「時と永遠~トキトワ~」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【ときとわ】
ジャンル | アニメーションRPG | |
対応機種 | プレイステーション3 | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 |
イメージエポック パオン |
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発売日 | 2012年10月11日 | |
定価 |
通常版:7,980円(税5%込) 限定版:9,980円(税5%込) |
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レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
2012年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点
売りのアニメはカクカクで終始手抜き 超展開と世界観ガン無視の寒いギャグと下ネタの嵐 装備を変えて魔法で殴ればいい 「ひ、ひどすぎるよー!」 「消費者センターに訴えますよ!(by購入者)」 |
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備考 |
北米及び欧州版のタイトルは
Time and Eternity
→欧米版参考サイト |
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 |
「世界初のHDアニメーションRPG」と銘打たれたRPG。その宣伝のとおり、キャラクターモーションはドット絵やCGレンダリングではなくアニメーションとなっており、移動や戦闘などをアニメのキャラを動かしてプレイするというものになっている。
キャラデザは『<物語>シリーズ』のイラスト担当で有名な「VOFAN」氏が担当。声優陣も花澤香菜氏や喜多村英梨氏と人気声優を揃えている。
発売前には隔月刊雑誌『ジャンプSQ.19』にて漫画版が短期連載された。
…しかし、YouTubeにて配信されたPVを見たユーザーからは「誇大宣伝」「また地雷か」「All Hail Time and Eternity!(時と永遠~トキトワ~万歳!)」と酷評され、そのあまりの酷さに2chの本スレは大いに荒れ、次スレを立てた人物が社員の工作扱いされるほどの荒れっぷりを見せる。
いざ発売してみれば前評判は的中し予想通り地雷…どころかそれ以上の何かであり、その出来は公式サイトのミニゲームでのセリフ「ひ、ひどすぎるよー!」という一文で表現されるようになった。
アニメーション
ストーリー
オープニングでは主人公とヒロインの結婚式が行われるが、何者かに襲撃され主人公は死亡してしまう。これを食い止めるため、ヒロインは時間をループして原因を突き止めていくことになる。
このように実質的な主人公はヒロインであり、操作するキャラも彼女達となる。
上では「彼女“達”」と書いたが、これはヒロインが二重人格――素直で元気な「トキ」とクールでツンデレな「トワ」の二つの人格を持つため。ちなみに主人公の魂はヒロインがタイムスリップする際に巻き込まれ、小さなドラゴンの姿に変わっている。
繊細なタッチで描かれたパッケージ絵や事前PVでも見られたあらすじはショッキングな展開から始まるので、一見シリアスな王道路線のシナリオに見える。…しかし、実際に繰り広げられるのはそれらを木端微塵に粉砕して尚蹂躙の限りを尽くすひたすら陳腐でちゃらけた、コメディ作品の出来損ないのような茶番そのものであった。以下に具体例を挙げていく。
+ | 内容※下ネタ注意 |
児童向けギャグマンガであればともかく、美少女をウリとしている作品で決してやってはならない類、しかも他国の慣習に対する冒涜と、どこに出しても恥ずかしい文章である。これを世に出すことにスタッフは何も抵抗も感じなかったのだろうか? クソゲーたる所以がわかっただろう。
ちなみにサムシング・フォーの4つのうち3つが同様の天丼イベントである。
…と、単につまらないという以上に、見ているこちらが目を逸らしたくなるような痛々しさがにじみ出るシナリオとなっている。もっと言うなら、ギャグというより登場人物たちが終始ふざけているのを他人目線で見守っているという表現が近い。
盛り上がってる当人達は楽しいだろうが、他人から見ればひたすら訳が分からず呆然としてしまう、そういう雰囲気と言えば分かりやすいだろうか。
恐らく『王道シナリオをネタにしたコメディ』を目指していたものと思われるが、それらがことごとくスベっている上「とにかくゴリ押そう」という意図が丸見えな為、ヘタな電波や鬱シナリオ、アウトローな展開よりもプレイヤーの不快感を煽る結果となってしまっている。
「世界観と大きくかけ離れた現代&安易なパロネタのゴリ押し」「シナリオの雰囲気や展開お構いなしに捻じ込む節操の無さ」「基本的な展開や設定の掘り下げ、整合性も拙い」…等、様々な要素が悪循環した結果と言えよう。
ギャグが面白く、シリアスとの住み分けをしっかり行い、見せ場の強調や設定の突き詰めをしっかり行っていれば、1つの演出手法として評価されていたであろうが…。
+ | そしてエンディングまで手抜き |
戦闘システム
デュアルソウルシステム
その他システム面
「アニメでキャラクターを表現する」というアイデアとチャレンジ精神自体は良かったのだが、コンセプトに技術力が追い付いておらず、完全に力を入れるところを間違えているとしか言い様がない出来になってしまった。
アニメには不自然な点が目立つ上に戦闘システムにも影響が出ており、やはり企画の時点で無謀な部分が大きかったのだろう。スタッフはアニメイターの仕事を舐めていたともとれる。
それだけなら充分擁護の余地もあったが、アニメ云々以前の基本的な作り込み、RPGとしてのバランス調整やボリューム、シナリオ面やキャラの魅力は絶無で「ドン引きです!」といいたくなるほど非常におざなりで、
ほぼ全面的に遊びづらい完成度であったため、当然のごとくクソゲーの烙印を押される形になってしまった。
萌えエロ要素が大好きな人でも、安易に手を出すのは危険である。他の萌えエロ系のゲームにもバカゲー要素を含む作品が幾つかあるが、そうした要素を目当てにプレイしても却って興を削がれる結果に終わりかねない。
上記にあるように、萌えエロ要素の為に全ての問題点を無視出来ない限りは手は出さない方が良い。むしろ、プレイヤー側から「消費者センターに訴えますよ!」といってやりたくなること受けあいなゲームである。
出来の悪さを象徴するかのように、大手量販店では発売してから一ヶ月も経たない内に値崩れを起こし、あっという間にワゴン行きとなってしまった。