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SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 - (2015/06/03 (水) 04:17:17) の編集履歴(バックアップ)
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語
【えすでぃーがんだむがいでん ないとがんだむものがたり】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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メディア
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3Mbit+64kRAMROMカートリッジ
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発売元
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バンダイ
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開発元
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トーセ (プログラム、サウンド) D&D (デザイン等)
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発売日
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1990年8月11日
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定価
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6,800円
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ポイント
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悪夢のエンカウント率 本家ドラクエとは一味違うゲーム性 グロ注意
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SDガンダムシリーズリンク
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概要
玩具『カードダス』を中心に展開していたシリーズ『SDガンダム外伝(騎士ガンダム)』のTVゲーム化作品第1号。
カードダスの第1・2弾を原作としている。
特徴
画面構成は、移動・戦闘共に『ドラゴンクエスト3』そのまんま。
当時のRPGは、ドラクエシリーズを意識した作りになっているものが多かったが、ここまでそのまんまなものも珍しいだろう。
とはいえ、独自のシステムや工夫が幾つも盛り込まれており、実際にプレイすれば独自性にも気付かされるだろう。
評価点
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豊富なデモ
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コンティニューの際、これまでの「あらすじ」がデモとして表示される。ストーリーの進行状況に応じて変化するが、このバリエーションが豊富である。
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重要なイベントの際にもデモが表示される。当時としてはグラフィックのレベルは高い。
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ただし、バッドイベントでも表示されるので後述の問題にもなってしまっている。
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独特の効果のアイテム
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フィールド上で画面に映っていない範囲を偵察できる紙飛行機や、8回使う事ができる回復アイテム。
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装備品にも独特の効果を持つものが多く(敵の不意打ち時に能力上昇等)基本的にプレイヤーにとってプラスに作用しているのもポイント。
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設定した目標額まで金を貯めると知らせてくれる「小遣い帳」。
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20ゴールドで自動販売機から購入できるコレクションアイテム「カードダス」。
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このカードダスを使ったバトルゲームがあり、勝てば通常戦闘と同じ金と経験値を入手できる。
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シナリオ中盤でカードダスバトル専用の施設があり、城に待機させているメンバーのレベル上げや資金稼ぎが安全に行える。
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また、手放した非売品の武器を再購入できる「掘り出し物屋」もある。
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預り所は無いが、イベントアイテムは基本的にそのイベントが終わると失われる。
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戦闘システム
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パーティに加えていないキャラが、ランダムで救援に現れる。
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この仲間はコマンド入力不可能だが、死んでも次の戦闘では何事もなかったかのように登場する。
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敵1体を全員で攻撃する「集中」、仲間全員が異なった敵を攻撃する「分散」、味方1人を敵の背後に送り込み、防御力を下げる「回り込む」といった「作戦」コマンド。
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戦闘で全滅するとドラクエ同様所持金が半額になるのだが、「生命保険」に加入すると金は減らない。ただし1度全滅すると保険は切れるので再加入が必要。
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戦士スレッガーをパーティキャラとして使える唯一のゲームである。
問題点
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セーブデータが1つしかない。
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セーブの為のRAMがバッテリーバックアップ方式ではなくICバックアップ方式(今で言うフラッシュメモリ)を採用している関係でセーブに使える容量が少ないのが要因。
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ある人物を救出するイベントでは事前に条件を満たしておかないとその人物をナイトガンダム達が殺してしまう。
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一応、何とか息を吹き返したと後で説明されるが、その人物が殺されるデモが当時としてはやけに生々しくあらすじにすら出てくるために今作最大のトラウマイベントといっても良いだろう。
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クリアに必要なアイテム「ショーのチケット」を入手できる祠の場所がノーヒント。しかも使う前に売ってしまうと詰む。
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ゲームバランスも悪い。
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エンカウントが完全ランダム。そのため運が悪くて2・3歩歩いただけで戦闘になるのはザラ。
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ダメージ算出式がいい加減で、攻撃力・守備力の僅かな変動でもドラクエとは比較にならないほどダメージ数値にまともに影響する。特に守備力は少し強くなると、すぐに敵の物理ダメージが1になる。さらに上げると痛恨の一撃でも被ダメージが1になる。
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それゆえ本作はザコボス問わず、装備でガンダムの守備力を上げて「ミノフスキー」(敵味方共に魔法無効)を唱えればまず負けなくなる。主要ボスもラスボスもミノフスキーさえ唱えれば楽勝。
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仲間の誰かが混乱している状態で「集中」を使うと、「敵にダメージを与えた」と表示されるのに実は与えておらず、なぜか仲間にそのダメージが行く。逆に「分散」を選ぶと混乱中の仲間も敵だけを攻撃する。
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主人公のガンダムは、終盤に「石板」というアイテムを入手するが、これを装備すると攻撃力と防御力が倍増する為チート化する。
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入手したところで残すはラスボスのみなのが唯一の救いか。この石板の存在で、本作のラスボスは普通にプレイしていると大抵秒殺に。
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なおこの石板、アイテム画面ではアムロも装備できるとなっているが、実際にはできない。
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ザコキャラのデザートドムは、戦闘中に「逃げ腰になった!」と表示されると、どうした事か攻撃力が異常に増大する。バグか?
