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ポケとる - (2016/09/09 (金) 23:37:32) の編集履歴(バックアップ)


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ポケとる

【ぽけとる】

ジャンル パズル
対応機種 ニンテンドー3DS
(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 ポケモン
販売元 任天堂
開発元 ジニアス・ソノリティ
発売日 2015年2月18日
定価 基本無料
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E(6歳以上対象)*1
備考 課金上限は1ヶ月/10000円
判定 なし
ポイント ポケモン初の基本無料のゲーム
気軽に遊びやすい内容
一部ステージの難易度の高さ
ポケットモンスターシリーズ関連リンク


概要

ポケモントローゼ』シリーズを制作した「ジニアス・ソノリティ」が開発した、ポケモンのパズルゲーム。
ポケモンシリーズとしては初めての基本無料アイテム課金制のゲーム*2として話題となった。

定期的にアップデートが行われており、期間限定イベントやランキングステージが随時追加されている。


システム

  • 『バトルトローゼ』を下敷きにしたゲームシステム
    • 基本的にはバトルトローゼのシステムと同様ではあるが、下記の通り相違点も多い。
  • ステージ
    • ステージごとに決められた相手ポケモンのHPを削りきるとステージクリアとなる。この辺は『パズドラ』にも似ている。
    • メインステージ:手数制で、ステージごとに決められた回数以内に相手を倒すとクリアできる。
      「3つ以上揃えられる場所へ動かせる」「ゆっくり考えてプレイできる」といった特徴がある。
    • エキストラステージ:制限時間制で、ステージごとに決められた時間以内に相手を倒すとクリアできる。 「ポケモンを自由に動かせる」「従来のトローゼシリーズと同じような感覚でプレイできる」といった特徴がある。
      また、メインステージのSランククリア数が新ステージ解放の条件となっている。
    • イベントステージ:ルールは手数制か制限時間制のどちらか。大抵は手数制であり、制限時間制は「ランキング」に適用されることが多い。
    • その他ハート(後述)を3つ消費し、最初に決めたポケモンだけで連続でステージを攻略し、どれだけクリアできるか挑戦する「ポケロード」、お題に沿った方法で指定のステージをクリアし、達成度合いによってアイテムなどが貰える「ミッションカード」も追加された。
    • クリアした時、ゲットチャンスになりポケモンを捕獲できる(1種1匹まで)。
      • 残り手かず、制限時間によりクリアランクを獲得出来る。評価はS~Cまでの4段階。
    • ポケモン毎に設定された数値から残った手かずや制限時間に応じてポケモンの捕獲率が上がり、捕まえやすくなる。
  • ポケモン
    • 捕獲したポケモンはサポートポケモンとして使うことができる。
      • 各ポケモンは攻撃力と異なった能力を持っており、対応するポケモンを消すと効果を発揮し、一度に消す数が多いほど発動確率が上がる*3
    • 攻撃力はレベルアップすることで上昇していき、最大20~25上げられる。レベルアップするにはサポートメンバーに入れて経験値を稼ぐ必要がある。
      • レベルは10(ゲーム中の表記上はMAX)でカンスト。Ver.1.3から一部のポケモンのみ、「マックスレベルアップ」を使用することで、レベル11以上に上げられるようになった。これにより、レベル10からさらに10~45底上げが可能。
    • サポートは最大4匹まで連れて行けるが、ステージによっては連れて行ける数が制限されている場合もある。
    • パズルエリアに登場するのは、このサポートにセットしたポケモンと後述のオジャマポケモンのみ。
    • また、メガシンカできるポケモンを沢山消し、ゲージが溜まるとメガシンカできる。メガシンカしたポケモンは、揃えると強力な効果を発揮して攻撃できる。
    • メガシンカに必要なメガストーンは特定のステージをクリアしたり、イベントでランキング上位に入ると手に入れることができる。
    • メガシンカ出来るのはサポートで先頭(一番左)にセットしたポケモンのみ。
