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マリオパーティ4 - (2017/02/17 (金) 21:04:15) の編集履歴(バックアップ)
マリオパーティ4
【まりおぱーてぃふぉー】
ジャンル
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パーティゲーム
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対応機種
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ニンテンドーゲームキューブ
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発売元
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任天堂
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開発元
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ハドソン シーエイプロダクション
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発売日
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2002年11月8日
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定価
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6,800円(税別)
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判定
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ゲームバランスが不安定
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ポイント
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初心者には厳しめなバランス 妨害役だけの存在ではなくなったクッパ 雰囲気重視のマリオパーティ
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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概要
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マリオパーティシリーズ第4弾で、ゲームキューブ初の『マリオパーティ』。
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基本的なゲームシステムは前作『マリオパーティ3』とほぼ同様だが、「ギャンブルミニゲーム」「デュエルミニゲーム」といった旧作までのリスキーな要素は廃止され、新規ユーザーにも入り込みやすい形にまとまっている。
世界観
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本作のストーリーは「パーティキューブ」に乗ってやってきたキノピオ、クリボー、ノコノコ、テレサ、ヘイホー(以下、5人をガイドキャラと総称する)の主催する誕生日パーティ。前作までと比較するとパーティ色が強くなり、1番を決定するために戦う、という雰囲気も薄れている。
ボードゲームに関して
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5人のガイドキャラが作ったそれぞれ異なる世界観の5つのボードマップに隠しマップが1つ。計6つのボードマップが登場。過去作と同様に、スターをあつめた数を競う。
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対戦形式として、4人で順位を競う従来までの「バトルロイヤル」に加え、本作から新たに2対2のチーム戦で競う「タッグマッチ」が追加された。
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「タッグマッチ」の基本的なルールやゲームのながれは「バトルロイヤル」と同様で、チームで集めた「スター」の合計数を競う。
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ただし、次回作以降とは違い、チームメイトと共有できる所有物はアイテムのみであり、スター・コインは各自で管理する。
ミニゲームに関して
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本作のミニゲームは62種類あり、一部をのぞき全て新作となっている。
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また、「ストーリーモード」でのみ登場する、ガイドキャラと1対1で対戦する「ストーリーミニゲーム」が6つ登場している(解禁後は、「ミニゲームモード」で遊ぶことも可能)。
その他
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プレイヤーキャラは前作と同じ8人。デイジーとワルイージは本作以降、全てのモードで使えるレギュラーキャラとなった。
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ドンキーは次作以降プレイヤーキャラから離脱し、後の『マリオパーティ10』でプレイヤーとして復帰するまでは、サポートキャラという役回りとなった。
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ミニゲームのテロップなどが日本語表記になり、英語を読めない子供にも分かりやすくなった。
評価点
グラフィック
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64からGCへの移行に伴い、グラフィックが大きく向上した。本作で登場したマリオファミリーは、以降も大幅なデザイン変更がされていないことから、完成度の高さが窺える。
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水の表現も非常に美しく、特にミニゲーム「トリプルウェーブ」での激しく波が起こる様は絶賛されている。
パーティの雰囲気を重要視した世界観
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ファンタジー色が強く押されていた前作までとは異なり、「誕生日パーティ」というテーマに沿っているためか、どこか現実味のある温かい雰囲気となっている。
