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Five Nights at Freddy's - (2016/10/22 (土) 17:01:03) の編集履歴(バックアップ)


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【ふぁいヴないつあっとふれでぃーず】

ジャンル シミュレーション、ホラー
対応機種 Windows/MacOS X
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 Scott Cawthon
発売日 2014年8月18日
定価 498円(税別)
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 深夜にピザ店の監視をする簡単なバイトです
命懸けのだるまさんが転んだ
避けられぬ恐怖をやり過ごせ
Five Nights at Freddy’s
1 / 2 / 3 / 4 / Sister Location


概要

Scott Cawthonが開発したPC、及びスマートフォン用のホラーゲーム――通称、FNAF。
プレイヤーはピザ屋の深夜警備員となって、そこのマスコットである機械仕掛けの人形であるアニマトロニクス*1と恐怖の晩を過ごす。

ホラーゲーでありながら逃避も抵抗も許されない状況をやり過ごすという珍しいタイプのゲーム。
キュートを通り越して不気味でユニークなキャラクターや独特のダークな世界観と合わせ、ファンの人気を掴んだ作品。


あらすじ

ハロー、ハロー? あー、君が初日を過ごすのに役立ててもらうためのメッセージを録音したかったんだ。
あー、私は君の前任者だ。というか、今週で最後なんだけどね。 たぶん緊張してるだろうが、心配することはない。
あー、君なら大丈夫だ。 だから、とりあえず最初の一週間を乗り切ろう。わかったかな? ええとだな、まず読まなくちゃいけない 「 歓迎のご挨拶 」 があるんだ。 ああ、そういう決まりなんでね。 ええと……。

『 Freddy Fazbear's Pizza へようこそ!  ここは子供も大人も夢見て楽しい魔法の国。  当社はあらゆる損害に対し一切の責任を負いません。  万一、死亡事故等が発覚した場合、90日以内あるいは  あらゆる証拠物件とカーペットは速やかに『始末』された後に『失踪』届が出されます。……』

……以下省略。今、酷い話だと思ったろうね、わかるよ、でも本当に何も心配することは無いからね。

プレイヤーはキナ臭い噂の立つFreddy Fazbear's Pizzaの深夜警備の新人アルバイトとして1週間業務に1人で努めることになる。
詳しい事は前任者の留守電以外なにも聞かされず、いきなり夜な夜な店内を徘徊する危険なアニマトロニクス達をうまくやり過ごすように言われるのだった…。


システム

ゲームルール
  • 単純に言い表すならばだるまさんがころんだのホラー版。
    • 警備員室に詰めているプレイヤーのもとにピザ屋のマスコットであるアニマトロニクス達が襲い来るのだが、プレイヤーは警備システムを使い彼らの襲来を察知して到達を防ぐ。これをAM12:00からAM6:00まで行う(1時間=85秒、1日=8分30秒)。
ゲームモード
  • タイトル通り通常プレイでは5日分バイトをすることになり、途中でゲームオーバーになるとメニュー画面に戻されるが、その日のAM12:00からコンティニューすることができる。
  • 5日のバイトは日を重ねるごとにアニマトロニクスの動きが激化してくる。これをやり遂げると、さらに難しい「6th night」をプレイ可能。
  • 「6th night」をクリアすると、さらなるやりこみ要素として、4体のアニマトロニクスのAIを一体ずつ1(易)~20(難)の中から任意に選択して、夜のバイトをプレイできる。
    • 一定条件を満たした数値設定でクリアするなど、やり込むことで警備室に飾りなどが追加されてゆく一種のトロフィーの様な仕掛けもある。
  • 警備システム
    • 警備カメラは最も基本となるガジェットである。アニマトロニクスの動きはプレイヤーの周りにある部屋に対応した地図をクリックすることで、その部屋の警備カメラ映像を見ることができる。
      • アニマトロニクスは基本的に一部を除き、カメラで監視されている間はこちらに気付いているのか動くことは無い。だが、カメラで見られていない他のアニマトロニクスは動いている為、一つのカメラに執着するのは危険であり、頻繁に切り替えて監視する必要がある。
    • ドアライトは警備室の両扉近くにアニマトロニクスがいることを察知する方法である。明かりを照らしてアニマトロニクスが扉の前に立っていると恐ろしげなジングルが流れる。
    • シャッターはアニマトロニクスからプレイヤーの身を守る為の唯一の手段である。プレイヤーのいる警備員室の両側にある出入り口に設置されており、ボタンを押すことで開閉が出来る。彼らが警備室の隣に張り込んでいる間は絶対にシャッターを閉めておくこと。
  • 電力システム
    • 困ったことにピザ屋の経営陣はコスト削減の為あまり質の良くないジェネレータを利用しているらしく、警備システムを過度に利用すると停電を起こしてしまう。
    • 残り電力は日数をまたがないと回復しないので、一日のバイトでは6時間の持久戦にもちこまれることに。
    • しかも電力が切れるとセーフティ機能のせいかシャッターが自動で開放されてしまうので、こうなってしまうと身を守る術はない。シャッターはアニマトロニクスがプレイヤーのすぐ近くにいる時にのみ使うべきである。
    • プレイヤーがどれだけ大きな電力を使っているかは左下のUsageゲージを見ればわかる。基本的に警備カメラ、ドアライト、シャッターのうちどれかを動かしているとゲージが1つ増える。同時に稼動させればその分消耗が早くなる。
    • またシャッターを開けようと一部のアニマトロニクスが試みてバンバン叩いてくるのだが、それも電力を消費させる。
  • アニマトロニクス
    • アニマトロニクスは営業中はピザ屋で客の子供を相手に愛嬌(?)を振りまく存在だが、それ以外の大人にとってはそうではないらしい。
    • 深夜閉店中はプログラムにバグがあるせいか、店を徘徊し人の気配を察知するとそちらの方にやって来る。夜の彼らには人が着ぐるみを着ていない同胞に見えるらしく、着ぐるみの中身を見られてはいけないというアニマトロニクスのルールのもと、’’ピアノ線や骨組みとなる梁が張ってある’’着ぐるみのガワを着せてしまう。生身の人間が着せられれば当然死ぬことに。
Freddy
  • ゲームのタイトルにもなっているメインキャラの熊のアニマトロニクス。
    • 見られている間は動かないものの、目を離せばカメラの監視を避けるように動き出す。特徴的な笑い声が接近の合図である。
    • ドアライトを点灯させても存在が感知できない。だが右の出入り口からしか侵入しないので、カメラを覗く際に右のシャッターを閉めておけば対処可能。
    • 電力が切れた際に警備室の元へやってくるアニマトロニクスが彼である。電力切れは概ねアウトを意味するので、制限時間ぎりぎりのAM5:00の場合、運を天に任せるほかない。
    • 上記のケースになった場合、オルゴールで『闘牛士の歌』が流れ始める。全く操作しない事(死んだ振り)で襲撃を先延ばしすることはできるが、いつ襲うかはふわふわボディのFreddyの胸先三寸。

