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DmC Devil May Cry - (2018/09/19 (水) 13:03:30) の編集履歴(バックアップ)


本項目では『DmC Devil May Cry』及び完全版『DmC Devil May Cry Definitive Edition』を紹介しています。
判定は前者は「なし」、後者は「良作」です。



DmC Devil May Cry

【でぃーえむしー でびるめいくらい】

ジャンル スタイリッシュアクション


対応機種 プレイステーション3
Xbox360
Windows XP/Vista/7/8
発売元 カプコン
開発元 Ninja Theory
発売日 【PS3/360】2013年1月17日
【Win】2013年2月28日
価格 【PS3/360】6,990円
【Win】5,990円
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
判定 なし
ポイント 海外製デビルメイクライ
通称「デビル 名倉 (メイクラ)」「タイリッシュアクション」「DmCと書いてダメクライ
細かい問題点もあるがアクションとしては十分及第点
責任者の責任放棄・敵前逃亡
特定ユーザーにとっては黒歴史
デビルメイクライシリーズリンク

概要

スタイリッシュアクションというジャンルで人気の『デビルメイクライ』シリーズの5作品目。
カプコンが手がけたナンバリングではなく、シリーズ初の外注作品。
開発を担当したのは、『ヘブンリーソード』『エンスレイブド』といったアクションゲームを開発する英国の開発会社Ninja Theory(ニンジャセオリー)。
プロモーションビデオ専用のイメージソングはONE OK ROCKが担当している。

  • 発売前は「『3』より前の物語*1で少年時代のダンテを描く」というふれこみだったが、従来のダンテとあまりにかけ離れたキャラクターデザインやNinja Theory側の過去作への挑発的な発言とYoutubeでの工作行為などが国内外から悪い意味で注目され大きくバッシングを受ける事となった。
    • 最終的にキャラデザインはやや変更されナンバリングタイトルとは一切関係ないパラレル設定となり賛否両論ある中で発売を迎えた。

システム

ボタンなどはPS3版のデフォルト操作で記載する。

今作のダンテのアクションは『3』のダンテと『4』のネロのアクションの良点を合わせたようなアクションである。

天使と悪魔の力

  • 今作のダンテは天使と悪魔の間に生まれた子供「ネフィリム」という設定で、通常時のモードと悪魔の力「デーモンモード」、天使の力「エンジェルモード」の3種類のモードをボタンを切り替えながら戦闘を行う。
    • 切り替えはトリガーボタンの押しっぱなしで行う。R2ボタンを押している間はデーモンモード、L2ボタンを押している間はエンジェルモードに切り替わる。
      • この切り替えの操作はNinja Theoryのゲーム『ヘブンリーソード』を参考にしている。
    • デーモンモードやエンジェルモードの時は使用する武器・攻撃方法が変化するのみならず、銃攻撃が特殊な技に差し替えられ、回避行動が強化される。
    • それぞれのモードの武器でしかダメージを与えられない敵も存在する(後述のデビルトリガー発動中のみその制約が解除される)。
  • 通常(ヒューマン)モード
    • おなじみの長剣「リベリオン」と、「エボニー&アイボリー」などの銃を駆使して戦う、高速で隙の少ないモード。
      • 銃による遠距離攻撃技が使用できる。二丁拳銃エボニー&アイボリーはスタイリッシュランクをある程度維持できるようになった上、コンボのつなぎ・高度調整といったハイレベルな魅せコンボに不可欠な用途も健在。
  • デーモンモード
    • 一撃の威力に特化した重厚なモード。隙は大きく手数も少ないが、他の技を弾き返してしまう敵の盾すら打ち破るほどの打撃力を誇る。
      • 後隙の大きさゆえ集団戦に不利になりやすいが、一対一の状況では絶大な火力で圧倒できる。
    • 銃攻撃は鞭で敵や足場を引き寄せる技「デーモンプル」に変わる。
      • 『DMC4』のスナッチと同様の技であり、立ち回りの強化や下方向に吹き飛んだ敵へのコンボ継続に重宝する。また盾や銃撃ガードなどといった特定のガード行動に対して使うと、敵に隙を作り出すことが出来る。
    • 今作でも直前回避にスタイリッシュポイントのボーナスがあるが、さらにデーモンモード中に直前回避を成功すると発生するスキル「デーモン回避」も習得可能。
      • デーモン回避に成功するとスローモーが発生し、一定時間攻撃力・速度やスタイリッシュポイント・ランクの増加率が大幅に上昇する。駆使すれば敵やボスを一気に殲滅できるうえ、その分ランクも素早く上げられる。
  • エンジェルモード
    • 手数・攻撃範囲や高速移動に特化した軽快なモード。単発の攻撃力は低いが、回避に繋げやすいうえ攻撃範囲などが優秀で扱いやすい。
      • 範囲が広いだけでなく、敵を長時間拘束したり、一ヶ所に集めるといった便利な扱い方ができる技も持ち、集団をまとめてコンボ攻撃に巻き込んだり、逆に厄介な敵を無力化して引き離すことが出来る。
    • 銃攻撃は鞭で敵や特定地形の下に一瞬で移動する技「エンジェルリフト」に変わる。
      • 『DMC4』におけるヘルバウンドと同様の移動技だが、ネロと違い慣性があまり働かず必ず敵の前で制止するため、上に吹き飛ばした敵に急接近し、コンボをさらに継続することもできる。
    • このモードでは二連続で回避行動を行うスキル「エンジェル回避」や、空中ダッシュの新基本技「エンジェルブースト」も備え、ステージ間の移動や戦闘での立ち回りにと使用機会は多い。

武器

  • 『DMC4』のように全ての武器を同時に装備するため、いつでも切り替えられる。
    • 近接武器は通常時はリベリオン(長剣)のみだが、デーモンとエンジェルには二種類ずつ武器が用意されており、全1+2+2種類の中から選択する。
    • デーモン武器は方向キー右、エンジェル武器は方向キー左を押すことで切り替わる。
  • 通常モード専用の遠距離武器である銃は3種類存在し、方向キー上を押すことで切り替わる。

デビルトリガー

  • L3ボタンとR3ボタンの同時押しで発動する。本作のデビルトリガーゲージは過去作と比べとても貯まりづらく消費速度も大きいが、効果が大幅強化され、より超必殺技に近い位置づけになっている。
    • ちなみにゲージは『デビルメイクライ2』と同様、体力ゲージのようなバータイプの表示。
    • 発動中は攻撃力が上昇し体力も少しずつ回復していく。さらにコンボやキルによるスタイリッシュポイントにボーナスもかかる。
    • 加えて本作では防御性能こそ変化しないものの、「ほとんどの雑魚敵を空中に打ち上げ、全ての敵を無防備にする」・さらに「特定のモードの武器しか効かない敵にも、モード問わず全ての武器でダメージを与えられる」という非常に強力な効果が付与された。
      • 今作のダンテのDTは従来のような魔人に変身するというものではなく、発動中は周囲の世界が白黒の嵐のような状態になって敵を巻き上げる。このときダンテのコートが黒から赤に、髪の色も黒から白へと、従来のダンテに近い色合いに変化する。
    • 余談だがエンジェルトリガーは存在しない。

空中での行動の増加

  • △・○ボタンを常に剣攻撃に使うようになった事に伴い攻撃技が多数追加。地上コンボが減った代わりに、旧作に比べて手数が豊富になった。
    ロックオン廃止に加え、デーモンプル・エンジェルリフトによって敵への間合い詰めが非常に直感的かつ楽になったので、空中コンボの難易度は大きく下がった。

