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記事下書き2 - (2024/03/31 (日) 18:05:30) の編集履歴(バックアップ)


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記事下書き2

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注意点

  • 発売直後のゲームの記事を執筆したい場合、発売日から3か月経過していることが条件となります(3か月ルール)。
    • 移植版や、海外で先行発売された後に国内で発売された作品も、その発売日から3か月の経過を待つ必要があります。
+ 下書き用テンプレート。書き方の詳細はテンプレのページを参照

contentsプラグイン(19行目)は必ずコメントアウト状態で記載してください(記事作成時にコメントを外す)。全下書き項目の見出しが目次化されてしまいます。

#contents(fromhere)

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初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
//#areaedit
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//#contents(fromhere)
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**概要
**評価点
**賛否両論点

**総評
**余談
//#areaedit(end)

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日: 2024/3/22 追記修正歓迎

※本記事では暫定的にNintendo Switch版のみの紹介としています。PS5/PS4/XSX/One版は2024年4月30日以降記述可能。

Brotato

【ぶろてと】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売元 Seaven Studio
開発元 Blobfish
発売日 2023年8月3日
定価 520円(税込)
レーティング IARC:7+
プレイ人数 1人
判定 良作


概要

Blobfish Games開発のインディーゲーム。
ジャンルとしては『Vampire Survivors』などのようなタイプだが、それにローグライト要素を加えている。


特徴

  • ポテトを操作して、エイリアンの大群と戦い生き残る、ローグライトタイプのサバイバーズタイプのアクションゲーム。
    • 自機となるポテトは移動しかできない代わりに、近くの敵を装備している武器で自動的に攻撃する。
      • 武器は最大6つまで装備可能。武器の種類も多様で、近接攻撃タイプ・射撃タイプ・属性攻撃タイプといった具合に分かれている。
    • Wave(波)中に、一定時間内エイリアンから生き残ればWaveクリア。20Waveまでクリアすることが基本的な目標となる。
    • 自機となるポテトにも種類があり、条件を満たすごとにアンロックされていく。
  • 材料とレベルアップ
    • エイリアンを倒すと材料を落とす。この「材料」とは、他のゲームで言う「経験値」と「通貨」をまとめた通称。
    • 材料を一定数集めることによってレベルアップする。
      • レベルアップすることでWaveの終わりに上昇させたいステータスをランダムでピックアップされた4種類の中から一つ選ぶことができる。
    • Waveが終了するごとに、ショップで材料を消費して武器やアイテムを購入することができる。
      • 武器やアイテムもランダムで4つ表示され、その中から購入して入手できる。
    • なお、レベルアップで上昇させるステータスも購入できるアイテム・武器も、材料を消費することでリロールすることも可能。

評価点

  • 取捨選択が重要視されるアイテムの数々。
    • まず、基本的にアイテムは装備すればメリットを得られるものばかりではなく、デメリットも一緒に得るものが多数を占めており、取捨選択をよく考える必要がある
      • また、装備する武器に合わせて、あえて捨てるステータスを決めるという戦略も可能。例えば、装備を遠距離武器に特化して、近距離ダメージのステータスを下げても問題ないようにするなど。
  • 様々な特徴を持ったポテトたち。
    • 特定条件を満たすことで、それぞれ違った特徴を持ったポテトを選択できるようになる。
    • クリアを目指すために自分に合ったポテトを選ぶのはもちろんのこと、縛りプレイとしてあえてユニークな特徴を持ったポテトを選んで攻略するのも良いだろう。

賛否両論点

  • 絵柄・キャラクターデザインに関して
    • 本作のキャラクターたちはお世辞にも魅力的なキャラデザとは言い難い。
    • そもそも主人公がポテトで、エイリアンと戦うという設定も妙だろう。
      • というかゲーム内のグラフィックでは操作キャラは白い楕円に顔があるだけのものなので、説明がなければこれが「ポテト」であるという認識すらできない。
    • 敵であるエイリアンもややグロテスクな見た目をしている。あくまでも敵なので当然と言えるかもしれないが。
    • とはいっても本作は、500円台の低価格ゲームでもあるため、シンプル過ぎるデザインもあえてのことともとれる。
      むしろ、デザインがシンプルな分、大量のオブジェクトが表示されるゲームとしては視認性は最低限のレベルには確保されている。この点は評価点ともいえる。

