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サイバトラー」を以下のとおり復元します。
*サイバトラー
【さいばとらー】
|ジャンル|シューティング|
|対応機種|アーケード (メガシステム1)|
|発売・開発元|ジャレコ|
|稼働開始日|1993年|
|判定|なし|
|ポイント|隠れた秀作になりえなかった|

**概要
-縦画面全方位STG。2人同時プレイ可能。全6面1周エンド。自機は80~90年代的なデザインのロボット。

**システム
-スクロールは上方向に限定されるが、自機攻撃方向は進行方向に準じる。ライフ制。
-8方向レバー2ボタン式。ボタンはショットとソード。
--ショットは長押しで連射するフルオート式。画面下部にゲージがあり、ショットを撃たないとゲージが溜まっていく。
---長押し中は攻撃方向が固定される。
--ソードは文字通り剣を振るう近接攻撃。距離は短いが攻撃範囲がそこそこ広く、威力は高く連撃が可能。
---ソードで敵を切り裂くと特定の敵は真っ二つになって爆発していく。更に一部の敵は切りつけた方向に応じて縦に真っ二つ横に真っ二つと変化する。尚、ソードで敵を倒した場合はショットで倒した時の2倍のスコアが入る。
-ステージ冒頭、自機の装備する武器が変化する。
--ショットの性能が変化するだけではなく、シールドが追加されたりもする。ソードの性能は変わらない。
-道中、補給機によってオプションユニットや巨大なランチャーをその面に限って入手、装着する事ができる。
--オプションは自機ショットに合わせてショット攻撃を行う。
--ランチャーは自機攻撃方向が上に固定されるが、非常に強力なショットを撃つ事ができる様になる。
---自機とは別の耐久値を持っている為自機が装着している状態で敵の攻撃を受け過ぎると自機とは別に破壊されてしまう、その為任意のタイミングで手放しダメージを受けない様にする事が可能。ただし一定時間経過すると後退し画面からロストする(再度の装着は何度でも可能)事に注意する必要が有る。

**長所
-道中に出現するかませ犬的なライバル機、デモ画面で見れる出撃シーン、大量に出現する敵雑魚機体をブレードで真っ二つにする無双要素、敵巨大兵器。縦STGなのにロボットアニメの様な展開が繰り広げられる。
-プレイヤー次第で変化する攻略方法。ソード中心にするにもショット中心にするにも、異なった立ち回りが要求される。
-音楽はなかなかかっこよく、ロボットデザインや設定等も(2000年代以降の現在ではやや古臭いが)カッコイイ。グラフィックも緻密精細で美しい。

**短所
-難易度が異様に高い。
--ゲームバランスが悪い訳ではなく、本作のために構築されたシステムの難易度自体が高い。ボタン長押しによる方向固定と振り向き撃ちを要求されるステージ展開が繰り広げられる。
--道中入手できる隠しアイテム「シールドユニット」が強力なのだが、これを前提とした猛攻をラストボスが仕掛けてくる。
---ラストボスはそれまでに出現するどの敵とも比べられないほど攻撃が激しい。大気圏に突入しながらの戦闘はその激しさも相まって印象深くカッコイイのだが、隠しアイテム前提のバランスと言うのはいかがなものか。

**総評
 ジャレコ製作の縦STG。同年の縦STGに『[[戦国エース]]』に『VV』、『[[大王>大王 DAIOH]]』と言ったキワモノSTGが揃っている事を考えると、本作の知名度が低いのは当然といえば当然である。しかもその癖の強い操作性と、それを要求するゲームバランスから、食い付きこそ良かったのだが定着せず、すぐにアーケードからその姿を消してしまった。よしんばやりこんでいたとしても、隠しアイテムに気づかなければラストボスに駆逐され挫折する。~
 だが、「もしこのアイテムが隠しアイテムでなく必須入手だったら」と考えると、操作性の癖こそ強いものの、それを乗り越えた先に待っているのは計算された敵配置、ロボットアニメのような演出、ドラマチックな展開、ラスボスとの激しい攻防。名作扱いは難しいが、少なくとも多くのファンを捉えた「クソゲー扱いされやすい秀作」くらいのポジションを得ていただろう事は想像に難しくない。またこのゲームはアーケード版のみの展開だったのが惜しい、ゲームの全体的なデザインやメカの設定等はどちらかと言えばCS機との相性が良い面が多くみられるので当時のCSハードへの移植や模型などの拡張CM展開がされていればもう少し高い評価を得られていただろう。

**余談
-2018年8月にPS4およびNintendo Switchで発売予定の『サイヴァリア デルタ』のDLCとして本作の自機である「CYX-0017 "ブランシュ"」が追加機体として登場する事が発表されている。
//未作成の記事にリンクを貼らないように。

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