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特にメインキャラクター達がそれぞれプレゼント箱を抱え込んでいるタイトル画面は必見。
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司会役のガイドキャラ達は(隠しガイドのミニクッパを除いて)全員が異なる衣装を着こんでおり、パーティ色を強く示している。
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テレサやクリボーといったサブキャラクターの正装姿はマリオシリーズ全体でも極めて珍しく、本作以外ではほとんど見られない。
クッパの扱い
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前作までは本編と同様に「悪役」としての色が強いキャラだったが、本作ではストーリーモード最終盤にて、マリオ達の誕生日を陰ながら祝福する1人として登場する。本作を皮切りに、邪魔をしつつもマリオ達とパーティを楽しんでいるかのような描写が多くなった。
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その後のエンディングムービーも相まって、マリオパーティシリーズとしては珍しくシナリオも評価されている。
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もちろん悪役としての存在感も健在。本作の「クッパマス」では止まるとミニクッパかクッパどちらかが出現し、出現したキャラに応じたイベントが起こるが、ミニクッパのみが登場する場合がほとんどで、クッパが直々に登場することは稀。
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これだけ聞くとむしろ地味に思えるが、本作のクッパマスの演出は不気味な上に、クッパが巨大化している(画面半分程の大きさ)ことも相まって他のシリーズよりも大物感を漂わせている。
カスタムパックの存在
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本作のミニゲームパックでは、『3』にも登場した「ファミリーパック」の他に新たに「カスタムパック」が追加。
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このパックでは、事前に登録しておいたミニゲーム「だけ」がボードゲームで出現する。なので、自分に有利なミニゲームで固めることや、運任せ系を中心とするなどの初心者に配慮した編成をすることも可能。
おまけ要素の充実
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今作では「エクストラルーム」にて本編には登場しないミニゲームをプレイでき、「どすどすパーティ」では4人用ミニゲームを、「ばたばたパーティ」では1人用ミニゲームを遊ぶことができる。
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どちらのモードも他のミニゲームと比較すると自分の限界を追及するものが多く、おまけとはいうもののやり込み要素が強く、決して他のミニゲームに引けを取らないものばかり。
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何より素晴らしいのは、ある意味「このゲームの」真髄とも言える「はくねつ!ビーチバレー」。名前の通りビーチバレーで対戦するミニゲームで、2対2のチーム戦でプレイする。単純なルールながらスパイク、ブロックの駆け引きが熱く、これらのテクニックが身に付く頃にはのめり込むこと請け合い。
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CPUのチームを相手に勝ち抜いていく「かちぬきモード」と、自由に遊べる「フリーモード」の2つのモードがあり、「かちぬきモード」を制覇すると、キノピオ、ノコノコ、ヘイホー、テレサ、ミニクッパ、クッパの6人が「フリーモード」にて操作キャラとして使用可能となる。特にノコノコ、ヘイホー、クッパの3人は『9』、『10』までは本作でしか操作出来なかった。
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好評だったためか、次回作『マリオパーティ5』で「ねっけつ!ビーチバレー」と名を変えて再収録された。基本的なゲーム内容は同じだが、こちらはルールをより細かく設定できるようになっており、さらに質が高まっている。
難点
ゲームのテンポが悪い
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ボードマップ時の歩行速度が非常に遅い。なんと『3』のおよそ半分以下の歩行速度。シリーズでも比較的ゲームのテンポが悪いとされている『マリオパーティ8』よりも遅めのスローテンポである。
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本作の評価とは直接関係ないが、この点は『5』にも引き継がれている。『5』以降はアイテムを持っているとアイテム画面が先に開かれるため、テンポの悪さにより拍車をかけている。
「ストーリーモード」での「プレゼント」集め
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本作は「ストーリーモード」にて6つのボードマップをクリアすると、各プレイヤーキャラごとに「プレゼント」を6つずつ入手できる。入手したプレゼントは「プレゼントルーム」に飾られ、眺めて楽しむことができる。
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すべてのプレイヤーキャラのプレゼントをコンプリートするには、プレイヤー8人全員でストーリーモードを周回しなければならないのだが、1周が5時間近くはかかるため、達成するには相当の根気と時間が必要となる。
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ただ、全てのプレゼントを集めても隠しミニゲーム等が解禁されたりする訳ではないため、全てを集めなくてもとくに支障はない。
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前述した「カスタムパック」は、ストーリーモード周回時における救済措置のためだと思われる。
バランスの悪いアイテム
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前作『3』と同様、一部のアイテムが非常に強かったり、逆に前作までの重要なアイテムと相互関係にあるにも関わらず、使い勝手が悪いものがある。
