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タイピング奥義 北斗の拳 激打 - (2016/01/21 (木) 18:49:20) の編集履歴(バックアップ)


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「タイピングゲームのキーコンフィグ」とは何か、詳しく説明できる方はご協力をお願いします。


タイピング奥義 北斗の拳 激打

【たいぴんぐおうぎ ほくとのけん げきうち】

ジャンル タイピングソフト
対応機種 Windows、Macintosh
メディア ハイブリッドCD-ROM 1枚
発売元 SSIトリスター
開発元 アクティマインド
発売日 1999年3月19日
定価 4,800円(税別)
判定 良作
北斗の拳シリーズリンク

概要

人気バイオレンスアクション漫画『北斗の拳』の世界観を舞台としたタイピングソフトで、タイピングソフトにキャラゲーの要素を取り込んだ先駆けともいえる作品。
キーボードを秘孔に見立て、高速でタイピングすることで敵を倒していくという筋立て。

特徴

  • 通常のタイピングソフトと基本的な進行は同じだが、基本的には最初は雑魚敵を倒していき、一定数倒したところでボスとの対決となる筋立て。
    • 本作は北斗七星になぞらえて全7ステージ構成だが、最初の2ステージはチュートリアル。実質的にはステージ3から始まる。
      • 一度クリアしたステージは以降のプレイでは最初から選択可能になる。
    • 奥義を使って倒さなければならないボスについては体力ゲージを0にした後で奥義ゲージをMAXにした後、スペースキーを押すと奥義が発動する。
      • 奥義ゲージはミスタイプをすると減少するので注意。

評価点

  • タイピングソフトと『北斗神拳』との相性の良さに目を付けた点
    • 「正確なキー入力」を「正確に秘孔*1を突いた」と見立てている点が秀逸。『北斗の拳』というバトルアクション作品との相性も良い。
      • キーを正しく入力するたびにケンシロウの声で「ホアッタァ」と叫び、正しく打ち続ければ「アタタタタタタタ」とアニメさながらに叫び続けるのでプレイヤーのテンションも上がること請け合いである。
    • 無論倒した敵はちゃんと爆散してくれるので原作ファンも納得。
      • ただし漫画並かそれ以上に爆散時の描写が迫真であり、グロ度は高め。
  • ストーリー全般やチュートリアルなど、各所に原作のネタをいろいろ散りばめられたうえでタイピングゲームとして仕立てあげている。そのためバカゲーとしても優秀で作品愛も十二分に堪能できる。
    • チュートリアルにて転龍呼吸法の奥義が挿入されたり、長時間プレイ時の腱鞘炎対策のためにプレイ開始から30分経過すると「もう一度ぬくもりを…」という警告が入ったりなどネタ度も高い。

問題点

  • 低予算で作られたため、ケンシロウ以外のキャラはTVアニメ版とは異なるキャストが担当している。
    • こればかりは初作ということもあり、予算が取れないという点を考慮すれば仕方がないともいえる。
      • なお、シリーズを進めていくごとに予算も増えていったのかTVアニメ版の声優を当てられるキャラも増えていった。
  • 難易度はかなり高め。また、キーコンフィグ設定もない。
    • 特に後半ステージのボス連戦は体力が回復しないため、キーコンフィグ不能の点や難易度の高さも相まってかなり厳しい。
    • 難易度設定やキーコンフィグの不備については、本作のバージョンアップ版の『激打SE』である程度解消された*2

総評

地味なタイピングソフトにキャラゲーの要素を盛り込み、後の同ジャンルのソフトに多大な影響を与えたソフト。
本作のみで20万本、シリーズ通して50万本売れたことも同ジャンルにおける起爆剤となったのは大きく、フォロワーとなる作品も多数登場している。
またクソゲーが多いことで悪名高い北斗の拳関連ゲームにおける数少ない良作の一つとしても功績は大きいと言える。

余談

本作はシリーズ化されたが、メーカーのSSIトリスターが倒産したためPCソフトとしての展開は終了した。
しかしその数年後マイクロビジョンが権利を取得し、基本無料式のブラウザゲーム『激打MAX』として復活した。