パリー

  • 敵の特定の攻撃に合わせて近接攻撃をタイミング良く当てると、攻撃を弾き返して敵を隙だらけの状態にできる。勿論スタイリッシュポイントボーナスもある。
  • 従来にも「相手の攻撃を弾き返す」「特定攻撃でカウンターする」という要素は存在したが、今作では全ての敵の攻撃にパリー可能なものが必ず存在し、この要素がより強調されている。
    • 全ボスにも、パリーを決められる攻撃パターンが一つずつ用意されている。ボス相手のパリーには決めた時点でカウンターダメージを食らわせる場合もあるのでとても爽快。

奈落・ステージトラップ

  • 足場外(奈落)に落ちる可能性のある場面が出た本作だが、落下した場合は一定ダメージを受けて落下前の場所に自動的に戻される。
    • 旧作同様、ところどころに触れるとダメージを受けてしまう仕掛けも存在している。
  • しかし本作ではそのような奈落・トラップに敵を叩き込めば、一発で倒せて格段に戦闘が軽快になる。少なめながらスタイリッシュポイントボーナスも得られる。
  • ただしPC版以外では、プレイヤーが落下してしまうと何故か死亡回数として加算されることがあるというバグが存在する。

その他操作性

  • ロックオン仕様の変更
    • 攻撃はスティックを倒している方向の敵を優先して・スティックを倒していなくても、攻撃の際に自動で近くの敵を狙う。このためロックオンのボタンは廃されている。一応、L3ボタンを押せば追尾対象を切り替えることも可能。
    • ロックオンが優先されるのは自分が攻撃している敵と、今まさにこちらを攻撃しようとしている・攻撃中の敵。これを覚えておけば攻撃を未然に防げる。
      • ハーピーやエリートスティジアンなどは、デーモンプルを回避するが攻撃中であれば有効になる。この仕様を利用して攻撃に移ることも可能。
    • ニュートラル状態でのオートロックオンはかなり優秀だが、方向入力には優先されない。狙った敵に攻撃を当てられずイライラすることは少ない。
      • これによってスティンガーで離脱するといった従来では不可能もしくは困難だったアクションも可能になった。
  • 過去作と比較すると基本コンボの数は減っているが、1つ1つの技が洗練されて使いやすくなっているため、死に技が無い。
  • スティンガーやハイタイム
    • リベリオンの伝統技である2種のコマンド技は、ロックオン仕様の変更により出し方も変更された。
    • ハイタイムといった敵を打ち上げる技は○ボタンひとつで発動する。もちろんハイタイムはボタンを長押しすれば敵と一緒に空中にジャンプ。
    • スティンガーなどの敵に突進する技は、スティックを2回連続で倒して△ボタンを押すと発動。
      スティンガー直後に△ボタンを連打すると、お馴染みの連続突き「トリリオンスタブ」も出る*2
  • 回避
    • 『デビルメイクライ2』のように、1ボタンで回避アクションが出せる。『2』のような高速移動ができるわけではない。
      R1ボタンとL1ボタンがデフォルトで回避に割り振られており、押すとスティックを倒した方向・ニュートラルなら後方へと回避する。
    • さらに空中でも回避ボタンを押せば、スティックを倒している方向に移動して攻撃を回避することもできる。
      ---ただし空中回避後は無防備になるので何らかのアクションでフォローする必要がある。プルリフトやエネステをすることで空中回避が復活することを覚えておくと戦闘を有利に進められるだろう。

評価点

シリーズの各作品の要素を受け継ぎつつ組み合わせており、さらに短所は長所として練り上げている。

コンボをつなげる爽快感・各武器を使い分ける楽しさ

  • 『3』や『4』で打ち出された、けたたましいまでに圧倒的なコンボを敵へ叩き込む爽快感はさらに進化している。
    • 戦闘中モードや武器の切り替えを駆使すれば非常に自由度の高いコンボが可能。ロックオン操作に煩わされる心配はなくなり、デーモンプルやエンジェルリフトも使いやすく、吹き飛ばしてもスムーズにコンボを継続することができる。
    • プルやリフトによっても空中攻撃を連発できるようになり、技の連続使用による高度落下も非常に緩くなったため、今作ではエネミーステップの価値が相対的に減った。
      • したがってエネステは主に技のキャンセルに使われることになるが、成立判定が非常にゆるくなり、簡単にコンボに組み込めるようになった*3
      • 操作をちゃんと覚えれば、デーモンプル・エンジェルリフトだけでも見栄えと実用性を兼ねたコンボを決めることが出来る。もちろん上達すれば、エネミーステップや銃器の特殊技すらも駆使した旧来の高難易度コンボで魅せることだってできる。
    • さらにエンジェル武器は空中でも複数の敵を巻き込む事ができるため、これまでは余り出来なかった集団の封殺までも出来るようになった。
  • 使える武器の種類や技のバリエーションは多い。
    • 近接武器はおなじみの「リベリオン」と恒例の格闘系武器(「エリクス」)の他に、「斧」「鎌」、敵を拘束したり引き寄せる「手裏剣」(一応近距離武器扱い)と色々使える。銃器もおなじみの「エボニー&アイボリー」と恒例のショットガン(「レヴェナント」)に、変わり種の爆発系の銃「ケブーリー」の3種類が揃っている。
    • その他、デーモンプルやエンジェルリフトでは鞭のような武器を用いる。またプルやリフトの直後には、アッパーカットや回し蹴りといった肉弾戦まで行える。
    • かといって無駄に技の数が多すぎるということもなく、各技の性能は従来のシリーズに比べて洗練されている。死に武器や死に技は無いというDMCシリーズ念願のバランスがようやく実現されたのは特筆すべきだろう。
  • 実はスタイリッシュランクがSランクを超えるとダンテの攻撃力・技タメ以外のスピードが少し上昇し*4、純粋な攻略にも効果を発揮するようになっている。
    • Sランク到達時、略語に合わせて音声が流れる。今作ではSが”SAVAGE(殺伐)”、SSが”SADISTIC(嗜虐)”、SSSが”SENSATIONAL(驚倒)”である。
    • スタイリッシュランク自体も『4』と比べて格段に上がりやすくなっている。
    • デーモン回避の攻撃力・速度上昇効果と合わせれば、正に「キメている」ようなハイスピードコンボアクションへと突入できる。

一撃を決める爽快感

  • 『1』のように攻撃力の高い技がデーモン武器を中心に用意されている。複数に当てにくいが、スタイリッシュランクも相応に大きく上昇するので、コンボに頼らない戦法も十分認められている。
  • 一部の雑魚戦では奈落や特定トラップへ敵を放り込むことで即死させることもできるなど、臨機応変な戦術を取ることもできる。
    • ただしENVIROMENTALボーナス点は基本的にそれほど高くないので、稼ぐなら楽はできない。高難度ではむしろコンボ途中で場外に落としてしまうとランク的にきつい。

敵を攻略する楽しさ

  • 様々な技やデーモン回避やパリーといった要素によって敵の弱点を突いたりアドバンテージを得るためのチャンスに変えることができる作り。デーモン武器の破壊力と相まって、タイラントやブッチャー、レイジ、そしてドリームランナーと言った強敵も、弱点を突くことでそれなりに速く倒せる。
  • 敵の攻撃も予備動作とボイスによってわかりやすく作られている。空中を含め、多くの攻撃から回避アクションへスムーズに繋がるおかげで、避ける楽しみも両立している。
  • 最高難易度であるDMDでのデビルトリガー(通称DT、要するにスーパーアーマーの付与といった怒り状態)への対抗策も豊富である。例としてはエボニー&アイボリーのリコショットや、リベリオンのドライブなどと言った溜め技を、溜まり切るジャストタイミングで放つことで、強制的に相手を浮かせてコンボに持ち込むことができるようになる。
  • 銃器の出番もはっきりしている。エボニー&アイボリーのリコショットは、ジャストタイミングでなくとも怒り状態のレイジやタイラントを止められることを知っていれば非常に頼もしいチャージショットになる。