問題点

  • 日本語訳がいまいちなせいで、ステータスや用語の理解に支障をきたしている。以下はその一例。
    • 「Wave」は「波」との表記揺れが存在し、少々混乱する。タワーディフェンス系のゲームでいう「ウェーブ」で統一してほしかったところ。
    • 「遠距離」は武器で攻撃できる距離を表す数値なのだが、一見わかりにくい。「射程」と訳した方がわかりやすかっただろう。
      • また「遠距離」は、一見遠距離武器にしか影響しないようにも見えるが、実際はナイフなどの近距離武器の射程にも影響する。
    • 「エンジニアリング」も何を表すステータスなのかが、わかりにくい。実際は設置される砲台などに影響する数値なのだが、この表記ではわからない。

総評

『Vampire Survivors』ライクなゲームではあるが、それと比べてローグライト要素が強めに付与されているため、『Vampire Survivors』とは少し違った感覚で遊ぶことができる。
定価の安さの割に遊びごたえがかなりあるため、気軽に購入してみるといいだろう。


初稿投稿日: 2024/3/23 追記修正歓迎

このページでは『ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮』およびシステムを流用した『死の迷宮』を取り扱う(判定はいずれも「なし」)。



ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮

【どらごんくりすたる つらにのめいきゅう】

ジャンル RPG
対応機種 ゲームギア
メディア 1MbitROMカートリッジ
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
発売日 1990年12月22日
定価 3,500円(税別)
プレイ人数 1人
配信 バーチャルコンソール
【3DS】2012年3月14日/286円(全て税別)
判定 なし

概要

ゲームギア初のRPGで、家庭用機のパッケージソフトとしては初のローグライクRPG。

ストーリー

トリエスト王国にある魔法学校。その4年生にオーシという少年がいた。

夢は偉大なる魔法使い。しかし彼は、ひっこみ思案のいじめられっ子だった。

ある日のこと、オーシは学校にある水晶の玉につまずき、ぶつかってしまった。

そのとたん―――。

気がつくとオーシは水晶の中に入っていた。そのとき一緒にいた愛犬のポチは、卵に変わってしまった。

水晶の世界は、今までいた世界とはずいぶん違っていた。

木にかこまれた迷路の地形。そばを通ると突然咲き乱れる花。

かと思うと 変な顔をした石像がニヤリと笑う。モンスターもいっぱいいる。

もうだめかと思いながら、オーシは必死でモンスターと闘った。

これが知恵と勇気を試すということなのか。

今、もとの世界に再びもどるための冒険が始まる―――。

システム

一般的なローグライクRPGだが、以下のような特徴を持つ。

  • アイテムの種別は剣・鎧・巻物・杖・薬・指輪と食料・お金の8つ。
    • 食料はアイテムにストックされず、手に入れた時点で満腹度が回復する。
    • 食料とお金を除くアイテムは各種別ごとに最大8個まで所持可能。
  • 食料・お金以外の装備品に関しては装備したり使ったりする以外にも投擲することが可能。
    • なお、巻物・杖・薬・指輪に関しては使う/装備する/投げるの行動を行わない限り名前を知ることはできない。
      • 名前判明後に同じアイテムを拾った場合は以降はちゃんと名前が判明した状態で入手できる。
    • 捨てたアイテムは捨てた地点にそのまま残る。再度拾うことも可能。
  • すべてのキャラクターは4方向にしか動けず、隣接判定も4方向のみ。
  • 主人公オーシの後ろには愛犬ポチが変化した龍の卵が後をついていく。レベルアップによって孵化して成長していく。
    • 攻撃のサポートは行わないが、後ろからの敵の接近を防いでくれる。
  • ゲームオーバーになった場合は、所持金が一定額以上あればコンティニューが可能。ただし3回まで。
    • ただしコンティニュー時には装備中の剣と鎧以外のアイテムは没収される。