    • 相手ポケモンは一定ターンが経過すると様々な「オジャマ」で妨害してくる。対応する能力を発動させたり、メガシンカ中のポケモンの能力で消せる。
      • 岩:動かせない障害物。接触する部分で連鎖するか「いわをけす」を発動させると消える。
        ブロック:動かせない障害物。接触する部分で何度か連鎖するか「ブロックくずし」を発動させると消える。
        バリア:ポケモンを固定する。ポケモンが落ちてこないので上部にあると厄介。バリア内のポケモンと連鎖するか「バリアけし」を発動させると消える。
        雲:ポケモンを見えなくする。時間制限のあるエクストラステージでは厄介だが、メインではポケモンの位置を把握する余裕があるので実質無意味。
        コイン:唯一の恩恵があるオジャマ。3つ消しで100、4つ消しで300、5つ消しで500コインステージクリアの追加で手に入る。主にニャースステージ(メイン・イベント問わず)で見られる。
        ポケモン:厳密にはオジャマではない。サポートポケモンに加え1~2匹追加され、連鎖がしづらくなり厄介。「パズルポケモン-1」を購入するか「ふりはらう」を発動させると優先的に消える。
        ボスステージ・EXステージ・進化系のステージでよく見られる。オジャマポケモンがイーブイ系統の場合同種をサポートに入れても別種の相性が悪いポケモンに入れ替わる。
  • ライフ制
    • このゲームにはライフが存在し、一つのステージをプレイする度に減っていき、0になると遊ぶことはできない。
    • 30分経過すると1つ回復し、最大5まで自然回復する。すれちがい通信や後述のホウセキで一気に獲得することも可能。
  • 基本無料、ホウセキによるアイテム課金制
    • 基本的にゲームは無料で遊べるが、ニンテンドーeショップの残高を利用することでホウセキを購入できる。ホウセキは1つ100円だが、一度に沢山のまとめ買いするとその分安く購入できる。
      • 毎月の購入上限が設定され、毎月10000円までのホウセキが購入可能。ソーシャルゲームでありがちなクレジットカードの使い込み問題が起こったりすることは無い。
    • ホウセキはライフやコインに交換したり、ゲームオーバー時のコンティニューを行うことができる。
      • 入手法は非常に限られるが、無料で手に入れることは可能。ただし、滅多に手に入らない。
      • 週末に配信される沢山のコイン・経験値が貰えるボーナスステージやスキルレベルの経験値を増やすアイテムが貰えるステージに挑める回数を増やす為にも仕様可能。ただし、こちらは回数を増やした後に放置し、開催期間を過ぎたことでステージが消滅すると効果が失効する。
    • ホウセキを10個以上購入するとチェックインボーナス(後述)時のコイン取得数や時間経過で溜められるハートの上限が購入した月は1.4倍になる。
      • 具体的な数値はコインが500から700に、ハート上限が5から7となる。
      • 有効期間は「購入した月」であり「一ヶ月」ではない。つまり月の初めにホウセキを購入したほうがお得である。
      • 溜めたハートが7の状態で月をまたいでも、ハート残数は7のまま維持出来、使用も可能。ただし、ハートを貯めるためのタイマーは5個目を使用してから出現する。なお、この状態で再度ホウセキ10個の特典を購入すると、ハート残数を5に戻されるので注意。
  • アイテム購入
    • ステージをクリアしたりチェックイン*4を行うことでコインをゲットでき、コインはステージ開始前に攻略をサポートしてくれるアイテムと交換できる。ホウセキをコインに替えることで大量に引き換えられる。内訳は下記の通り
      経験値1.5倍:300コイン
      手数+5(メイン)/制限時間+10(EX):800コイン
      オジャマガード*5:1500コイン
      メガスタート:2000コイン
      パワーアップ*6:3000コイン
      パズルポケモン-1:9000コイン
      スーパーボール*7:2500コイン
  • 更新によるイベント配信
    • チェックインを利用することで特定のイベントを受信したり、ボーナスとしてコインがもらえる。
    • イベントステージは、期間限定で出現するポケモン、コインを揃えてコインを稼ぐステージ、日替わりやプレイするごとにポケモンが変化するステージ、ランキングステージなど様々なものが配信されている。