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「テレサのすいしょう」は前作までの「テレベル」に相当するアイテムで、価格こそ25コインに上がったものの、いつでもテレサを呼び出して5コインでコインを、50コインでスターをライバルから横取り可能。ミニゲームでコインを稼ぐのが得意な上級者がこのアイテムを入手すると強力である。
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「まじんのランプ」は前作までの「まほうのランプ」に相当するアイテムで、つかうと、スターの位置まで瞬時に移動できる。価格は30コインと前作から値上がりしたが、理不尽な地形のボードマップが多い本作では、前作以上に重要なアイテムとなっている。
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『マリオパーティ6』以降は「テレサのすいしょう」に当たるアイテムは削除されており、「まじんのランプ」に当たる「ハナチャンカプセル」は上位プレイヤーには入手できなくなっている。
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逆に使い勝手が悪いのは「デカキノコ」。つかうとプレイヤーキャラが巨大化し、従来の「キノコ」と同様にサイコロを2つ振って移動できる。加えて、進路上のライバルとすれ違うと、そのライバルから10コイン奪うことができる。
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これだけなら聞こえはいいが、「どきどきパーティ」のルーレットなど、極々一部を除いた全ての「通過イベント」を無視して進んでしまう(利用ができなくなる)という強烈な特性がある。アイテムショップやイベント地点はおろか、スターマスも無視してしまうため、長距離の移動手段としては、頗る使い勝手が悪い。
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本作には、前作までの「キノコ」に当たる、単にサイコロを増加させるだけのアイテムはない。そのため、遠くのスターマスへ急ぐ目的で「デカキノコ」を使っても、出目が大きすぎるとスターマスを無視して通過してしまうというリスクがあり、使いどころがなかなか難しい。
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また、「デカキノコ」の対となるアイテムとして「チビキノコ」というアイテムも登場する。つかうと体が小さくなりサイコロの目が1~5しか出なくなるが、この状態でのみマップ上の「ゲート」を通過したり、マップ上の「ミニミニゲーム」を遊ぶことができる。前作の「のろいキノコ」と「キーマン」を複合したようなアイテム。
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こちらも非常に扱いづらい。自分にしか使えないため「のろいキノコ」のような汎用性が無く、1~5の目しか出ないため、チビ状態を維持したまま「ゲート」を通過できないことも多い。ただ、1~5のサイコロを2個叩ける「スーパーチビキノコ」というアイテムや、指定したライバルを1ターン強制的にデカかチビ状態にする「デカチビハンマー」という妨害用のアイテムは用意されている。
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マップによっては、「ゲート」を抜けた先にスターマスが配置されることがある。「まじんのランプ」をつかうなど他の手段もあるが、なかなかやっかいである。
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前作の「アイテムマス」に当たる「キノコマス」では「デカキノコ」か「チビキノコ」しか入手できず、『5』以降に登場したカプセルマシン・カプセルマス(こちらは実質、通過イベント)に当たるマスもないため、アイテムの入手手段はマップ上の「アイテムショップ」でコインを払って購入することが主となる。そのため、コインを稼げない初心者には非常に厳しいゲームバランスとなっている。
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全体的にコインを荒稼ぎできる上級プレイヤーを後押しできるアイテムに、強力な性能のアイテムが多い。上述した「テレサのすいしょう」は強力な反面、これでスターを盗むとなると75コインも必要になるため、下位プレイヤーには手を出せないことが多い。
意地の悪いボードマップ
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本作では各自ガイドキャラのイメージに沿った6つのボードマップが登場するが、分岐点の片側が封鎖されるマップが大多数を占めており、プレイヤーの望む移動ができないケースが多い。
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特に「うきうきパーティ」、「わくわくパーティ」、「どきどきパーティ」ではそれが顕著に表れる。この3マップは運要素が非常に強いため、ストーリーモードでは大きな障壁となる。
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あまりに不評だったためか、以降のシリーズにおいてプレイヤーがルートを選べない分岐点の発生するマップは、各作品につき1つ程度に留まっている。
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「うきうきパーティ」
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マップ上に2箇所、ランダムで上下ルートが選ばれる分岐点がある。
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上行きのルートが選ばれるとループし、再び元の場所へ逆戻りしてしまう。ただし、上行きルートの先にスターマスが配置されることもある。望むほうに進めるかは運しだいであるため、非常にもどかしい。
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マップ中央では、前作までのノコノコバンクの様に、通過するたびに5コインをホテルの投資として徴収されるという通過イベントが配置されている。徴収されたコインの合計に応じて、ホテルが立派になっていく。