評価点

  • 携帯機とローグライクRPGの相性の良さに目を付けた先進性。
    • 携帯機のゲームということで、シンプルな操作性でお手軽に遊べるローグライクRPGをゲームギア初のRPGとして出すのは非常に理にかなっている。
  • そこそこ多彩な世界観。
    • フィールドは森林・砂漠・向日葵畑・モアイの遺跡の4つ。カラー液晶ということもあってなかなか画面映えする。
    • 向日葵の前に立つと咲き始めたり、モアイの前に立つとモアイの表情が変わるなどのギミックも。
    • 世界観を考えると異質な武具や敵もあったりなど、小ネタも意外と仕込まれている。
  • 後方をサポートしてくれるポチの存在
    • 囲まれることの多いゲームデザインの本作において、思わぬところで役に立ってくれる存在。

問題点

  • セーブ機能がない
    • 本作最大の問題点。回数制限付きのコンティニューはあるものの、セーブ機能は一切なし。
      • クリアまでには30フロアあり時間的にも相当にかかるため、この仕様は本当に厳しい。
      • 元々の難易度も結構高めなため、コンティニューが回数制限付きというのも厳しいところ。
    • 燃費の悪いゲームギアということもあり、せっかくの携帯機との相性がスポイルされている点も惜しい。
  • 主人公の愛犬ポチは後方の防御以外は特にサポートはしてくれない。
    • レベルアップに従って卵から子龍、成龍と変化するものの、攻撃などのサポートは全く行ってくれない。
    • 取り囲まれたときのリスクの軽減的な役割はあるものの、元のも高難度も相まってこれだったらもう少しサポートしてくれても良かったとの声も多い。

総評

携帯機に相性の良いローグライクRPGをリリースした先進性は光るものがあった。
しかし当時はローグライクRPGを受け入れられる土壌が整っていなかったうえに、セーブ機能が一切ないという致命的な問題があったため本作はほとんど評価されなかった。
セーブ機能などがあればまだ少しは評価が上向いた可能性があっただけに、良作になれなかった作品であるといえるだろう。
後述のバーチャルコンソール配信時には中断セーブができるようになったため格段に遊びやすくなったが、現在は3DSのeショップがサービス終了したために新規入手ができなくなったのが惜しまれる。

移植

  • 本作は海外マスターシステムにて1991年に移植されている。
  • また、続編の『ドラゴンクリスタル2』が携帯電話にて2003年8月6日より配信されていた。
  • 3DSのバーチャルコンソールにて2012年3月14日より配信されていた。こちらではまるごとバックアップ機能による中断セーブができるようになったため、かなり遊びやすくなった。

死の迷宮

【しのめいきゅう】

ジャンル RPG
対応機種 メガドライブ
メディア ダウンロード配信
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
配信日 1990年11月21日
定価 セガ ゲーム図書館 月額800円
※追加課金なし
備考 メガCDソフト『ゲームのかんづめ』Vol.2、
セガチャンネル配信ソフト『ゲームのかんづめお徳用』に収録
プレイ人数 1人
判定 なし

概要

『ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮』のシステムを流用したローグライクRPGで、配信時期を考慮した場合初の家庭用機でのローグライクRPG。

ストーリー

勇気ある若者よ、暗黒の城ドラゴニアを完全に復活させないために、魔物に奪われた「ホーリーゴブレット」を取り戻してきてほしい。

「ホーリーゴブレット」は、この世に光を呼び戻すという。このままでは世界は暗闇と化してしまう。

城の中は多くの魔物が巣くう迷宮となっている。迷宮の中にある武器や防具を装備し、気をつけて進んでいくがよい。

ゴブレットの精霊とともにあらんことを…。

システム

システムはおおむね『ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮』に準じているが、違いは以下の通り。

