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オーガス」を以下のとおり復元します。
*オーガス
【おーがす】

|ジャンル|シューティング|
|対応機種|SG-1000|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|
|稼働開始日|1984年|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|
|ポイント|飛行と戦闘を使い分ける可変機横STG…なのだが…|

**概要
-セガSG・SC用作品には珍しいアニメタイアップ作。当時人気のロボットアニメ『超時空世紀オーガス』のゲーム化。
--ゲームのタイトルはあくまで「オーガス」である。タイアップした作品タイトルとゲーム名が若干ながら違うのは珍しかった。パッケージにアニメのロゴもない。
--超時空世紀オーガスのゲーム化は後にも先にもこれ一本。これの前作といえる「超時空要塞マクロス」とは比べるべくもない。
-プレイヤーは自機、オーガスを駆って敵チラム軍の攻撃をかわし、時空振動弾を破壊するのが目的。


**システム
-オーソドックスな横スクロールSTG。自機「オーガス」は、ゲーム中は飛行形態の『フライヤー』ロボット形態の『オーガロイド』の二種に自由に変形できる。
--フライヤーは高速移動、オーガロイドは戦闘とそれぞれに特化した形態。
--フライヤー時は高速スクロール。オーガロイドになると低速スクロールになるがオーガロイドは敵弾に対しては無敵。
--1ボタンでショット、2ボタンで変形・キック(後述)。
--地上物、空中物の概念があり、地上物は「オーガロイド状態で地面にいる状態で2ボタン」でキックを出すことで破壊可能。
-2分30秒という制限時間内にラウンドの終端に到達し、出現する『時空振動弾』を破壊するとラウンドクリア。
-ラウンド構成は全く同じで、以下延々と続く。ラウンドごとに敵難易度が上がっていく。

**評価点
-きれいな画面
--単色スプライトしか使用できないSG系としては、だが。
--真っ黒な宇宙ではなく鮮やかな空と、色や柄で遠近感を表現しようとした背景の努力は垣間見える。
--タイトル画面のオーガスも良く描けている。
--自機オーガスもスプライトを重ねて二色(+透過)を実現している。

**問題点
-本作の最大の問題点。「時間がない!」
--制限時間があり、二分半という時間内にステージクリアをしなければいけないのだが、これが非常にタイトで、ほとんど道中をフライヤーで進まないとすぐに時間切れを起こす。可変システムの意味が全くない。
--ボス(時空振動弾)が現れると自動的にオーガロイドに変形。ここも自由に変形できる意味がない。
--ちなみに自機オーガスは、アニメでは4種類に変形できるメカなのだが、本作では2種類にしかなれないが、フライヤーとオーガロイドの中間形態「ガウォーク」も存在する。ステージの開始時、主人公の所属勢力エマーンの母艦『グローマ』から発進するシーンもちゃんと再現されており、「格納・発進時はガウォーク状態」というのもアニメ通り再現されている。だからガウォーク形態のグラフィックもちゃんと用意されているのだが、ゲーム中使われることがなかったどころか、オーガロイド形態すらも結局意味がなかった。
--さらにいうと、フライヤーとオーガロイドの戦闘力の差もそんなには、ない。
--時間制限さえまともなら、敵が多いところ、ガンガン進むべきところなどバランスを取ることもできただろうし、ガウォークを含めた三段変形も取り入れるなども考えられたはず。敵配置もメリハリがなくただただ順番に出てくる敵を撃っていくだけ。
-ラウンドを進めても代わり映えしないステージ、敵もイシュキック・イシュフォーンの二種でワンパターン。ナイキック等の番組後半のメカは出ない。


**総評
いかにもな「キャラゲー」。しかし容量やハード性能ゆえの問題点というよりも、単純に調整不足。時代だから、では見過ごせない単調ぶり。
旧機種な上に版権モノ、しかもそれほど有名でもないので今後配信等は絶望的であろう。SG-1000用ゲームとしては入手は容易なほうなので、アニメのファンであれば見かけたら話の種に買ってみてはどうだろうか。セガMk-III、マスターシステムでもプレイ可能。

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