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メタルギアソリッド スネークイーター 3D - (2014/03/19 (水) 13:18:21) の編集履歴(バックアップ)


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メタルギアソリッド スネークイーター 3D

【めたるぎあそりっど すねーくいーたー すりーでぃー】

ジャンル タクティカル・エスピオナージ・アクション


対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 4Gbyte3DSカード
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 コナミデジタルエンタテインメント(小島プロダクション)
発売日 2012年3月8日
定価 5,980円 / 本体同梱版:22,980円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
コンテンツアイコン 恋愛・セクシャル・暴力・犯罪
分類 良作
メタルギアシリーズリンク


概要

MGS3』のシステムや操作性を『MGSPW』準拠にリメイクした作品。
蛇柄仕様のニンテンドー3DS同梱版も限定販売された。
メタルギアシリーズが任天堂携帯機で発売されたのはGBのゴーストバベル以来である。*1
立体視は勿論、グラフィックも色鮮やかに作り直してあり、ジャイロセンサーで不安定な足場でのバランス調整、下画面にマップや体力ケージ、敵兵の警戒状態の表示、サバイバルビュアーを集約、タッチでの装備の着脱、写真や画像で迷彩服を作れる『フォトカムフラージュ』など3DSの性能を活かした機能が搭載されている。
プラットフォームが任天堂ハードになったため、ケロタンに代わって、マリオシリーズの「ヨッシー」が登場、対応する迷彩服も「フルーツ迷彩」に変更された。

評価点・特徴など

  • MPO・MGSPWなどの作品で培った、携帯機でメタルギアをプレイするためのノウハウを活用しており、MGSPWのシステムを進化させた操作を搭載。
    • 中腰移動・肩越し視点(従来の主観視点も存在するが、3D表示が解除される)・照準表示・アクションアイコン・ヒットエフェクトなど。
    • これら4・PW準拠の操作性・システムやオリジナル迷彩(使った画像によっては特定の場所で高い偽装効果を持つものが作れる)機能により初心者でも快適なプレイが行えるようになっている。
    • オプションとして拡張スライドパッドを装着することでHD版より比較的快適な操作が可能。逆に言うとオリジナル版経験者はこれでないとカメラ操作が厳しい(後述)。
  • 装備品の切り替えやサバイバルビュアーがタッチパネルに集約されているため、メニューを開かずにマップの確認ができるなどオリジナル版よりもテンポよく進められる。
    • また下画面の武器や食料の使用・交換も一瞬にて可能になっているため、スネークを上画面で歩かせながら下画面で指を使いながらの武器の即座の交換などといったことも可能。
  • グラフィックはオリジナル版やHDエディションと比較すれば劣るものの、携帯機としてはかなりの高水準。従来の携帯作品では表示されなかった出血エフェクトの表示も設定が可能。
    • グラフィック自体多少劣化してるとはいえ、オリジナル版より鮮やかな色になった部分があったり、一部の処理や表現はPS2版より上がっている部分も多いため一概に劣化とは言うことはできない。
  • 立体視による演出は非常に好評。オリジナルから臨場感や迫力がパワーアップした。またジャングルが舞台ということもあり、3Dとの相性は抜群。
    • また本編中のムービーの一部分が3DSの立体視を意識したカメラアングルになっている他、本作専用に一部新規ムービーがある。
  • 3DSとしては大容量の4GBカートリッジを採用。原作の醍醐味である無線・ムービーはフルボイスで収録されている(エンディングのみプリレンダリングムービー)。ケロタンがヨッシーに代わったことや操作方法の変更から一部音声が新録されている。
    • ヨッシーの無線に関しては、大乱闘スマッシュブラサーズXを遊んだプレイヤーはニヤっとくるのではないだろうか。
  • 3DSは擬似サラウンド出力に対応しているため、イヤホンでも充分な臨場感を得られる。イヤホン無しでもオリジナルやHDエディションの据え置き版に一切引けを取らない。
  • 3DSは本体機能としてスリープ機能があるので中断プレイで休みながらのプレイも可能となっており、長期プレイも必要となる本作と相性がいい。これにより初プレイだと長期戦になりやすいジ・エンド戦やグロズニィグラード脱出がやりやすい。
    • これは携帯機ならではの据え置きでの発売であったオリジナル版にはできない利点であろう。
  • またゲーム中に写真を撮影できるアイテム「デジタルカメラ」で撮影した写真は、3DSの「ニンテンドー3DSカメラ」で3D写真として閲覧できるほか、フォトカムフラージュの素材にもできる。
    つまり、周囲の地面や壁などを撮影し、それをそのままカムフラージュとして使用する事も可能になるなど、オリジナル版より「デジタルカメラ」のアイテムとしての効果が高くなった。
  • 新規プレイ時の質問の選択肢が追加。HDエディションでは使用不可能なバナナ迷彩も入手できる。
  • 難易度はVERY EASYとEUROPEAN EXTREMEがなくなり、EASYとEXTREMEがそれぞれ近いものになっている。
  • クリア時の称号が『4』のように条件を満たしたもの全てが表示されるようになり、入手していない一部の称号はヒントが表示される。称号をコンプリートすると国旗のフェイスペイントが手に入る。