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攻略本には掲載されているが、ゲーム中で出会うことができないモンスターがいる。全て水のある場所に出そうな奴らだが、出現設定がされていないらしい。攻略本では当然、さも普通に出会えるかのように掲載されている。
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アーマーマラサイ、マーマンズゴック、ボスクラーケンの3体。マーマンズゴックはカードダスになっているのに出会うことが出来ない。
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「退却」は「作戦」コマンドの1つであり、逃げる度にいちいち「作戦」→「退却」と選ばなければならないので煩わしい。
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複数攻撃魔法の効果を持った武器を使用すると、1匹を攻撃する度に、いちいち「○○の効果を発揮した!」と表示される。
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仲間は7人おり、主人公以外は3人まで選んで連れて行けるのだが、新規に加わった仲間はレベル1でしかも装備品を持たずに加わる。
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しかも貧弱な状態で勝手に戦闘中に乱入してくるため、後半は登場してすぐ高攻撃力モンスターに瞬殺されがちに。
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特に中盤に加入するスレッガーとネモは育てる手間からそのまま放置するプレイヤーも少なくない。
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とはいえ、スレッガーは装備品をそろえれば守りやすいうえ、守備力が高くある程度魔法が使える戦士という使いやすい能力からあえて連れまわして育てるプレイヤーも多かった。
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一方でネモは、使える装備品はごく僅か、イベントの都合で加入時にパーティに入れづらい、LVUPに必要な経験値が多く育て辛いと問題が多い。結果、レベルが低いままにされ、乱入して瞬殺されるだけのキャラになりがち。しかしし、実はこのネモには、「レベルが上がるほどクリティカル率が上昇する」という能力があるため、ちゃんと育てると今度は一転して戦闘でクリティカルを連発する強キャラへと変貌する。装備品の少なさ故に防御面には最後まで不安が残るが、最終的にはクリティカル率だけでなく攻撃力自体もかなり高めとなり、HPとすばやさに至っては全キャラTOPと、育てる苦労に充分見合っただけの強さになってくれる。
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「はい」「いいえ」の選択肢だけは、なぜかBボタンではキャンセルできない。
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カードダスには、そのキャラの詳細な解説が書かれている為、展開のネタばれにもなっている。
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またカードバトルはどちらかが倒されるまで終了しない為、「黒い三連星VSアッザムベス」など、組み合わせによってはどちらも1ダメージしか与えられず、まったく進行しない場合もある。
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ラストダンジョンにはザコは一切出ない。
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ラスボスは「復活したブラックドラゴン」なのだが、なぜかその直前に「復活したサタンガンダム」が別人としてパーティの前に立ちはだかる。
その他
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セーブは宿屋で行えるが、再開するとパーティのダメージが全快している。
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宝箱のアイテムは、一部を除けばセーブ→リセットで復活する。
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復活しないアイテムは、宝箱の蓋だけは閉まっており、空箱になっている。
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敵モンスターは、元のカードダスに登場した者の他に、『ネオバトル』という別のカードシリーズに登場した者も混ざっている。バウンドジャッカル、アンデッドドーガなど。
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この他、講談社の児童誌『コミックボンボン』での公募によるモンスターも登場する…が、なぜかリックディアス(シュツルムではない)がモチーフのモンスターも混ざっている。
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リアルのガンダム準拠のネタは殆ど無い。せいぜいアムロやセイラの戦闘時の台詞と、「マ・クベは壺好き」という程度。
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生き別れた妹を探しているシャアに出会うイベントやランバ・ラルがセイラに手を出さないイベントもある。最も前者はリアルにはない描写だし後者は女性には手を出さないというだけだから準拠とまでは言えないが。(原作に近い流れだが、結果的に原作と同じに見える程度)
総評
パッと見は「ドラクエのモロパクリ」である本作だが、実際は他に類を見ない要素が幾つも盛り込まれている。
その全てが成功しているわけではないし、ゲームバランスなど単純な問題点も少なくないのだが、元のカードダスのファンには好評を持って迎えられた。
とはいえ発売当時、原作が完結していなかった為、ソフトは中途半端な所で終わっている。
そして原作完結後の翌年、外見的にも「ドラクエのパクリ」からの脱却を図った第2作が発売されるのである。