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ファミコンミニシリーズ - (2017/05/05 (金) 01:45:09) の編集履歴(バックアップ)


ファミコンミニ

【ふぁみこんみに】

対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 32MbitROMカートリッジ
発売元 任天堂
開発元 ソフトによって様々
発売日 第一弾:2004年2月14日
第二弾:2004年5月21日
第三弾:2004年8月10日
定価 第一弾:各2,000円(税別)
第二弾、第三弾:各2,000円(税込)
判定 ※下記の作品一覧を参照
ポイント 名作ファミコンソフトの復刻版
ほぼファミコン版の再現


概要

ファミコン生誕20周年記念の一環としてゲームボーイアドバンスにて発売された、往年のファミコンソフトを復刻収録したシリーズ。懐かしのファミコンソフトを携帯機にてプレイできる事を売りにしていた。
当初は第一弾のみの予定だったが、好評につき第二弾、第三弾とリリースされた。

リリース元が任天堂ということもあり、シリーズ全般にわたって任天堂製のゲームが多めのラインナップとなっている。


特徴

  • カートリッジの色も独特で、第一弾と第二弾はファミコン本体をイメージした白とえんじ色のツートンカラー、第三弾はディスクカードの色をイメージした黄色になっている。
    • ラベルも当時のカセットに貼られていたラベルを再現しており(「ゲームボーイアドバンス」や型番等の文字は追加されているが)、中でも第三弾は黄色の下地に貼られた当時のラベルに似たサイズのラベルに、ディスクカードを思い出してしまう事だろう。
    • また、パッケージを再現した小さな箱にソフトが収められているなど、外観にも徹底してこだわっている。
    • 全てのソフトの取扱説明書は、オリジナル版の説明書の原本を忠実に再現している(冊子状ではなく1枚の大きな紙に印刷されたものを折りたたむ形になっているが)

ラインナップ

タイトル 判定
第一弾(2004年2月14日発売、全10タイトル)
スーパーマリオブラザーズ 良作
ドンキーコング 良作
アイスクライマー 良作
エキサイトバイク 良作
ゼルダの伝説1 良作
パックマン 良作
ゼビウス 良作
マッピー 良作
ボンバーマン 良作
スターソルジャー 良作
第二弾(2004年5月21日発売、全10タイトル)
マリオブラザーズ 良作
クルクルランド
バルーンファイト 良作
レッキングクルー 良作
ドクターマリオ 良作
ディグダグ
高橋名人の冒険島 不安定
魔界村 劣化
ツインビー 良作
がんばれゴエモン! からくり道中 良作
ディスクシステムセレクション/第三弾(2004年8月10日発売、全10タイトル)
スーパーマリオブラザーズ2 良作
謎の村雨城 なし
メトロイド なし
光神話 パルテナの鏡 バカゲー
リンクの冒険 良作
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 (前後編)? 良作
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 (前後編) 良作
ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 (前後編)? 良作
悪魔城ドラキュラ 良作
SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ
非売品、全2タイトル*1
機動戦士Zガンダム ホットスクランブル?*2 クソゲー
第2次スーパーロボット大戦*3 なし
  • その他、ファミコンミニ発売以前にファミコン生誕20周年記念『ホットマリオキャンペーン』の景品GBAソフト『復刻版 スーパーマリオブラザーズ』が存在する。
    • 正確にはファミコンミニタイトルではないが、製品の基本仕様がほぼ同一であるため併記。
      しかし、通信機能が通信ケーブルのみとなっているなどの細かい差異がある。

問題点

  • GBAは画面の解像度でFCに劣るため、グラフィックが縦に数ドット圧縮された状態になっており画面下もやや欠けている。そのため少々、窮屈さがある。
    • しかし必要な領域は十分に確保できており、プレイに支障をきたすことはない。

評価点

携帯機ならではの追加機能

  • すべてのソフトにセーブ機能が追加された。
    • 正確にはセーブファイルのような物が追加されたわけでなく、「ハイスコアをセーブする」の項目を選択した時点の、電源を切らずにタイトル画面に戻った状況を保存・再現する機能である。
    • その機能の問題として『スーパーマリオブラザーズ』においてクリボーがメットになる裏モードから戻らないという事態もあったが、公式サイトにおいてもそれに関しての説明・対処法がある。
    • 『がんばれゴエモン! からくり道中』では通信機能がなくなった代わりに*4、1面ごとでセーブ可能になった。
  • 二人プレイに対応しているソフトは、GBAの通信機能を用いて二人プレイが可能となっている。
    • 通信ケーブルだけでなくワイヤレスアダプタにも対応。
    • 通信はダウンロードプレイででき、2P側はソフトなしでも遊べる。また、ダウンロード後通信を切断すると、2P側は電源を切るまでそのゲームを丸ごと1Pとして楽しむ事も可能。
      • ただしカートリッジなしでのプレイでは、メニュー画面を出す事はできず、スリープ機能も使えない。

その他

  • どの作品も作品の再現性に関してはほぼ問題ない。
  • 原作がディスクシステムのソフトは、ロード時間をカットできる。また、特定コマンドの入力で起動画面を再現する事も可能。
  • 原作でIIコントローラーのマイクを使用するソフトは、セレクトボタンを押しっぱなしにしていると同様の効果が得られる。

総評

ファミコン生誕20周年記念の一環としての意味合いもあり、あくまでも原作を再現したソフトであって新作としての魅力ははっきりいって皆無である。
よって、対象ソフトに一切の思い入れや興味がない人にとっては触れない方が無難であろう。

今となっては、ほとんどの原作ソフトは各種バーチャルコンソールにて本シリーズの四分の一*5程度の価格にて配信されているため、2,000円という価格は決して安いとはいい難い。
しかし、携帯機でプレイできるというメリットと機能を活かした仕様が追加されている他、ファミコンを忠実に再現したマニア心をくすぐるジャケットの存在や、説明書の原文を再現した取扱説明書などの付加価値もあるため、本シリーズの存在価値が消え失せた訳ではない。