謎解きがほとんど無い

  • 従来の作品にあった謎解きといった要素はミッション18を除いてほとんどのステージで存在しない。
    デーモンプルとエンジェルリフトを駆使したアスレチックのような操作で移動し、ひたすら戦闘をするというデザインとなっているので、リプレイ時も面倒な操作をしなくてすむ。

グラフィック・演出

  • 中世的な美術が根幹にあった『4』までとはまた違ったデザイン。無秩序に組み替えられたモチーフ、黒い液体と極彩色にまみれたダーティーな雰囲気ながらも画質は十分良好。
    • 今作は現実世界と魔界の狭間「Limbo(リンボ)」でダンテが戦闘を行うという設定だが、このリンボはリアルタイムで建物などの背景がめまぐるしく変化する。この背景のギミックも非常に凝っており、ビジュアル面で飽きさせないように作られている。
      • 言うなれば、世界全体がダンテに牙をむき、街そのものが悪魔として襲いかかってくるという設定になっている。
    • ムービーなども『ヘブンリーソード』を手掛けたNinja Theoryらしく、キャラクターの表情を実際の役者の演技から取り込んでおり、リアルな表情を見せてくれる。
  • その場所に沸く敵を全滅させると、とどめの一撃の際はスローモ+カメラがアップになるというスタイリッシュな演出が発生する。

カメラワーク

  • ほぼ全ての場面で右スティックによるカメラの操作が容易になり、視点固定の場所はほとんど無くなった。
    • 従来のようにカメラに写っていない敵は攻撃しないので、視点操作でも敵を無力化させやすい。

音楽

  • オランダのバンド「Noisia」がイベント/一部ボス戦の曲を、ノルウェーのバンド「Combichrist」が戦闘曲を担当している。
    • CombichristはEBM(エレクトロニック・ボディ・ミュージック)シーンで知られるミュージシャンだが、今回は旧シリーズに若干近いインダストリアル、ハードコア・デスメタル風味に比重が置かれた楽曲を提供した。
      それに加えてNoisiaによるダブステップ・ドラムステップ調のBGMも負けず劣らじと、悪魔との戦いをしっかり盛り上げてくれる。
  • BGMのシームレス変化も節々で採用されており、スタイリッシュランクがSを超えると楽曲も盛り上がる。

トレーニングモード(道場モード)

  • 今作初登場。HP無限で攻撃してこないザコ敵にコンボを叩き込むことが出来るモード。
    • 細かい設定などはできないが武器や技の確認・コンボ練習につかえる。

ブラッディパレス

  • 『DMC4』とほぼ同じ、難易度が上がっていく中で全100階の敵を倒し続けるゲームクリア特典のサバイバルモード。DLC扱いだが無料で配信されている。

クリア後の評価

  • 今作の評価は「スタイリッシュポイント」「タイム」「隠しアイテム*5取得率」と「リスタート回数・アイテム使用回数」で評価され、判定もD~SSSまでで評価されるようになった。
  • 『DMC4』で特に不評だったオーブ評価は撤廃され、オーブの取得量自体は評価されなくなった。ただしスタイリッシュポイントが他要素によって倍増されていく形式はDMC4から継承されているので、今作では特に隠しアイテム発見率がミッションランクに大きく影響する。
    • 隠しアイテム取得の進行は同じセーブデータならどのモードでも共通。
      一周では100%にできない場合もあるが、100%にさえしてしまえば戦闘と移動のみに集中できるようになっている。

シークレットミッション

  • 扉を開けるために三種類のカギが必要な点は面倒ではあるが、シークレットミッションの難易度、面倒さが下がっただけでなくメインメニューからいつでも挑戦することができるようになった。
    • シークレットミッションの内容も戦闘アクションを学ぶのに役立つ内容になっている。立ち回りの勉強をしたい場合はシークレットミッションで練習してみるのも良いだろう。

その他

  • スーパーダンテ*6はコスチュームに関係なく使用が可能になった。
  • 『4』の改悪要素である「武闘神像が×ボタンでも入れる仕様」は削除され、○ボタンのみとなったことに加え、敵がいるときは調べることが出来なくなった。
  • プラウドソウルに該当するホワイトオーブは、敵を撃破した分の獲得量が随時手に入るようになった。ミッション終了時のボーナスもある。
    • いわゆるレベル/経験値制に近く、スキルの習得に要するコストは全て共通でホワイトオーブゲージ1つ。オーブ総数が増える毎にゲージは重くなるが、今作でもスキルの払い戻しや、全てのスキルを取得することが可能。
    • ただし、『4』ほどではないが全てのスキルをコンプリートするには相応の場数をこなす必要があるため、人によってはダレることも。
      • 技の種類によってコストが変わることがない他、技の強化も基本的には攻撃力がほとんどなので、全ての技を使うだけならそれほど問題ではない。

賛否両論点

キャラクターイメージの変更

  • ダンテ
    • 「大剣と二丁拳銃」はそのままだったが、「黒いコートに黒い髪」「天使と悪魔のハーフ」など従来のダンテ像を覆すビジュアルイメージ。
    • 名倉やないかい!
      • 初めて情報が公開された時はその顔立ちがお笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤氏に似ていたことから「デビル 名倉 (メイクラ)イ」*7、またその名倉氏が「タイ人に似ている」とよく言われる*8ことから本作のジャンルに掛けて「タイリッシュアクション」等とも呼ばれた。
      • 一応髪型と服装を『3』準拠のものに変更できるDLCがあるが。
    • 性格も「皮肉屋だが正義感は強い」というイメージとは異なり「良く言えばノリの良い悪ガキ、悪く言えば下品な不良!」といった描かれ方となっており色々な意味で従来の作品よりも過激である。
      • 敵を挑発するシーンでは『4』の主人公ネロの倍以上にFワードを連発、中指立ても完備。『4』のネロの様に字幕に伏字が出るような場面は無い。
    • なお、本作ディレクターが「(ダンテは)カッコ良さを追求した結果自分に似せざるを得なかった」などと発言したとして騒がれたが、この発言に関しては一切情報源が見つからず、後にディレクター自身が「私はキャラクターをデザインしていません。」と公表している。
      • 尤も、このディレクターには「『ヘブンリーソード』の主人公を何故か自分の彼女に似せている」と言う前科があるが。
  • バージル
    • 顔自体はバージルより初代のネロアンジェロ3戦目に近いと、そこは意外とリスペクトされている。
    • 3のバージルのように冷徹で他人を利用して目的を達成しようとする点は変わりないのだが、これまでのバージルと比べると戦闘面で表立つことがなく裏方に徹することもあって非常に小物っぽいキャラクターになっている。
    • ダンテと比較すると、デザインは旧来からさほど変わっていないが、非常ににこやかで爽やかな青年になっている。
      • 幻影剣を手で投げ飛ばしたり、敵の悪魔と掴みあいの戦いを繰り広げたりなど、
        スタイリッシュなのか笑いどころなのか、人によってかなり受け止め方が変わってきそうなシーンがある。
    • 本編の言動や行動から某掲示板などでは「mバージル」「汚兄ちゃん」とネタキャラとして愛されていたりする。
  • ムンドゥス
    • 普段は人間の姿、というよりいかにも権力者といった風情のハゲおっさん。世界最大の銀行の頭取で、もちろん正体は魔界の帝王。
      DmCの世界において政治経済を支配しているのは悪魔だということを表現する存在である。
    • 『1』に登場したムンドゥスよりもやることがエグいというか、生々しい。それはダンテやバージルにも言えることだが。
      • 「悪魔」という設定でなければ倫理的規制に引っかかりそうな表現と一番縁が深い。日本版ではそのシーンは規制を食らっているが。
        ある「挑発」をされて激怒するシーンや、終盤のイベントシーンは良くも悪くも人間臭い。人によってはギャグに見えるかもしれない。
  • スパーダ
    • 悪魔から人類を救った伝説の魔剣士という設定が消え、天使であるエヴァと禁断の恋をし、駆け落ちしたムンドゥスの元部下という設定になった。
    • 本編ではムンドゥスによって地獄の責め苦を受け続けている。…のだが、その内容が裸で鎖に縛られるというイメージシーンのみで一見ではSMでしかない。
      • このシーンやイベントシーンで普通のおっさんのような姿をしているため、過去作のような凄味を感じられない。
  • これらを完全に今までのシリーズとは別物と割り切る傾向もある。
    • 事実ダンテは「とっつきにくそうな見た目に反して案外いい奴」「これはこれでいいキャラ」という意見は多い。
    • 否定的な意見やネタキャラ扱いがあるバージルに関しても、deviantARTやPixivといった画像投稿サイトを中心に人気が出ている。

