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//特に、現時点で触れられていない『おさわり探偵 なめこ大繁殖』についての情報を書き足していただけると嬉しいです

このページでは、DS『''おさわり探偵 小沢里奈''』とその続編であるDS『''おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 里奈は見た!いや、見てない。''』、3DS『''おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3 なめこはバナナの夢を見るか?''』を取り扱う。
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#contents
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*おさわり探偵 小沢里奈
【おさわりたんてい おざわりな】
|ジャンル|おさわりアドベンチャー|CENTER:&amazon(B000ED82EO)通常版|CENTER:&amazon(B000OEUACK)廉価版|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|
|メディア|128MbitDSカード|~|~|
|発売元|サクセス|~|~|
|開発元|ビーワークス|~|~|
|発売日|2006年4月13日|~|~|
|定価|5,040円(税込)|~|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|~|
|廉価版|ぐっどぷらいす:2007年5月2日/2,415円(税込)|~|~|
|判定|なし|~|~|

**概要
主人公である探偵の小沢里奈を操作し、様々な場所に赴いてアイテムを集めたり誰かを追ったりして事件を解決するADV。&br()4~5話の物語とおまけシナリオにより構成されており、本編を1話ずつクリアしていくことにより次の物語とおまけシナリオの一部が順次解放される。&br()探偵ものであるが殺人事件などは取り扱わない。友人の依頼により「夢泥棒」を捜索したり、犬に似たかわいい生物の病気を治したりするなどのファンタジックな内容となっている。&br()開発元のビーワークスは後にスマホアプリ「なめこ栽培キット」シリーズのヒットにより一躍有名になったが、&br()その「なめこ」は元々このシリーズ1作目から登場するマスコットキャラであり、主人公の助手を務めている。&br()すなわち、「なめこ栽培キット」シリーズは本シリーズのスピンオフ、というか本作のアプリ移植版の宣伝アプリという位置付け。

**特徴・システム
-下部画面は俯瞰目線で、操作は気になるところをタッチするいわゆる「ポイントアンドクリックアドベンチャー」である。&br()一方で、一人称視点ではなく、タッチすると主人公がその場所まで移動する三人称視点を採用している。
--気になるところをおさわりして手がかりを発見、人をタッチして聞き込み、場所をタッチして移動する。
-「街中で聞き込み」「獲得したアイテムを正しい場所に使用」「アイテム同士を組み合わせて新しいアイテムを作成」などをして進めていく。

-上部画面はその時の場所名と里奈の心境が表示される。&br()
主人公の表情やセリフで心情を表現しており、重要な場面で実は別のことを考えていたり、主人公は寡黙で口下手であるが心の中ではツッコミを入れていたりと、&br()建前と本音を使い分けているさまを演出している。

-主人公は一応探偵ではあるが、犯人当てなどの推理はないに等しい。
--話を進行させるために何のアイテムをどう使うかを考える、と言う方向の推理は一応ある。
---ただし、アイテムを選択するだけなので当てずっぽうでも進めてしまう。
--バレバレな犯人当ては1ヶ所存在。

-ゴシックファンタジーで童話的な世界観
--里奈の執事は死んだように真っ青で棺桶(鉄の処女?)で眠ったり、モブキャラはガイコツぽかったり、友達のアパートの管理人が二足歩行の鳥のおばさんだったり。''助手に至ってはんふんふしゃべるなめこである''。
--服装や背景が『シャーロック・ホームズ』の舞台、大英帝国ぽい。

**評価点
-良い意味で''ターゲット層がどこなのか分からない''。
--低学年向けの雑誌((ポプラ社の『プレコミックブンブン(後のコミックブンブン)』のこと。既に休刊している。))に漫画を連載したり、ジュニア向けレーベルから小説を出していたり((集英社みらい文庫から1作目のシナリオをなぞったものが刊行されている。))というメディアミックスを見る限りは子供向けのゲームであるという判断ができる。
--その反面、子供にはまず分からないパロディ((例えば「世界の料理ショー」という、日本では1974年から1978年にかけて放送されたカナダの料理番組がネタにされている箇所がある。))やメタ発言((「フラグが立ったざます」、続編においては「容量は増えたけど予算はたいして変わらなかった」といったことを街の住人が言う。))などが随所に仕込まれている。
---こうした妙にマニアックなネタや登場人物たちの独特な台詞回しなどが産むシュールさが評判になり、口コミによりじわじわとファンを増やしていった。

-フィールドや施設の見た目が可愛らしく、一通り見て回るだけでも楽しめる。
--物語に関係の無い場所や物であっても、目立つ箇所を調べると操作キャラの里奈が何かしらコメントをするようになっている。
--また「さわり心地図鑑」の対象物も随所に点在している。前述のネタ仕込みと合わせて、地道な調査の億劫さを軽減している。
---様々なものに里奈が触れることで項目が充実してゆく図鑑で、いわゆる収集要素。

