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*オーガス 【おーがす】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B009WMNEX2)| |対応機種|SG-1000|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼働開始日|1984年|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|飛行と戦闘を使い分ける可変機横STG…なのだが…&br()ひたすら単調な展開&br()とにかく時間が無い|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -セガSG・SC用作品には珍しいアニメタイアップ作。当時のロボットアニメ『超時空世紀オーガス』のゲーム化。 --ゲームのタイトルはあくまで『オーガス』であり「超時空世紀」は付かない。タイアップした作品タイトルとゲーム名が若干ながら違うのは珍しかった。パッケージにアニメのロゴもない。 --オーガスの単体ゲーム化は後にも先にもこれ一本((客演を含めると『スーパーロボット大戦』シリーズもあるが、本放送より20年以上経ってからの話である。))。これの前作といえる『[[超時空要塞マクロス>マクロスシリーズ]]』とは比べるべくもない。 ---尤も、子供がおもちゃ屋で怖くて泣いたと言う(オーガスのデザイナー談)デザインと、難解な世界観((更に大人向けを目指したのか(マクロスも大友向けだったが)、本放送が日曜の昼間だと言うのに第1話がベッドシーンから始まっていると言う点も。ちなみにその時に出来た娘が後に主人公の敵として現れる(主人公が第1話終了時に未来にタイムスリップした為)。))からヒット作とは言い辛かったが。 ---更に言うと、超時空シリーズ第三弾の『超時空騎団サザンクロス』に至ってはゲーム化がされていない((更に更に言うと、サザンクロスは主人公達の鎧のプラモ(「ロリコンを採り入れたボディ」で有名)が多数発売されたものの、主役ロボットは最後まで発売されなかった。そのくせエアバイクみたいな如何でも良いメカのプラモを発売すると言う謎の販売戦略であった。))((ただし北米ではマクロス及び『機甲創世記モスピーダ』と一つの世界にまとめられ(サザンクロスの主人公がマクロスの登場人物(赤ん坊)の成長後とされている)、『Robotech』というシリーズとして人気を博しているため、あちらではビデオゲームも沢山出ている。なおオーガスはRobotechには含まれない。))。 --プレイヤーは自機、オーガスを駆って敵チラム軍の攻撃をかわし、時空振動弾を破壊するのが目的。 ---- **システム -オーソドックスな横スクロールの残機制STG。 -自機「オーガス」は、ゲーム中は飛行形態の『フライヤー』と、ロボット形態の『オーガロイド』の二種に自由に変形できる。 --フライヤーは高速移動、オーガロイドは戦闘とそれぞれに特化した形態。 --フライヤー時は高速スクロール。オーガロイドになると低速スクロールになるがオーガロイドは敵弾に対しては無敵。 --1ボタンでショット、2ボタンで変形・キック(後述)。 --地上物、空中物の概念があり、地上物は「オーガロイド状態で地面にいる状態で2ボタン」でキックを出すことで破壊可能。 -2分30秒という制限時間内にラウンドの終端に到達し、出現する『時空振動弾』を破壊するとラウンドクリア。 --ラウンド構成は全く同じで、以下延々と続く。ラウンドごとに敵難易度が上がっていく。 ---- **評価点 -きれいな画面 --単色スプライトしか使用できないSG系としては、だが。 --真っ黒な宇宙ではなく鮮やかな空と、色や柄で遠近感を表現しようとした背景の努力は垣間見える。 --タイトル画面のオーガスも良く描けている。 --自機オーガスもスプライトを重ねて二色(+透過)を実現している。 ---- **問題点 -本作の最大の問題点。「時間がない!」 --制限時間が非常にタイトで、道中のほとんどをフライヤーで進まないとすぐに時間切れを起こしてしまう。 -上記とも関連するが、可変システムをろくに生かせていない。 --先述の通り、道中はほぼフライヤー一択。 --一方、ボス(時空振動弾)が現れると自動的にオーガロイドに変形してしまう。フライヤーでは戦えないの? ---更にいうと、フライヤーとオーガロイドの戦闘力の差も、それほどには無い。 --ちなみに自機オーガスは、アニメでは4種類に変形できるメカなのだが、本作では2種類しか反映されていない。原作でも殆ど出番が無かった地上用の『タンク』はともかく、活躍が多かった変形途中の『ガウォーク』形態がない。 ---ステージ開始時には「母艦からガウォークで発進→フライヤーへ変形」という原作での一連の動きが再現されているにも拘らず、何故ゲーム内で使えるようにしなかったのか。 -ラウンドを進めても代わり映えしないステージ。 --敵もイシュキック・イシュフォーンの二種しかなくワンパターン。ナイキック等の番組後半のメカは出ない。 --敵配置もメリハリがなく、ただただ順番に出てくる敵を撃っていくだけ。 ---- **総評 いかにもな「キャラゲー」。しかし容量やハード性能ゆえの問題点というよりも、単純に調整不足。加えて「時代だから」では見過ごせない単調ぶり。~ 時間制限さえまともなら、敵が多いところ、ガンガン進むべきところなどバランスを取ったり、ガウォークを含めた三段変形も取り入れるなども考えられたはず。 旧機種な上に版権モノ、しかもそれほど有名でもないので今後配信等は絶望的といえる。~ SG-1000用ゲームとしては入手は容易な方なので、アニメのファンであれば見かけたら話の種に買ってみてはどうだろうか。セガMkIII、マスターシステムでもプレイ可能。
