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ジェットセットラジオ - (2018/09/25 (火) 21:59:31) の編集履歴(バックアップ)


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ゲーム内容:ゲームシステムの説明



ジェットセットラジオ

【じぇっとせっとらじお】

ジャンル ストリートアクション
対応機種 ドリームキャスト
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 スマイルビット
発売日 2000年6月29日
定価 5,800円(税別)
判定 良作

概要

 架空の都市「トーキョート」を舞台に、電動モーター付きのインラインスケートで駆け巡り、ケーサツやジエータイの妨害から逃れながらスプレー缶を回収して特定のポイントでグラフティ(ストリートアート)を描き込むゲームである。


評価点

  • トゥーンレンダリングによる世界観
  • 縦横無尽に動き回れること。ガードレールの上を滑り、壁を走り、派手なジャンプアクションを決めることも出来る。特にストレスも無く、非常に自由度が高い。
  • プレイすればするほど上達していく操作感覚
    • スケートシューズによる独特な挙動によって、最初は難しいと思うかもしれないが、コツさえ掴めばかなりハマる。
    • 経験値なども無いので、単純にテクニックによって決まる。タイムアタックもテクニック次第。
  • 「グラフティソウル」と呼ばれるアイテムが至るところに有り、それらを手に入れると描ける絵が増える。
    • 一部の「グラフティソウル」は、うまくトリックを決めなければ辿りつけない場所もあるので、初心者も上級者も程よい配置となっている。
    • また、描ける絵はダウンロードしてくることも可能なので、インターネットを介してオリジナリティ溢れる物が多く出回った。
  • 愛すべき敵キャラ
    • 「ケーサツ」などは、様々な手を使って主人公達を逮捕しようとする。子供相手に戦車、戦闘機、軍隊を配備するほど。
  • 長沼英樹らによるサウンド
    • ノリが良い物が多く、ゲームとマッチしている。気が付けば口ずさんでいるほど。主題歌「Let Mom Sleep」はテレビ番組にも使われているので、一度は耳にしたことがあるはず。
    • 架空の海賊ラジオ『ジェットセットラジオ』を聞いている設定なので、BGMが切り替わってもぶつ切りではなく、DJがスクラッチしていたりと自然な流れになっている。
    • 余談だが、長沼英樹はこの作品を機に自分のスタイルが確立し、「長沼サウンド」と呼ばれるようになる。

問題点

  • グラフティの位置がわかりづらい。
    • グラフティポイントを見落とした場合、地図を見なければよくわからなくなってしまう。地図もメニューから開かなければ見られないのでテンポが悪くなっている。
  • 敵キャラに対抗できない。
    • 評価点でも述べたが「ケーサツ」などは様々な手段を使って妨害してくるのに対し、主人公らは一切攻撃手段が無いために一定の距離まで逃げるか、ゴリ押しでグラフティを書き続けるしか無い。

総評

最初はうまく操作できなかったプレイヤーも、しばらくするといつの間にか様々なトリックを使っていた……という風に、誰もが簡単にアクションが行える。
格好いいトリックとノリの良いBGM、「セガはクール」のイメージをそのままゲームにしたような雰囲気となっている。今でも根強いファンが居るのはこのお陰かも知れない。



その後の展開

  • Electronic Entertainment Expo(E3)「2000 ゲーム・クリティック・アワードベスト・オブ・コンソール部門」において最優秀賞を受賞した
  • 2002年には続編『ジェットセットラジオ フューチャー』が発売、今作の反省を踏まえてこちらも良い作品となっているが、発売されたハードが日本では普及していなかったXbox。その為に流通数が少なく、プレミア化している。
  • その他、海外ではGBA版が発売している。
  • 第1回セガフェスの「セガ総選挙アンケート復活部門」では2位、「#セガエイジス移植希望アンケート」では1位を獲得。未まだに根強い人気が高いことが証明され、ドリームキャストまでのタイトルをSwitchでも動いたことが判明した。

余談

  • 本作の魅力の根幹を成すグラフティ行為であるが、現実に行った場合、「刑法第260条 建造物等損壊罪・第261条 器物損壊罪」によって処罰される。
    • 本作の世界観や設定に憧れたからといって、絶対に真似しないように。*1
  • 本作のマップツールは『龍が如く』でも使用され、技術的には実は直系の作品にあたる。


デ・ラ・ジェットセットラジオ

【で・ら・じぇっとせっとらじお】

ジャンル ストリートアクション
対応機種 ドリームキャスト
発売元 セガ
開発元 スマイルビット
発売日 ドリームキャストダイレクト版:2001年1月1日
通常版:2001年10月18日
定価 ドリームキャストダイレクト版:5,800円
通常版:4,800円(共に税別)
判定 良作

概要(リメイク)

 2001年、『ジェットセットラジオ』の海外版をもとに、BGM・ステージ・ミッション・キャラを追加したバージョンアップ版『デ・ラ・ジェットセットラジオ』が発売された。

  • 主な変更点
    • 2ステージ・8ミッションの追加。
      • 追加された2ステージは海外が舞台となる。
    • エネミー・グラフィティソウル・BGMの追加。キャラクターの声の一部変更。
    • また、ゲーム中のBGMを聞くRADIOモードやプラクティスモードの追加。
    • エンディングの変更。

ジェットセットラジオ (HD)

【じぇっとせっとらじお】

ジャンル ストリートアクション
対応機種 Playstation 3,Vita
Xbox 360
発売元 セガ
開発元 スマイルビット
発売日 2013年2月20日
定価 952円(税別)
CERO B(12歳以上対象)
公式サイト

概要(HD)

『デ・ラ・ジェットセットラジオ』をベースとして2012年12月にiOS向けアプリに、2013年2月にPS3/PSV/Xb360に移植されダウンロード販売されている。
日本で配信されたバージョンは、半年ほど先行して配信された北米版より、プレイしやすいようにステージの細部などにかなり手直しが入っているらしい。
なお、海外向けのPCダウンロード版も存在するが、セガにより日本からの購入ができないようになっている。
参考:インタビュー

  • 主な特徴
    • 1080p,ワイド対応。
    • 楽曲はほぼすべてオリジナル版のまま収録。
    • 右スティック操作に対応し、視点を自由に変化させられるようになった。
    • オリジナル版開発者たちのインタビューを集めたショートフィルムを新たに収録。
    • トロフィー&実績、オンラインランキングに対応。
    • PlayStation Vita版では、背面カメラを使って自分の撮影した画像をグラフィティとしてゲーム内に使用することが可能。また、タッチスクリーン対応でグラフィティのアクションを行ったり、背面タッチパッドで、移動中にプレイヤーのカメラを自由に動かすこともできます。
      また、PS3版とのセーブデータを連動させることができる。オンラインに接続した状態で双方をプレイすることで、データを共有できる。Vitaで撮影したオリジナルのグラフィティをPS3で使うことが可能。
      (公式サイトより)

余談(HD)

  • Steam配信のWindows版は本来は日本から購入出来ないおま国タイトルになっているが、2016年より配信されたバンドルセット『Dreamcast Collection』(参照)に本作が収録されており、これのみ何故か国内からも購入可能になっている(ただし通常は英語版のみ。特定ファイルを書き換えることで強引に日本語化は可能だが不完全)。
    • 詳細は『ナイツ NiGHTS into Dreams...』の項目を参照。なおこれは設定ミスの可能性が高く、今後突然日本から買えなくなる可能性もある。