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New スーパーマリオブラザーズ U - (2019/07/11 (木) 16:47:18) の編集履歴(バックアップ)


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New スーパーマリオブラザーズ U

【にゅー すーぱーまりおぶらざーず ゆー】

ジャンル アクション
対応機種 Wii U
発売・開発元 任天堂
発売日 2012年12月8日
定価 5,985円
判定 良作
ポイント 安心と安定のNewスーパーマリオシリーズ
人によってはマンネリ感も
新パワーアップはムササビマリオのみと寂しめ
新感覚のバディプレイ
Miiverseとの連動は初期作品ながら非常に良好
マリオシリーズ


概要

DS、Wii、3DSで発売されたNew スーパーマリオブラザーズシリーズの続編であり、Wii Uのロンチタイトルである。
専用光ディスクによる販売のほか、ダウンロード版も存在する。
当初は『New スーパーマリオブラザーズ Mii』として発表されていたが、「Wii Uで遊ぶNew スーパーマリオブラザーズ」ということで現在のタイトルに変更となった。「任天堂公式の紹介映像?

ものがたり

ある日、マリオやピーチ姫達がピーチ城でパーティーをしていると、クッパ達の飛行船が出現し、そこから巨大な手が出現した。

いつものようにピーチ姫をさらうのかと思われたが、クッパ達は隙を突いてマリオ達に攻撃し、
気を失っている隙にマリオ達をピーチ城から遠く離れた場所ヘ投げ飛ばしてしまい、ピーチ城を乗っ取ってしまう。

マリオ達はピーチ姫を助けるため、ピーチ城へ向かう。

ちなみに、クッパ達がピーチ城を乗っ取るのはマリオストーリー以来となる。

特徴

Wii Uでの発売によってマリオシリーズでは初のHD画質(720p)に対応している。

一人プレイではWii U GamePadによるプレイか従来のWiiリモコンによるプレイがどちらか選ぶことができる。
マルチプレイでは数人がWiiリモコンでプレイし、内一人がWii U GamePadでアシストするというバディプレイが特徴。

ゲームシステムは以前のNewマリオシリーズに準じたギミックが多く、大まかなアクション・システム自体もWii版に準じている。
いわばNewマリオWiiに新要素を加えたものともいえる。

  • バディプレイ
    • 本作の協力プレイにおける大きな特徴。協力マルチプレイ時にWiiリモコンのプレイヤーをサポートする役割となり、Wii U GamePadのプレイヤーは直接ゲームプレイに介入することは無い。
    • サポートする役割としては基本ブロックを作ったりするのが主で、通常では行けない箇所への足場として作ってあげたり落下防止のストッパーとして使ったりすることができる。作ったブロックは一定時間を過ぎるとどんどん縮んで消えていくので、のんびりしていると落っこちてしまうので注意が必要である。
    • ただブロックを作るだけでなく敵をタッチして攻撃したり、ステージ上のトラップやギミックを一時的に止めたりするといったこともできる。
      このブロックにプレイヤーが乗り継いでいくとゲージが溜まっていき、最大になるとタッチで敵を直接倒せる状態になるスターが出現する。
    • また、3UPムーンが久々に登場しており、これが出現する隠しブロックをバディプレイのタッチ操作でのみ実体化させることができる。
  • マップ
    • マップのスケールはWii版に比べかなりのスケールアップとなりスーパーマリオワールドの様な一体化したマップとなった。
      • 隠しコースも存在し「マリオワールド」の様にショートカットすることも可能に。
      • 進行によってはフィールドの変化が際立って目立つため、冒険心をくすぐるような作りになっている。キノピオの家やマップ上の敵も登場。
    • Wii版に引き続いて、マップ上に敵が配置されている。
      • しかし条件は変わっておりスーパーマリオブラザーズ3の様に一画面中の敵を全て倒すと宝箱を得ることができる。中身は一貫してスター。
    • 隠しコースでのワールド間のショートカットが可能となった為、従来の大砲によるワープは廃止された。
      • そのかわり新たなワールド到達する度にワールド間を行き来できるワープ土管が導入された。
    • 本作もキノピオの家は赤い屋根と緑色の屋根の2種類が登場する。赤い屋根はアイテムが貰え、緑色の屋根は残機数を増やすチャンスがある。
      • 赤い屋根ではブロックのシャッフルを当てるものとチビヨッシーたちをくぼみにはめてクッパマークをはめないようにするものと2種類ある。
      • 緑色の屋根では1UPキノコとクッパマークが大砲から大量に発射され、クッパマークをなるべく取らないように1UPキノコを集めるというミニゲーム。
  • パワーアップアイテムなど
    • 前作のファイアフラワー、アイスフラワー、マメキノコ、ヨッシーに加えて本作ではスーパードングリが登場。ゲームクリア後に出るワールド9以降ではWii版のパワーアップアイテムが登場する。
      • 新アイテム「スーパードングリ」は、ハテナブロックかムササビ型の敵の「ズングリ」が持っているスーパードングリを奪うことで入手でき、ムササビマリオとなる。
      • 2ボタンまたはBボタンで滑空できるようになるほか、滑空中にWiiリモコンを振るかRボタンで一時的に上昇できる。また、少しの間壁に張り付くことも可能。
    • 細かい仕様変更として、マメマリオは新たに壁を走ることができるようになった。
    • 本作は従来のヨッシーに加えてちびヨッシーが登場。ワールドマップのある場所にいることもありマリオのお供をしてくれる。大まかに分かれて3つのタイプがある。
      • フウセンちびヨッシー:風船のように膨らんで上昇できる。何回も上昇できるが回数を重ねることに上昇できる高さがだんだん低くなって最終的に萎んで落下する。
      • アワちびヨッシー:泡を吹き出して敵を封じ込めて倒したり、泡を活用してジャンプすることもできる。
      • ヒカリちびヨッシー:スピンジャンプすることで周りを照らす。敵がいる場合は目くらましにすることも可能。
      • なお、ちびヨッシーはお化け屋敷にいても恐れずテレサを平然と食するため、大人のヨッシーより肝が据わっている。ちびヨッシーを抱えている間、曲のBGMに併せてコーラスとして歌いだすのも特徴。
  • 新キャラクター「トッテン」
    • ある程度コースクリアをこなしているとトッテンが現れキノピオの家に盗みを働いて逃げ出す。
    • 特定のコースで追いかけつかまえるとお礼として無尽蔵に上昇できるパワードングリが貰える。マリオ3で言う「白キノピオの家」に近いシステム。
  • Miiverseとの連動
    • Miiverseとの連動第一弾のソフトということもあり、本作はかなり密接にMiiverseとの連動要素が強く組み込まれている。
    • インターネット環境が整っている状態でMiiをネットワーク登録をして、そのうえで許可を行っていれば、ワールドマップ全体図を見るときには他者のMiiverseの投稿を見ることが可能。
    • 達成感の喜びを共感したり攻略方法の情報交換などをスムーズに行えるように配慮されており、第一弾にして非常に連動要素を上手く活用していると言える。しかし現在はmiiverseが終了しているためこの機能は使えない。
  • その他
    • セーブは前回と同じで塔、城、飛行船クリアでのポイントとなる。クッパ撃破後は中途のセーブが可能となる。
  • Wii版と同じくワールド8でクッパを倒すとワールド9が追加されるほか、トッテンの小屋があるひみつのしまも開放される。
    • ワールド9の進行方法は同じくスターコインが必要となる。ひみつのしまでは様々なプレイ記録を見ることができる。
  • バディプレイについては二人以上のプレイ環境が必須となるため、Wii U本体と共に買った人は別途センサーバーと人数分のWiiリモコンが必要となる。

