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「[[修正依頼]]」が出ています。評価点を追記できる方はご協力をよろしくお願いいたします。
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*プライマルレイジ
【ぷらいまるれいじ】
|ジャンル|格闘アクション|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|アタリゲームズ(日本での代理販売はアトラス)((海外での家庭用/PCの移植版は当時の親会社であるタイムワーナー・インタラクティブが販売元。))|
|稼動開始日|1994年8月|
|判定|なし|
|ポイント|猛獣格闘ゲーム|
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#contents(fromhere)
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**概要
アメリカでも大量に作られた対戦格闘ゲームの一つ。本作独特の傾向として使用可能キャラに人間がおらず、恐竜と巨大ゴリラのみ((ストーリー設定上では「恐竜やゴリラの姿をした神々が突然地球上に甦り、新たな地球の支配権を巡って激突する」という荒唐無稽なものである。))と言う概観があげられる。

開発は『ピットファイター』のスタッフが中心となって作られた。

**システム
-基本的には一般的な格闘ゲームのルールに準じているが、以下本作独自のシステムを記載。
--背景で人間がうろちょろしているが、特殊コマンドで捕食可能。捕食すると体力を回復できる。
--フェイタリティコマンドが各キャラごとに2~3種類搭載されており、相手の体力0にしたあと、専用技でグロテスクな止めを刺す事ができる((但し、その内容の中には「相手を牛に変える」や「倒した相手に小便をぶっ掛ける」という例外もあったりする。))。
--必殺技コマンド入力は「ボタンを押したままキーを入力し、最後のボタンを離す」と言う[[ストリートファイター]]方式を採用。非常に独特の癖があり、慣れないうちはなかなか思うように技を出せない。
--チープな戦い方をしていると突然ゲームが止まりチーズが表示され、警告される。
--体力が同じ状態で時間切れになるとサドンデスモードに突入。火山弾等が空から降ってきて、互いの体力が自動減少する状態で決着をつける。
--本作にラスボスは存在せず、最終ステージは今まで倒してきた全キャラクターとの連戦になる。
--体力ゲージのほかにスタンゲージがあり、これがなくなると一定時間気絶する。本作のスタンゲージは技をガードしても減るため、基本的に攻め主体が有利である。
---なお、体力ゲージとスタンゲージのグラフィックはそれぞれ「''脈打つ心臓とそこから伸びた血管''」「''脳とそこから伸びた脳幹''」という、グロテスクさを感じさせるもの。~
体力が少なくなるほど鼓動は早くなり、最終的にゼロになってしまうと&color(#F54738){''血しぶきとともに心臓が爆発し、脳も燃え尽きて灰になってしまう''}演出が入る。

**その他
-キャラクターグラフィックは、着色済みの金属模型をストップモーションで撮影する方法を採用している((キャラ1体に付き400パターン以上のモーションを撮影している。))。
--その甲斐あってかキャラクター達は技を繰り出すたびに滑らかに良く動き、不気味ささえ感じさせるほど。
-背景グラフィックは非常に美しく、独特の世界観を表現している。

**問題点
-既に一ジャンルとして確立し、基本システムが定着しはじめていた格闘ゲームにもかかわらず、ストリートファイター方式と言う前時代的なコマンド入力。
--アメリカではそれほど非難されるような方式ではなかった。

-位置判定がおかしいらしく、空中でダウン→起き上がりと言う妙な現象が多々見られる。
-かなりのコンボゲー。慣れたプレイヤー同士だとほぼ2コンボでケリがついてしまうぐらい。

//-日本における家庭用移植はセガサターン版(発売元:ゲームバンク)、プレイステーション版(発売元:タイムワーナー・インタラクティブ)があるが、発売日はプレイステーション版が1996年12月13日、セガサターン版が''1998年3月26日''。プレステ版でも少し遅い感じがあるが、サターン版は遅すぎる。
//--しかも説明書には一部のフェイタリティコマンドが書かれていない、ナレーションに字幕が入っていない等の手抜きが目立つ。

**総評
そのユニークさから、アメリカにおいてスマッシュヒットを飛ばした本作。操作性も主流からは外れている上基本となる難易度も高くはあるが、キャラクターバランスもそれなりに取れており、十分遊べる代物である。

**家庭用について
-アメリカではスマッシュヒットを受けてかPS、SS、SNES、GENESIS、GB、GG等の家庭用機((更には3DOやATARI最後のゲーム機であるJAGUAR CDでも発売されている。また、GENESIS版とは別に32X版もある。))はもちろんのこと、AmigaやMS-DOSと言ったPCにまで移植され、プレイ方法も多岐にわたる。((又、オムニバス移植としては『Midway Arcade Treasures 2』(PS2/Xbox/GC)や『Midway Arcade Treasures Deluxe Edition』(Windows)に本作が収録されている。))
--一方、日本国内ではプレイステーション版とセガサターン版が発売されたが、1994年の稼動から数年も経過した頃でありながら、十分なローカライズもなされないまま発売されてしまった。それも影響してか、美しいグラフィック・悪くはないゲームバランス・独特なシステムという魅力を持つにも関わらず、日本での知名度はあまりにも低い。

**余談
-本作の評価が高かったためか、次回作も開発されていた。
--しかし、アタリゲームズの経営が斜陽を迎えてしまったことから、ロケテストを行ったのみで開発中止となってしまった。幻の次回作には骨の体を持つ恐竜の悪魔・「ネクロサン」が登場する予定だったという。
--1997年には上記2作目を原案にした小説、「Primal Rage:The Avatars」が北米地域のみで刊行された。

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