  • 装備アイテムの種別に盾・兜・弓が追加された。また、剣のカテゴリが武器に改められ、剣のほかに斧・槍・手裏剣が追加された。
    • 斧は威力が高いが命中率が悪い、槍は威力は若干劣るが命中率が良いという特性がついている。
    • 手裏剣はカテゴリは武器として扱われ装備して近接攻撃が可能だが、投げる際は複数回投げられる。弓は装備後に使うことで複数回の射撃を行える。
    • 食料とお金を除くアイテムは各種別ごとに最大7個まで所持可能となる。
  • 同行者は存在しない。
  • 食料を多くとりすぎた際には食べ過ぎにより動きが鈍り、限界を超えて食べてしまうと腹が破裂して死亡する。
  • 隠し通路が1フロア中に1つだけに削減している。
  • 目的のアイテムを取得した後にはラスボスとの対決が追加されている。
  • コンティニューを行った場合、再開するフロアはそれまで進行していた階層以下で最も近い5の倍数階まで戻され*2、称号も1段階下がる。

評価点

  • 画面が大きくなったことにより状況確認が容易になった。
    • メニューが画面切り替え式からウィンドウ式に変わったこともあり、メニュー表示状態でも状況がある程度把握できるのはありがたい。
  • 隠し扉が一つだけとなり、探索の手間が省けた。
    • GG版では複数の隠し扉が存在するので探索に手間がかかりがちではあったが、本作では1つだけに絞られたため探索の引き上げ時を見定めやすくなった。
  • オープニング及びラスボスの追加。
    • GG版ではゲームスタートと同時に説明もなくゲームに入ったが、本作ではダンジョン突入前に町の人との会話が行えるため、世界観が把握しやすくなった。
      • 不要であればスキップ可能なので、即ゲームを始めたいという人も安心。
    • GG版では目的のアイテムを取った瞬間にクリアであったが、本作ではその後にラスボス戦が追加されたことにより終盤の展開が盛り上げられた。

問題点

  • こちらにおいてもセーブ機能がない。
    • 当時の配信環境ではセーブ機能を付けるのは難しいとはいえ、やはりローグライク系RPGでセーブ機能がないのは痛い。
  • 道中の雰囲気が単調。
    • 複数の世界観があったGG版とは違い、本作は全編ダンジョンのみで進行するため道中の変化に乏しい。

総評

据置機であるメガドライブ版ということで性能に余裕ができた分システム周りは順当に進化したものの、やはりこちらでも当時の配信ソフトゆえの弊害かセーブ機能がないのは痛い。
ローグライクRPGとしては順当な進化を遂げているだけに惜しい作品である。

その後の展開

  • 本作は海外ジェネシス版が1991年4月に『Fatal Labyrinth』のタイトルで単品販売されている。
    • 後に『ゲームのかんづめ』等に収録された際には、ゲーム図書館配信版ではなく上記の海外版をローカライズしたものが収録されている。
    • 上記のゲームのかんづめ収録版とゲーム図書館配信版の違いは以下の通り。
      • オープニングは配信版ではタイトルの前にストーリーのメッセージが流れて表示され、タイトル画面も非常に簡素。
      • ストーリーも配信版では地下迷宮へ乗り込むという設定。そのため、ゲームのかんづめ収録版は上り階段だが配信版では下り階段となる。
      • ステータスウィンドウやメニューはゲームのかんづめ収録版は非透過式で配信版は透過式。

初稿投稿日: 2024/3/31 追記修正歓迎

クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵

【くいずせいかいはいちねんごぷれぜんつ あつしのめいたんてい】

ジャンル 探偵アドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
発売元 Phoenixx
開発元 ハッピーミール
発売日 2023年12月31日
定価 1,000円(税込)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
プレイ人数 1人
判定 ゲームバランスが不安定(予定)
ポイント TBSの年末の特番の企画によって生まれたゲーム
自重のない極悪な難度の高さ
番組の再現度やファンサービスは良好
TBSテレビ関連作品リンク


