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*タイピング奥義 北斗の拳 激打
【たいぴんぐおうぎ ほくとのけん げきうち】
|ジャンル|タイピングソフト|&amazon(B005FOG4BK)|
|対応機種|Windows&br()Macintosh|~|
|メディア|ハイブリッドCD-ROM 1枚|~|
|発売元|SSIトリスター|~|
|開発元|アクティマインド|~|
|発売日|1999年3月19日|~|
|定価|4,800円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[北斗の拳シリーズリンク>北斗の拳シリーズ]]''|
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#contents
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**概要
人気バイオレンスアクション漫画『北斗の拳』の世界観を舞台としたタイピングソフトで、タイピングソフトにキャラゲーの要素を取り込んだ先駆けともいえる作品。~
キーボードを秘孔に見立て、高速でタイピングすることで敵を倒していくという筋立て。

**特徴
-通常のタイピングソフトと基本的な進行は同じだが、基本的には最初は雑魚敵を倒していき、一定数倒したところでボスとの対決となる筋立て。
--本作は北斗七星になぞらえて全7ステージ構成だが、最初の2ステージはチュートリアル。実質的にはステージ3から始まる。
---一度クリアしたステージは以降のプレイでは最初から選択可能になる。
--奥義を使って倒さなければならないボスについては体力ゲージを0にした後で奥義ゲージをMAXにした後、スペースキーを押すと奥義が発動する。
---奥義ゲージはミスタイプをすると減少するので注意。

**評価点
-タイピングソフトと『北斗神拳』との相性の良さに目を付けた点
--なんといっても「正確なキー入力」を「正確に経絡秘孔((要は東洋医学における「ツボ」の事。))を突く」と見立てた点が秀逸。
---キーを正しく入力すればアニメ版ケンシロウ役である神谷明氏の声で「ホアッタァ」と叫び、正しく打ち続ければ「アータタタタタタタ」とアニメさながらに''怪鳥音''((元ネタはカンフー映画俳優ブルース・リーの叫び声。))をあげるので、プレイヤーのテンションも上がること請け合いである。
--無論倒した敵はちゃんと爆散してくれるので原作ファンも満足((テレビアニメ版はゴールデンタイムに放送されたこともあり、残虐描写を抑えるために爆散シーンは影絵にされた。それでさえ海外で放映された際は「残虐すぎる」との事で丸々カットされる事が多かったそうだが。))。
---ただし漫画版や劇場アニメ版並に爆散時の描写が迫真であり、グロ度は高め。

-ストーリー全般やチュートリアルなど、各所に原作のネタを色々ちりばめたうえでタイピングゲームとして仕立てあげている。そのためバカゲーとしても優秀で作品愛も十二分に堪能できる。
--原作のストーリーが、いきなり書き換えられている。''時は西暦200X年、世界はキーボード戦争の渦に巻き込まれた…。''から始まる序文に、貴方はどれだけ笑わずに耐えられるだろうか?
--チュートリアルにて転龍呼吸法の奥義が挿入されたり、長時間プレイ時の腱鞘炎対策のためにプレイ開始から30分経過すると「もう一度ぬくもりを…」という警告が入ったりなどネタ度も高い。
--ストーリーモードの印象的な台詞も書き換わっており、しかもそれを神谷氏が迫真の演技で喋ってくれる。「貴様の奥義を破ったのは怒り!執念にも勝る! ''ブラインドタッチのできぬ''怒りだ!」

**問題点
-低予算で作られたため、ケンシロウ以外のキャラはTVアニメ版とは異なるキャストが担当している。
--こればかりは初作ということもあり、予算が取れないという点を考慮すれば仕方がないともいえる。
---なお、シリーズを進めていくごとに予算も増えていったのかTVアニメ版の声優を当てられるキャラも増えていった。

-難易度はかなり高め。また、キー入力設定((ローマ字での日本語キー入力は訓令式とヘボン式での入力が一般的で、タイピングソフトによっては設定の切り替えや自動認識で普段使い慣れている打ち方で入力を受け付けるようにすることができる。))もない。
--特に後半ステージのボス連戦は体力が回復しないため、キー入力設定不能の点や難易度の高さも相まってかなり厳しい。
--難易度設定やキー入力設定の不備については、本作のバージョンアップ版の『激打SE』である程度解消された((なお、本作でユーザー登録したユーザーには『激打SE』が無償配布されていた。))。

**総評
「ブラインドタッチ練習用の''学習ソフト''」と言う扱いでそれまで地味な内容ばかりだったタイピングソフトにキャラゲーの要素を盛り込み、後の同ジャンルのソフトに多大な影響を与えたソフト。~
本作のみで20万本、シリーズ通して50万本売れたことも同ジャンルにおける起爆剤となったのは大きく、フォロワーとなる作品も多数登場している。~
また「北斗現れるところクソゲーあり」と言われる程クソゲーが多いことで悪名高い北斗の拳関連ゲームにおける数少ない良作の一つとしても功績は大きいと言える。

**余談
本作はシリーズ化されたが、メーカーのSSIトリスターが倒産したためPCソフトとしての展開は終了した。~
しかしその数年後マイクロビジョンが権利を取得し、基本無料式のブラウザゲーム『激打MAX』として2013年9月に復活した。尚、こちらも手堅い人気があったものの、2016年12月15日の14時をもってサービスが終了した。

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