評価点

  • ポケモン初の基本無料ゲーム
    • ポケモンシリーズとしては初の基本無料ゲームなので、誰でも気軽に遊べやすい。
    • ライフ一回分のプレイ時間も短いため、少しだけ遊びたい時など空いた時間に気軽にプレイできるのもポイントである。
    • 課金ゲーではあるが課金必須のイベントやガチャはないため、無課金でも十分に楽しめる。
  • 沢山のポケモンが一気に消えていく演出は爽快
    • 特に三匹限定ステージの一部は大量のポケモンが消えていくので、爽快感がありスッキリする。
  • 出現するポケモンはステージごとに決められているため、目的のポケモンを捕獲しやすい。
    • ライフ以外の制限はないため、何度でも同じステージに挑戦することが可能。
  • 本家ではあまり使わなかったポケモンが活躍することもあり、そういったポケモンにも愛着がわく。
    • ステージ200でバンギラスが出るまで岩タイプで最も攻撃力が高いアマルルガや、フェアリータイプの数少ない弱点をつけるニドキング・ニドクインなど。
  • すれちがい通信による特典
    • 回数に応じてライフやホウセキをくれる。
      • すれちがい通信(+ホウセキと交換)で増えるライフは自然回復するものものと違って、別枠として認識される。ライフの消費は自然回復のライフが優先される。
    • 基本無料のゲームと言うこともあり、プレイ人口も多いため気軽にすれちがいをしやすいのも特徴。
      • 同じ3DS同士ですれちがってもライフがもらえるため、常にすれちがいできる環境を持つプレイヤーにとっては嬉しい。
      • 100回単位でのすれちがいが必要だが、ホウセキを入手することもできる。
  • BGMも愉快でまったりな物が多く、ゲームとあっており好評。
    • 特にステージボスであるメガシンカステージのBGMや、ランキングステージのBGMは人気が高い。戦闘にあっており、盛り上がるようなBGMで評価は高い。
  • チュートリアル役として登場する「アミリア」と言う人物が可愛い。
    • ゲームを始めた時から登場。新人トレーナーのプレイヤーに注目し、様々なアドバイスをしてくれる。喋り方や容姿などから、プレイヤーの間からは「可愛い」などと人気が高い。
    • しかし、ステージ11をクリアした後は一切登場しなくなってしまうため、「また会いたい」「ずっと登場してほしい」と思うプレイヤーも多い。
  • 基本無料ゲームにありがちな時間操作時のペナルティが少ない
    • 本体設定から時間を変更した場合ペナルティを受けるのだが、他の3DSの基本無料ゲームと比べてペナルティは重くは無い。
      • 内容は「前回セーブから自然回復するライフの時間がセーブするまで動かない」「イベントステージが強制終了し、次回のチェックインまで出現しない」の二種類。
    • 時間変更してもチェックイン動作を行えば、すぐにイベントに参加できる親切設計なのもプレイヤーとして嬉しい。

賛否両論点

  • 課金の意味合いが薄い
    • ホウセキ使用で手に入るのは基本的には「ライフ」と「コイン」のみ。課金要素としては最低限なものといえる。
      • この手の基本無料のゲームで、徹底的に課金要素が排除されていることは好感が持てるが、課金でも入手不可能なアイテム(後述)もあり、やり過ぎている面もある。
      • 一応、現在はコイン・経験値・スキルレベル経験値のボーナスステージに挑める回数を増やすことにも使えるようになった。
    • ライフは自然回復し、コインは稼ぎができるので、手っ取り早く試行回数を稼ぎたい場合や、メインステージのSランク制覇をしない限り課金する必要はない。コンティニュー時のホウセキ使用についても同様。
      • ホウセキでコンティニューした場合に追加される5手はアイテムの手数+とは違い、正式な5手としてカウントされ、手数ボーナスやポケモンの捕獲率に影響する*8
    • 一応、後発のプレイヤーが先のプレイヤーに早く追い付きたいのなら意味がない訳ではない。だが、そうでもない限り課金の見返りは薄く後々損した気分になるだろう。もっとも基本無料で楽しめることの裏返しでもあるが。

