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ウルトラセブン - (2020/07/09 (木) 16:32:53) の編集履歴(バックアップ)
ウルトラセブン
【うるとらせぶん】
ジャンル
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格闘アクション
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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バンダイ
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開発元
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ベック
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発売日
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1993年3月26日
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定価
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8,800円(税別)
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判定
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良作
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ポイント
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前作『ウルトラマン』から正統進化 セーブ不可能という難点も
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ウルトラマンゲーム・リンク
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概要
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SFCで発売された『ウルトラマン』のシステムをベースに製作されたゲーム。
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ウルトラセブンのストーリーにそったSTORYモードと2P対戦モードを搭載。
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前作に負けず劣らず原作再現などが充実している。
ゲーム内容
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2つのモード
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STORY:ウルトラセブンのストーリーを追体験するモード。全12ステージ。
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対戦怪獣は、エレキング・メトロン星人・イカルス星人・キングジョー・ガンダー・ギエロン星獣・ボーグ星人・ダリー・ガッツ星人・にせウルトラセブン・パンドン・改造パンドン。
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VS:2人対戦モード。パンドンと改造パンドンはSTORYモードを難易度NORMAL以上でクリアすると使用可能。
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STORYモードの流れ
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まず、各話の怪獣登場までの流れが簡単に説明される。
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その後、カプセル怪獣を使用するかどうかを選ぶ。
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カプセル怪獣を使用すると、セブンが戦う前に怪獣と戦って相手の体力を削ることができる。ただしカプセル怪獣単体で敵を撃破することはできない他、体力が自動で減っていく(体力が尽きると撤退する)、特定ステージでは使用できないなどの制約もある。
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ウルトラセブンと怪獣との激闘が始まる。システムは基本的に『ウルトラマン』と同じ、相手の体力を削り切り、「FINISH!」の表示が出ている間にLv4必殺技を使用する事でトドメとなり、ステージクリア。
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ウルトラセブンの必殺技としてLv1・ハンディショット、Lv2・クロスショット、Lv3・エメリウム光線、Lv4・アイスラッガーが用意されている。トドメ技としてはアイスラッガーの他に、専用でワイドショットがあり、どちらを使うかは相手(ステージ)によって決まっている。またゲージ1メモリを消費してバリアを出す事も可能。
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前作では時間切れになると即敗北となったが、セブンには明白な地球上での活動時間制限がないため、時間切れになっても即敗北ではなく徐々に体力が減少していく形になっている。
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ステージを3つクリアするごとに、ミニゲームとしてウルトラホーク1号で宇宙人の円盤を撃墜する横スクロールシューティングゲームが入る。
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ノーミスでクリアすると残機が1増えるほか、ステージの途中ではカプセル怪獣の使用可能回数を増やすアイテムが手に入る。
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ガッツ星人のステージではボーナスではなく正規のステージの一種であり、まずウルトラホーク1号を操作してセブンを救出するシューティングゲームを突破しなければいけない。ここに限り、全機撃墜されると一ミスとなり、トライ回数が減る。
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VSモードについて
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画面の幅の都合で必殺技を使用するのに必要なゲージ量が半分になっている。
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とどめを刺す必要はなく、体力がFINISH表示に追い込まれた時点で負けという形に変更されている。
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使用キャラ決定時に隠しコマンドを入力すれば、入力したコントローラ側のキャラクターがCPU操作になる。両方入力すれば観戦も可能。
評価点
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前作から引き継いだゲームシステム
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前作の良好なシステムを受け継いでいるため、ウルトラシリーズのお約束などがしっかりある。
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原作再現が多い
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前作ではSFC版・AC版共に怪獣の登場順が原作から大きくかけ離れていたが、本作ではあらすじ説明が追加されたことに伴い、原作に沿った順番となった。
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各話エピソード紹介では劇中の写真が表示される。有名な「ちゃぶ台を挟んで対話するメトロン星人とダン」もある。
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原作でアイスラッガーでとどめを刺した相手ならちゃんと切断して倒している。
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切り方もエレキングなら首を切断し、ギエロン星獣なら喉を裂き、改造パンドンでは原作通りの流れで倒している。現在では切断はCEROの関係で残酷描写としてレーティングが上がりやすい為、本作はおそらくアイスラッガーがきちんと怪獣を切断する最後のゲームだろう。
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ステージ背景もほぼ登場怪獣に合わせたものになっている。
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難易度設定機能
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EASY・NORMAL・EXPARTとあり、ゲームに不慣れなユーザーでもゲームを進めることができる。
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ただしEASYモードではエンディングが中略されるというペナルティがある。