新たなモード

ストーリーモードとは別にwith Miiモードとしておおまかに3つのモードがある。

  • おだいモード
    • タイムアタックで○○秒以内でゴール。連続踏み1UPを○○回以上。コインを特定枚数以上取得してゴール。逆にコインを決まった枚数以上取るとミス。バディプレイによるプレイ…等、条件下で競うバラエティ豊かなモード。
    • コースクリア時orタイムアップ時の成績に応じて、金・銀・銅のメダルを獲得できる(ステージによってはクリア=金メダル習得のものもある)。
    • 金メダルの習得条件は非常に厳しいものに設定されており、中には熟練のゲーマーですらこんなもんできるか!!と叫びたくなる程のおぞましい条件のステージも存在している。
  • ブーストモード
    • 強制スクロールで進行するモード。ミスをせずにコインを取り続けることでスクロールする速度がだんだん速くなっていきゴールにたどり着くまでのタイムを競うモード。
    • コインを取ればとるほどスクロールが高速になり最終的には全力で走らないと追いつけないくらいのスクロール速度になる。当然、追いつかれて挟まれるとミスになる。
  • コインバトルモード
    • Wii版に準じ、2~4人まで遊べる対戦モード。今回はコース上に自分の好きなようにコインが配置できる「コインエディット」機能が備わっている。

以下、Wii版に準じた批評点は割愛する。

評価点

  • Wiiの時はヨッシーは特定のステージだけでしか使えなかった。本作でもその点は変わらないが、ちびヨッシーは城等の一部のステージを除きどのステージでも使用可能になった。
    • しかもこのちびヨッシーは、消滅判定さえしていなければ、手放しで土管に入っても画面転換後も続いて出てきてくれる。
    • 例えばマメマリオで壁走りしないと入れない土管に直面し、ちびヨッシーから手を離さなくてはいけない状況であっても、画面外に行き過ぎなければついてくる。
    • なお、スーパーマリオワールドのように敵やアイテムを食べさせることで大人のヨッシーになるということはない。
  • おだいモードやブーストモード等これまでになかったやりこみ要素が増えた。
    • スターコイン収集だけにとどまらず、それ以上にやりごたえのある内容となった。
  • Wii U GamePadだけでもゲームプレイが可能。
    • テレビを点けなくても携帯ゲーム感覚でプレイできる、という据置機共通の敷居を大幅に下げる試みのひとつ。
    • この革新は後のWiiU用ゲームの数々、ひいては次ハードであるNintendo Switchに連綿と受け継がれることとなる。
  • バディプレイという新たな操作性
    • アクションゲームとして直接アクションで介入する訳ではなく、一種のシステムとしてアシストするというのは今までには例がなく斬新なものと評価できる点。
    • ただしバディプレイ前提で難易度が調整されているので、バディプレイを利用しない≒一人ガチプレイの難易度は比較的高い。後半はかなりの難易度になる。
  • Miiverseとの連動
    • ワールドマップ上での表示はもちろんの事、Miiverseでのコミュニティも存在し現在でもリアルタイムで数多くのプレイヤーがいろんな投稿をしている。
  • HD対応による美しいグラフィック
    • 前回のWiiでは480pでしか対応出来ずややボケボケかかっていたが、今回はHD対応ハードでの展開を受けて一部のステージのグラフィックや背景が一新している。

