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SIMPLE2000シリーズ Vol.36 THE 娘・育成シミュレーション お父さんといっしょ - (2015/07/16 (木) 23:40:17) の編集履歴(バックアップ)


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SIMPLE2000シリーズ Vol.36 THE 娘・育成シミュレーション お父さんといっしょ*1

【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ36 ざ むすめいくせいしみゅれーしょん おとうさんといっしょ】

ジャンル 育成シミュレーション
対応機種 プレイステーション2
発売元 D3パブリッシャー
開発元 悠紀エンタープライズ
発売日 2003年10月9日
定価 2,000円(税別)
判定 なし
ポイント 俺「まったく、小学生は最高だぜ! …えっ、1年目だけ!?
娘「そんな事より稼いで来いやオヤジ」
SIMPLEシリーズリンク


概要

D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作。
主人公を「お父さん」と呼ぶ謎の少女を3年間育成する、「育てゲー」である。

開発元は、同シリーズの『THE 美少女シミュレーションRPG』と同じ悠紀エンタープライズ。

あらすじ

ある日、大学生である青年の家に宅配便が届いた。中身は大きな卵で、温めたら娘が生まれた。
あっという間に小学生ぐらいの姿に成長したので、祖父のコネを使って学校に入れる事にした。育てよう。
まあ、大体そういう話。ぶっちゃけ劣化『プリンセスメーカー』である

特徴

娘には、運動・文系・理系・芸術・信頼度・疲労度という6つのパラメータが設定されている。

  • プレイヤーは父親として、娘に毎日の行動を指示する。平日は1週間分の行動を一括で、休日は1日ごとに行動を指示できる。なお土曜日は平日、祝日は休日として扱われる。
    • 平日に入力できるコマンドは、運動・文系・理系・芸術の4種類の「勉強コマンド」と、疲労度を下げる「休息」のみ。
      • 休日は、更に「買い物に行く」「遊びに連れていく」「(買った物を)プレゼントする」というコマンドも実行できる。選んだ行動によって、学力や信頼度がアップする。
      • 疲労度が溜まりすぎると、しばらくは行動できなくなる。
  • 2年目になると娘が急激に成長する為、中学校に編入させる事になる。中学では、新たに「部活動」というコマンドも追加される。
    • 部活動は、4種類の学力それぞれに対応した部と、「園芸部」の合計5種類が存在する。「勉強」のコマンドよりも各パラメータの上昇量は多いが、同時に疲労度も溜まりやすい。
      • 園芸部の場合は、成功すると4つのパラメータのどれかがランダムで上がる(複数上がる場合もある)が、失敗すると疲労しか増えないという博打的な部である。
      • 1度退部すると、在学中はその部に入り直せなくなる。
  • 3年目には、娘が再び成長し、高校に編入させる。使えるコマンドに変化は無い。
    • この3年目が終わるとエンディングとなる。ゲームオーバーは存在しない。
  • 勉強・休息・部活の各コマンドには、1日毎に大成功・成功・失敗・大失敗の4段階の判定があり、各パラメータの上昇値が変化する。「大成功」以外の場合は、別のパラメータが下がる場合もある。
  • 各イベントやエンディングでは、CGの1枚絵が表示され、以後アルバムモードで観賞できる。
    • 1つのメモリーカードに5個所までセーブできるが、そのメモカのセーブデータ全てで見たCGが一括でアルバムに収録される。
  • 主人公以外の登場人物はフルボイス。全て女性キャラクターである。

問題点

「あらすじ」をご覧になればお解りだろうが、シナリオに関しては突っ込むだけ無駄なので、主にシステム的な面に付いて。

  • 行動を入力すると、娘が勉強したり眠ったりするデモがいちいち表示される。平日の場合は同じ様なデモが5回も連続で流れる*2。○ボタンでカットできるが、1日分ずつしかカットできないので連打せざるをえない。
  • 休日限定コマンドは、どれも資金が必要となる。資金は毎月の初めに1万円ずつしか入手できない。何年目になろうと1万円のみ。それ以外に入手できるイベントや、稼ぐ方法などは一切無い。
    • 信頼度を上げる方法は、ランダム発生のイベントを除けばこの休日コマンドしかない。必要金額は、1番安いコマンド(「遊びに行く」、または「買い物」で買える1番安い物)でも2千円。祝日の無い月ならまだしも、それ以外ではどうしても足りなくなる。
      • 3年目には3万円もするアイテムが販売されるが、とても買えたものではない。しかも上昇数値を鑑みると、安いコマンドを連発した方が良い
      • 「遊びに行く」の場合、行き先は複数存在し、更に各行き先では3つの選択肢が表示されるのだが、どれを選んでも娘の反応が少し変わるだけという例が大半。しかも翌年にならないと選択肢は変化しないので、すぐに選び尽くせてしまう。
  • 各学期の最後に通信簿が渡されるが、担任のコメント欄が手抜き
    • 前半は「特に○○が得意なようです」と能力値を見ればわかることしか書かれておらず、後半に至っては全学期ともまったく同じ文章である
  • 中学・高校時の「テスト期間」には、主人公と娘の「今日は○○のテストだね、頑張って」「うん」というやりとりが4日連続で表示される。更にその翌週も、「○○のテストどうだった?」という会話が4日連続で繰り返される為、テンポは非常に悪い。
  • 主人公と娘以外の登場人物は、娘のライバル・同級生・小学生時の担任・買い物先の店員の4人しかいない。その事もあってイベントの内容も寂しいものが多い。 この様に、3年もの長丁場にも関わらず選べるコマンド(または実行し得る組み合わせ)が非常に限られており、ランダム発生のイベントも少なく、その上テンポも悪いものだから確実に飽きる
    エンディングは20種類も用意されているが、パラメータとエンディングの因果関係が不明である上、各パラメータの調整も難しいものだから、クリアCGを揃えるのは至難の業である。
    長々とプレイし、ようやく辿り着いた結末が既に見たものと同じだった日には…。
  • なおエンディング後にセーブは行えるが、セーブされるのはクリア時のCGだけで、周回プレイは行えない。金だけでも引き継げたら、まだ違っていたかもしれないが…。
    • スタッフロールは真っ白な背景にテロップが流れるだけで、しかも無音という寂しいもの。スキップはできる。
  • 小学生時の娘の「驚いた顔」の目付きがラリっていて怖い
    • イベントCGによっては、顔が魚眼レンズを通したようにむくんで描かれているものがある。
  • 高校時、各コマンドで「成功」判定の際に「今週はバッチリ」というボイスが流れるが、1日単位の成否なので「今日はバッチリ」の間違いでは?

評価点

  • BGMには特におかしな点は無い。
  • 声優の演技や録音にも、同社製の『THE美少女SRPG』と違って特別問題は無い。

その結末

マルチエンドにより、娘の正体と、彼女がその後どうなったかは複数用意されている。

+ …のだが、その中には恐ろしいものも…。

娘の正体の1つに「未来からタイムマシンでやって来た実の娘」というものがある*3。更にその後の1つには「主人公の妻となって妊娠する」というものもある。
つまり 自分自身の娘を妊娠させるというとんでもねぇ結末である。

  • しかもこのエンディングCG、娘は明らかに小学生の時の顔でマタニティドレスを着ている
  • なお2012年現在、本作は開発元のサイトでは触れられていない*4。理由は不明。因みに絵師も現在消息不明である。