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記事下書き2 - (2024/04/08 (月) 12:54:55) の編集履歴(バックアップ)


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記事下書き2

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#contents(fromhere)

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初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
//#areaedit
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO: ()|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//#contents(fromhere)
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**概要
**評価点
**賛否両論点

**総評
**余談
//#areaedit(end)

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。



初稿投稿日: 2024/3/31 追記修正歓迎

クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵

【くいずせいかいはいちねんごぷれぜんつ あつしのめいたんてい】

ジャンル 探偵アドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
発売元 Phoenixx
開発元 ハッピーミール
発売日 2023年12月31日
定価 1,000円(税込)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
プレイ人数 1人
判定 ゲームバランスが不安定(予定)
ポイント TBSの年末の特番の企画によって生まれたゲーム
自重のない極悪な難度の高さ
番組の再現度やファンサービスは良好
TBSテレビ関連作品リンク


概要

TBSテレビで年末に放送される番組『クイズ☆正解は一年後』の企画によって生まれたゲームソフト。
番組は「『年内に起こりそうなこと』の回答をその年の1月に収録し、約1年後の12月の生放送で答え合わせを行う」という内容のクイズ番組である。
番組終盤には100万円チャンスクイズとして、1年間を掛けた企画が用意されるのが恒例となっており、本ソフトはその企画で制作されたもの。
その企画というのは「ファミリーコンピュータで動作するオリジナルゲームのROMカセットを中古ショップに密かに流通させて、クリアを報告する人*2が何人いるか予想する」というもの。
ROMカセットの流通は2023年の夏ごろに行われた*3が、2023年12月30日放送でネタバラシした後の2023年12月31日にNintendo SwitchのDL専用ソフトとして配信された。
タイトルなどからわかるように、昔のFCタレントゲーム『さんまの名探偵』のパロディゲームである。
開発は『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』などのFC風アドベンチャーゲームを手掛けたこともあるハッピーミールが担当。


特徴

  • コマンド選択式のアドベンチャーゲーム。
    • いどうする・はなす・しらべるといったコマンドを選択することによって、物語を進めて攻略していく。
      • その中には「いじる」「スマホ」というちょっと変わったコマンドも存在する。「いじる」は文字通り登場人物をイジることができ、「スマホ」からはセーブすることができる。
    • 基本は上記の通りだが、物語の途中にミニゲームが挟まることもある。

評価点

  • 番組ファンであれば楽しめるネタの数々
    • 2023年度の『正解は一年後』だけではなく、過去の放送回で行われた企画のネタも組み込まれており、「亮の財布を埋めた竹やぶ(2014年)」や「怪しいQRコードが描かれたシールの貼ってある沖縄料理屋(2018年)」「九官鳥の『豚ホルモン』(2015年)」など、過去の企画を元ネタにしたエリアやキャラも登場する。
    • 出演者の一人、野性爆弾のくっきー!のボケ回答が元ネタのキャラクター「エゾシカ人間」「リトル宮川グレイ」も最終盤に出てくる。
    • さらに『正解は一年後』だけではなく、スタッフや出演者が共通している『クイズ☆タレント名鑑』などのネタも組み込まれている。
    • その他、出演者たちの要望で子役の寺田心の名前を捩ったボケ回答「寺田魂」「寺寺心」「心ジョージ」の名を冠した子役がとある場所で登場する、2017年に予想した『ドラゴンクエストXI』の新呪文が裏技として採用されている、といったように番組ファンであれば楽しめるネタが非常に多い。
  • 登場人物たちの再現度の高さ
    • 出演者たちのグラフィックはFC風のドット絵でありながら全体的に再現度は高め。特に顔がデカいことでお馴染みのFUJIWARAの藤本は他の登場人物の4倍近い大きさの顔となっており、インパクト抜群。
      • もちろんギャグの一種で、終盤からは他の人物と同程度の大きさになる(それでも大きめだが)。
    • おぎやはぎや有吉弘行の喋り方や、鬼越トマホークの喧嘩ネタが収録されていたりと、人物像の再現度はかなり良好。
      • ちなみにゲーム内に登場する鬼越トマホークの喧嘩ネタは本作用に鬼越トマホークにコンビで考えてもらったものである。
    • ただし、ウエストランドの河本だけは何故か「寡黙な男・無口な人」という人物像にされており、話しかけてもイジっても不気味なほど喋らない。

問題点

元々「先着でクリアできる人を予想する」という番組の企画の都合上作られたゲームであるため、本作は非常に不親切かつ高難度なゲームデザインとして意図的に製作されている。
実際、ニンテンドーeショップのストアページや公式サイトにも以下のような注意文が掲載されている。