フレームレートが30fps

  • 前作『4』が60fpsでぬるぬると動いていたこともあり、今作はそれと比べるとフレームレートは落ちている。
    • リンボの背景演出などで処理落ちを起こさないための処置であったが、それゆえフレームは安定しており、処理落ちはあまりなくゲーム自体は快適に動作する。
    • これはPS3/360版のみで、Win版ならスペックがしっかりしていれば従来どおり60fpsで動く。UnrealEngine3使用なのでその推奨動作環境は相応に高め(DX9対応、参考)。
    • モーション自体は滑らかに作られており、Win版では非常にスムーズな動きを堪能できる。

ヒットストップ

  • PC版では一部技のヒットストップが緩くなっている。一撃の強い技の爽快感が減ったと見るか、スピード感が増したと見るかは人によって意見が分かれる。

ボタン配置の変更

  • 上記の通り、操作方法は似ているようで結構変わっており、過去シリーズに慣れ親しんだ人ほどデフォルトのボタン配置はとっつきにくく、そして逆もありえる。
    • といえどもロックオン系統のコマンド技がなくなっているだけに攻撃の操作はむしろよりシンプルになっている。慣れればより直感的に操作できるし、キーコンフィグも可能である。
    • 強いて言えば唯一のコマンド系で先行入力が効きにくいスティンガーなどや、ジャンプボタンと射撃ボタンの同時押しで使うレインストームなどが出しづらいことか。

ロックオン操作の変更

  • もちろん慣れと言ってしまえばそれまでの話かもしれないが、コマンド技の出し方も含めて従来のロックオン操作でプレイしたかったという声が少なくなかったのも事実である。
    • ロックオンカーソルが廃止されたため、「敵の残り体力が画面上で分からない」という人によっては気になる部分も出てきてしまった(『DMC2』以降ではロックオンカーソルが敵の体力ゲージを兼ねているため)。
    • そのため敵の体力やこちらの武器ごとによる攻撃力をあらかじめ把握しておかなければ、本作の評価点である敵へのトドメ演出を狙って出しづらいという点もある。斬撃を飛ばす「ドライブ」や、「ケブーリー」のダーツを全弾命中させてからの爆破といった、トドメに使うと見栄えのいい技が多いだけに惜しい点ともいえる。

問題点

属性敵の存在

  • 赤い色の敵と青い色の敵が存在し、赤い敵はデーモンモードの攻撃、青い敵はエンジェルモードの攻撃しか受け付けず、他の武器では攻撃が弾かれてしまう。
    • この敵のせいでコンボの幅が制限されてしまい、前述のコンボをつなげる爽快感が損なわれてしまう。
      • 特に1周目で武器が十分に揃っていないうちは登場数こそは少ないものの、1種類の武器でしか攻撃できずワンパターンになりやすい。
    • こういったシーンでの行動は基本的にエンジェルモードの技(特にアキュラのラウンドトリップ)により青い敵の行動を封じ込めている間に、赤い敵をデーモンモードで一体ずつ仕留めることになる。
      ただしデーモンモードは手数・範囲と空中での行動数が小さいため、動きが単調になりがち。
    • デビルトリガーを発動すると武器やモードに関係なくダメージを与えられるようになるが、今作のデビルトリガーはゲージがたまりづらいので乱用はできない。

ボスが弱く魅力がない

  • ボスは洋ゲーらしいグロテスクな巨大クリーチャーが多く、『1』のネロ・アンジェロのような壮麗な悪魔や、『3』のネヴァンのようなお色気たっぷりの美しい悪魔は一切存在しない。
  • そして殆どのボスが下品な言葉でダンテを罵倒してくる。舞台がそのまま現代社会であるのに対応しているのだろうが、どことなく小物感が漂う。
  • 全体的に攻撃が単調気味。さらに高難易度でもあまり行動は変化しない。従来作の強敵どもに慣れたプレイヤー、そうでなくともアクションゲームが得意な人なら苦戦することはあまりない。
    • そして共通して体力が低く(デーモンモードの存在もあってダンテの火力が全体的に高めともいえる)、Sランク以上を維持してデーモン回避→デビルトリガー+大斧アービターで一気に攻撃すればすぐに死ぬ。この点はボスが無駄に硬かった『DMC2』よりはマシという意見もある。
+ ボスの一例※ネタバレ含む
  • サキュバス
    • 体験版でも登場したボス。安全安心健康をうたって毒入り飲料水を販売するメーカー「ビリリティ」の原料を作っており、人間を体内から弱体化させる悪魔。
      初期の頃からデザインと名前が公開されており、このゲームを代表する(?)ボスにして、色々な意味で本作の醸し出す雰囲気を象徴しているようなキャラ。
    • サキュバスというと普通、同社が発売している「ヴァンパイア」のモリガン・『DMC3』のネヴァンのような妖艶な美女を想像するだろうが、
      本作のやつは毒ゲロを常に口から吐いている、グロテスクで気持ちの悪い芋虫のような化け物。エロさなんざ皆無である。
      • ただしサキュバスは「人間にみだらな夢を見せ精を吸い取る」といった悪魔であり「夢の中では美女だが現実では醜女である」という伝承もある。つまり このサキュバスはある意味原典に忠実な解釈ではある
    • 従来作や本作の他にも女性の悪魔は出ているが、そいつらと比べてもぶっちぎりで醜悪である。死に際もかなりエグイ。
      • ダンテとはお互いFワードで罵りあうというスタイリッシュを離れて「小学生の口喧嘩」とまで呼ばれた掛け合いを繰り広げる。
        戦闘中も「噛み砕いてゲロにしてやる」「手足をもぎ取って聖水をかけてやる」などの罵詈雑言をぶちまけてくれるぞ。
    • 初見では狭い足場と範囲の広い攻撃で強く感じ、難易度ネフィリム以上でしか使われないパターンもあるが、どれも慣れれば見切りやすい。
      弱点の眉間にヒットするとボスらしからぬ減り方をするので、高難易度でもアービターをブチ込めばあっさり秒殺できたりする。
  • ボブ・バーバス
    • ニュースキャスターのおっさん。リンボでは3Dホログラムの姿をしている、自称「神の代弁者」。支配者(悪魔)たちの都合の良いようにテレビで情報操作しプロパガンダを広めている、人間の社会や世論を操る悪魔。
      • ボスに至るまでの道筋や演出は好評であるが、その姿から一体どういう悪魔なのかがよく分からない。
    • そして弱い。攻撃が単調で避けやすく、倒し方もワンパターン。
      • 一定のダメージを与えるごとに雑魚との戦いに突入するのだが「悪魔と戦うダンテをビデオカメラで撮影している」といった演出になっている。演出は面白いが、カメラが遠く見にくく、物陰に隠れるような場合視認ができない。
    • 設定からくる弱さと考え、単純に演出を楽しむオーブ稼ぎ用ボスと割り切るのが良いかもしれない。
  • ムンドゥス
    • 普段の格好がハゲのおっさんであり威厳に欠けるのはまだしも、ボスとして戦う姿も岩石の巨人のような姿で一部から「序盤のボスっぽい」といわれる始末である。
    • そして終盤のボスにも関わらず攻撃パターンもわりあい見切りやすい(事実、パターンはサキュバスの亜種と言われている)。
      ただし避けやすいかというと微妙なところがあり攻撃の威力だけは異常に高いため、DMDとブラッディパレスでは無傷か即死かのどちらかという極端なボスでもある。
      • 実際の実力とストーリー上の小物っぷりから半分ネタにされている。