問題点

  • 実用的なポケモンが限定されている
    • サポートポケモンのステータスは「攻撃力」「技」「タイプ(1つのみ)」の3つのみ。要素が少ないため、必然的に「強いポケモン」は限られてしまい、その他のポケモンを使う意味がほとんどない。
    • 攻撃力の低いポケモンには強い技が……という調整は一切なく、弱いポケモン(進化前など)は、ポケモンの揃っていない序盤以外は使い道がない。そもそも「技」は地味な物や確実性の低い物が多く、攻撃力の優位を覆すほどの技は少ない。
      • Ver.1.3以降「マックスレベルアップ」を使うことで、初期攻撃力40~60のポケモンの一部も十分な火力を得られるようになった。もっとも、入手が困難な上、1種1レベルにつき1個なので、初期攻撃力70以上のポケモンに使われることが大半だが。
      • 「きゅうしょをつく*9」やそれに類する能力を持つポケモンが非常に多く、能力も同じような性能のポケモンも多い。そういったポケモンはまず使われない。
    • さらに、タイプについては、「ポケモンの技が相手に抜群か・いまひとつか*10・そうでないか」のみで判定される。よって、抜群を取れないノーマルポケモンは、ほとんど使われない*11
    • 基本的には、おまかせボタンで選択されるような「タイプが効果抜群なポケモンのうち、攻撃力が高いもの」しか使われない。一部ステージに限っては、「オジャマポケモンと同じ種類のポケモンを入れる事で打ち消す」と言う手段が使えるし、「バリア消し」などのステージによっては強力なわざを持つポケモンもいるが、それを含めた所でなお実用的なポケモンはごくわずか。
      • 1年半かけたアップデートで600種(+フォルムチェンジ・色違いなど)を超えたが何匹増えようと使われるのは極一部という根本的な問題は改善されていない。
  • 理不尽なまでに上がり続ける難易度
    • メインは「メガクチート」以降のボスステージや追加ステージ(151以降)で、それまでと比べHPやオジャマの頻度や数が増加しており、初見殺しや「アイテムを使わないとCランククリアすら困難」と言われるステージも少なくない。また、イベントも最初期のものや日替わりを除き同様のことが起きている。
      • 特にステージ120メガオニゴーリは非常にHPが高く、オジャマも強烈なため壁ステージとして有名。
        具体的に言うと、オジャマポケモンとしてグレイシアとユキワラシ*12が登場し、さらに縦2列を短いターンでバリア化してくる。このため、気付いたらほとんどのエリアがバリアに埋め尽くされて動かせなくなってしまう。こうなるとバリアリセット*13に頼らざるを得ないが、この状態になった時点でクリアは絶望的になる。
        ステージ165ミロカロスに至っては手持ちにヒンバスを入れるのは前提で、一手目で上の部分が壊れないと高確率で詰んでしまう。
      • 一応「オジャマガード」や「メガスタート」といったアイテムを使えば、クリア自体は飛躍的に容易になる。どちらも比較的安価。なお、「ホウセキ」を使ったコンティニューはギリギリまで追い詰めていないと、とどめを刺せないので注意が必要。
      • また、敗北時に「弱点となるポケモンを捕まえに行こう」というアドバイスが出るが、現状より火力の低いポケモンを勧めて来ることがある。また、PT構成が反映されないパズル面でも表示される。勿論捕まえて持ちこんだ所で反映されないので見当違いなアドバイスとなる。
    • 追加ステージは異常な難易度の割に出現するポケモンの強さは今までと変わらないので「苦労して捕まえたのに役に立たない」といったことも多々あり、モチベーションを保ちにくい。
    • ステージ149「オノノクス」のような工夫すればクリアできるといったパズルゲームらしいステージもほぼなく、大半が厄介になっただけなのも問題。
    • コンボが繋がらない/極端に繋がりにくいステージ
      • 上部や真ん中2列、1列置きに岩/ブロック/バリアが設置されていたり、敵のポケモンが1~2種増えているステージは一手一、二連鎖しか繋がらず、ろくに攻撃できないまま追加のオジャマで嬲られることがよくある。
        そういったステージはフラストレーションが溜まるだけで面白みは一切ない。これもメインのボスステージや追加ステージに多く見られる。
    • 一応後の更新で、ごく一部だがメイン120「メガオニゴーリ」メイン150「メガミュウツーY」メイン210「メガヘラクロス」など凶悪な難易度のステージは調整が行われた。
      • 調整されたステージはいずれも初登場から十分な期間が過ぎており、遅すぎるとも言えるが調整されただけまだマシだろう。
  • エクストラステージ
    • 難易度の高さ
      • 制限時間制なので、一瞬で正確に場を把握しコンボを繋げ続ける技術が必要。しかし、十分に練習できる環境がないので実力をつけにくい。
      • ランキングステージの多くで同様のルールが採用されているのも難点。
      • いかに連鎖を伸ばせるかじっくりと考えるゲーム性と合ってないという指摘もある。
    • 1回のプレイ時間が短い
      • 通常30分に1回しか遊べないのに制限時間が15秒から長くても2分と短く、すぐに決着がついてしまい物足りない。15秒や30秒のステージはなおさらその欠点を感じやすい。
    • 解放条件が厳しい
      • 前述の通りメインステージのSランククリア数で開放されるが、ボスステージとステージ151以降の大半はアイテムを使わないとSランククリアは厳しい。
      • 図鑑完成を狙う場合、ほぼすべてのステージでSランククリアする必要があり、ステージ43「マルマイン」に至ってはその時点でクリア可能な全ステージである450も必要。
      • ステージ151以降は「メガスタート」や「オジャマガード」を使わないとSランククリアは困難なステージも増えており、当然ながら無課金プレイだとコインが足りなくなる。
      • ステージ180「メガプテラ」やステージ210「メガヘラクロス」はフルアイテムと攻撃力70~80のポケモンで挑んでも、連鎖がうまく行かなければ、Sランクが取れないことも十分にありえる。
  • 能力の説明が不親切
    • 特に状態異常系は、ステージ終了後にランダムで表示されるヒントテキストでしか具体的な効果が説明されていない。「やけど」など効果が実感しにくいものがあるのも難点。
    • 具体例として「こおらせる」の能力は、相手を「こおり」にするとしか書いていないが、実際には能力発動中にこおりタイプのダメージがアップする。
    • さらに、状態異常は、それぞれ効くタイプと絶対効かないタイプがあるのだが、それについての説明はゲーム中一切存在しない。
      • ほかに「やけど」は毒・地面・岩・ゴースト・炎・水・ドラゴンタイプには効かず、他のタイプには効く。効かないタイプに法則がないため、自力では気付きにくいし、気付いても覚えにくい。
    • 技の発動確率も一切説明がない。

