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New スーパーマリオブラザーズ - (2015/07/07 (火) 19:33:28) の編集履歴(バックアップ)


New スーパーマリオブラザーズ

【にゅー すーぱーまりおぶらざーず】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売・開発元 任天堂
発売日 2006年5月25日
定価 4,800円
セーブデータ 3個
配信 【WiiU】2015年4月2日/950円(税8%込)
判定 良作
マリオシリーズ・関連作品リンク

概要

マリオ生誕25周年記念作。マリオシリーズでは『スーパーマリオランド2 6つの金貨』以来となる2D形式の横スクロールアクション。
グラフィック自体はポリゴンだが、カメラ位置は横向き固定で、旧来の2Dシリーズと遜色ないゲーム性(いわゆる2.5D)になっている。
ストーリーは「クッパJr.にさらわれたピーチ姫を助けるため、マリオが冒険する」というシリーズ定番のもの。
国内外ともにDSソフトとしては1位の売上を記録し、現在でも売上を伸ばし続けている。
特に国内売上は600万本以上で、『スーパーマリオブラザーズ』の681万本に迫るほど。

特徴

  • システムは『スーパーマリオブラザーズ3』に近いスタイル。
    • 全部で8つの様々なテーマのマップを移動してステージを選択、クリアすると新たなルートが開けるというもの。
    • 看板でふさがれて通れない一部のルートは、後述するスターコインを5枚消費して看板を除去することで通れるようになる。
    • マップにはステージの他にキノピオの家と大砲があるほか、赤いパタブロック、ハンマーブロスがうろついている。

マップ

  • キノピオの家
    • アイテムをストックに加えられるもの(アイテムは目押し可能なスロットで決定)と、くじ引き形式で1UPキノコを入手できるもの、巨大キノコをストックできるものが存在する。
    • 一度利用すると消えて二度と行けなくなるが、特定の条件を満たせば復活し、以後何度でも使用できる。
    • また、特定の条件を満たしてステージをクリアすると、各ワールドのスタート地点に現れるものも存在する。
  • 大砲
    • 入ると他のワールドへワープできる。すべて隠しゴールの先にあるため、隠しゴールを見つけなければ利用する事は出来ない。
  • 赤いパタブロック
    • ステージのあるマスを移動していて、滞在しているステージに入るとスタート地点近辺(中断ポイントを利用している場合はその付近)に存在しており、叩くとアイテムを入手可能。
      手に入るのは1UPキノコ、ファイアフラワー、青コウラ、マメキノコ、巨大キノコのどれか。
  • ハンマーブロス
    • 『マリオ3』とは異なり、滞在しているステージに移動しただけでは戦闘にならないが、ステージに入ると赤いパタブロックと同様にスタート地点近辺にいる。倒せば赤いパタブロックと同様のアイテムが手に入る。
  • 一部のステージには隠しゴールが存在。隠しゴールに到達することで、通常ゴールとは別の隠しルートが開ける。隠しルートでは、マップをショートカットできたりキノピオの家に行けたりと特典がある。
  • 全部で8ワールドではあるものの、ワールド4とワールド7は隠しワールド扱いで、クリアするだけなら丸々無視できる。そのため6ワールド構成とも言える。

パワーアップ

おなじみ「スーパーマリオ」「ファイアマリオ」の他に新変身として「巨大マリオ」「コウラマリオ」「マメマリオ」が登場する。

  • 巨大マリオ
    • 巨大キノコを取ると変身。一定時間巨大化し、触れるだけで敵を倒せたり土管などの通常では壊せない障害物を破壊したりできる(ゴールポールを壊すことも可能だが、即ゴール扱いとなるので問題ない)。ボスすら1回踏むだけで簡単に倒せるため、ボスに勝てない人のための救済処置ともなる。
      ただし体が大きいため狭い所は通れないという弱点も。ストックを利用して狭い場所で変身しようとした場合は変身せずにアイテムがストックに戻る。変身終了後は取得時点でのパワーアップ状態に関係なくスーパーマリオとなり、倒した敵や壊した障害物の量に応じて最大5つの1UPキノコが出る。
  • コウラマリオ
    • 青コウラを取ると変身。ダッシュするとマリオがコウラに入り、ノコノコなどの甲羅と同じように敵を体当たりで倒せる(ただしハンマーブロスのハンマーなど、大抵の飛び道具にぶつかるとダメージを受ける)ほかレンガブロックを壊すことも可能。
      踏みつけやファイアボールでは倒せないテレサやカロンなどもこれなら倒せるが、スピードが速く制御が難しいのでうかつに走ると穴に落ちるという欠点もある。ちなみにしゃがむとスーパーマリオブラザーズ3のハンマースーツと同じく甲羅にこもるので、ザコ敵の攻撃を防ぐことができ、水中面ではやや早く動けるという特徴もある。ダメージを受けるとスーパーマリオになる。
  • マメマリオ
    • マメキノコを取ると変身。クリボーの半分ほどの大きさになる。ジャンプ力が上がるほか、水上を走れ、狭い場所や細い土管にも入れる。
      ただしヒップドロップでないと敵を倒せなくなり、一回ダメージを受けたらやられてしまうため直接戦闘には不向き。この状態で特定のボスを倒すと…?
  • 変身ではないがヒップドロップと壁キックというアクションも存在。前者は下のブロックを壊したり、ボスに大ダメージ(通常の踏みつけ二発分)を与えたりできる。
    後者は穴に落ちたときの復帰に使えるし、通常のジャンプでは届かない場所にジャンプすることができる。変身に比べると地味な変更ではあるが、実際はかなり有効なアクション。
  • アイテムを1つストックでき、下画面をタッチして出せる。
  • 敵がBGMに反応して動く。クリボーのように飛び跳ねるだけのものもいれば、ノコノコのように立ち止まって踊るものもいる。
  • 各ステージには3枚ずつスターコインというアイテムが存在し、たくさん集めればマップ上の看板を除去でき、色々なところに行けるようになる。取った分はきちんと記録されるので集める楽しみもある。
  • セーブは各ワールドにある塔か城をクリアしたとき、マップで看板を除去したとき、大砲でワープしたときにだけできる仕様好きなタイミングでセーブできるわけではないので、中断のタイミングにはやや注意。
    • 看板除去は任意なので、いざという時セーブに利用するために残しておくという手もある。そのためにもスターコインは集めておくと有利。
    • 一度ラスボスを倒してクリアすれば以後はいつでもセーブできるようになるので、まずはクリアを優先した方がいい。
  • ストーリー本編とは別に対戦型アクションの『マリオVSルイージ』と対戦用と一人用に分かれた多数のミニゲームも収録されている。

