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ドクターマリオ - (2015/10/09 (金) 19:11:33) の編集履歴(バックアップ)
ドクターマリオ
【どくたーまりお】
ジャンル
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落ち物パズルゲーム
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対応機種
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ファミリーコンピュータ、ゲームボーイ、 スーパーファミコン(ニンテンドウパワー書き換え専用)、 Wii(Wiiウェア)、ニンテンドーDSi(ニンテンドーDSiウェア)
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メディア
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【FC/GB】ROMカートリッジ 【SFC/Wii/DSi】ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元 【FC/GB/SFC】 発売元【Wii/DSi】
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任天堂
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開発元【Wii/DSi】
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アリカ
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発売日
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【FC/GB】1990年7月27日 【SFC】1998年6月1日
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プレイ人数
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1~2人
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配信
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バーチャルコンソール 【3DS(GB)】2011年7月27日/400円 【WiiU(FC)】2014年2月25日/500円
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備考
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GBA『ファミコンミニシリーズ』第二弾(2004年5月21日発売) カップリング移植作品は下記参照 GBA『ドクターマリオ&パネルでポン』 GC『NINTENDOパズルコレクション?』
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判定
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良作
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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概要
マリオが文字通り医者という設定で活躍する、マリオシリーズの中でも異色のパズルゲーム。
ストーリー
いつも冒険に明け暮れるマリオだが、今回は違った。
どういうワケか、とある病院で何やらウィルスについての研究をしているらしいのだ。
そんなある日のこと、看護婦ピーチ姫が突如叫ぶ。
「新種のウィルスが発見され、どんどん増殖しています!」
かくして、出来上がったばかりの特効薬を片手に、ウィルスを消毒に赴くドクターマリオであった。
基本的なルール
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画面の上からドクターマリオが投下する2個1組の「カプセル」をフィールドの下に操作して落とし、同じ色を4個以上縦または横に真っ直ぐつなげると消すことができる。色は赤・青・黄の3色。
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これだけ見ると何の変哲もないパズルゲームだが、このゲームが目的とするものは他のパズルゲームとは大幅に異なっている。
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まず、フィールドとなる「ビン」の中には最低数匹、多ければ50匹を超える「ウィルス」が敷き詰められている。
このウィルスは、ウィルスの色に対応したカプセルをウィルスに密着させた状態で揃えると、普通にカプセルを消す要領で消毒―すなわち消滅させることができる。
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つまり、消すべき目的は落下してくるピースそのものではなく、フィールド内に配置されている障害物であり、ピースの消滅に巻き込む形で障害物を消すという仕様である。
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ウィルスを消すごとに得点が加算されていくが、カプセルだけを消した時は、何連鎖しようと得点は1点も入らない。
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カプセルがビンの頂点に達してしまうとゲームオーバー。
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ゲームには「レベル」の概念も存在し、ウィルスをすべて消毒すると次のレベルへ進むことができ、レベルが上がるにつれウィルスの量も増えていく。
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一定のレベルをクリアするとデモシーンが挟まれ、ウィルスたちが樹の上や水中で何かをしている様子をちらりとではあるが確認できる。
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一部機種では対戦プレイも可能。ただし基本的には「どちらが先にウィルスを消せるか」という勝負が基本で、『ぷよぷよ』ほどの大きな妨害は不可能である。
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2連鎖以上すると相手の陣地にカプセルを送り込んで邪魔することができるが、その数もせいぜい2~4個程度で、しかも普通に消せるカプセルを送り込むのみ。
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しかし、相手のフィールドには相当スローに落下するうえ、そのカプセルが完全に落下するまでは操作が不可能になるので、短時間だが相手の行動を阻害でき、見た目よりも効果のある妨害である。
長所
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カプセルの特性を生かした様々なテクニックがある
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カプセルが半分はみだしている状態で、土台側であるカプセルの半分が消えたときにもう半分側のカプセルが下に落下していくのを利用し、下に詰まれたカプセルとウィルスを連鎖消ししたり、狭いところに横方向に押し込んだカプセルをボタン連打で高速回転させ色をすばやくそろえるなどのテクニックが豊富。
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曲数こそ少ないが、パズルゲームというゲームとマッチしたサウンド面も好評。
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特にメインBGM「FEVER」は本作を象徴する名曲である。
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またGB/SFC版の「FEVER」には後半のサビにFC版にはないパート追加がなされている。
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ゲーム中の曲は2種類あり、「FEVER」と「CHILL」。日本語に訳せば「熱」と「寒気」である。カーソル移動なしで「FEVER」になることもあり影に隠れがちだが、「CHILL」も秀逸な曲。
短所
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テクニックを駆使して効率よく消していく方法を覚えないとウィルスの密度が上がるステージ後半戦では作業感が強くなり易い。
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肝心な時に必要な色のカプセルが落ちてこず、無駄なカプセルが積みあがって詰んでしまう場合もあるなど、やや運も絡む。
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ウィルスとカプセルの色使いが赤青黄の派手な三原色なので、目に優しくない。
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ウィルスの密度が上がるステージ後半戦ではまさに鬼畜レベル。眼精疲労もつきものである。
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ゲームボーイの場合は、白黒であるため区別が少し付きにくいという問題が生まれるかと思いきや灰は白と黒の斑として表現されているため割と見やすい。
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ただし、画面サイズの問題によりFC版より最上段が一マス少ない。
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そのため後半レベルではウイルス配置と配カプセルによってはどうあがいても詰む可能性がある。Lv20かつスピードHIの場合はほとんど運ゲーと化す。
総評
『テトリス』等のパズルゲームが認知度を少しずつ向上させていた中登場したこのゲームは、アクションゲームとは異なるやりこみにあふれた作風で、キャラクターにマリオを用いたとっつきやすさも作用し、主に女性を初めとした中高年にヒットした。
この「パズルゲーム」という概念、そして大ヒットは、のちの『ぷよぷよ』に後を託す形となった。
移植・リメイク
多くの任天堂ハードで本作の移植・リメイクが販売されている。
また変わったものとしてGBAの『メイド イン ワリオ』では一定条件を満たすと出現する『ドクターワリオ』や、
DSの『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング?』でのおまけミニゲームとして収録されている『細菌撲滅』など。
ちなみに現時点で一番新しいリメイクはDSiウェアの『ちょっとDr.MARIO』である。
余談
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概して「オカン(オトン)がうまいゲーム」という印象が何故か強いゲーム。自身の家庭だけかと思えば、ネット上でそういった意見が散見されたことで割と一般的な現象だったんだなと納得する当時ちびっ子だったユーザーも少なくない。
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当時害悪とされがちだったゲームに対して、親(特にオカン)の理解を得られたという功績は大きく、親がこのゲームにハマっていれば子供がゲームをするのに寛容になった面もある。
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長所にある通り追加パートがある「FEVER」はGB/SFC版のため、FC版ではこの部分を聴くことができない。
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GB版を最初に体験したプレイヤーが後からFC版などをプレイするとヤキモキすることこの上ない。
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ちなみにこの追加パート版が使われたのはGB/SFC版とスマブラDXのアレンジ版のみであり、なぜかN64版とWii版以降は採用されていない。
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「ドクターマリオ」というキャラクター名で『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にまさかの参戦を果たしている。しかしルイージ以上にマリオとの違いが分かりにくく、コンパチの域を出なかったためか『X』ではリストラされてしまった。
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しかし最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/Wii U』では再び参戦した。