レベル

  • レベルを上げても進化をしない。
    • ポケモンというゲームでレベルの概念があるなら進化して欲しかったところ。進化前のポケモンをあえて使う理由がほぼないことから、なおさら感じやすい。
  • レベル上げが作業的で面倒。
    • 攻撃力が最大20~25(「マックスレベルアップ」を使えば30~60)上がるので、できるだけ早く上げたいところだが、レベル6以降必要な経験値が激増するので面倒。
    • 最も経験値効率が良いステージでも何十回もクリアする必要がある。しかもその一回も弱点となるタイプを入れなければ5分近くかかってしまう。
    • 獲得経験値が上がる「経験値1.5倍」と言うアイテムも使えるが、劇的に効率が良くなるわけではない。
      • 経験値を多く獲得しやすいステージがあるのと、「経験値1.5倍」の価格が安い(コイン300枚)のが救いである。
      • 後の更新データで、経験値が大量に獲得できるビクティニステージや「レベルアップ」「経験値アップS/M/L」といったアイテムが登場し、レベルを上げるのはある程度楽にはなっている。
        しかし、前者は週一回・4匹までしか挑めない、後者は入手手段が限られているという制約があり、微妙なところ。
      • また、経験値を稼ぐには手かずが多いステージを攻略すると良いが、その情報はゲーム中で明らかになっていない(後述)。
  • 運要素が強い
    • 上から降ってくるポケモンが分からない*14ため、画面内に映っているものだけでコンボを計算することは不可能。EXステージ以外では「必ずどこかしらのポケモンが消えるように動かさなければならない」という制約もあり、「自分で連鎖を組み立てていく」という要素は薄い。
    • これとオジャマが組み合わさることで余計にコンボが繋がらない事も多い。30や40の超絶コンボを叩き込めるかは完全に運次第。
      • とはいえ、この手の3マッチパズルでは当たり前の運要素ではある。「連鎖しやすい消し方」と言うのはあるため、テクニックが全く無意味と言う訳ではない。完全に運のみと言うよりは「まず前提としてテクニックを尽くし、その上で運を願う」と言った感じになる。
    • 捕獲についても運が絡むため、アイテムを使ってクリアしても捕獲できない事も普通にある。
      • 手数や制限時間をある程度残したうえでスーパーボールを使用すれば、大抵は捕まえられる。一部ポケモンはそれでも運の要素が強いが。
      • 後の更新データで、低確率で大幅に捕獲率が上がる「スーパーゲットチャンス」が登場しており、捕獲は大分楽にはなっている。
      • 簡単にクリア出来るステージなら試行回数を多くした方が良い。
  • 知らないと大きく不利になる攻略情報
    • ニャースのメインステージは、おじゃまを消去する事でコインを稼ぐ事が可能。最大で530コイン、安全策を取っても330コインほど稼げる。
    • 一方、挑戦に制限のあるイベントステージなどを除けば、ステージ初クリアで200コイン、二回目以降クリアで30コインしか獲得出来ない。よって、ニャースステージでの稼ぎを知っているかどうかで、コイン稼ぎの効率は雲泥の差となる。前節で「課金の意味合いが薄い」と書いたが、ニャース稼ぎをしない場合は一転して「課金しないと厳しい」難易度になる。
    • ネットの攻略サイトなどを見れば真っ先に書いてあるし、自力で気付くのもそれほど難しい事ではない。しかし、本作は基本無料のポケモンゲームであるため、その辺りに気付かないプレイヤーも少なくない。気付くか気付かないかであまりに難易度が違うので、ゲーム中でもヒントを出すなどしても良かったのではないだろうか。
    • 経験値の方も、手かずが多いステージほど、稼げる経験値の数が多くなるという仕様になっている。そのため、手早くレベルアップしたい場合は、手かず30のミミロル、手かず50のデンリュウなどのステージを活用する必要があるが、そのことに関してもゲーム中で明かされず気付きにくい。
  • ホウセキによるコンティニューをした場合、確認メッセージが表示されず「はい」を選んだらすぐ再開される。
    • 選んだ直後に強制セーブされてしまうため、間違って選んだ場合は消費したホウセキ取り戻すことができない。
  • 期間を逃すと入手が難しいポケモンの存在
    • イベントで入手出来たポケモンは期間を逃すと入手が困難となる。
