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Grand Theft Auto: Chinatown Wars
【ぐらんどせふとおーと ちゃいなたうんうぉーず】
ジャンル
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オープンワールド型クライムアクション
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対応機種
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ニンテンドーDS プレイステーション・ポータブル
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発売元
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サイバーフロント
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開発元
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Rockstar Leeds Rockstar North
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発売日
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【DS】2009年10月29日 【PSP】2010年3月11日
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定価
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6,090円(税込)
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レーティング
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CERO:Z(18才以上対象)
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判定
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良作
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Grand Theft Autoシリーズリンク
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概要
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システムはGTAIVとほぼ同じであるが、2作目以前の作品やアドバンス版と同様の見下ろし型の視点である。デフォルメされながらも3DCGで描かれたGTAIV版のリバティーシティが舞台。
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ニンテンドーDS用のソフトでは初めてZ(18才以上のみ対象)に区分されるソフトとなった。
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ゲーム中に挿入されるイベントシーンのグラフィックはアメコミ風のテイストとなり、ゲーム画面もトゥーンシェードによる描画を採用。
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タッチペンやマイクを使用するアクションが多く盛り込まれており、タッチペンを使って盗んだ車の配線を繋いでエンジンをかけたり、マイクを使ってタクシーを呼んだりと、ニンテンドーDS独自の操作を盛り込みながらもGTAの雰囲気を活かした作品となっている。なによりもそれがあまり煩わしくないのがポイント。
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日本語版は麻薬取引でのドラッグの名称とアイコンが無難なものになっているくらいで、内容はほとんど北米版と変わらない。ほぼ満点のローカライズ。
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例えば(グロ注意→)
人の心臓を素手で取り出すイベントシーン、チェーンソーやミニガンで攻撃すると人体がバラバラになる
など、日本語版SAだったらまず規制を食らうようなものも全く自重していない。
特徴・評価点
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街のグラフィックがDSながらキチンと3Dで再現されており、クオリティも高い。
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ミニゲームややりこみ要素も充実している。ユニークスタントや殺戮ミッションといったお馴染みのものから、スクラッチくじやタトゥー掘りなどDSの機能を活かしたものも。停車している車の強奪の手順もタッチ操作で行う。
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VCS以来となる、車を『買う』ことができる。その中にはIVには登場しなかった戦車も。
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一つ一つのミッションが短く、携帯機向き。ミッションを失敗して金がなくても、ゴミ箱漁りという救済措置あり。
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シリーズ随一のロードの速さ。オートセーブにも対応しており気軽に遊べる。
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使える武器が制限されるとはいえ、シリーズ初のミッションリプレイ機能を搭載。クリア時間が測られるので早解きにも挑戦でき、タイム次第で金銀銅の3ランクに認定される。
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麻薬取引が地味にハマる。今回はこれが主な資金稼ぎの手段。ルールは単純なので誰でも簡単。ただやり過ぎると警察に追われる。
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所属ギャングごとに買取・販売が得意な麻薬が異なり、それらを売買することで利益を得られる。売人の台詞も所属ギャングに応じて変わるので飽きにくい。
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カーチェイスで警察車両を破壊して手配レベルを消すという新要素。コツさえ掴めばパトカーをクラッシュさせるのは割と容易なので、シリーズの中でも手配されやすい方だがあまり苦にならない。うまくクラッシュさせるよう狙うのも単純に楽しい。
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メールの受け取り、目的地へのルート表示など、様々な操作が行えるPDAの便利さ。タッチパネルで簡単に操作できボタン操作にもある程度対応しているなど、ゲーム内容とは裏腹にユーザーには非常に親切。
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ミッション開始時や終了時には紙芝居風のイベントシーンが展開。他のGTAではミッション開始時の会話は相手が一方的に用件を押しつけるだけで主人公はあまり喋らないことも多いが、本作では主人公も比較的よく喋り、またその内容もアメリカンジョーク(主人公はチャイニーズアメリカンなのだが)に富んでいて楽しめる。
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なお上記のミッションリプレイの際、各ミッションごとの主人公の心境が綴られたテキストを読むことができる。ストーリーを追いやすくなる他、主人公のブラックかつシニカルな本音が満載。
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後に発売されたPSP・iOS版はDS版よりも大幅なグラフィックの向上が見られる。通常画面の高精細化+ワイド化のほか、DS版でカバンを見せるだけだった売人(グラフィックは全員共通)も顔が表示されるようになり、麻薬の販売エリアごとに異なる顔のグラフィックが用意されている。
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加えて、この2機種だけの追加キャラクター・ミッションが存在する。
問題点
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容量の問題で仕方ないが、一部要素に制約がある。
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カーラジオがインストゥルメンタル曲(要は単なるBGM)のみで曲数が少なく、『IV』に登場した「オルダニー」島が削除されている。
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ヘリがイベントでしか乗ることができず、操縦もできない。
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従来よりも車を盗んだときに手配レベルが付く確率が高い。
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路上にパトカーが多く、車で走行中に接触すると一発で手配される。その一方で、警官の目の前で人を殺しても手配レベルが付かないこともある(バイクを無理やり盗むと警察に追われるが、バイクのドライバーを殺して盗んでも手配されないなど)。
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視点が見下ろし型に戻ったことは、III以降から入ったユーザーからはおおむね不評。
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ただし初期シリーズの見下ろし視点に比べれば、かなり現行作寄りで格段に見やすくなっていることは確かであり、原点回帰として歓迎する声もあるため賛否両論な点ではある。
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PSP版のハード仕様による問題
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PSP版では、DS版の特徴でもあるタッチ操作のミニゲームがアナログスティックとボタンを使った簡素なものに変更されている。ハードの都合上仕方のない仕様だが、比較すると若干面白みには欠ける。
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またDS版では移動中に下画面に大きく表示されていたマップが、PSP・iOS版では画面左下のレーダーのみとなるためやや小さく見づらくなっている。
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追加ミッションのプレイに『Rockstar Social Club』の登録が必須で、若干だが手間がかかる。
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当時の同サイトは日本語非対応の為、公式サイトで解説がなされていた。
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さらに現在は、DSのニンテンドーWi-FiコネクションやRockstar Social Clubの一部機能が停止したことで、iOS版を除き新規でのプレイは不可能となってしまった。
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ミッションには本編に登場したある人物が関与しており、ストーリークリア後にプレイすると感慨深いものがある。手段が限られてしまったが、是非プレイしていただきたい。
総評
ミニゲーム化しさらに綿密になった犯罪行為、納得モノの箱庭感、携帯機らしい遊びやすさなど、それらが概ね高水準にまとまっており、十分に良作にあたるといっていいだろう。
近年の同シリーズ作品と比較すると迫力には欠けるが、グラフィックや演出に無理をしていないぶん、割り切って楽しむことができるはず。
見下ろし視点だけでクソゲー扱いするユーザーが非常に多いが、内容自体はいつものGTAである。旧作の移植などではなく、携帯機だけでしか楽しめないGTAの物語と魅力...決して遊んで損はない作品である。
後にPSP版とiOS版も発売されたが、それでも国内外共々そこまで売れず、隠れた良作と化したところが惜しいところである。