*オーガス 【おーがす】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B009WMNEX2)| |対応機種|SG-1000|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼働開始日|1984年|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|飛行と戦闘を使い分ける可変機横STG…なのだが…&br()ひたすら単調な展開&br()とにかく時間が無い|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -セガSG・SC用作品には珍しいアニメタイアップ作。当時のロボットアニメ『超時空世紀オーガス』のゲーム化。 --ゲームのタイトルはあくまで『オーガス』であり「超時空世紀」は付かない。タイアップした作品タイトルとゲーム名が若干ながら違うのは珍しかった。パッケージにアニメのロゴもない。 --オーガスの単体ゲーム化は後にも先にもこれ一本((客演を含めると『スーパーロボット大戦』シリーズもあるが、本放送より20年以上経ってからの話である。))。これの前作といえる『[[超時空要塞マクロス>マクロスシリーズ]]』とは比べるべくもない。 ---尤も、子供がおもちゃ屋で怖くて泣いたと言う(オーガスのデザイナー談)デザインと、難解な世界観((更に大人向けを目指したのか(マクロスも大友向けだったが)、本放送が日曜の昼間だと言うのに第1話がベッドシーンから始まっていると言う点も。ちなみにその時に出来た娘が後に主人公の敵として現れる(主人公が第1話終了時に未来にタイムスリップした為)。))からヒット作とは言い辛かったが。 ---更に言うと、超時空シリーズ第三弾の『超時空騎団サザンクロス』に至ってはゲーム化がされていない((更に更に言うと、サザンクロスは主人公達の鎧のプラモ(「ロリコンを採り入れたボディ」で有名)が多数発売されたものの、主役ロボットは最後まで発売されなかった。そのくせエアバイクみたいな如何でも良いメカのプラモを発売すると言う謎の販売戦略であった。))((ただし北米ではマクロス及び『機甲創世記モスピーダ』と一つの世界にまとめられ(サザンクロスの主人公がマクロスの登場人物(赤ん坊)の成長後とされている)、『Robotech』というシリーズとして人気を博しているため、あちらではビデオゲームも沢山出ている。なおオーガスはRobotechには含まれない。))。 --プレイヤーは自機、オーガスを駆って敵チラム軍の攻撃をかわし、時空振動弾を破壊するのが目的。 ---- **システム -オーソドックスな横スクロールの残機制STG。 -自機「オーガス」は、ゲーム中は飛行形態の『フライヤー』と、ロボット形態の『オーガロイド』の二種に自由に変形できる。 --フライヤーは高速移動、オーガロイドは戦闘とそれぞれに特化した形態。 --フライヤー時は高速スクロール。オーガロイドになると低速スクロールになるがオーガロイドは敵弾に対しては無敵。 --1ボタンでショット、2ボタンで変形・キック(後述)。 --地上物、空中物の概念があり、地上物は「オーガロイド状態で地面にいる状態で2ボタン」でキックを出すことで破壊可能。 -2分30秒という制限時間内にラウンドの終端に到達し、出現する『時空振動弾』を破壊するとラウンドクリア。 --ラウンド構成は全く同じで、以下延々と続く。ラウンドごとに敵難易度が上がっていく。 ---- **評価点 -きれいな画面 --単色スプライトしか使用できないSG系としては、だが。 --真っ黒な宇宙ではなく鮮やかな空と、色や柄で遠近感を表現しようとした背景の努力は垣間見える。 --タイトル画面のオーガスも良く描けている。 --自機オーガスもスプライトを重ねて二色(+透過)を実現している。 ---- **問題点 -本作の最大の問題点。「時間がない!」 --制限時間が非常にタイトで、道中のほとんどをフライヤーで進まないとすぐに時間切れを起こしてしまう。 -上記とも関連するが、可変システムをろくに生かせていない。 --先述の通り、道中はほぼフライヤー一択。 --一方、ボス(時空振動弾)が現れると自動的にオーガロイドに変形してしまう。フライヤーでは戦えないの? ---更にいうと、フライヤーとオーガロイドの戦闘力の差も、それほどには無い。 --ちなみに自機オーガスは、アニメでは4種類に変形できるメカなのだが、本作では2種類しか反映されていない。原作でも殆ど出番が無かった地上用の『タンク』はともかく、活躍が多かった変形途中の『ガウォーク』形態がない。 ---ステージ開始時には「母艦からガウォークで発進→フライヤーへ変形」という原作での一連の動きが再現されているにも拘らず、何故ゲーム内で使えるようにしなかったのか。 -ラウンドを進めても代わり映えしないステージ。 --敵もイシュキック・イシュフォーンの二種しかなくワンパターン。ナイキック等の番組後半のメカは出ない。 --敵配置もメリハリがなく、ただただ順番に出てくる敵を撃っていくだけ。 ---- **総評 いかにもな「キャラゲー」。しかし容量やハード性能ゆえの問題点というよりも、単純に調整不足。加えて「時代だから」では見過ごせない単調ぶり。~ 時間制限さえまともなら、敵が多いところ、ガンガン進むべきところなどバランスを取ったり、ガウォークを含めた三段変形も取り入れるなども考えられたはず。 旧機種な上に版権モノ、しかもそれほど有名でもないので今後配信等は絶望的といえる。~ SG-1000用ゲームとしては入手は容易な方なので、アニメのファンであれば見かけたら話の種に買ってみてはどうだろうか。セガMkIIIやマスターシステムでもプレイ可能だが、ドットを描画するためのカラーパレットがSG-1000のとは違うので、ゲーム中の映像がSG-1000で遊んだ時と異なってしまうため、 そこだけ注意しておこう。

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