**賛否両論点
-先述のとおり、主人公は一応探偵ではあるが、犯人当てなどの推理はないに等しい。&br()ミステリ的な推理要素を期待して遊んだならば少なからず失望するだろう。

-ゲームの難易度は総じてかなり低い。
--本シリーズにはバッドエンドやゲームオーバーの概念が存在しない。数少ないアクション要素((モグラ叩きのようなミニゲームやタイミングを合わせて電源スイッチを押す程度のもの。))もクリアはかなり簡単である上、失敗してもすぐにやり直せる。
---ゲームを進める上で一番悩むのは入手したアイテムの使用法である。&br()アイテムを組み合わせて使用したり誰かに渡したりすることで話が進むのだが、中にはかなり奇天烈な使い方をしなければならないものもある。&br()推理モノ好きのプレイヤーよりは脱出ゲームの好きなプレイヤーと相性が良いだろう。

-キャラクターデザインに癖があり、好き嫌いが分かれる。
--大半の人物の目元が影で覆われており、そこに違和感を覚える者は少なくない。「目が怖い」という意見もしばしば挙がる。
---そのキャラクターの性格が暗いという表現ではなく能天気なキャラクターにも影の表現がされていることから、世界観の演出の一つであると思われる。
---この点については「最後までやったけど馴染めない」という者から「パッケージ見て一目惚れした」と豪語するツワモノまで存在するため、一概に良い・悪いと断じることはできない。


**問題点
-ゲームクリアまでにかかる時間が短い。
--1・2作目は10時間掛からずに本編を終えた者も多数いる。
--元々長時間プレイできることを期待しているファンは少なかったが、この短さでは流石にボリューム不足と言わざるを得ない。

-ヒントが乏しいために行き詰まることや、タッチ判定が厳しいために手間取る箇所が見受けられる。
--賛否両論点で挙げた通り、時折思いもよらない解決法が求められるので、そこが詰まるポイントになりやすい。

#region(具体例(ネタバレ注意))
-捕まえた蝶の鱗粉で皆の目をしょぼしょぼさせ、眠いと勘違いさせて寝かせる。元ネタはおそらくドイツの妖精ザントマン(サンドマン、砂男)。
-汚れたランプをバナナの皮で拭いてピカピカにする。元ネタはおそらくバナナの皮の靴磨き。
-''自室から脱出するためになめこを詰めたバスーカをドアにぶっ放す。''
#endregion
--だが、おさわり探偵シリーズにはそうした不条理を楽しむという側面もあるため、解決策が非現実的なものだからと言って批判されているわけではない。&br()問題なのは、詰まった際の解決策が文字通りの総当たりしかないことである。

//-新たに登場したキャラクターに、活躍の場がほとんど無い。
//--いかにも重要そうな設定のキャラが実際はほんの脇役だったというのはある意味このゲームに合っている扱いであると/も言えるが、新キャラを投入したは良いものの結局持て余してしまったようにしか見えない。
//--なんとも''おざなりな''立場である。
//??

-里奈の3Dモデルがしもぶくれ
--絵と異なりゲーム中に操作することになる斜め俯瞰の里奈の3Dモデルがしもぶくれ気味になっている。
---他のキャラクターはそのようなことはない。
--3DSに移った3作目でもそのままなので、製作者にはそのようなことに気づいてないのか何か意図があると思われる。

**総評
一言で表現すれば、おさわり探偵はいわゆる''雰囲気ゲー''である。&br()
システムとして突出したものがあるわけではないが、細部の作り込みによって独特の世界観を構築することに成功しているため、ハマる者はガッチリハマってしまう。&br()人を選ぶ作品であることは間違いないが、一度試してみるのも悪くはない。

**余談
-無印(1作目)及びシーズン2(2作目)に関してはスマートフォンへの移植に加え、外国版も発売された。
--北米版・ヨーロッパ版の2種類。
--スマホへの移植に伴い、解像度の大幅なアップと1画面化が行われた。
---里奈の心の声と会話は交互に表示される。

-タイトルによる誤解
--「おさわり」という言葉の響きや、それを女の子の名前と組み合わせたことから、しばしば「そういうゲーム」だと思われることがある。
--ニンテンドーDSでは『[[どきどき魔女神判!]]』や乙女ゲーム『DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神』などタッチを活用した「そういうゲーム」が出ているため、本作も同様のゲームと誤解されやすい。
--というか、実際販売元のサクセス社内でさえ、''一部社員からは「そういうゲーム」だと思われていた''ようだ(サクセス社長の弁)。