概要

TBSテレビで年末に放送される番組『クイズ☆正解は一年後』の企画によって生まれたゲームソフト。
番組は「『年内に起こりそうなこと』の回答をその年の1月に収録し、12月の生放送で答え合わせを行う」という内容のクイズ番組である。
番組終盤には100万円チャンスクイズとして、1年間を掛けた企画が用意されるのが恒例となっており、本ソフトはその企画で制作されたもの。
その企画というのは「ファミリーコンピュータで動作するオリジナルゲームのROMカセットを中古ショップに密かに流通させて、クリアを報告する人*3が何人いるか予想する」というもの。
ROMカセットの流通は2023年の夏ごろに行われたが、2023年の年末にもNintendo SwitchのDL専用ソフトとして配信された。
タイトルなどからわかるように、昔のFCタレントゲーム『さんまの名探偵』のパロディゲームである。
開発は『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』などのFC風アドベンチャーゲームを手掛けたこともあるハッピーミールが担当。


特徴

  • コマンド選択式のアドベンチャーゲーム。
    • いどうする・はなす・しらべるといったコマンドを選択することによって、物語を進めて攻略していく。
      • その中には「いじる」「スマホ」というちょっと変わったコマンドも存在する。「いじる」は文字通り登場人物をイジることができ、「スマホ」からはセーブすることができる。
    • 基本は上記の通りだが、物語の途中にミニゲームが挟まることもある。

評価点

  • 番組ファンであれば楽しめるネタの数々
    • 2023年度の『正解は一年後』だけではなく、過去の放送回で行われた企画のネタも組み込まれており、「亮の財布を埋めた竹やぶ(2014年)」や「怪しいQRコードが描かれたシールの貼ってある沖縄料理屋(2018年)」「九官鳥の『豚ホルモン』(2015年)」など、過去の企画を元ネタにしたエリアやキャラも登場する。
    • 出演者の一人、野性爆弾のくっきー!のボケ回答が元ネタのキャラクター「エゾシカ人間」「リトル宮川グレイ」も最終盤に出てくる。
    • さらに『正解は一年後』だけではなく、スタッフや出演者が共通している『クイズ☆タレント名鑑』などのネタも組み込まれている。
    • その他、出演者たちの要望で子役の寺田心の名前を捩ったボケ回答「寺田魂」「寺寺心」「心ジョージ」の名を冠した子役がとある場所で登場する、2017年に予想した『ドラゴンクエストXI』の新呪文が裏技として採用されている、といったように番組ファンであれば楽しめるネタが非常に多い。
  • 登場人物たちの再現度の高さ
    • 出演者たちのグラフィックはFC風のドット絵でありながら全体的に再現度は高め。特に顔がデカいことでお馴染みのFUJIWARAの藤本は他の登場人物の4倍近い大きさの顔となっており、インパクト抜群。
      • もちろんギャグの一種で、終盤からは他の人物と同程度の大きさになる(それでも大きめだが)。
    • おぎやはぎや有吉弘行の喋り方や、鬼越トマホークの喧嘩ネタが収録されていたりと、人物像の再現度はかなり良好。
      • ちなみにゲーム内に登場する鬼越トマホークの喧嘩ネタは本作用に鬼越トマホークの二人に考えてもらったものである。
    • ただし、ウエストランドの河本だけは何故か「寡黙な男・無口な人」という人物像にされており、話しかけてもいじっても不気味なほど喋らない。

問題点

元々「先着でクリアできる人を予想する」という番組の企画の都合上作られたゲームであるため、本作は非常に不親切かつ高難度なゲームデザインとなっている。
実際、ニンテンドーeショップのストアページや公式サイトにも以下のような注意文が掲載されている。

本ゲームは演出の都合上、高難度・不親切な作品となっております。
理不尽かつ悪意のあるクリア条件などが多分に含まれますので、予めご理解の上、お楽しみください。
(ご購入後のクレームには応じかねますのでご注意ください)