    • 一日一回のみの挑戦だったカイロスやジラーチが登場した「一日ワンチャン!」、ランダムで相手ポケモンが決まるがレアポケモンの出現率が非常に低いポケモンサファリなど、捕獲に運の要素が強いポケモンも多い。
    • 現在では、定期的に過去のイベントが再開催されることが多いため、再開催するのを待っていれば期間限定のポケモンでも捕まえる事は可能になっている。
      • だか、再登場した際にHPが上げられていたり、オジャマの仕様が変わっていたりする場合が多いため、再登場してもクリアできない可能性が高くなってくる。
      • 「一日ワンチャン!」のイベントに関しては、トルネロス(れいじゅうフォルム)以降に開催された物は、日にち経過で基本捕獲率が上がるという配慮がされている。
  • ポケモンサファリの存在
    • 数種類のポケモンがランダムに出現する二週間限定のイベントステージだが、一部のポケモンの出現率が非常に低く、目的のポケモンが出るまで何十回とプレイする必要がある。
      • 特にポケモンサファリ第3弾のフィオネは出現率が"1%"という超低確率に設定されており、運が悪ければ数百回挑戦しても出ないことがあるほど。30分に一回しか挑戦できないこのゲームにおいてこの確率はあまりにも低く、多くのプレイヤーを苦しめた。
      • あまりに低確率のためフィオネの存在に気付かないプレイヤーが続出した。一応開催の一週間後に公式サイトでフィオネの存在が公表されたものの、ゲーム内では全く確認することができない。
      • ほぼ同時期に開催されたメガガブリアスのランキングステージではオジャマとしてフィオネが混ざっており、大抵のプレイヤーはフィオネをパーティに入れたほうがスコアが伸ばしやすく、フィオネの有無で差がつきやすかった。そのフィオネは、ランキング再開催時も同様に登場している。
      • 後にアップデートにより、サファリに出現するポケモンが影になって表示され、捕獲すると影からポケモンの姿になる仕様が追加された。これにより少なくとも存在に気付かなくなるということは避けられるようになった。
      • また、出現ポケモンの「100回ボックス制*16」の仕様が採用されていた時期もあった。運が悪くても100回以内に全てのポケモンに出会える仕様だが、こちらはこちらで「出現率の低いポケモンを捕獲失敗すると、ボックス内の残り回数を無駄に消費しないといけない」というデメリットが発生した。
    • 批難の嵐にもかかわらず公式はポケモンサファリを「大人気」と称しており、さらに反感を買っている。
      • プレイされた回数だけで見れば「大人気」なのだろうが、大半のプレイヤーは別に楽しくて沢山プレイしているわけではない。
    • 基本的にどんなポケモンが出るかわからないため、初見殺しのステージも多い。例えば第1弾のキバニアは手かずが少ない上に、HPがやたらと高い。おまけに捕獲率も低めと、とても嫌らしいステージとなっている。
      • 一応弱点のタイプは統一されるよう配慮はされている。
  • ランキング
    • イベントステージにて、ランキング用のスコアアタックステージが配信され、ランキング上位に入ると対応するポケモンのメガストーンが入手できる、と言うイベントなのだが……。
    • 高火力で弱点をつけるポケモンを揃えてアイテムをフルに投入するまでのハードルが高く、初心者はまず入手できない。
      • アイテムは上級者のスコア稼ぎや中級者の滑り込みに使われることが主で、初心者救済としては不十分。
    • とはいえ再配布(ランキングステージの再登場)はあるため、逃しても入手できるチャンスはある。
      • しかし上位でなければ貰えない仕様は相変わらずであり、さらには「前回獲得したプレイヤーはランキングに参加できない」と言うこともない*17
      • 一応、ランキング上位以外にも参加賞としてホウセキが配布されるなどの措置はとられているが。
  • 入手がイベントのみに限られたアイテム
    • 下記のアイテムは基本的に入手する方法が「レベルアップバトル」の高レベル報酬や「ランキング」ステージの上位プレイヤーへのプレゼントくらいしかなく入手が困難なため、プレイヤー間の差がさらに開いている。
    • メガスキルアップ:メガシンカ出来るポケモンがメガシンカまでに必要なポケモンの数が減らせる。ランキングステージは一部を除き、メガスタートが使えない状態でスタートするため、あるのとないのとでは一気に得点の差が開いてしまう。
