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ストライダー飛竜」を以下のとおり復元します。
*ストライダー飛竜
【すとらいだーひりゅう】
//寒いネタを入れるな。
|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード(CPシステム)|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|1989年|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-カプコンと本宮プロ(本宮ひろ志プロダクション)との共同企画で作られたアクションゲーム。
-西暦2048年を舞台に、忍者を母体とする傭兵集団「ストライダーズ」に所属する、最年少にして特A級のストライダー「飛竜」が、全世界を支配する冥王「グランドマスター」抹殺任務を遂行するというストーリー。

**特徴
-操作は1レバーと2ボタン。サイファーという剣による攻撃ボタンと、ジャンプが割り当てられている。レバーを下に倒してジャンプボタンを押すとスライディング。
--飛竜はクライムシクルという鎌を持っており、「ジャンプした先に足場が壁があった場合、そこに引っかかってぶら下がれる」という「トップシークレット」のワイヤーを分かりやすくアレンジしたようなシステムを採用。忍者の俊敏さを演出している。 
-ステージはかなり起伏が激しく、坂を下れば移動速度が加速するという特徴がある。
-残機制(戻り復活)とライフ制の併用型。ライフは途中アイテムを入手することで回復やライフ個数の増加もできる。
--ライフゲージを全て失うと爆死する。これは任務失敗時に所属組織に纏わる情報を秘匿するために体内に仕掛けられた爆弾が破裂するという設定上の演出である。
-全5ステージの1周エンド。