一部見づらいステージ

  • 基本的にリンボの色彩は極彩色となっていることが殆ど。中でもクラブ内のリンボで戦闘するミッション13は、背景の色がめまぐるしく変わり目に悪く、前述の属性敵などが見づらい。
    • 演出自体は面白いのだが、その演出に懲りすぎてアクション面でやや支障が出てしまっているというものである。

「挑発」の削除

  • 挑発は本作と『DMC2』以外必ず搭載されていたアクションである。遊びとしても効果的で、攻撃の合間や待ちを強要されている間にうまく挟めば見栄えも良くなり、敵をダウンさせた隙を縫ってスタイリッシュランクの上昇やデビルトリガーゲージの蓄積などもできる密かに重要なアクションだったが、今作では廃止されている。
    • コンボによるスタイリッシュさはあるものの、こういった部分で演出できず物足りない部分がある。
    • デビルトリガーゲージは今回の強力さゆえ増えやすくするとゲームバランスが壊れる可能性もあるが、ならその仕様をカットして完全な遊び要素でもいいから搭載してほしかったというファンの声も非常に多い。

ロード時間が長い

  • ミッションをはじめるときやメインメニューに戻るときのロードは長く、この部分でテンポが悪い。
    • とくにミッション2はエンジェルモードとデーモンモードのチュートリアル的イベントのため、何度か別の世界へ飛ばされるが、その切り替わりのロードも遅く、リプレイするたびにそのロードに耐えねばならない。
    • このロード時間もPC版ではスペック次第で大きく改善される。

細かいバグが多い

  • ロード中のサンプルコンボムービーの音が途切れたりといった地味なバグが多い。プレイにものすごく支障が出るというものでないのが救いか。

日本語字幕の酷さ

  • 今作の日本語字幕が、前作までと比べるとセンスの感じられない訳が多い。
    • 一例として「モチさ」「援軍をもっとよこせと言え!」など。
    • またバージルがにやけながら日本語字幕で「よしてくれ」と言うシーンが、上記のmバージルとしてネタとなるほどシュールなシーンになっている。
  • 他にもシリアスなシーンでもセリフのニュアンスや本来含んだ意味と違う意訳がなされているため、実際のセリフとキャラに対する感じ方にズレが生じる。
  • 特に賛否両論なのがステージ1でダンテが言う「ダセェな」(Not in a million years)というセリフ。
    • 英文を直訳すると「百万年が経っても駄目」、意訳は「ゼッテー嫌だね」と言った具合である。(文法的詳細はここ
      No!・Never!・No way! よりも強烈な攻撃の表現であり、原文に比べると翻訳はかなり穏やかな表現となっている。
      + 該当シーンについて
    • 敵の攻撃で銀髪のウィッグが吹き飛んできてダンテの頭に被さる。銀髪ウィッグを被った自分を鏡で見たダンテは一言「ダセェな」。
      • 従来のダンテを馬鹿にするようなこのセリフに激怒するファンも居れば、爆笑し絶賛するファンも。
      • もちろん重要でもなんでもないちょっとしたシーンだが、発売前の状況からして笑って流せないファンは一定数存在した。
  • 海外制作ということで一部の会話やジョークなどは英語字幕でなければ意図を理解できないものも存在する。DmCの世界をより楽しみたければ英語字幕でプレイすることをお勧めする。

エンディングについて

  • ネタバレ防止の為に詳細は控えるが、ストーリーに関しては尻切れトンボで、次回作に続くような終わり方になるためどうしてもスッキリしない部分が残る。
    • 「概要」で前述した通り、DmCは元々『3』よりも前の話として描かれる予定であった。そのためDmC(のエンディング)→DMC3へ繋げようとした名残りがある。
      • ちなみに現時点では『DmC』の続編制作に関する情報は全く無い。ファンからの悪評等を考えれば絶望的だろうが。

コスチューム

  • 本来収録されている3つ+DLCコス3つがある。
    • 反面ただの色変えなどが多かったり、ファンから最も需要がありそうなクラシックダンテ(『DMC3』の衣装)はDLCである。
  • ムービーではほとんどのシーンではコスチュームチェンジが反映されるが、従来と違いそれが反映されないプリレンダムービーが一部ある。

ムービーが多い

  • スタッフが「ストーリーに力をいれている」と語っているだけあってムービーが多い。
    • ただ「ムービーが長い」というより「短いムービーがいくつもある」といったものであり、ムービーゲーにはなっていない。
    • ボス戦でもシームレスイベントが途中で挿入されるGod of Warシリーズのような演出が多く、今までのシリーズよりテンポが悪く感じることも。
      • 飛ばせないイベントがあるのも原因か。
      • 特にラスボスは体力を一定数減らすごとに細かくムービーが流れるので、いまいち燃えない。こちらは飛ばせる。

道場

  • 技の性能を確かめたりコンボを練習するための場として有用な道場ではあるが問題点がいくつかある。
    • まず背景が真っ白で何かオブジェクトや壁もないため高度や距離感が非常につかみ辛い。コンボを行う際には高度調整も必要であるため結局はミッションで練習しなくてはならないことも。
    • 他にもミッション中のように使用している武器が一目で分からなかったり、練習台となる敵を選択できないという問題点が。DmCでは基本的に敵毎にエネステ判定が細かく設定されていないためあまり問題ではないが…。
      • エネステに関しては問題ではないのだが、ショウダウンや兜割に対して特殊なリアクションを起こすことのあるラヴェジャーを想定したコンボの練習ができなかったり、タイラントやブッチャーの大型の敵でのコンボを試すことができないというのは問題である。

  • 倒し甲斐のある敵として人気の高い強敵・ドリームランナーについての注意点
    • ドリームランナーは空中でコンボを決める場合、基本的に七回攻撃をヒットさせたら反撃してくるという特性がある。(場合によっては一回だけ攻撃を当てただけでもカウンターをしてくることもあるがカウンター自体の予備動作が分かりやすいため問題ではない)
      この特性を利用してデーモン回避で攻撃力を上げたりと、知ってさえいれば立ち回りの強化に役立つので、これ自体はさしたる問題ではない。ただし…
      • 条件を満たせばエリクスの最大溜め攻撃だろうがカウンターを行ってくる。なお、エリクスのタメ攻撃はエフェクトで予備動作が隠れてしまう問題がある。

その他

  • 謎解きはほとんど無くなったものの、長く移動させられるだけの箇所があり、その部分は2度目以降ダレやすくなる。M5やM12では歩き移動させられるだけの箇所がある。
    • 「無限エンジェルブースト」というバグ技を使えば移動の手間隙を劇的に短縮できたのだが、修正パッチによって不可能になった。
  • スタッフロールは何故か開発現場の様子が流れる。誰得。
    • 『3』や『4』にあったED中に敵と戦うボーナスシーンはなくなっている。ちなみにゲーム未クリアでもスタッフロールだけ見ることもできる。
  • 何故かトロフィーの名前は従来作のセリフに統一されている。内容と名前が一致してないものが多くとってつけた感がある。*9