賛否両論点
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あくまで原作に則った演出ではあるが、プレイヤーの年齢層や原作知識の有無によっては受け入れがたい表現も含まれている
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上述のとおり、とどめのアイスラッガーは敵怪獣を容赦なくブッタ斬るため中々エグい。特にガンダーは原作通りとはいえ、かなりバラバラにされて倒れる。
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平成以降のウルトラシリーズではこれらの切断技による表現が軟化されていったため、当該世代のプレイヤーにとってはかなり過激に映るかもしれない。
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前作のAC版でも「バルタン星人を八つ裂き光輪で真っ二つにする」という描写があったものの、バルタン星人の本体のスプライトと影のスプライトをズラすことによって真っ二つを表現していたため、さほどエグさはなかった。
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一方、ワイドショットの場合は破片も残さず爆散する(ダリーのみ力尽きて倒れる)という比較的マイルドなやられ方で、対戦モードのセブン以外のキャラも爆散に統一されている。
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ダリーステージは「ダリーに寄生された少女を救うために、少女の体内に入り込んで直接ダリーを撃退する」という展開ゆえに、背景(体内)がかなり生々しく描かれている。
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ちなみにVSモードでは基本的にステージはランダムで選出されるが、プレイヤーのどちらか一方でもダリーを選択すると体格設定の関係上必ずこのステージが選ばれる。
このため、ダリー以外で選んだキャラによっては「電撃や冷気や放射性物質が体内を飛び交う」という色々とマズイ絵面になったりする。
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カプセル怪獣のうち、アギラはvsにせセブン、ミクラスはvsエレキングとvsガンダーという原作通りのマッチアップが可能であるのに対し、原作でウインダムが登場したvsガッツ星人では直前にウルトラホークによるセブン救出作戦を挟むためカプセル怪獣が使用できず、結果的にSTORYモードでは彼のみ原作再現ができない。
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もっとも、原作ではウインダムはガッツ星人に翻弄された末レーザーを浴びて大爆発を起こし、以降登場せず生死不明となっていた。このような描かれ方に対し、本作ではウルトラホークにより原作再現性を確保しつつ、カプセル怪獣を敢えて交戦させないことでウインダムをはっきり生存させたという解釈もできなくもない。
問題点
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相変わらずの飛び蹴り&バリアゲー
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前作で猛威を奮ったジャンプキックだが、本作でもかなり有効。というより相変わらず格闘ではジャンプキック以外リスクが大きい。前作ではジャンプとハイジャンプが別れていたが、本作ではワンボタンでハイジャンプに統一されたのも大きい。
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しかし本作では宇宙人の敵が増えた為か相手もジャンプキックを多用する事が多く、かち合うとセブンが負けやすくなっている。また前作の飛び蹴り多用を見越したのか、若干避けられやすくなっている。高難度だと顕著。
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ゲージ1メモリで即座に出せ、相手の光線はもちろんジャンプキックや突進もはね返せるバリアは相変わらず強力。制限時間が少なくなる程ゲージの伸びが早くなる仕様もあり、下手にゲージを温存して格闘を挑むより、Lv1のハンディショットやバリアを多用した方が安全に倒せる事も多い。時間ボーナスは減ってしまうが。
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イマイチなカプセル怪獣システム
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前述の通り、カプセル怪獣の使用回数が残っている場合はセブンの本戦の前にカプセル怪獣を使って戦う事が出来る。しかし時間経過で少しづつ回復するセブンと敵怪獣と異なり、カプセル怪獣は異様な早さで体力が減っていき、相手怪獣が2.3発攻撃を当てただけで撤退してしまう事も。
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当然だが、いかに達人級の腕前でもカプセル怪獣で相手怪獣を倒すことは出来ない(トドメ技を持っていないので当然である)。どんなに相手の体力を削ってもセブン本戦では結構回復した状態になっており、そもそも最初からある程度相手の体力が減っていようが、ゲージが満タンになるまでトドメを刺せない本作のシステムと致命的に食い合わせが悪く、お助けシステムとしてははっきり言って無意味に近い。原作再現したいファンはどうぞ。
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原作再現が甘い部分もチラホラ
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STORYモードでメトロン星人・キングジョーへのとどめがワイドショットになっている。
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というより、有名どころの怪獣を選んでアイスラッガーで倒してない、原作通りの表現をしづらい相手に取り敢えずワイドショットをあてがった感がある。
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そもそもワイドショットは確かにセブンの切り札ではあるのだが原作での使用回数自体が少なく、原作でアイスラッガーと並んでトドメに使用されたエメリウム光線がトドメ描写のないLv3必殺技なので使用される事が殆ど無いというのは少し寂しい。
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ギエロン星獣のステージ背景がセブンと戦った場面と異なる。
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セーブ機能がない
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パンドン・改造パンドンをVSモードで使うにはゲームを起動するたびにSTORYモードをクリアする必要がある。
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また、ハイスコアも保存できない。
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VSモードの不備
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1本勝負先取であり、格闘ゲームでイメージされるラウンド制ではない。
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敵怪獣を使用する場合、ゲージの仕様によりSTORYモードのCPUのように必殺技を多用して戦うことができないため、少々肩透かしを喰う。逆にCPU操作の場合はSTORYモードのアルゴリズムそのままである(=ゲージを無視して必殺技を使用してくる)ため不公平感が強い。
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版権の問題等もあり実現が難しかったのかもしれないが、2Pカラーが存在せず、同キャラ対戦を行うと見分けがつかなくなる。
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セブンの掛け声
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前作のウルトラマンと比べると1種類しかないうえ音質が大きく劣化しており、声色に人間らしさ(というより生命体らしさ)が感じにくく、ロボットじみた無機質な印象を受ける。
総評
『ウルトラマン』に引き続いて発売された本作は、前作のシステムの優秀さを証明しファン納得の優良キャラゲーとなった。
エピソード紹介を挿入したり、VSモードのみとはいえ怪獣も操作できるようになり夢の対決を可能にしている点も見逃せない。
かつてウルトラセブンのファンだった人には是非一度プレイしてみてもらいたいソフトである。
余談
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パンドン戦終了後から改造パンドン戦突入へのシーンまでの間は、全てのBGMと効果音が聞こえなくなる無音演出が入る。
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場面とも相まって非常に熱い演出となっているのだが前振りなしで始まる展開のため、異常と勘違いしてテレビ側の音量を調整してしまい、別の意味で驚かされたというプレイヤーも居たとか。