-2015年現在、おさわり探偵そのものよりなめこの方が明らかに認知度が高い。
--「なめこ栽培キット」のシリーズ化やなめこ関連のグッズ・メディアミックス等、なめこの方が知名度が高いのは疑う余地も無い。2014年には東京駅に専門ショップ「なめこ市場」がオープンしている。
--3DSでなめこを主役にしたパズルゲーム「おさわり探偵なめこ大繁殖」やリズムゲーム「おさわり探偵小沢里奈 なめこリズム」も登場。
--また、イメージソング「なめこのうた」は現在[[DanceEvolution ARCADE]]で''踊ることが出来る。''

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*続編
**おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 里奈は見た!いや、見てない。
【おさわりたんてい おざわりな しーずんにとにぶんのいち りなはみた! いや、みてない。】
|ジャンル|おさわりアドベンチャー|CENTER:&amazon(B000NST5MI)通常版|CENTER:&amazon(B001IKJRUU)廉価版|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|
|メディア|256MbitDSカード|~|~|
|発売元|サクセス|~|~|
|開発元|ビーワークス|~|~|
|発売日|2007年5月24日|~|~|
|定価|5,040円(税込)|~|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|~|
|廉価版|ぐっどぷらいす:2008年12月18日/2,625円(税込)|~|~|
|判定|なし|~|~|

***システム
-ゲーム開始時にゲームの操作方法は前作と変わらないと言い切っている。
-セーブスロットが前作の1つから3つに増えた。

***改善点
-一応"怪盗"が現れて、窃盗事件を解くストーリーも1話ある。
--怪盗のみならず警官も登場するため、前作''よりは多少''探偵モノっぽくはなっている。

***問題点
-ゲームクリアまでにかかる時間が短い。
--前作からの改善はされず、10時間掛からずに本編を終えた者も多数いる。
--ゲームの根本も推理モノというより脱出ゲーム的な謎解きが大半なのは前作通り。
-ストーリーは完全に前作の続編であり、前作中の出来事について今作中で説明されないまま話の前提になっていることが多々ある。
--グラフィックも、前作で登場したものはほとんどが前作のままで、コストが抑えられている。
&br()

***総評
根本的な要素は変わらず、良くも悪くも続編。前作の雰囲気やノリが気に入ったのなら是非プレイをおすすめする。

**おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3 なめこはバナナの夢を見るか?
【おさわりたんてい おざわりな らいじんぐさん なめこはばななのゆめをみるか?】
|ジャンル|おさわりアドベンチャー|&amazon(B00IDPQUX0)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|256Mbyte3DSカード|~|
|発売元|サクセス|~|
|開発元|ビーワークス&br()セブンスコード|~|
|発売日|2014年5月1日|~|
|定価|パッケージ・ダウンロード版各5,184円(税込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|

**概要
-『2』から7年のときを経て続編が登場。DSから3DSへとなったことでグラフィックの向上が行われ、また新システムも導入し、より遊びやすくなった。

***改善点
-消費アイテムの「なめコイン」((シナリオクリアやフィールドの調査によってかなり大量に入手できる。レイトン教授シリーズの「ひらめきコイン」に近い。))を使ってヒントを見ることが可能になった。
--しかしこのシステムが別の問題を引き起こしてしまった。理由は後述する。

***問題点
//-過去作の詰まった際に文字通りの総当たりしかないことの解決策が用を成さない
//↑てにおはが変で何を言いたいのかよく分かりません

-ゲームクリアまでにかかる時間が短く、ストーリーの質も低下してしまった。
--改善どころか悪化してしまった。
//--クリア時間が''3時間程度''であったという報告もある。
--新システムの「なめコイン」を使う機会がほとんどない。
---シナリオの進行のために入手したアイテムを駆使する場面が少なくなり、またその使用法にもあまり突飛なものが無くなってしまった。&br()さらに手がかりがより多く、より詳しく示されるようになってしまったため、さらなるヒントを得る必要が無くなってしまったのだ。&br()このため、せっかく実装されたヒント閲覧システムはほとんど無駄になってしまった。
---通常は手がかりの出し方が不親切であることが批判点になるものだが、&br()本シリーズにおいてはむしろ''適度な不親切さはゲームを面白くする''という事実に気付かされる結果となった。
--1作目全話&2作目第四話のシナリオ等を書いた人は当人のブログ((http://katino.sweet.coocan.jp/index.html))を見る限り既にサクセスを退社しているらしく、これが影響した可能性も。

-新たに登場したキャラクターに活躍の場がほとんど無い。
--引き続き改善されていない。
--序盤に里奈をライバル視する少年探偵が登場するが、''彼が目立つのは最初の1話のみで、後はだいたい駄菓子屋で遊んでいる''。
--いかにも重要そうな設定のキャラが実際はほんの脇役だったというのはある意味このゲームに合っている扱いであるとも言えるが、&br()新キャラを投入したは良いものの結局持て余してしまったようにしか見えない。小沢里奈だけに''おざなりな''出来である。

//***総評

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