  • 色違いのよく似たイレギュラーキャラが登場する事がある。出現条件は不明だが完全にランダムという説が有力。もしそいつに襲われてしまった場合…
Bonnie
  • 紫色の兎のアニマトロニクス。
    • ゲーム中で最も遭遇するであろうアニマトロニクス。初期時間から活発に行動し、こちらへ来るペースも早い部類。足音に注意すべき。
    • 左の出入り口からのみ侵入してくる。
Chica
  • ヒヨコの女の子のアニマトロニクス。『Let's EAT!』と描かれたよだれかけを付けている。嘴に歯がついており不気味。
    • 厄介なアニマトロニクス。ランダム性の高い動きをするので、動きが読みにくい。こちらは右の出入り口からのみ侵入してくる。
Foxy
  • キツネのアニマトロニクス。他のアニマトロニクスと比べて傷み具合が激しく、彼だけ隔離されておいてある。
    • 動きだしたらダッシュで警備室めがけて走ってくる。この場合、直ぐにでもドアで警備室への侵入を阻止しなければならない*2。隙あらば警備室に駆け込む様子からファンが付けた愛称は「盗塁王」。
    • 他の3体は慣れればカメラを見ないで対処することも可能だが、動きが特殊なこいつには一切通用しない*3。部屋の前で待機するわけでもないのでライトで確認することも不可能である。
    • 鼻歌を歌ってることがある。ダムダムダムダム…
  • 上記の4体のアニマトロニクスのうち、BonnieとChicaは移動の際に監視カメラを一時的にジャミングしてくる。またカメラ監視中に呻く様な声が聞こえたら、左記の2体のどちらかが警備室に侵入した証拠。そうなると、カメラを下げないままAM6:00を迎えない限り助からない。

評価点

  • 逃げられない恐怖
    • ホラーゲームは大体において恐怖となる対象に対して対抗するか逃げる事が大半だが、このゲームはプレイヤーは監視の為に警備室から一歩も動けないため、やり過ごす事以外出来ない。
      • アニマトロニクスに襲われる際はドッキリ演出があるが、如何にそれを防ごうかというモチベーションにもつながりうる。
      • でも電力を使い切ってしまったときにやってくるFreddyの演出は不気味ながらもどこか愉快なところを含んでいたりすると言われてるので、プレイヤーの中では名物になっている。
    • それぞれのアニマトロニクスに求められる対処が異なるのもそうだが、彼らの動き自体にランダム性もある。攻略中の不気味な音は恐怖を煽るだけでなく、プレイヤーが監視カメラを使わずに彼らの動きを推定する大切なヒントでもあるのだ。
    • アニマトロニクス襲撃によるビックリ系洋ホラー要素だけではなく、じわじわと来る和ホラーの要素も混ざっている。
      • 監視カメラや視界には、時々心霊現象の如く以前無かった筈の物や、本来あるべきでない光景が映っていたりと、芸が細かいながらも気付けばゾッとするような仕掛けが非常に多い。攻略を忘れて探したくなるような要素にあふれているのがFreddy Fazbear's Pizzaだ。

