
--ウォーリーを表しているドット絵は1種類ではなく何種類もあり、''いつも同じポーズで立っているとは限らない''…ここまでは原作でも時々あるのだが…
--そして、あろうことかウォーリーの''色が違う''場合がある。
---「赤と白のボーダーシャツと青のパンツ」というウォーリーおなじみの特徴さえなくなってしまうので、ウォーリーを''判別できない''状況が発生する。
--これは高難易度のみで発生する「故意の仕様」であり、説明書に"Waldo (中略) may try to fool you by changing his colors, making it extremely difficult to catch him."と書かれている。
---「ウォーリーを感じろ!」とでも言うのだろうか。
-なお、お手つきをすると残り制限時間が減る。

-ゲーム内容はとても短く10分未満で全面クリアできてしまう。
--というよりゲーム全編を通しての制限時間があるため、それ以上プレイ時間は伸びない。

//-終盤で女性キャラが首チョンパになるなど、原作レイプを行っている。

-お粗末なミニゲーム
--初めのミニゲームは説明を見ないと何が起こったか理解できそうにない。
--暗闇の洞窟からウォーリーを出口に導く、という内容だが後述の通り効果音もないため何が起こって何をしているのか非常にわかりにくい。
---ちなみにここで「砂時計」を取ると制限時間が増える。
-二番目の迷路のミニゲームは少なくともこのゲームでは遊べる方。
--複雑に交差した地下鉄を通って、ウォーリーと眼鏡を通ってゴールまで行くというもの。
--ここで操作するプレイヤーキャラも小さすぎて何なのか判別できない。
-三番目はスロット。キャラクターの絵のスロットを目押ししてウォーリーを3つ揃える。……それだけである。
--ウォーリー以外のキャラで止めると制限時間が減り、3つ揃えてもクリアにはならない。
--ウォーリーとしろひげ以外のキャラはウーフやオドローを差し置いて脇役。

-BGMは移動とステージクリア時とエンディングだけで、捜索している時やミニゲームの時にはならない。
--ウォーリーを探すパートでウォーリーを見つけたときは効果音が鳴るのにミニゲームにはBGMも効果音も一切ないため、クリアしたときも無音のまま唐突に終わる。


**評価点
-背景はFCのゲームとしては及第点。これがRPGとかの街並みだったら褒められていただろう。&br;だが、これは「人間」を探すゲームなので・・・。
-エンディングである月のシーンだけがやけにグラフィックを頑張って作っている。
--ちなみにこのシーンでも地球はしょぼいグラフィックである。

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**総評
グラフィックが致命的に悪いため、ゲームとして成立していない。~
そもそもNESで『ウォーリー』を再現しようという企画が無謀だったというほかない。
現代のハードのスペックだとしても、テレビゲームでウォーリーを探すというのはなかなか無理がある。
原作の本を買ったほうが有意義だろう。

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**他ハードのウォーリーゲームに関して
-日本でもSFC版が発売されたが、こちらは面倒臭いおつかいゲーではあるものの、ゲームとしてはまともである。

-また、国内未発売だがDS、Wii、PC向けに発売された『Where's Waldo? The Fantastic Journey』も存在する。
--こちらは絵本さながらのウォーリーをさがせがプレイできる。

-発売元のベセスダソフトはこのソフトを最後に任天堂機に向けてソフトを一本も提供していない。
--2017年Nintendo Switchへ向けて『The Elder Scrolls V:SKYRIM』をリリースすることが決まり、久々に任天堂機に参戦した。

**余談
-最後のメーターは、月のところまで上がるとポケモンフラッシュのように激しく光る。
--もっとも当時は問題にはされておらず、表現能力に限界があるゲーム機では、この技法は当たり前のように使用されていたのだが……

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