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この状態で近くの「?マス」に止まったプレイヤーは、それまで積み立てられた枚数と同額のコインを払わされ、ホテルに泊まる事になる。しかし泊まる寸前にホテルが波にさらわれ……結局何も起こらない。つまり、ただひたすらコインを奪われるだけの、なんのメリットもないイベントとなっている。
「わくわくパーティ」
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マップ上の分岐点に2箇所、強制的に移動するルートを指定されるコーヒーカップが点在している。プレイヤーが通る度に進める方向は交互に切り替わる。
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そのうちスタート直後のコーヒーカップが特に意地悪で、上行きのルートはスターマスが登場した場合以外は、スタート地点まで戻ってくるだけのハズレルートとなっている。そのため出遅れてしまうと、最悪の場合ハズレルートを2周させられる場合もある。
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ゲームでの難易度表示は☆1つだが、そのわりにいやらしい場所が多い。初心者がマップの担当ガイドキャラのキノピオの雰囲気と、難易度表示にだまされてこのマップを選ぶと、悪夢を見る……かもしれない。
「どきどきパーティ」
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ギャンブルをイメージしたマップ。運が必要なイベントが多く、運が悪いと思うように動けないことが多い。
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マップ中央に配置された「どきどきルーレット」にたどりつくと、ルーレットの結果に応じてマップ上の4つエリアのうちいずれかに強制移動させられる。「ルーレット」なので、プレイヤーが任意でエリアを選ぶことは不可能。
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クリボーにコインを払うことでスターの配置されたエリアに行ける確率は高くなるが、あくまでも確率なので、最大の20コインを払っても別ルートが選ばれることもある。ただし、ルーレットで☆のマスに玉が入ると、20コインもらえて、さらに進めるエリアを自由に選択できる。
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各エリアにある「ギャンブル場」という通過イベントでは、クリボーとサイコロの出目勝負を行う。クリボーより小さい目を出すと強制的にスタート地点に戻されてしまうが、大きい目を出すと10コインをもらえそのまま進むことが出来る。ただし、左上のエリアは、ここで負けるか、アイテムをつかうか、?マスにとまる等をしないと脱出できない地形になっており、ちょっとタチが悪い。一応、デカキノコを使えば回避は可能だがスターの位置を通り過ぎる可能性がある。
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「ギャンブルをイメージしたマップ」とのことなため多少目を瞑れなくはないが、やり過ぎ感はある。『7』の「キラキラシティ」のようなコインを稼げる通過イベントが豊富なマップにするなど、他にやりようはなかったのか…
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以下の3つのマップは対策手段は多いものの、封鎖要素自体は存在しているので記述する。
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「クッパパーティ」
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マップ上の分岐点に2箇所、プレイヤーが3回通ると崩れる橋が点在する。
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例によって、どちらも片側はハズレルートとなっている。ただし、スタート直後の橋は「わくわくパーティ」同様の構成ではあるものの、ループ地点に「アイテムショップ」があるため、詰みには陥りにくい。また、2つ目の橋はループ地形でかつ詰みやすいものの、ゲートの直前3マスに「キノコマス」があるため、チビキノコが手に入れば「ゲート」を通って脱出は可能。その先には「ミニミニゲーム」や「よこどりの館」などのご褒美的なものが配置されており、どちらも(一応)救済措置は用意されている。
「ひやひやパーティ」
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『4』では比較的良心的なマップ。
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マップ中央の「あかテレサ」のいる場所を通過するたびに、マップ上に架かった赤い橋が現れたり消えたりする。ただし、マップの構造上、橋が消えても若干遠回りになる程度で、同じ箇所をグルグルと回らされる場所はない。
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また、赤い橋が消えている間のみ、「ミステリーれっしゃ」でマップ上に数箇所配置された墓場まで移動することができる。れっしゃは強制的に乗せられる、道中にいる他のプレイヤーも一緒に乗せられる等制約はあるものの、どのように移動するかは先頭のプレイヤーが選べるため、うまく利用すれば移動の手助けにもなる。
「はらはらパーティ」
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良心的なマップその2。
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マップ上に架かった2箇所の橋をわたったあとの「?マス」に止まると、「ヘイヘイホーさま」にお祈りをするイベントが起こる。お祈りは2種類からえらべ、ハズレのお祈りをすると川が洪水となり1~3ターン橋が封鎖され、その間誰も通行できなくなる。2種類のお祈りのうちどちらがハズレかはランダムに決まるため、橋が封鎖されるかは50%の確率で決まる。
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橋が封鎖されるとマップの反対側にいけなくなるが、このマップでは、マップの反対側に移動や近道ができるイベントが他にもいくつかあり、マップの両側に「アイテムショップ」が一軒ずつ配置されている等、救済策は用意されている。また、橋が封鎖されるターン数は1ターンがほとんどで、2ターン以上封鎖されることは稀。
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「わくわくパーティ」同様にゲーム中の難易度表示は☆1つで、やや広いマップだがこちらの方が遥かに難易度は易しいため、初心者と遊ぶ際にはこのマップを強く推奨する。