総評

日本ではシリーズが『DMC4』から長いこと音沙汰がなく、ネロの謎などが深まっていた時期の発表・発売だったこともあり、本作のビジュアル面や世界観の変更に嫌悪感を示す意見も多く見られ、この作品をシリーズの一つと見なすには微妙とする意見も多い。
しかしながら、システム面に関しては、『1~4』のいいとこ取りをしつつ、独自の要素も面白さを損ねておらず、完成度が高いと評価されている。
賛否両論で発売されたものの、発売後に海外では全体的に絶賛された。
それは本作に細かい問題点はあれど、アクションゲームとしては過去作に勝るとも劣らぬコンボアクションの爽快感を紛れも無く実現していることの証左に他ならないだろう。


ファンからの扱い

  • 概して海外では肯定的だが、日本では二分されている。
    • アクションゲームとしては決して悪いわけではないとする声、本作の世界観やキャラクターを好む人、「パラレルだから」と完全に割り切る人もいる。一応新規ファンからの受けはそれなりに良かったりする。
  • 現在でも操作性や世界観、デザインの変貌に抵抗がある人は少なくない。従来のシリーズがゲーム性だけでなく個性的で魅力的なキャラクターが揃っていたゆえでもある。「DmCと書いてダメクライ」「まだ『2』の方が面白い」などと言われる事も多い。
    • 本作を巡る論争には肯定派の過剰な擁護や否定派の無根拠な非難もあった事も事実である。
    • 動画投稿サイトではプレイ動画が投稿された後すぐに肯定派と否定派がコメントで叩き合いを始めるような状況もあった。

余談

  • 最初期のトレーラーではダンテがタバコを吸っている。
    • このトレーラーはまだパラレルになる前であること、そして「ダンテがタバコ嫌い」という公式設定があることからファンから大分指摘された。そもそも『3』前なら未成年なのでどっちにせよ犯罪。
      • 結局パラレルになった本編では一度もタバコを吸うシーンはない。
  • 製作陣のインタビューでの発言は何かと物議を呼んでいた。
    • 「もしダンテが昔の格好のまま東京の外にあるバーにいったとしたら、彼は笑い飛ばされるだけでしょう」といった発言で、納得するファン・悪印象を持つファンという二分化がこの頃から起きていた。
      • さらに余談になるが、DMCシリーズの産みの親である神谷英樹氏が手がけた作品『ベヨネッタ』について「クール」だと思うか、と問われた製作スタッフは、「ゲーム自体は大好きなんだ。最高のゲームだ。とにかく、徹底的にぶっ飛んでる。でも「クールだと思うか?」と問われれば、全く思わない。戯画風でド派手で、非常に日本的だ」と述べている。
      • これについて「ベヨネッタを叩いた」というような否定的解釈をする者もいた。
    • 「製作陣が本作のダンテを(暗に)ゲイであると発言した」…という噂がネット上にあるが、やはり根拠不明。
      真実は謎だが、Youtubeのユーザーの一人が「マジでゲイの吸血鬼に見えるよ」と発言したことがあるため、それが誤解(あるいは歪曲)されたのかもしれない。
  • 演武や串刺しや最後の決め言葉などシリーズおなじみの要素、お約束がない*10
    • ファンからしたら「それないの?!」というレベルのものである。
  • 初期のインタビューでなぜダンテがこれまでの姿と違うのかという謎がストーリーの裏にある、と言われていたが結局ほとんど不明のままである。最終的にパラレルになったことが原因と言われている。
    • 一応、「今作のダンテがなぜ銀髪ではないのか」は分かるようになっている。ただ海外で発売されたコミックスでは本作におけるデビルトリガーにある重大な副作用があることが明かされており、それを踏まえると双子なのにダンテとバージルの髪色が違うことやバージルの発言などもより深く理解することができるのだが……なぜこんな重要な設定をゲーム内で説明しなかったのか。
    • 1~4も割と重要な設定がゲーム外で語られることが多いが、『DmC』の場合はいわゆるアメコミ収録なので日本で知るのは殊更に困難
  • ニンジャセオリーには過去に『デビルメイクライ』とそのダンテの事を「時代遅れでシステムだけ」と馬鹿にした前科がある。前述の「ダセェな」はここから来てるのだろうか。
    • 因みに外注したのはかの稲船敬二であり、周囲の猛反対を押し切っていた事も発覚している。
      • 一番責任を取るべき人物だが、本作発売前に逃げる様にカプコンを退社した為本家シリーズファンからは専ら「責任逃れ」と猛反発を浴びている。そもそも、どうして自慢のシリーズを馬鹿にする様な所にその新作開発を依頼したのか
  • ダンテが使える手裏剣のような武器「アキュラ」は、見た目や攻撃方法が戦国BASARAシリーズの猿飛佐助の手裏剣に酷似している。
    • 元々BASARAシリーズにはDMCシリーズ由来の武器が登場したりしていたが、逆にBASARAシリーズから輸入した(かもしれない)要素というのは珍しい。
  • 発売後のインタビューで本作の開発はかなり難航していた模様。
    • 開発当初ニンジャセオリーがダンテのモーションキャプチャーを担当していたが、(でかかった態度の割には)あまりにも「スタイリッシュ」とはいえないモーションだった為にそれまでのシリーズディレクターがイギリスまで行き、直接指導を行ったという。この時洋ゲーのアクションゲームの作りがかなり違う事に苦労したとか。
      • この時の苦労話はホームページブログの『悪魔的日常』にて書かれており、その他にも没ネタや開発秘話などが所々ある為興味があれば読んでみよう。
      • 何れにしろ『オペラク』があんな結果に終わった事も考慮すると明らかに外注は失敗であった。
  • 実写映画化が発表されたがその後音沙汰なし。本作が足を引っ張ったのだろうか。
    • あの『2』が発売された頃にも実写映画化が発表されてるが、結局なかった事になっている。
  • クロスオーバー対戦格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』にてダンテが『名倉』仕様になるDLCが配信されている。
    • 変更されるのはあくまで衣装と髪型のみで、ボイスや使用する武器・技構成は『3(SE)』版のままである。
  • 『ファミ通』のインタビューで『デビルメイクライ5』のシニアプロデューサーである岡部眞輝(おかべみちてる)氏は『5』を「10年ぶりの最新作です。」と語っており本作を省いている*11

バージルダウンフォール

概要(VD)

バージルを主人公に据えたゲームモード「バージルダウンフォール」が900円のDLCとして配信されている。 初回購入者には無料でダウンロードできるプロダクトコードが付いていた。 独自ストーリーとステージ構成が組まれており、本編の後日談という扱いになっている。