評価点

  • いかにもマリオらしい、わかりやすいシンプルな操作方法。
  • 2Dアクションだがグラフィックは3Dで描かれていて綺麗。
  • ゲーム形式だけでなく、効果音も過去の2Dシリーズを意識したような懐かしいものになっている。
  • 仕掛けが満載でプレイしていて飽きない多彩なステージ。
  • 簡単すぎず難しすぎず、程よい難易度。
    • ただし、続編である『NewスーパーマリオブラザーズWii』のインタビュー企画「社長が訊く」において開発者の宮本茂は「簡単過ぎた」と本作を振り返っている。実際、経験者ならそこまで苦戦する難易度でもない。
  • 過去のマリオシリーズに登場した敵やトラップも多く、経験者には懐かしい部分も。
    • 特にW1のボス「クッパ」は後ろにあるスイッチを押して橋を崩しクッパを落とすという、初代スーパーマリオを思い出させる非常に懐かしい演出で倒せる。
    • 階段を降りてくるノコノコを使った懐かしの無限1UPも可能。
    • さらにN64版以降の3Dアクション版に登場したキャラも多数登場する。
  • クリア後もスターコイン集めや隠しゴール探しなどやりこみ要素もある。
  • ちなみに隠しコマンドで最初からルイージでプレイ可能。性能はマリオと変わらない。コマンドはエンディングのラストで紹介される。
    • またゲームクリア後、ワールドマップのポーズ画面であるコマンドを入力すると…?

問題点

  • 一部のスターコインが非常に取りづらい。6-塔の3枚目はボス直前でマメマリオになって隠し扉に入り、トゲ柱の合間をくぐっていかなければならない。8-3の3枚目は強制スクロール+追尾してくる巨大ウツボ+右からの回り込み、という三連コンボでストレスを蓄積させてくる。
    • また、8-8の二枚目もマメマリオになる事を強制されるうえに常に火山弾が降ってくるのでパワーアップアイテムを取る暇がなくイライラさせられる。
  • 新変身となる「コウラマリオ」と「マメマリオ」はスターコイン集めや隠しゴール探しに使うばかりで純粋なアクションとしては使いにくい。
    しかもこのコウラかマメでしか行けない隠しゴールや取れないスターコインが無駄に多い。(マメマリオでないと解禁できないワールドも2つある)1-4で確実に入手できるマメキノコはともかく、キノピオの家のルーレットでしか入手できないコウラは非常にストレスがたまる。
  • W1でのクッパの死に様が、人によってはグロく見える。
    • もっとも、近年のマリオでも類を見ない大胆な手法であり、斬新性は高い。
  • スターコイン収集や足止め系のギミックの多さ、上記のコウラとマメの存在がアクションゲームの爽快感を殺してしまっている。マリオシリーズではRPGでない限りアイテム集めやギミックは必要ないのでは?
  • セーブ方法がやや難(スターコインで扉を開ける、塔・城を初クリアするのみ)
    • ただし最終ステージをクリアすればいつでもセーブすることが可能となる。
  • タイトルメニューで遊べるミニゲームの大半が『スーパーマリオ64DS』の流用であるため、あまり新鮮味がない。本作初登場のものもいくつかあるが・・・。2~4人で通信しなければプレイできず、ストレスが蓄積されやすい本編の気分転換もまともにできない。
  • マリオが過去作でのルイージ並に滑る。特に大ジャンプ後の着地や水中で底に足を付けた時。
  • BGM設定をサラウンドにしてヘッドホンでプレイすると、曲や効果音がリアルになる。しかしものによっては耳が痒くなったり(ルイージの声など)やたらうるさくてイライラしたりする(甲羅が壁に当たる音やパックンフラワーの口の音など)
  • パックンフラワーの口の開閉音、テレサの鳴き声がいちいちうるさい。(2では全て消去されていて快適)
  • 隠しコマンドを入力しない限り、ルイージは使用できない。ただしコマンドを知っていればいつでも操作可能。

総評

久方ぶりの2Dマリオとなった本作。原点の面白さを思い起こさせると同時に、現代らしいアレンジもほどこされていて、非常にバランスが良い作品となっている。

続編