本ゲームは演出の都合上、高難度・不親切な作品となっております。
理不尽かつ悪意のあるクリア条件などが多分に含まれますので、予めご理解の上、お楽しみください。
(ご購入後のクレームには応じかねますのでご注意ください)

難易度の高いミニゲーム

  • 最初の難関「だるま落とし」
    • 内容は赤・白・黄色の三色に分かれたブロックと同じ色のメモリに合わせてボタンを押してだるま落としを成功させていき、スコアを100以上稼ぐというもの。
    • 得点を稼いでいく度に段々とメモリを左右するカーソルの動きが速くなり、メモリの色も散らばってくる上、ボタンを押したタイミングと数メモリ程度ズレが発生するため難易度が高め。
    • さらに一度でもミスすると最初からやり直しとなる。とはいえ、ここはゲームが得意な人であれば、何とかクリアできる範疇。
  • ジョンソンくんとの競争
    • 物語の中盤、ジョンソンくん(ベン・ジョンソン)と競争して勝たなくてはならないミニゲームがあるのだが、これが中々厄介な代物。
      + 詳細(攻略上のネタバレ注意)
      • このミニゲームではボタン連打で走ることができるのだが、普通にやってもドーピングしているジョンソンくんには、絶対に勝つことができない。
      • ではどうやって勝つのかというと、スタート直前の状態で放置して、ジョンソンくんにフライングさせるまで待つ必要がある。
      • 正攻法では勝てないことに気づければよいのだが、真面目に攻略しようとするとバカを見るクリア方法である。

全体的に不親切なフラグ更新ポイント

  • ゲームを進行するには、特定の人物と会話する・特定の箇所を調べるといったことをしなくてはならないのだが、具体的なフラグの更新ポイントがわかりづらく、往年のレトロゲームよろしくコマンドの総当たりをしないと、中々物語が進まない。
    • 例えば、中盤の竹やぶの中から地面を掘る場面ではどこにお目当てのものが埋まっているかは完全にノーヒント、しらみつぶしに探さなくてはならない。
    • チラシのQRコードを承認する場面では、ゲームオーバー・タイトル画面に戻されるというトラップ付きであるため、非常に攻略が面倒臭い。
    • ここら辺はFC風に作成していることも含めて「昔の不親切なゲームを再現した」とも受け取れなくもないが、どうしてもストレスが溜まりやすいポイント。

最終ステージ・ラスボス戦

  • 最終ステージでは、これまでと打って変わって横スクロールアクションゲームになるのだが、これがまたかなり高難度な代物。ちなみに何故か左スクロール
    • 最終ステージは、一発でも被弾するとゲームオーバーとなり、ステージの最初からやり直しとなってしまう。
      • 実は中間ポイントから再開できる裏技もあるが、あくまでも裏技なので初見ではまず気づけない。
    • 攻撃手段も、とある裏技を使用しない場合、射程の非常に短いパンチ攻撃のみ。特に上下に揺れながら向かってくる鳥の敵キャラは位置取りが悪いと、パンチしていても被弾してしまう。
  • ラスボス戦について
    • 前述した通り一回でも被弾するとゲームオーバーな上、プレイヤーの攻撃射程も短いわりに、ラスボスの動きは速く、攻撃スピードもかなりのものなので苦戦する。
    • 幸い、ここでゲームオーバーになっても、ラスボス戦から再開できるため、頑張れば何とか勝利はできる。

パスワードシステムの欠陥

  • 本作はゲームを進めるごとにパスワードが表示され、タイトルからパスワードを入力することで再開できるようになっているのだが、このパスワードに致命的な欠陥がある。
    • 一見、意味のない文字列でフラグ等を管理しているように見えるこのパスワードだが、実はとある箇所の1文字以外が全て同じ文字列で構成されている。
    • もちろんこれだけならゲームプレイに全く支障はでない(というか本作には通常のセーブに対応しているため、中断・再開するならそちらを使えばいい)のだが、問題なのがその1文字。
      + 詳細(ゲームの攻略難易度が著しく変わってしまうため閲覧注意)
      • 本作は物語を進めるごとに主人公が変わり、最初は「あつしの名探偵」だったものが、「ありよしの名探偵」、「やはぎの名探偵」……と言った具合にタイトルが変わっていく。
      • そして、上述の1文字が主人公の頭文字になっている。つまり「ありよしの名探偵」なら「あ」、「やはぎの名探偵」なら「や」といった具合に表示される。
      • これの何が問題なのかというと、まだクリアしていないパートを登場人物の名前から推測してスキップすることが可能ということ。
      • パスワードが初めて表示されるのは有吉パート、次に表示されるのは矢作パートなので、最速で矢作パート突入時にパスワードの秘密に気づくことができる。
      • 前述したように本作は最速クリアを競う企画もあった上に、上記の通り非常に極悪な難度でもあるため、途中で挫折したプレイヤーが、この裏技を使って最終パートまでスキップしたというケースも一定数存在した。