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本作では「ワープマス」という、止まるとルーレットで選んだ他のプレイヤーの位置にワープできるマスが登場する。
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止まってしまうとキャンセルはできず、強制的に他のプレイヤーの位置へ移動させられてしまう。スターの位置の直前などでこのマスに止まってしまうと迷惑である。ただ、ルーレットはある程度狙って止めることができるため、慣れるとうまく活用することもできなくはない。
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この類のイベントは次回作以降では、「?マス(ハプニングマス)」の効果や、仕掛けたカプセルの効果などで発生するのみとなった。
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一部ボードマップの「?マス」の設置数が少なく、そのマスに止まりにくい。
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酷いものでは「ひやひやパーティ」。設置数がたった2マスしかなく、あかテレサが隠れているとそのマスに止まることができない。
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他にも「クッパパーティ」では、プレイヤーに対してデメリットなイベントしか起きない為、余計に止まりたくなくなる。
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そのため、ボードマップとターン数によっては「?マス」に誰一人も止まらない(=ゲーム終了時にもらえるボーナス「ハプニングスター」に該当するプレイヤーがいない)、ということが起こることもある。
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上級プレイヤーに対して有利な「ラッキーミニゲーム」。
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本作ではボードマップでミニゲームをプレイする際に、低確率で「ラッキーミニゲーム」となり、獲得できるコインが2倍か3倍になることがある。
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しかし、ミニゲーム上級者にとっては大量にコインをゲットするチャンスとなり、下位プレイヤーとの差が一気に開いてしまう。ボーナスミニゲームに至っては獲得したコインがそのまま倍になり、一度に40~60枚近くのコインを獲得できてしまう事もある。
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この仕様は本作のみで、次回作以降ではこのようなイベントは登場しなくなっている。
ミニゲームに関する難点
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フリープレイモードのストーリーミニゲームにてルール説明がない。
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フリープレイモードで遊べるストーリーミニゲームは、ストーリーモードで遊んだ時と違いルールの確認画面は無く、唐突にミニゲームが開始される。
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そのため、プレイしたことがないプレイヤーに対しては、ルールや操作説明を教えてあげる必要があるため、遊びづらい。
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一部出し方を知らないと解禁しづらいミニゲームが存在する。
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おまけミニゲームである「クッパとおおずもう」「クッパとサイコロバトル」は「クッパパーティ」であることをするとプレイが可能になるが、ゲーム中ではそのようなヒントは特に無く気づきにくい。
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特にサイコロバトルの方は「どすどすパーティ」のミニゲームである「9にんのサイコロ」のプレイ条件となっている。その上、この「9にんのサイコロ」を含めた「どすどすパーティ」「ばたばたパーティ」の隠しミニゲームを全て解禁しなければ、先述した「はくねつ!ビーチバレー」もプレイできないため、いつまでも出せていないプレイヤーも多い。
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これらのミニゲームはフリープレイモードではプレイヤーとクッパ(COM)の対決はできず、1Pと2P(またはCOM)の対決となる。
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またストーリーミニゲーム同様、ルール説明もなく唐突に始まる。一応、操作説明は常に表示されているため、どのように操作すればいいのかは確認できる。
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前作まであった「一部のミニゲームにコインが存在し、取ると勝敗に関係なくコインを獲得できる要素」が廃止。
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本作だけなく、以後のシリーズでも廃止された。下位プレイヤーが少量のコインを獲得できても、あまり意味がないと判断されたと思われる。
総評
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マリオパーティとしての面白さは健在で、腕が互角な身内と遊ぶ分には良質な作品である。
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ただし、アイテムの入手がコイン頼りだったり、強力なアイテムが上位プレイヤーにも平気で売り出されたりと、ゲームバランスはシリーズでは悪い方。意地悪な構造のボードマップも多く、万人向けとはやや言い難い。
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一方で本作以降、頂点を決めることが目標のシナリオは避けられる傾向になり、純粋にパーティを楽しむという色合いを強くした点では、64シリーズからの終止符を打ち、マリオパーティの新たな方向性を定めた作品として評価されるべき作品であろう。