難易度の高いミニゲーム

  • 最初の難関「だるま落とし」
    • 内容は赤・白・黄色の三色に分かれたブロックと同じ色のメモリに合わせてボタンを押してだるま落としを成功させていき、スコアを100以上稼ぐというもの。
    • 得点を稼いでいく度に段々とメモリを左右するカーソルの動きが速くなり、メモリの色も散らばってくる上、ボタンを押したタイミングと数メモリ程度ズレが発生するため難易度が高め。
    • さらに一度でもミスすると最初からやり直しとなる。とはいえ、ここはゲームが得意な人であれば、何とかクリアできる範疇。
  • ジョンソンくんとの競争
    • 物語の中盤、ジョンソンくん(ベン・ジョンソン)と競争して勝たなくてはならないミニゲームがあるのだが、これが中々厄介な代物。
      + 詳細(攻略上のネタバレ注意)
      • このミニゲームではボタン連打で走ることができるのだが、普通にやってもドーピングしているジョンソンくんには、絶対に勝つことができない。
      • ではどうやって勝つのかというと、スタート直前の状態で放置して、ジョンソンくんにフライングさせるまで待つ必要がある。
      • 正攻法では勝てないことに気づければよいのだが、真面目に攻略しようとするとバカを見るクリア方法である。

全体的に不親切なフラグ更新ポイント

  • ゲームを進行するには、特定の人物と会話する・特定の箇所を調べるといったことをしなくてはならないのだが、具体的なフラグの更新ポイントがわかりづらく、往年のレトロゲームよろしくコマンドの総当たりをしないと、中々物語が進まない。
    • 例えば、中盤の竹やぶの中から地面を掘る場面ではどこにお目当てのものが埋まっているかは完全にノーヒント、しらみつぶしに探さなくてはならない。
    • チラシのQRコードを承認する場面では、ゲームオーバー・タイトル画面に戻されるというトラップ付きであるため、非常に攻略が面倒臭い。
    • ここら辺はFC風に作成していることも含めて「昔の不親切なゲームを再現した」とも受け取れなくもないが、どうしてもストレスが溜まりやすいポイント。

本作最大の詰みポイント「ひみつのことば」

  • 本作における最大の理不尽な謎解き、それはゲーム中盤に登場する「ひみつのことば」である。
    + 詳細(軽いネタバレ注意)
    • ゲーム中盤、亮の居場所をくっきー!から教えてもらうために「ひみつのことば」を入力する必要があるのだが、ゲーム内で回答を知る方法は存在しない。
    • では、この「ひみつのことば」をどこで知るのかというと、過去の番組の企画に利用された、実在の花屋の壁に書かれている「ひみつのことば」を、”リアル”に行って知る必要がある、というとんでもない解法。
      • この花屋自体は東京都に存在しており、人口の多い東京都に住んでいる人なら比較的行きやすい……とはいえ、例え東京都に住んでいるとしても行くのが億劫なことに変わりはないし、地方住まいのプレイヤーにとっては、正攻法の攻略を断念せざるを得ない。
      • 「謎解きの答えがゲーム外に記載されている」ということ自体は本作以前にも前例が多数存在しているが、それらはコピープロテクトや中古販売対策も兼ねていたため、一概に同じものとしては扱えない。

真犯人

  • ゲーム終盤のクライマックスのシーンにおいて、真犯人の名前を入力する必要があるのだが、これもかなり理不尽。
    + 詳細(ネタバレ注意)
    • 物語を進めることで、犯人は「角刈り」で「相撲経験者」、そして「最後の弟子」などの情報がわかるのだが、実は真犯人は今までゲームに一切出てこない人物という、とんでもない真相。
    + 真犯人と真犯人判明後の展開(重大なネタバレ注意)
    • 真犯人はなんと、「おおえゆたか(大江裕)」。それまでに大江がゲーム内で登場することは一切なく、上記の「相撲経験者」「最後の弟子」「角刈り」などの情報から、メタ推理しなくてはならない。
    • そして、大江が登場した後は、大江が放つ黒目ビームを食らって登場人物の殆どが死亡するという展開に。展開の滅茶苦茶加減もさることながら、スタッフは大江裕をなんだと思っているのか……。
      • 余談だが、『正解は一年後』と番組スタッフが共通している『水曜日のダウンタウン』においても、大江裕はヤバいやつを演じるドッキリの仕掛け人として出演している。意外と心の広い人なのかもしれない。