      経験値アップS/M/L:ポケモンの経験値を50/200/1000上げる。
      レベルアップ:ポケモンのレベルを1上げる。
      マックスレベルアップ:一部のポケモンのレベル上限を上げる。
      スキルパワーS/M/L:スキルパワーを3/10/30上昇させる。
      スキルチェンジ:一部のポケモンのスキルを別のものに変更できる。
      これらは効果も優秀なので需要も高く、ここまで入手が困難なら課金でも入手できるようにして欲しいところ。
      • また、使用後は強制的にセーブされるため間違えて使用した場合は戻ってこない。
  • スキルパワーの格差
    • 後の更新でスキルパワーと呼ばれる要素が追加された。アイテムや一部のステージでポケモンが落とすスキルパワーを集めることで、スキルが強化される*18というシステムなのだが……。
    • スキルパワーのドロップは基本的にイベントステージに登場するポケモンにしか搭載されない。イベントステージにいるが、落とすことがないポケモンもいる。
      • そのため、アイテムでしかスキルパワーを獲得できない(強化できない)ポケモンとの格差が生まれてしまっている。
    • スキルパワーを集めようとしても1回の挑戦で1つも落とさないということも多く、挑戦のために使ったアイテムやコインが無駄になることも多い。
    • 後にメインステージが追加された際に、過去にメインステージに登場したポケモンが再登場するという要素が追加された。これらのポケモンはスキルパワーを落とすようになっているが、最初に登場したときに搭載すればよかったのでは。という声が非常に多く不評。
    • 後にスキルを変えられる「スキルチェンジ」というアイテムが登場したが、適応前と適応後のスキルでスキルパワーは共用されない。それぞれのスキルを強化するには、再度スキルパワーを集めなければならない。
  • これらの期間限定のポケモンやランキング専用のアイテムは、基本無料ゲーなら決して珍しい仕様ではない。だがポケとるの場合、前述したように実用的なポケモンが限られている事もあり、コレクションの要素が強い。「コンプリート出来ない」と言うのは、ゲームを続ける上で大きくモチベーションを阻害する要素になってしまっている。
  • ステージ攻略中メガシンカすると、その後はクリアするまでメガシンカのBGMが継続される。
    • 前述にあった、いいBGMが流れるステージで発生すると、盛り上がりに欠ける。ステージ攻略中のBGMは良い物が多いのに残念である。
      • 特に顕著なのは、メガシンカした状態でスタートできる『メガスタート』というアイテムを使用した場合、終始このBGMが流れ続けることとなる。
    • ステージ攻略でもほとんどの場合で聞くことになるため、流石に飽きてくる。ON・OFF機能が欲しいというプレイヤーも多い。
  • UIが不便
    • 動作は全てタッチで行うのだが、ポケモンリストやステージ一覧にはスクロールバーが存在せず快適に操作できない。
    • ポケモンリストには最低限のソート機能があるだけでお気に入りのポケモンを登録するような機能もなく、稼ぎ用パーティや攻略用のパーティに切り替えるのに手間がかかる。
      • 一応レベル降順なら、使う頻度に応じてレベルを調整することで、よく使うポケモンを検索結果の前の方に持ってくることができる。ただし、レベルや経験値を下げることはできないので、不便なことには変わりない。
  • 無課金でも課金でも厳しいゲーム性。
    • 無課金でもコインや経験値の稼ぎはできるが作業感が非常に強く、長期間プレイするには相当な根気が必要。
    • 課金をすればコインやホウセキは量産できるが、追加ステージやイベントステージの多くはクリアにアイテム使用を前提としており、廃課金でもしないとすぐに使いきってしまう。
  • バグ関連
    • 追加データが配信されるたびに新たなバグが発生している。
    • 内容はフリーズするといった不具合からプレイヤーにとって非常に有利なものになるものまで様々。
    • 致命的なものは更新データで修正されているが、それに対するプレイヤーへの補填は無くバグを使わなかった(知らなかった)人との格差が広まっている。
    • スーパーボールでの捕獲に失敗したあとセーブされる前に電源を切れば、スーパーボール代のコインを消費せずに済む。
      ステージクリアもなかったことになるが……。

