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マドゥーラの翼 - (2013/02/02 (土) 14:38:38) の編集履歴(バックアップ)


マドゥーラの翼

【まどぅーらのつばさ】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 サンソフト(サン電子)
発売日 1986年12月18日
定価 4900円
ポイント ビキニ型ではありません

概要

女戦士を主人公に据えRPG的要素を含んだ面クリアタイプのアクションゲーム。
キャラクターデザインは、当時サンソフトにデザイナーとして所属していた漫画家「もりけん」氏が担当。

  • 主人公・ルシアは、一見ビキニアーマースタイルに見えるがそうではなく、レオタード風の鎧を身に付けている。後にもりけん氏が雑誌インタビューで語ったところによると、「ビキニ型は恥ずかしいから腹も鎧で覆った」かららしい。
    • しかし後に『夢幻戦士 ヴァリス』の主人公のデザインを見て「しまった!」と思ったという。

ストーリー

かつてバダムの地に、伝説の鳥像『マドゥーラ』の存在が伝えられていた。
手にしたものは世界の全てを支配することが出来るというその像を巡って、人々は長きに渡って争いを続け、栄枯盛衰を繰り返してきた。
ある時代になって、マドゥーラの翼を手にした心ある王は、争いの元にならぬようマドゥーラの翼を洞窟の奥深くに封印し、マメール一族と呼ばれる戦士の一族に守役を命じた。
それから数世紀が経ったある時。一族の裏切り者ダルトスがマドゥーラの翼を奪ってアレクス城の地下迷宮に閉じこもり、魔物を呼び出して世界征服を企み始めた。ダルトスを倒すべく派遣されたマメール一族の戦士団も魔物たちの牙の前に一人また一人と倒れ、ついには一族で唯一魔法を使える女戦士ルシアを残すのみとなってしまった。
ルシアは独りになっても怯むことなく、ダルトスの待ち構える城を目指して突き進んでゆく。

システム・特徴

  • 剣攻撃としゃがみ・ジャンプを駆使し、屋外や洞窟、城や塔(縦長)などの全16面のステージを攻略していく。
    • 各ステージにはボスがいるが、一部のボスは、後の面で雑魚として登場したりもする。
  • ゲーム中に登場する様々なアイテムを入手する事で、攻撃手段が増え、パワーアップしていく。
    • 通常の剣以外は「魔法」として扱われ、攻撃時にMPを消費する。剣とブーツ(ジャンプ強化)も含めそれぞれ3段階まで強化でき、攻撃手段の切り替えは任意に行える。
  • 残機制ではなく数値HP制。HP/MPとも初期値は1000で、アイテムにより最大値は5000まで増える。HPがOになるとゲームオーバー。
    • 好きな面を選んだ上でコンティニューできる機能がある(説明書にも載っている)。ゲームオーバーにならずにリセットしても、このコンティニューは行える。
  • BGMがとても美しく印象的。特にタイトルBGMは秀逸。

問題点

  • 最終面でラスボスの居場所に行く方法が完全にノーヒント。あるアイテムを取った上で空を飛ばなくてはならないのだが、その事に関する情報や操作方法が攻略本にしか載っていない。
    • 更に、ラスボスと戦わずにアイテム部屋などに入ると、ラスボス自体が消えてしまいクリア不能となる。前述の「リセット→コンティニュー」を使えばやり直せるが。
  • ステージクリア時にMPは最大値まで回復するが、HPの現在値は据え置きのまま。またコンティニューした場合はHPが最初期の1000の状態で再スタートとなるため、やられやすい。
    • 面によっては回復の泉(HPを最大まで回復できる)や回復アイテムが用意されているが、それらの部屋まで自力でたどり着く必要が有る。もしくは、雑魚がたまに落とす回復アイテム(100回復)でちまちま回復していくしかない。
  • エンディングはあるが、内容が唐突。
+ ネタバレ注意
  • ルシアが王子らしき人物を助けて結婚するというものなのだが、この王子が何の説明も無く唐突に登場するので、プレイヤーを置き去りにしたまま終わってしまう。
    • 後にもりけん氏が自身のサイトで語ったところによると、「『マリオ』などの『男主人公がお姫様を助けるゲーム』へのアンチテーゼとして作られた」らしいのだが…生憎説明書にもストーリー紹介にも、王子の事はまったく載っていないので、「唐突」の一言でしかない。
  • なお、パッケージイラストに描かれている「黒い服の男」は、ルシアの宿敵であるラスボス・ダルトス。ゲーム中ではすでにモンスター化している状態と思しきドラゴンの姿で出てくるため、パッケージ上の姿では出てこない。 フラッシュ使用すると画面が激しくフラッシュするので注意

その後

…とまあ、何ともスッキリしない結末を迎えるゲームなのだが、現在でもカルトな人気を誇っている。
また、当時サンソフトが運営していたファンクラブの会員証や会報の表紙にもルシアの絵が使われており、当時のシンボルキャラ的存在であったことが伺える。

  • オフィシャルの続編や後日談などは一切存在しないが、以下の様な展開は行われている。
    • ファミコンソフト『バーコードワールド』に、ディフォルメされたルシアのカードが同梱された。
    • プレイステーションソフト『メモリアルシリーズ サンソフト Vol.3』に、『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』とのカップリングで収録された。
    • アーケード『任天堂VSシステム』版も発表されていたが、広告だけで世には出なかった。
    • 2013年1月30日より、ニンテンドー3DS専用バーチャルコンソールの配信ソフトに選ばれた。価格は500円(税込)。
  • アーケード『任天堂VSシステム』版も発表されていたが、広告だけで世には出なかった。