ダンテとの違い

  • 武器
    • 近接武器は閻魔刀(やまと)、遠距離武器は幻影剣のみ。エンジェルモード・デーモンモードでは武器ではなく閻魔刀の攻撃モーションが変化する。
    • デーモンプル、エンジェルリフトはそれぞれのモード時に赤色、青色の幻影剣をノーモーションで撃つものとなった。
      • また予め幻影剣や、特定のアップグレードを行った攻撃を当てておいた敵に、幻影剣を撃ちこむことなくプルやリフトの効果を発揮させることができる。
  • ジャストチャージ技
    • 今作ではそれぞれのモードに長押しチャージに対応したアップグレード技が一つ以上あるが、バージルはその全てにおいて、タイミングよくボタンを離すことで発動できる強力なアップグレード技が存在する。
    • ダンテのドライブに比べると成立は難しいが、成功時に無敵状態になる他、ダンテよりも短いタメ時間でスーパーアーマーを持つ敵を浮かせることができ、さらに怒り状態を解除することが出来るなど非常に強力な効果を持つ。
  • トリックアップとトリックダウン
    • 今作は回避ボタンが2つ存在するが、バージルはスティックを倒していない状態ではそれぞれのボタンが個別の回避技に対応する。
    • スティックを倒さずにL1ボタンを押すと、トリックアップで真上に素早く移動。
      • トリックアップの存在から、バージルはエアハイク(2段ジャンプ)をすることができない。
    • スティックを倒さずにR1ボタンを押すと、トリックダウンで空中から真下に素早く移動する。
      • 地上でスティックを倒さずにR1ボタンを押すと、その場で一瞬無敵になって回避する。
  • デビルトリガーとゲージ仕様、ゲージ消費技
    • バージルのデビルトリガーは体力回復とともに自分の分身「ドッペルゲンガー」を召喚する。アップグレードにより、分身の特性を変える操作を解禁することができる。
    • 基本は『3(SE)』のドッペルゲンガースタイルと同じで分身は自分の動きに追従する。また、方向キー右を押すとデーモンモードの技を、左を押すとエンジェルモードの技を本体のモードに関係なく行う*12
    • 方向キー上を押すと、ドッペルゲンガーの動きが本体より少し遅れるようになる。溜めの長さで技が変わるエンジェルモードの特殊攻撃と合わせることで、地空二方面への分担攻撃を行うことも可能。
    • デビルトリガーゲージは、本家DMCシリーズのようなアイコンストック制。このゲージを規定個数消費すると使えるゲージ消費技がある。
    • □ボタンを長押しすると幻影剣をバージルの周囲に展開する「円陣幻影剣」、□+×ボタンで幻影剣を連続して発射する「急襲幻影剣」、スティックを2回倒して□+×ボタンで敵を幻影剣が取り囲み、一斉に発射して敵を打ち上げる「烈風幻影剣」が使用できる。

評価点(VD)

コンボによる爽快感は本編と同様高い

  • ダンテとは違った爽快感を堪能できる。ただし閻魔刀と幻影剣・回避やドッペルゲンガーの特性は凄まじくトリッキーであり、円陣幻影剣以外は使いこなすには相当な慣れがいる。
    • ダンテ編と違い、色敵が存在しないのも大きい。エンジェルモードが必要だったウィッチは幻影剣/急襲幻影剣で対処可能。

バージルが使えるということ

  • 当初バージルはプレイアブルキャラではないと発表されていたため、DLCながらバージルが使用できるのはファンを喜ばせた。
  • また、キャラ別に固有のストーリーがあるがほとんど使いまわしだった2、固有ストーリーなしの3SE、本編に組み込まれているがコースを逆走する4に比べると、有料DLCながら進歩しているといえる。
  • フォースエッジやベオウルフといった武器こそ存在しないが、閻魔刀のアクションはさらに多く追加されている。

ボスや新敵が本編より強い

  • 後述のシナリオゆえボスは実質的には1体だけだが、ダンテ編で出現しない新たな敵も含めて強敵揃い。
    ホロウバージル(日本語訳では亡霊バージル)は威力が高く素早い攻撃パターンも追加されているため、歯応えがある。
  • 新敵には中ボスクラスの大物もいる。こちらも攻撃力が全体的にかなり高く、他の敵と比べると突出して強い。
    • ただし待ち、というより逃げを強要される部分があるのは賛否が分かれるか。

問題点(VD)

アクションの総数がダンテより少ない

  • 3SEのバージルもそこまで多いというわけではないが、今作のダンテのアクションの多さを考えると、コンボの幅は狭まってしまう。
    • ただ、ドッペルゲンガーやDTゲージ消費技を上手く使いこなせば、見映えのよいコンボはできないわけでもない。
  • またドリームランナーといった一部の敵も出現せず、やや物足りないことも。

ストーリー面

  • 全6ミッションの短編でサクッと終わる。値段も考えれば一概に悪いとは言えないものの、やはり物足りなさはある。
    • 本編が尻切れトンボ気味であるためその補完を求めたファンも多いが、結局補完はそれほどなされておらず、むしろ新しい伏線が出現し、次回作を匂わせる終わり方となっている。
  • バージルのキャラクターの掘り下げや名誉挽回も期待されていたが、むしろネタっぷりに拍車をかけてしまった部分が多い。
    • ネタばれになるため詳細は省くが見ようによっては「自分を強引に正当化しようとしている」「己の不手際を指摘されて逆切れする」「豆腐メンタルになったバージルの被害妄想」といったように見える。
  • 人によっては「本編からさらに嫌いになった」という意見すらある。ただし題名の「ダウンフォール」とは「失墜」「堕落」といった意味なので「バージルの堕落」と考えればまさにその通りである。

ロード画面のテキスト誤訳

  • ロード画面で流れる技解説の技名がほとんど英語のカタカナ表記のままで日本語の技名と異なっており、混乱を招く。

コスチュームが2種類しかない

  • ストーリーの都合もあるが本編のコスチュームはなく、このモード専用の通常コスチュームと覚醒コスチュームのみ。
    • ダウンフォールでの通常コスは髪のおりたもので、バージルのトレードマークであるオールバックではなくなっている。
  • 終盤以降のデフォルトとなる覚醒コスチュームは白菜と評される笑いすら出てくるもので、余計にネタ成分が増えてしまった。

途中途中で入るアニメーション

  • ストーリーパートはアメコミ風味のアニメーションが時折挟んで進行するが、その画風が人によっては気持ち悪いと感じる。
    • ダンテ編ではイベントシーンにアニメーションは一切ない。どうしてまたVDのみイベントシーンをアニメに、しかもアメコミ絵柄にしようと思ったのか…。
      • 恐らくコスト削減の為なのだろうが、アメコミ絵柄にする必要は無かったのでは...。
    • 終盤のバージルの髪がパイナップルヘアーのようになっているのが笑いを誘うので、これまたネタになってしまっている。
  • 一部の敵のボイスが不具合なのか分からないが聞こえないときがある。
    • これが問題なのがハーピー。ハーピーの攻撃頻度自体は本編と比べると下がっているのだが攻撃する前の声が聞こえないため避けられないこともある。
    • 逆にインプリズナーはタイラント同様に、いやそれ以上にうるさい。空中コンボ中はずっと喚き続ける。バージルのボイスといい、VDFは音声周りがかなり雑。

バグ

  • 細かいものからゲーム進行に影響のあるバグまで様々ある。
    • 特に有名なもので、バージルが特定の技を使うなど特定状況で落下した場合に即死するというもの。まさにバージルダウンフォールである。

その他

  • バージルでブラッディパレスをプレイすることが出来ない。
  • 内容が大幅に異なる故か、ダンテ編との切り替えには長いロードが必要。

総評(VD)

ダンテとは異なったコンボ・性能でゲームが楽しめるので、それなりに好評である。
シナリオ面の評価だけはmバージルが許容できるかどうかで変わってくるだろう。



DmC Devil May Cry Definitive Edition

【でぃーえむしー でびるめいくらい でぃふぃにてぃぶ えでぃしょん】

ジャンル スタイリッシュアクション


対応機種 プレイステーション4
XboxOne
発売元 カプコン
開発元 Ninja Theory
発売日 2015年3月10日
価格 39.99$
判定 良作
ポイント 日本未発売の完全版
一応日本語テキストには対応

概要(DE)

DmCの今まで配信されたDLCをすべて収録し、追加要素も加えた上位コンシューマー機種への移植作品。
悪評を意識してか日本では発売されていないが、日本のPS4やXboxOneで起動すると全編日本語テキストで表示されるようになっている*13