賛否両論点

番組知識が求められる謎解き

  • ジャンルに「探偵アドベンチャー」とある通り、本作にはプレイヤーが推理することを求められる謎解きがあるのだが、番組ファンでないと解けない、あるいは解きづらい謎解きが少なからず存在する。
    • 前述の通り、高難度・理不尽であることを商品ページで強調している作品ではあるが、下記2つの謎解きに関しては過去の『正解は一年後』を視聴していないと正解まで辿り着きにくく、番組ファン以外のプレイヤーにとっては理不尽な謎解きに感じてしまう。
    • また、番組ファンだとしても、普通の推理アドベンチャーゲームとは異なったイレギュラーな謎解きでもあり、番組ファンからも賛否両論である。

中盤の謎解き「ひみつのことば」

  • 恐らく多くのプレイヤーが詰まるであろう謎解き、それはゲーム中盤に登場する「ひみつのことば」である。
    + 詳細(軽いネタバレ注意)
    • ゲーム中盤、亮の居場所をくっきー!から教えてもらうために「ひみつのことば」を入力する必要があるのだが、ゲーム内で回答を知る方法は存在しない。
    • では、この「ひみつのことば」をどこで知るのかというと、過去の番組の企画に利用された、実在の花屋の壁に書かれている「ひみつのことば」を、”リアル”に行って知る必要がある、というとんでもない解法。すなわちARG(=代替現実ゲーム)要素となっている。
      • この花屋自体は東京都に存在しており、人口の多い東京都に住んでいる人なら比較的行きやすい……とはいえ、たとえ東京都に住んでいるとしても行くのが億劫なことに変わりはないし、地方住まいのプレイヤーにとっては、正攻法の攻略を断念せざるを得ない。
      • ARG自体は2010年ごろから流行しはじめたジャンルであり、「Trials Evolution*4」「Inscryption*5」など世界を股にかけた謎解きも存在するため日本国内で完結する本謎解きは比較的難易度が易しい方であるが、本作のターゲットの一つである番組ファン向けであるとは言い難い。

真犯人

  • ゲーム終盤のクライマックスのシーンにおいて、真犯人の名前を入力する必要があるのだが、これも番組ファン向けの真相。
    + 詳細(ネタバレ注意)
    • 物語を進めることで、犯人は「角刈り」で「相撲経験者」、そして「最後の弟子」などの情報がわかるのだが、実は真犯人は今までゲームに一切出てこない人物という、とんでもない真相。
    + 真犯人と真犯人判明後の展開(重大なネタバレ注意)
    • 真犯人はなんと、「おおえゆたか(大江裕)」。それまでに大江がゲーム内で登場することは一切なく、上記の「相撲経験者」「最後の弟子」「角刈り」などの情報から、メタ推理しなくてはならない。
    • そして、大江が登場した後は、大江が放つ黒目ビームを食らって登場人物の殆どが死亡するという展開に。展開の滅茶苦茶加減もさることながら、スタッフは大江裕をなんだと思っているのか……。
      • 余談だが、『正解は一年後』と番組スタッフが共通している『水曜日のダウンタウン』においても、大江裕はヤバいやつを演じるドッキリの仕掛け人として出演している。意外と心の広い人なのかもしれない。

総評

令和の時代にあるまじき、非常に極悪かつ不親切な高難度アドベンチャーゲーム。
悪意のこもった攻略方法や、不親切なシステムや進行条件、高難度のミニゲームの数々によって、外部での攻略情報なしではクリア不可能と言っても過言ではないほどの極悪な難度となっている。
ただし、番組・登場人物の再現度は高く、番組ファンに対するファンサービスも非常に良好であるため、決して評価の低い作品ではないことだけは付け加えておく。
そういった性質上、元となった番組を知らない人にはとてもおすすめできないが、『正解は一年後』のファンであれば、(極悪な難度も含めて)楽しむことができるだろう。