**評価点
-主人公にしてプレイヤーキャラである飛竜は忍装束風のデザインだが、現代風らしくスタイリッシュで古臭さがない。
-システム・ステージ共に飛竜が格好良く画面上を動くように計算された設計がなされており、操作感、演出、共に爽快感がある。
--その中でも代表的なものが2面の地雷原となった谷を全力疾走で駆け下り、最後に大ジャンプを決める場面。
--また、飛竜本体の性能も高く連射装置を使うとさらに強力になる上、アイテムとして登場するオプションも強力で装着すると進行がぐっと楽になる。
-ダッシュはできないものの、攻撃判定のあるスライディング連発でスピーディーに先へと進む事ができる。
-クリア毎にボイスつき字幕つきのデモが入る。中でもステージ2のボス「東風三姉妹」を倒し、轟天改丸(飛行艇)を占拠した後のデモは名シーンとして有名。
--「きさまらの親玉のところへつれていってもらおうか。」この飛竜の要求に対し敗者となった中華娘の代表が語気を強めた北京語で
--「馬鹿な奴めっ!空中戦艦バルログあるかぎり世界は我々のものだ。」と吠えたてる。だが飛竜は冷淡にそれを切って棄てる。
--「きさまらにそんな玩具は必要ない」
//-後に飛竜はカプコンの格闘ゲームである『MARVEL VS. CAPCOM』に参戦。
//--格好良さやピカレスクな性格が受け、一躍人気キャラとなり、翌年にカプコン側のちょっとした思惑もあって続編『ストライダー飛竜2』が作られる程に。
//--同作では漫画版で使われたデザインが採用された。不用意に目立つスカーフをなびかせて市街地で大っぴらに暴れ回るタイプのアメリカン忍者テイストに挿し替えられている。
//---漫画版では飛竜の性格もゲームとは180度異なる「冷静な熱血漢」として描かれている。
//---また『NAMCOxCAPCOM』にも参戦。グランドマスターとの決戦がラスボス直前に行われるなど、登場キャラの中でもかなり優遇された扱いを受けている。
//---ただし、登場するのは続編『2』の飛竜で本作における飛竜とは設定上、別人(「飛竜」はあくまでコードネーム)であり、ライバルの飛燕も『2』からのキャラ。ストライダーが裏切りにより壊滅したという件も『2』の設定である。『1』、および漫画版の台詞も流用しているが。
//---ちなみに本作の2000年後が『2』で、そこでは本作の飛竜は任務を果たせずにグランドマスターが世界を創世した事が語られる。ただ、「お前はあの飛竜なのか?」と問われたりもしており、詳細は不明。
//---さらに『ULTIMET MAVEL VS. CAPCOM 3』にもストライダー飛竜の参戦が決定した。これらは余談で評価点とは関係なし。
-音響演出が秀逸。
--場面ごとにその場面に合った音楽に細かく切り変わっていく演出はさながら映画音楽のよう。メインテーマとも言える1面冒頭のBGM「踏み込め!」をはじめとして良曲も多い。
---・・・のだが、アーケード版はマスターアップ時のミスで半分近くのBGMがその1面冒頭のものになってしまっている。後の移植版では修正された。 
--音声演出も取り入られており、先のデモ画面ではボイス付き。妙に味があるネイティブスピークの台詞や憎たらしいグランドマスターの笑い声、4面のアマゾネスの謎の掛け声などが特徴的。
**問題点
-クセのある動きをするオプションと立て直しの難しさ。
--オプションには最大2個まで装着できるキノコ型、キノコ型2つの時に登場するサーベルタイガー型、その場の上空の敵を攻撃するタカ型の3種類が存在する。
--中でもキノコ型オプションは攻略の要であり、地形を物ともせず画面狭しと這いまわり、飛竜の攻撃ボタンに連動してビーム攻撃を放つ優れモノである。
---しかし開発途上の自律歩行兵器とでも言うべきか、奔放すぎるあまり敵のいない画面外にも駆け回り、意中の敵をなかなか倒してくれない場面が多い。
--オプション1個につきライフゲージに末端から順にリンクされ最大で2ゲージ分、赤表示でリンクされる。ダメージを受けて赤ライフゲージが消滅すると同時にオプションも消える。
---本作はオプションが有ると無いとで難易度が大きく変化するゲームなのでオプションを失うと立て直しが難しくなる。
---ダメージを1度だけわざと受け、残ったライフ2ゲージ分にオプション2個をリンクさせ、ライフの上限を底上げする「竜」アイテムで赤ライフゲージを埋めるというプレイ方法もある。
**移植・その後の展開
-移植はアーケード稼働の翌年の1990年にメガドライブ、5年後の1994年にPCエンジン(アーケードカード専用)へ行われている。
--メガドライブ版はセガが気合を入れて移植しており、かなりの良移植となっている。
---但しロムでありながら随所で1秒近い読み込み停止が頻発し、デモシーンのボイスもない。これはMDの音源だとボイスにノイズが入るのでカットしたのは好判断ともいえる。
//カプコン移植ものにはゲーム中に読み込み停止するソフトがあり、中でもSFC版ストZERO2やPS版天地を喰らうIIはBGMまで長々と停止するという粗悪品も存在する。本作は停止中もBGMだけは維持されるので煩わしいまでもテンポを著しく悪化するほどではない。
--オリジナルでは「忍者を母体とする傭兵集団」という設定が、PCエンジン版のみ「世界平和維持のために活動する組織」に変わっている。
-PCエンジン版は総じて残念移植。
--メガドライブ版はWiiのVCで2011年11月より配信中。
-海外でも人気だったのかカプコンから正式にライセンス取得し、STRIDER RETURNS(Stride II)なる作品がGENESIS(海外版メガドライブの事)で発売された。
--キャラクターやビジュアルシーンの絵を使い回しているるが、キャラの動きや面構成などオリジナル要素は大味。しかしジャンプ中に軌道補正ができ、中間デモにMDの音源とは思えないクリアなボイスが流れるといった良点もある。
-日本未発売のNES版は漫画版が原作となっており別物と化している。ちなみにタイトルデモの曲には公式で歌詞がつけられている。
-続編の『ストライダー飛竜2』は、ダッシュやブースト等の新技が追加されたが、前作と比べるとグラフィックが大幅に変わっているので人を選ぶ作品になっている。絵柄が濃い、という点では『1』、『2』両方に共通してはいるが。 
--最大の特徴は、横スクロール形式を踏襲しつつ、背景から足場まで全て3Dで描画されていること。
--分かりやすくいえばナムコの『風のクロノア』のようになっており、横視点を保ったままキャラクターの動きに合わせて背景がぐりんぐりん動いて変化していくためダイナミックで臨場感がある。
--キャラクターの移動性能が改善されたことでゲーム展開はテンポよくスピーディーになっているのは評価できるが、グラフィックが荒めでやや見づらく、カメラの動きも速いので人によっては酔うかも知れない。
---MVCシリーズでおなじみになった、飛竜の『超のつく冷血プロフェッショナル』というキャラクター像はこの『2』が初出である。
--ちなみに本作以前に海外でNESとジェネシスでオリジナルの続編(カプコン公認)が発売されている。
-2000年に1作目と2作目をカップリングしたPS移植版も発売された。『1』と『2』それぞれディスク1枚ずつの2枚組みになっている。
--BGMやグラフィックもほぼ忠実に移植されているが、オープニング画面や次のステージの開始前にローディングが入ってしまうのが難点。
--BGMもオリジナルに比べると音色が微妙に違いテンポがややもっさりしていて遅い。
--また『1』のみ、カプコン ゲームブックスとして書籍扱いで販売された。

-後に本作の企画者が他社に移籍して『[[キャノンダンサー]]』というアーケードゲームを製作。飛竜と同じシステムやケレン味などのエッセンスを継いだ作品として、こちらを真の飛竜の続編と見る向きも強い。

-余談だが『[[ロックマンXシリーズ>ロックマンシリーズ#id_ceedf9c5]]』の「ゼロ」の名前の由来は本作に登場する中ボス「ソロ」から取られていると言われている。

-これも余談だが、『ロックマン7』のスラッシュクロー取得時に、ライトットが「スXラXダーひXゅうみたいだ」と言い、ロックマンにそれは言わない約束だろと突っ込まれるデモがある。

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