追加要素

  • 1080P、60fps対応
    • 解像度がfullHDとなり、グラフィックはさらに美麗になっている。
    • フレームレートも可変60fpsとなり、PS3、360と比較して非常に滑らかな動きを堪能できる。
      • 可変とはいえ、極端なフレームが落ちることはなく、安定して高いフレームを維持できている。
  • ターボモードの追加
    • ゲームスピードを20%上昇させてプレイできる。本編シリーズでは3SE、4(PC版とSE)に採用されていた要素。
  • ハードコアモード
    • 従来作以上のハードな条件で敵と戦うことができる特殊モード。パリーの成功判定がシビアになり、デビルトリガーで敵が浮かなくなるうえ、スタイリッシュランクも旧作並みに上がりにくくなる。
      • パリーの成功判定については、プロップやクリーパー、デスコイルといった連続攻撃によるパリー判定が一段目にしか現れなくなった。
  • DMDを超える難易度GMD(ゴッドマストダイ)の追加。
    • DMDをハードコアモード+アイテム無し、敵が最初からDTを引いている、敵の攻撃力のさらなる上昇といった条件でプレイする特殊モード。当然ごり押しなど通用しない。
  • マストスタイルモード
    • スタイリッシュランクがS以上でなければ敵にダメージが通らなくなるモード。
    • 上手く逆用すれば容易に体力調整も出来る他、『3』並に長いコンボをたたき込むことも可能。
  • バージル用ブラッティパレスが追加
    • 全60階とダンテと比べると少ないが、要望が多かった故に好評。
  • コスチューム
    • ダンテにDMC1のコスチューム、バージルにDMC3のコスチュームが追加されている。
    • ただし一部のプリレンダムービーには反映されないのはそのまま。
  • その他
    • M16開始前に新規ムービーが追加されている。
    • バージルダウンフォールを含め、無印のDLCは全て収録されている。
    • ダンテのエンジェル回避が連続3回まで可能になる技が追加されている。
    • トロフィー・実績が追加、削除されている。削除された物に関しては難易度、限定された条件下、時限関連の物が多かった為全解除がやりやすくなった。
      • 「カワイイ雨が降ってきたもんだな」に関しては何故か消費するレッドオーブ量が増えている。その代わり前述よりもレッドオーブを消費しなければならない「楽しすぎて――狂っちまいそうだ!」は削除されている。
    • ただ、「決め言葉は?」に対する「ジャックポット!」が削除されたのは不評。最も、解除する条件が類似してる訳でも無く解除難易度の高い物だったが、別の条件に変えれば良かったのでは...。*14

評価点・変更点

  • ロックオン操作の追加
    • スティンガーやハイタイムの出し方を従来に近い形に変更することもできる。
    • オプションでPS3/360版と同様にロックオン無しにしてのプレイも可能。場所によってはロックオン無しにした方が戦いやすい場合もあるので両方試してみる価値はある。
  • 属性敵に対応する武器以外でもダメージが等倍で与えられるようになり、弾かれなくなった
    • ただし、対応する武器以外で攻撃した場合ひるませることはできないので空中コンボは不可能。反撃を食らうリスクもあるため慎重な運用が必要。
  • DMD以上の難易度で敵の配置が大幅に変更され、敵がデビルトリガーを引くのが早くなっている。
    • 無印版と比較すると難しくなっているところもあれば楽になっているところもある。
  • M5のラストに存在したランダムで出現する地形ダメージが全難易度で完全に撤廃された。
  • ブラッティパレス
    • 制限時間を停止するタイマーオフができるようになった。ランキングにスコアは登録できないが、時間を気にせずに攻略できる。
  • ロード時間の短縮
    • 短いとまでは言えないが、据置無印版のように長すぎるということは無くなった。
  • ボスの大幅な変化
  • 大きな変更点として体力の強化だが、行動パターンも大きな変更が加えられている。
    • ボブはどの段階でもスイッチを三つ押さなければ攻撃が中断されず、怯まなくなった。
    • DEの中でも最も大きな変更点と言えるのがバージルの行動パターンの変更である。
      • まず攻撃後の隙以外あらゆる攻撃を防いだガードがなくなり、いつでも殴れるように変更された。代わりに一定回数近接攻撃を加えると防御、または反撃をしてくるようになった。この変更はVDFの亡霊バージルも同様に施されている。
      • ドッペルゲンガーの仕様も変更。体力の自動回復と瀕死になった際の完全防御がなくなった代わりにドッペルゲンガーが消えなくなった。
      • 他にも『3』を彷彿とさせる連続攻撃なども追加され、激しかった攻撃がより激化する結果となり無印よりも数段手ごわいボスとなった。高難易度でなくても油断はできないだろう。
    • サキュバスは変更なし、ハンターは体力の強化のみ。リリス(キリングフェイス)戦の変更に関しては問題点の項目で後述。
  • アイテム配置
    • シークレットミッションの扉を開けるキーは色の区別がなくなり、全てゴールドで統一されるようになった。
    • ロストソウルや、シークレットキーなどのアイテム配置が一部変更され、概ね取りやすくなった。
  • その他
    • ラウンドトリップの拘束時間が短くなったりと一部の技に調整が施されている。

問題点

  • (PS4版)北米版限定なため一概に問題点とは言い切れないが、一般的な日本のPS系ゲームとは逆に×ボタンが決定で○ボタンがキャンセルになっているため最初は戸惑いがち。
    • ただしこの日本とは逆の配列は欧米版ゲームの一般的な仕様である。また、Xbox系列は最初からこの配置となっているため違和感は少ない。
    • ちなみに時空神像は無印日本版と同じ○ボタンでしか調べられない。が、うっかり○ボタンを連打すると時空神像から出てしまう。
  • リザルトのタイム判定が異様なまでに厳しくなっており、オールSSSをとるのが無印よりも難しくなっている。
  • キリングフェイス戦の二段階目を体力調整でスキップするテクニックが使えなくなってしまった。
    • キリングフェイスはダウンを取り一定量ダメージを与えることで舞台であるダンスクラブさながらにステージの明るさが二度変化するのだが、二段階目は全体が暗くなりライトが激しく明滅するという非常に見づらいものになっている。
      • 無印では体力調整によってこの演出をスキップできたのだがDEではどうやっても強制的にこの演出が発生してしまうようになった。
  • レインストームバグ
    • 攻撃後にエネステ→レインストーム、または空中で×→直ぐにレインストームでレインストームが勝手に終わるようになってしまった。
      • 直後に出さないことで対処はできるものの一部のコンボができなくなってしまった。
  • ロックオンバグ
    • ロックオンをしている状態でラウンドトリップを投げると妙な方向へ投げることがある。
    • 他にもマニュアルロックオンがないときもバージルの場合は幾らか見受けられた現象だがロックオンをした状態で敵を倒すと明後日の方向を向いてしまう。
  • 強制歩きパートはそのまま。道場の問題点もそのままである。
  • 前述の通り全DLC収録を謳っているが、オリジナル版で「サムライウェポンパック」に収録されている「アップグレードポイント3ポイント」、「ボーンウェポンパック」に収録されている「オーブハーヴェスト」、「ゴールデンウェポンパック」に収録されている「アイテムファインダー」は収録されていない。軽い詐欺である
  • ストンプのファイアーワークスキャンセルができないように修正されてしまった。バグのようなテクニックではあったがコンボの幅が狭まってしまったと考えられる。
    • 本家DMCもコンボにバグを利用するため、こういったバグの修正はアクション的には損失とみられる。
      • 余談だが4SEでもダンテの薔薇バグと呼ばれるテクニックが使えなくなってしまった上にCS版ではターボ状態でネロのシャッフルをキャンセルできないという事態に。CAPCOM…。

総評(DE)

コアゲーマーに向けた様々な修正と要素の追加が行われ、初心者でも楽しめる手軽さはそのまま、上級者はより奥深いアクションをより快適に楽しめる作品となった。
まだ細かい問題点はあるものの、それを余りあって補う魅力がある紛れもない良作である。
海外専売&PC版なしということだけが惜しむべき点であるが、前述の通り日本語にローカライズされておりちゃんと起動して遊べるため、入手さえできれば海外版でも問題はない。
質の高いタイリッシュアクションをプレイしたい人は是非プレイしてもらいたい。