不評点

  • オリジナル版で使い勝手の良かった主観視点での左右ステップ・背伸びが行えなくなった。
  • 俯瞰カメラへの切り替えが不可能になった。一部のマップでは俯瞰カメラを使った方が見通しがきく場合もあるので、原作をプレイしたプレイヤーから不満が出た。
  • 拡張スライドパッド無しの操作はカメラ操作などがPWのシューター操作になるのだが、この操作だとカメラ移動を活用する一部イベント戦がきつくなってしまう。このためオリジナル経験者は拡張スライドパッドでのプレイが推奨されている。
    • 拡張スライドパッドを使用する場合、カメラ操作は右スライドパッドで行い、拡張スライドパッド無しの場合は、カメラ操作は A・B・X・Y ボタンに割り当てられる。
    • ただしPWからMGSを始めたプレイヤーには逆にスライドパッド無しでの操作を評価する声もある。
  • セーブデータが1つしか作成できない。代わりに周回時に難易度選択ができるようになっている。
  • 残念ながらガイ・サベージや猿蛇合戦などといったミニゲームは収録されていない。
  • フレームレートが不安定で処理落ちが多い。雨や霧のマップなどでの処理落ちもオリジナルから改善されないままである。3Dやエフェクト表示をオフにすることである程度はマシになるが、根本的な解決策ではない上、3DS版の目玉要素も減ってしまう。
    • どちらかと言うとフレームレートが目に見えて問題になるのはプレイ中よりもムービーの方である。激しいアクションのあるムービーはカクつきが目立つ。
  • 本作で追加されたジャイロセンサーによる足場のバランス調整はむしろやりにくくなっただけであり、携帯機なのに寝転んでプレイできないなど評判が悪い。
    • これに関しては何故オプションで、ジャイロ操作と通常の操作に切り替えるなどといったことが出来なかったのか、などと言う意見も多い。
      • 元々ジャイロセンサーによる足場操作自体、本作の紹介ムービーや発売前のe-shopの体験版や先行体験会でも評判が悪く、本作の地雷要素として警戒されていた。
  • 発売当初、拡張スライドパッドを使用した状態で特定の場所でスリープするとフリーズ、最悪取り返しのつかなくなる凶悪なバグが存在した。現在は修正パッチが配布されている。
    • PS2版のバグは消滅しているが、細かい部分でもバグがあったり、裏技の一部や隠しコマンドの入力が出来なくなっている。一応これもいくつかのバグは、上記のバグとともに修正パッチで修正されているが。
  • 食事とキュアーをする際のムービーが削除された。
  • 録音環境が悪かったのか新録された音声(特に銀河万丈氏)の音質が悪い。またシギントの新規音声による説明が間違っていたりする。
    • しかし曲がりなりにも新規音声なので、オリジナル版より音質は向上している。
  • 細かいことではあるのだが、ナイフなどで草やロープを切ることが出来なくなった。プレイにたいした影響はないが。
  • HDエディションとの比較になるが、値段が5980円とHD版より比較的高い。
    • 据え置き版よりやや高い上に、同じ携帯機であるvita版に至っては2と3同梱の上に1000円近く安い。もちろんHD版より迷彩や追加要素は多いし、一応値段が高い理由としては本作はリメイク扱いとなっているからか。だが実質ただの移植に近いのもあり値段に関しては批判が多い。
      • また本作は3DS発売前の2010年のE3から既に発表されていた(ネイキッドサンプル付きで)のにも関わらず何故か後発に発表の2・3同梱のHD版より発売が遅く*2時期も3DS発売から1年以上過ぎた状態だったこともHD版との比較に拍車をかけてしまった。*3
  • これはしょうがない問題点なのだが携帯機のため画面が小さく、ジャングルが舞台だということもあり、やや見通しが悪い。
    • ただしこれは同じく携帯機のvitaに移植されたHD版でも一部から言われており、携帯機ならではの仕方ない点なのではあるが。
  • 3DSのすれ違い通信による機能に対応していない。
    • 容量的にしょうがないとの声も見るが、実は本作のプロデューサーの松花賢和氏は発売前のインタビューにて、すれ違い通信による機能に対応する予定があると言っている。このインタビューでは具体的な事については語ってないが…
  • ゲームとは関係ないのだが、開発に関わっていない小島監督のヒデラジでのネガキャンとも取れる発言に対し不満を表すユーザーもいた。
    • 内容は、"綺麗なHDエディションに比べたら3DS××(ピー音)"というようなもの。*4
      • ちなみに開発側は直後に操作性やしゃがみ歩きなどの追加要素の良さを挙げてフォローしている。小島監督はゲームに関わっていない、コナミの副社長としてのあり方などからすれば非常識な発言である。

総評

リメイク作といっても基本的には原作をベースにMGSPWのシステムを搭載したもの。
操作性や難易度は初心者でも楽しめるようになっており、どちらかといえばPWなど近年の作品でMGSを知った層向けの作品といえる。
3DS版の発売前に『メタルギアソリッド HDエディション』が発売されており、従来のファンからはどうしても比較されがちだが、追加要素は概ね好評。
原作を違った形で楽しみたいなら購入する価値は充分にあるだろう。