過去の仕様など

+ アップデートで改善された不具合
  • ニャースのコインゲットステージで「オジャマガード」が表示される。
    • ニャースステージに限り「オジャマ」を防ぐことはデメリットでしかない。
  • Ver.1.2.2で、アイテム選択画面から削除された。
  • HOMEボタンの中断を使った擬似的なポーズ連打
    • 3DS共通として、HOMEボタンを押すとゲームを一旦中断しホーム画面に戻ることができる機能がある。
    • EXステージの攻略中でも使用でき、ゲームメモ*19を起動すればじっくりと攻略法を考えてプレイすることが可能。
    • これはランキングステージでも問題なく使用でき、高得点を目指すためにゲームメモを起動し画面を確認しながらプレイ出来てしまい、問題になっていた*20
      • 問題があるだけではなく「3DSの機能なため仕方ない」「普通にEXステージの攻略する時に役立つ」などの意見もあり、微妙なところである。
        しかし、やりすぎるとSDカードに負担がかかるので推奨されない。
    • Ver.1.2.0で、EXステージと同様の形式のランキングステージではHOMEボタンの使用ができなくなるようにされた。出来なくなった事を残念がるプレイヤーもいたが、さすがにこれは仕方ないだろう。
  • ミュウツナイトYを入手していても、検索やおまかせでミュウツーが「メガシンカなし」のポケモンとして認識されてしまう不具合があった。
    • もちろんプレイ中は問題なくメガシンカ可能。
    • Ver.1.2.0で、正しく表示されるようになった。
  • すれちがい通信やホウセキと交換で増えたライフは限界数の5を超えて一時的に所持できるが、5以上の場合は自然回復が行われないため、限界を超えるとライフが無駄になりやすかった。
    • 例えば、最大でホウセキ12個→80ライフが購入出来たのだが、1ステージを2分でクリアしても160分でその間に回復した筈のライフ5が無駄になった。もちろんそれ以上に時間をかければそれだけ無駄になる。
    • Ver.1.2.0で、すれちがい通信やホウセキと交換で増えるライフは、別枠として認識されるようになり、改善された。
  • 一部UIの改善
    • ステージ一覧は横1列にただひたすら並ぶだけで行きたいステージにすぐに行けない。画面端の矢印をタッチすればエリア毎に飛べるのだがそれでも何回もタッチしないといけない。
    • また、ニャースステージは比較的序盤にあるが、起動時は常に最後尾のステージが表示される。数秒で済むとはいえ、毎回毎回ニャースステージ選択のためスクロールさせるのは割と面倒。
    • Ver.1.3.0で、画面上部をタッチすることで、行きたいステージを選びやすくなった。

総評

ポケモンとしては初めての基本無料ゲーム。
いろいろな面で粗が多く、「メインの追加ステージ・EXステージ・イベントステージの多くは難易度が不安定」「無課金だと作業度が格段に上がる」「課金では格差を埋められない」といったこともあり長期的にやり込む、もしくは新規で始めるには厳しい内容となっている。
ただし、序盤のメインステージ(1~150)に関しては少ない時間で気軽に遊べるので、3DSという機種に適したゲームと言える。
無料なので、3DSを持っているプレイヤーはプレイをしてみてもよいだろう。


余談

  • 2015年3月16日以降『ポケとる』デザインのニンテンドープリペイドカードが発売されている。取扱い場所によって2種類絵柄が用意されている。
  • 2015年9月7日以降新デザインのニンテンドープリペイドカードが発売されている。
    • 通常通りの1,000円分のポイントに加え、ホウセキが1つ貰えるシリアルコードが付属している。単純に考えて100円分お得に買うことができる。
  • 日本国外では『Pokémon Shuffle』というタイトルで北米及びヨーロッパ地域で配信されている*21
    • 基本的に国内版と同一内容だが、ランキング用のスコアアタックステージでのメガストーン配布順位など、細かい差異は存在する*22
  • 2015年8月25日に『ポケとる スマホ版』がリリースされた。
    • メガシンカ直後の挙動*23や消費コインの増加など、ゲームバランスに関わる部分での変更点が多い。
    • こちらも海外でも配信された。