余談

  • 概要に書いた通り、本作はFCソフトとして中古ショップに密かに流通させて、何人がクリアできるか予想するという企画だったのだが、2023年末時点でクリア者は一人もいなかった
    • 前述した難度の高さもそうだが、FC版はセーブに対応しておらず、パスワードでしか再開できない仕様だったのも、クリア者がいなかった理由の一つだろう。
  • 2024年1月11日にはパッケージ版が発売。


初稿投稿日: 2024/04/08 追記修正歓迎

スパーク・ワールド

【すぱーく・わーるど】

ジャンル 固定画面アクション
対応機種 スーパーファミコン
発売元 アイ・ティー・シー
開発元 デンズ
発売日 1995年5月26日
定価 9,350円
判定 なし
ポイント どこからどう見ても『ボンバーマン
一部本家を先取りしている要素も

概要

  • 電池の放電を利用して敵を倒していく固定画面アクションゲーム。

ストーリー

ようこそ「CAR WORLD」へ。
ここでは乗り物たちすべてが、自分の意思をもっています。
特に車たちの文明が発達しており、それぞれの車たちは仕事をもち、まるで人間のように暮らしています。
一見平和に見えるこの世界にも、影で悪事を働く奴がいます。彼の名はドン・ゴーガン。
この国のカジノを一手に牛耳るオーナーなのです。しかし裏では、麻薬密売組織を動かす大ボスなのです。
しかし、この国の警察は彼に全く手が出せません。どうしてって?それは、警察署長とゴーガンは兄弟だからなのです。
そのためこの世界は治安が乱れ、秩序はなくなっていく一方でした。
いっこうに腰をあげない警察に我慢ができなくなった新米刑事ビート&バーツは、警察署長に辞表をたたきつけ、
世界各地に散らばった密売組織をたたきつぶすために立ち上がったのでした。
(取扱説明書より抜粋)

特徴

  • 十字キーでプレイヤーの移動、Aボタンで電池の設置。
    • 格子状のフィールド上で電池を設置し、暫くすると十字に放電する。この放電を利用してブロックを壊しながら敵を倒すのが目的。
      • 自分が置いた電池の電流に触れてもダメージとなる。また電流が電池に当たるとその電池もつられて放電する。
  • ブロックには電流で壊せるものと壊せないものがあり、壊せるブロックの中にはアイテムが入っている事もある。
+ アイテム一覧
  • マジックパンチ(グローブ)
    • 相手に正面以外からぶつかると突き飛ばせる。飛んだ相手は障害物にぶつかるまで止まれない。
  • マジックハンド(白い手袋)
    • 電池を置いた直後にその場でもう一度Aボタンを押すと電池を2マス先まで飛ばせる。
  • キック(タイヤ)
    • 電池にぶつかるとその電池はまっすぐ飛んでいく。飛んでいる電池はBボタンかXボタンで止める事も可能。
  • 電池UP(電池)
    • 一度に置ける電池の数が増える。ただしノーマルモードでは置ける数が5つで固定の為出現しない。
  • UP(稲妻)
    • 電池の電流が1マス分長くなる。最高8段階。
  • ライフ(ハート)
    • ライフが1増える。重ね取り可能。
  • クネクネ電池(顔の絵が描かれた電池)
    • 置いてしばらくするとクネクネ動き出す電池。隣り合った電池を2マス分弾きとばす。XボタンかBボタンを押すと一斉に動き出す。
  • Eボール(オレンジの玉の中央に稲妻の絵)
    • 電池を置き、その場でもう一度Aボタンを押すと3~4回バウンドしながら一番近い相手を誘導する電磁弾を発射する。
  • ダイナモ(中央に稲妻の絵がある猫の耳が生えたオレンジの人型アイテム)
    • 電池を置き、その場でもう一度Aボタンを押すと電流が円状に広がる発電機を設置する。範囲は中央から縦横斜めに3マス分。
  • マルチ(電池が3つ並んでいる絵)
    • 電池を置き、その場でもう一度Aボタンを押すと置けるだけの電池をいっぺんに一直線に設置する。
  • 電磁ピストル(銃)
    • 電池を置き、その場でもう一度Aボタンを押すと雷を発射。この雷が電池に当たると即座に放電する。雷自体に攻撃能力はない。
  • クエスチョン(?)
    • 取ると以下の3キャラクターがプレイヤーの上に表示される。
      • ミカルル君(天使)…30秒間プレイヤーがパワーアップする。
      • グレコ(グレムリン)…30秒間プレイヤーにデメリットをもたらす。『ボンバーマン』のドクロに近い。
      • 死神(シニョール)…30秒後、そのプレイヤーを問答無用で即死させる。
    • これらのキャラクターは相手に移す事も出来る。
  • ノーマルモードは対戦形式で敵を倒していくモード。2Pプレーも可能。スコア1万点毎に残機が1増える。
    • 難易度選択が可能。難易度によって出現するライフUPの数が変わる。
    • 最初の9ステージは好きなところから選べる。全9ステージ×4ラウンド後は最終ステージ5ラウンドが控えている。
      • また、4体いる中ボス「ブラックビートル」を倒す事で『ボンバーマンGB』のように一部の能力が得られる。これで得た能力は永続式となる。
    • パスワードによる再開も可能。パスワードはゲームオーバー時に表示される。
  • バトルモードは対人戦。最大4人で対戦可能。CPU操作も可能で強さを9段階から選べる。
    • ステージは12ステージから選択でき、うち4ステージは特殊アイテム(Eボール、電磁ピストル、マルチ、ダイナモ)が画面中央にあるオプション面となっている。
    • また、このモードに限りLRボタン同時押しで制限時間を50に短縮できる。
  • どちらのモードも共通して初期ライフは2で開始する。残りライフが1になると画面上部のアイコンが変化する。
    • また、ノーマルモードでは一部ボスの攻撃を喰らうと即座にミスとなる。