問題点

  • 相変わらずのステージ、ギミック、BGMの焼き増し感。
    • 世界観がある程度新しくなり、ワールド構成も若干変わったものの、基本はWii版とコンセプトはほぼ一緒。
    • パワーアップもプロペラキノコの代わりとして登場した新アイテムもスーパードングリ1種類だけと寂しい。
      • ちなみにステージ9のみプロペラマリオやペンギンマリオといったWiiにおけるパワーアップマリオが使用可能となっている。
      • ムササビマリオの性能はプロペラマリオの上位互換的なものになっている。プロペラマリオのように急上昇が可能で、滑空も出来る。壁への張り付きもできると万能性抜群。
      • プロペラマリオは上昇が素直で高く飛べるので面目は保っているが、総合的にはムササビマリオのほうが上。この点はアイスマリオとペンギンスーツの関係性に良く似ている。
      • ムササビマリオとプロペラマリオは似たようなパワーアップであるため、そう考えると本作における目新しいパワーアップマリオはないと言ってしまっても過言ではない。
    • BGMも新規が少な目でWiiと2と同じものを使っているコースが多い。
    • New スーパーマリオブラザーズ 2』も同様のマンネリ感を指摘されていたが、本作の発売は『New2』からわずか半年後であり、続けてプレイした場合は流石に食傷気味に陥る可能性が高い。シリーズの乱発だと指摘する声も。
  • Wii版でわかり辛かったスターコインの隠し場所も背景に隠されることが多くなったりとよりイジワルな配置に。
    • やりこみ要素であるが、隠しワールドのプレイにスターコインをとる必要があるので、無視することはできない。
    • 隠れコースへのゴールルートもわかり辛い場所になっていることも多い。おまけに隠れゴールの有無がマップ画面などからわからない。勘のいいプレイヤーなら、マップの地形から推測できるかもしれないが。
  • 本作で使用出来ても不備はないはずなのだが、クラシックコントローラには対応していない点。
    • 最初はWii U PROコントローラにも対応していなかった。現在は対応済み。
  • アイテムの入手量に対して保管数が10個と明らかに少ない。
    • 1面で満杯にすることも十分可能である。どんどん使ってくださいということなのだろうが、アイテムの放棄などが煩わしくなってしまった。
  • ラスボス(クッパ)戦が長い

総評

Wii Uとなり色々とパワーアップしたいつもの2Dマリオ。おだいモードなどの追加で上級者でもやりこめるようになった。
開発期間はNewマリオ2より長かったようだが、はっきり言って変わり映えがあまりしないため、シリーズを続けてプレイしている場合はマンネリ感も覚える可能性も少なくない。 しかしWii、DSと培ってきた反省点などをよく活かし、Wii Uローンチタイトルとして「Wii Uが出来ること」を示そうとしている努力は感じられる。
ただ、他のローンチタイトルなどを見ると、Wii Uでしか出来ないという要素に関しては見劣りする。

Wii Uでミリオンを達成している数少ないゲームであり、名実ともにWii Uの顔的なゲームになっている。
Wii Uプレミアムの追加特典セットの初期インストールゲームとして登場したり、無料体験版ゲームの1つとして選ばれたりと、プレイの敷居も年月を重ねるごとに低くなっている。
マンネリに感じている人にはあまりオススメ出来ないが、マリオのファンや久々にマリオを遊ぶのであれば満足の行くゲームになっている。


余談

  • 追加コンテンツとして、ほとんどのマップが新規の物になったNew スーパールイージ Uが配信された。
    • マリオの代わりに今作で登場したトッテンが使える。トッテンは敵に触れてもダメージを受けないので初心者向けである。
    • 更にそのNew スーパールイージ Uが最初から入っていていくつかの新要素が入った、『New スーパーマリオブラザーズU DX』がNintendo Switchで2019年1月11日に発売された。
  • スーパーマリオメーカーにも登場したのだが、専用の変身はNew スーパーマリオブラザーズ Wiiが初登場のプロペラマリオ。ムササビではないのか。
  • また、スーパーマリオメーカー2が発売し、オトアソビのクッパの第二形態のラスボスBGMが入っていた。