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SF-X - (2013/09/09 (月) 00:37:35) の編集履歴(バックアップ)
SF-X
【すぺーすふぁいたー えっくす】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売元
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日本物産
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開発元
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タイヨーシステム
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稼働開始日
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1983年
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ポイント
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横視線インベーダー風 敵の動きが変則的
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概要
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1983年にて日本物産が発売、タイヨーシステム開発にてアーケードにリリースされたインベーダー風横スクロールシューティング。タイトルクレジットには「T.NICHIBUTSU」と表記されている(「T」はタイヨーシステムの略字)。
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SF-Xとは「スペースファイターX」の略称。実はニチブツが生み出した「SF-X」という名のゲームは2つ存在するが…。詳しくは下記の余談の項参照。
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一人~二人交互プレイ可能。全30ステージ構成。
主なルール
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操作系統。
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本作はレバーと2ボタン(左方向ショット・右方向ショット)を使用する。
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左方向ショットボタンで自機左側にメインショットを放ち、右方向ショットボタンで自機右側にメインショットを放つ。
各ボタンを押すと向いている方向に自機がスクロールする仕様となっている。有名どころで例えるならば、本作のスクロールの仕方は『ファンタジーゾーン』のそれに近いものとなっている。
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ステージクリア条件について。
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ステージクリアの条件は「各ステージにて36体存在する敵を全滅させる」事にある。
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本作は横視線シューティングだが、プレイ感覚としては本家インベーダーとさほど大差がないと思われる。
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敵はいきなり全部が一斉に襲ってくる訳ではなく、数機毎に編成を組んで自機に挑んでくるタイプの展開となっている。控えにいる敵は画面内に出現しないので、編成機以外の敵を撃破をする事はできない。
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特定ステージはボーナス面となっており、敵が一切弾を発せず、編成した敵を画面外に逃すとそいつは二度と出現しない。ステージを終えると倒した敵の数に応じたスコアボーナスが手に入る。
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ドクロ敵と敵弾について。
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ステージ中に時折、ドクロマークをした茶色の敵が自機に目がけて追尾突進してくる事がある。
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この敵に自機が触れても一切のダメージはもらわないが、触れる度に自機を押し飛ばして移動の邪魔をしてくる厄介な存在となっている。
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こいつを無視して何とか振り切ってもすぐにまとわり付いてくるが、ショットで破壊する事で一時的に消滅し、一定時間自機ショットの攻撃範囲が通常の3倍増しとなるパワーアップボーナスがある。
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敵弾はすべてショットにて破壊可能となっている。
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よって、本作においては敵弾を避けるだけではなく、こちらのショットを相殺させてかき消す攻略法も通用する。もちろん、敵弾相殺中でも敵は襲いかかってくるので両極端な行動は死に近づいてしまう。
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ミス条件について。
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敵(ドクロ敵除く)や敵弾に触れると一撃ミスの残機制。ミス後は仕切り復活(下記)となる。
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ミス後の復活時では、いったん画面内が暗転して仕切り直しとなる。仕切り後は倒したやつを除く残りの敵との再戦となる。
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当時のゲームの例に漏れずコンティニューは搭載されていない。
批評点
インベーダータイプのゲームは本作と同時期に多くリリースされていたが、大概は固定画面の縦シューティングタイプのものが主だった。
本作はその中でも異色といえる横スクロール型のシューティングであり、珍しい存在といえる。
難易度的には初回から高い。ニチブツシューティングにありがちな敵の動きのトリッキーさは本作にも完備されており、油断していると敵との衝突で死亡するケースに遭遇しやすい。
しかも茶色ドクロが凄まじい速度で自機の移動の邪魔をしてくる事態も相まって、茶色と編成敵のコンビネーションによって自機が追い詰められやすいのも厄介である。
救いがあるとすれば、敵の編成が限られるので物量で押される事は少ないのと、敵弾がショットで破壊できる故に多少の軽減はできる事だろうか。
グラフィック的には当時基準でいえばそれなりに書き込まれているが、外観上はかなり地味でいまいちパッとしない印象。音関係に関しても同様だが、良くいえばレトロチックで味があるともいえなくもない。
余談だが、自機のグラフィックが『スクランブル』のそれとどことなく似てる気がする。
総評
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ゲームとしての完成度は可もなく不可もなく、「敵の動きはきついが遊べない程酷くもない」という至って平凡な出来となっている。正直なところ、空気みたいな存在に落ち着いている作品である模様。
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開発元が今のカルブレというのも何か奇妙な気もするが、当時のカルブレはACにて『チャイニーズヒーロー』『飛龍の拳』といった隠れた意欲作をそこそこ開発していた過去があったりする。
余談
実は本作リリースの前にて、「SF-X」という同じゲームタイトルのゲームがニチブツからACにリリースされる予定だった。それはロケテスト版として一部のゲーセンにて稼動していた。
それは同社の『ムーンクレスタ』の続編としてのリリース予定だったが、諸般の事情でお蔵入りとなってしまった。
本作はそのお蔵入りとなった「SF-X」というゲームタイトルを流用し、ゲームとしてはムーンクレスタとは一切無関係の完全新作として作られたという複雑な経緯がある。
しかし、闇に葬られたと思われたかつての旧「SF-X」は10年以上の時を超え、まさかのプレイステーション版『ニチブツアーケードクラシックス?』などに収録される事となる。
正式にリリースされた新「SF-X」(本作)は今現在家庭用移植は一切されていない。
公式である新「SF-X」は家庭用に進出する事なく、公式から外された旧「SF-X」の方こそが家庭用移植の待遇を受けているのが何とも皮肉な話である。