評価点

  • ノーマルモードの雑魚敵が個性的。
    • ブルドーザー型で最初からマジックパンチを所持している「ブルータス」、死神をつけている霊柩車「厄 付太郎(やく つきたろう)」という不謹慎な敵もいる。敵の種類も豊富で中には1度しか出て来ないレアな敵もいる。
    • ノーマルモード自体の難易度もそれほど高くなく、本家に慣れたプレイヤーなら十分クリアできると思われる。
  • BGMの種類が豊富かつ良質。作曲は足立美奈子氏が担当している。
    • バトルモードはステージ毎に曲が違うという力の入れよう。特にネオン菅(上下左右ループ面)ステージと岩場ステージの曲はなかなか恰好いい。

賛否両論点

  • 良くも悪くも「『ボンバーマン』の模倣作品」である点。
    • 電池を蹴り飛ばす「キック(ボムキック)」、電池を持っているぶんいっぺんに置ける「マルチ(ラインボム)」等はほぼそのまんまである。プレイヤーが車である点を生かしたギミックがほぼないのも人によっては気になるところ。
    • 『4』のデンジャラスボムに似ている「ダイナモ」、『PS版ボンバーマン』のハニーの起爆ピストル等本家を先取りしている要素はあれど、所謂「パクリ」の範疇を出ない。
      • ただ、デフォルトのライフが2である点やノーマルモードのステージが選択制である点等本家との差別化を図ろうとする形跡は見られる。

問題点

  • ノーマルモードの敵に一部厄介なものがいる。
    • 特に挙げられるのが置いた電池を潰して(消去して)しまう「ハリー」、遠距離からEボールを撃ってくる「V2」「バルボーン」だろう。
      • 前者は電池で囲っても能力ですぐ脱出してしまう。マジックパンチやキック等を使用した搦め手でないとなかなか倒せない。
      • 後者はブロックが多く狭い序盤のうちから容赦なく能力を使って来るので、逃げ道を確保出来ないとダメージを喰らいやすい。
  • ラスボス「ドン・ゴーガン」が弱い。
    • 画面上からほとんど動かず、正面に飛び道具を撃ってくるだけなので横から攻撃すれば楽に倒せる。
    • 対して直前のボス「マクマホン警察署長」はリーチの長い手錠型ブーメランをぽんぽん撃ってくる強敵。肩透かしを食らったプレイヤーも多いだろう。
  • クネクネ電池が使いにくい。
    • 置いて作動までに二手間が必要なので、序盤に取ってしまうとアイテム回収が他のプレイヤーより遅れてしまう。
    • 電池を弾き飛ばす効果もどう飛ぶかわからないので実用性に乏しい。

総評

『ボンバーマン』を車と電池に置き換え、清々しい程にパクリまくったある意味では問題作である。
とは言え、難易度もそこそこで目立つバグもないので『ボンバーマン』のパクリである点に目を瞑れば充分に楽しめる佳作と言えるだろう。

余談

  • 開発時のタイトルは『デンズ トラフィックパニック』であった。
    • ドラム缶を設置して爆破するという内容になっており、アイテムも四角の枠内にイラストが描かれているというより本家に近い形式となっている。