【ぐらんつーりすも ふぉー】
ジャンル | カーライフシミュレーター | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | |
開発元 | ポリフォニー・デジタル | |
発売日 | 2004年12月28日 | |
価格 |
通常版:7,665円 Racing Pack(PS2本体同梱版):24,990円 |
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廉価版 | PlayStation2 the Best:2006年7月6日/2,800円 | |
判定 | 良作 | |
グランツーリスモシリーズリンク |
多少の問題点は抱えているが、カーライフシミュレーターとしてまた一歩リアルに近づき進化した『グランツーリスモ』の続編。
具体的にはグラフィック面が主な進化だった『3』に対して、今作は実在コースの大量追加、B-specモード・フォトモードの搭載などシステム・機能面で大きな進化を遂げたといえる。
今作も前作に引き続き世界で1000万本を超える売り上げを達成し、『グランツーリスモ』シリーズの相変わらずの根強い人気を見せつけた。
レーシングモディファイは今作でも未実装。
前作は元々つなぎとして開発された影響なのか、レーシングモディファイは削除された。その為今作こそは復活を待ち望んていたプレイヤーも少なくなかった。
だが現実は残酷だった。そして未実装を悟ったプレイヤーの落胆は大きい物であった。(もっとも、実装するにも新たにレーシングカーのポリゴンモデルを書き起こす必要が出て来るが)
中には上記の「架空のレーシングカー」を歓迎しないプレイヤーには"そんなモノ実装する暇があったらレーシングモディファイを復活させるなり往年のレーシングカーを収録しろ"との声も挙がっていた。
何より実在のサーキットが多く収録されただけに尚更残念である。
また、今作に収録されている車の内「サリーン・S7」、「キャラウェイ・C12」、「スパイカー・C8」」、「TVR・タスカン」はそれぞれルマン仕様のレーシングカーが今作の開発中には既に存在した(*4)にも関わらずそれらのレースカーは未実装となった。GT2で収録されてGT3で削除されたレーシングカーの内、今作で復活した車両は決して多くない(*5)。また、「リスター・ストーム」、「ジャガー・XJ220」、「パガーニ・ゾンダ」もレーシングカーは収録されているが実在したルマン仕様のスペックではなくあくまでグランツーリスモオリジナルでしかない。GT2のレーシングモディファイで見られた多種多彩なレーシングカーを取材した情熱(*6)は何処へ行ったのやら…
そうした事からレーシングモディファイの未実装によりレーシングモデルが消滅した車種も少なくない(*7)。
「ギレ・ベルティゴ」は今作でも収録されているが前作の420馬力ではなく倍以上の930馬力である。この馬力は今作のプロトタイプレーシングカーに匹敵するが、肝心のダウンフォースがGTカーレベルなのでコーナーで勝負にならず対等に戦える相手がエスクードくらいしかいない。そしてその過剰なまでのパワーを持て余す事も多く、前作のベルティゴを惜しむ声もまた多い。(前作ではコルベットC5Rクラスのパワーウェイトレシオなので対等に戦える相手がそれなりにいた)
ウイングがエアロパーツとして初登場。
GT2まではダウンフォースの調整はレーシングモディファイを施工する事で可能となるが今作ではウイングの登場により装備する事で可能となった。勿論レーシングカーへ改造する事は出来ず、あくまでウイングを装備してダウンフォースが調整出来るようになっただけ。
また、市販車でもウイング装備が不可の車もある。スペシャルモデルはウイング変更が出来ない。
スーパーチャージャーがチューニングパーツとして購入可能。
概念事態は初代からあったが地味ながら進歩である。NA車に装備可能。(元からスーパーチャージャーがついているフォード・GTなどにはアップグレードパーツとしては購入出来ない)
パワーを出すには高回転域が命の国産小排気量NA車には大した効果が望めない反面、元々高回転域を必要としない大排気量のアメ車には相性が良い。
ちなみにコレを装備するとNA車専用レース、ターボ車専用レースのいずれにも参加出来なくなる(*8)。