最終ステージ・ラスボス戦

  • 最終ステージでは、これまでと打って変わって横スクロールアクションゲームになるのだが、これがまたかなり高難度な代物。ちなみに何故か左スクロール
    • 最終ステージは、一発でも被弾するとゲームオーバーとなり、ステージの最初からやり直しとなってしまう。
      • 実は中間ポイントから再開できる裏技もあるが、あくまでも裏技なので初見ではまず気づけない。
    • 攻撃手段も、とある裏技を使用しない場合、射程の非常に短いパンチ攻撃のみ。特に上下に揺れながら向かってくる鳥の敵キャラは位置取りが悪いと、パンチしていても被弾してしまう。
  • ラスボス戦について
    • 前述した通り一回でも被弾するとゲームオーバーな上、プレイヤーの攻撃射程も短いわりに、ラスボスの動きは速く、攻撃スピードもかなりのものなので苦戦する。
    • 幸い、ここでゲームオーバーになっても、ラスボス戦から再開できるため、頑張れば何とか勝利はできる。

パスワードシステムの欠陥

  • 本作はゲームを進めるごとにパスワードが表示され、タイトルからパスワードを入力することで再開できるようになっているのだが、このパスワードに致命的な欠陥がある。
    • 一見、意味のない文字列でフラグ等を管理しているように見えるこのパスワードだが、実はとある箇所の1文字以外が全て同じ文字列で構成されている。
    • もちろんこれだけならゲームプレイに全く支障はでない(というか本作には通常のセーブに対応しているため、中断・再開するならそちらを使えばいい)のだが、問題なのがその1文字。
      + 詳細(ゲームの攻略難易度が著しく変わってしまうため閲覧注意)
      • 本作は物語を進めるごとに主人公が変わり、最初は「あつしの名探偵」だったものが、「ありよしの名探偵」、「やはぎの名探偵」……と言った具合にタイトルが変わっていく。
      • そして、上述の1文字が主人公の頭文字になっている。つまり「ありよしの名探偵」なら「あ」、「やはぎの名探偵」なら「や」といった具合に表示される。
      • これの何が問題なのかというと、まだクリアしてないパートを登場人物の名前から推測してスキップすることが可能ということ。
      • パスワードが初めて表示されるのは有吉パート、次に表示されるのは矢作パートなので、最速で矢作パート突入時にパスワードの秘密に気づくことができる。
      • 前述したように本作は最速クリアを競う企画もあった上に、上記の通り非常に極悪な難度でもあるため、途中で挫折したプレイヤーが、この裏技を使って最終パートまでスキップしたというケースも一定数存在した。

総評

令和の時代にあるまじき、非常に極悪かつ不親切な高難度アドベンチャーゲーム。
悪意のこもった攻略方法や、不親切なシステムや進行条件、高難度のミニゲームの数々によって、外部での攻略情報なしではクリア不可能と言っても過言ではないほどの極悪な難度となっている。
ただし、番組・登場人物の再現度は高く、番組ファンに対するファンサービスも非常に良好であるため、決して評価の低い作品ではないことだけは付け加えておく。 そういった性質上、元となった番組を知らない人にはとてもおすすめできないが、『正解は一年後』のファンであれば、(極悪な難度も含めて)楽しむことができるだろう。


余談

  • 概要に書いた通り、本作はFCソフトとして中古ショップに密かに流通させて、何人がクリアできるか予想するという企画だったのだが、2023年末時点でクリア者は一人もいなかった
    • 前述した難度の高さもそうだが、FC版はセーブに対応しておらず、パスワードでしか再開できない仕様だったのも、クリア者がいなかった理由の一つだろう。
  • 2024年1月11日にはパッケージ版が発売。