賛否両論点

  • 手探り感
    • 世界観や基本的なルールは手探りで覚えていくしかない。よく言えばそういったところに自由度があるのだが、その過程で幾度となく遭遇するドッキリに耐えられなかったり、戦略性を見いだせないと脱落しがち。
    • 基本的なルールは電力面は失敗を経ていくうえでなんとかなるが、アニマトロニクスの行動を監視カメラではなく「音」でも判断をつけられるようにするという技術を身につけるのが若干ハードルが高い。
      • 1時間=85秒なので、試行回数を稼ぎづらく、いい加減なプレイが許されないのも辛い。
    • 非常に安価なので仕方ないところではあるが、シビアさ故に一度詰まってしまうとそのまま飽きてしまうことも少なくない。
    • 世界観は最低限の情報しか提示されて居ないものの、その得体のしれなさが独特の恐怖感を生み出す事に貢献している。
      • 血生臭い物語が背後に見え隠れしており、登場人物や台詞、ムービー、ゲーム中に稀に登場するオブジェクトや怪現象等から様々な考察がユーザーの間で活発に交わされている。
      • アニマトロニクス達もなぜ人を襲うのかははっきりしていない?本当に単なるバグの仕業なのか?それとも…。

問題点

  • 最初の数日以降はマンネリしやすい。
    • 日数経過による難易度の変化は敵の移動の頻度のみ。
      • 3日目まではおおざっぱにやってもギリギリクリアできるが、5日目以降は頻度も大幅に増え、カメラとシャッターをいかに電力消費を少なく使うか考慮しないと高確率で詰む。
    • プレイヤーができることが少ない。基本的に監視カメラを見てシャッターを閉じるのみで、ほかは毎日AM12時にかかってくる電話に出るかどうか、電力を使いきった時の死んだフリ(未操作)ぐらい。
  • 基本的なルールや世界観へのとっつきにくさ
    • バイト開始時にかかる電話にはゲームの世界観やノウハウをつかむのためのヒントも含まれているのだが、海外産のゲームなのでもちろん言語は英語、また若干ノイズも含まれており早口になる場面もあるので聞き取りにくい。
    • 恐怖演出に臆することなく冷静に観察できれば、決して対処法がつかめないことも無いのだが、攻略情報を見てしまったプレイヤーもそれなりに多いのではないだろうか。
  • それなりに運ゲーでもある。
    • 通常の5夜の攻略においても、一体でも癖の強いアニマトロニクスを同時に相手取る必要があり、彼らの登場の組み合わせ次第で進捗状況にかかわらず難易度が大幅に変化する。
      • どれだけ用心深くFoxyを監視していても、活動頻度が高いと事故死につながる。またアニマトロニクスが隣の部屋に張り込む時間の長さもかなり運任せであり、彼らが長く張り込めば張り込むほど電気浪費につながってしまう。
  • その他
    • 操作の大半はマウスで行うことになるが、監視カメラの切り替えや左右の部屋の確認をするだけでもせわしなくカーソルを動かす必要がある。
    • カスタマイズのモードで敵のAIを高くすることで動きが激化してくると、恐怖の中で頭を使うというよりはマウスをいかにすばやく正確に動かせるかを問われるゲームになりがち。

総評

一言で言ってしまえば、本作はただひたすら命賭けの「だるまさんが転んだ」であり、ルールやゲームそのもののシンプルさゆえにひとを選んでしまうところはある。
それでもなおこの作品が高評価を得た所以は、シンプルさの中に独特の味を持つキャラや世界観に寄って織りなされた独自の緊張感と恐怖によるところにあるといえる。


余談・その後の展開

  • Scott Cawthonは本作を作る以前にも本業の傍らにゲームを製作していた。しかし、思うように売れず次で売れなければゲーム制作自体をやめる覚悟で本作を開発したとの事。
    • 結果、本作がヒットしたことにより2作目も開発・発売。その後も続編が出続け、2016年10月6日時点でナンバリング4作と番外編1作の計5作が発売されている。さらに最新作『Sister Location』も発売が予定されている。
      • なお、時系列は『2』ミニゲーム→『4』ミニゲーム→『2』本編→『1』→『3』→『4』本編となっている。
    • 後に無料リリースされる番外編『FNAF World』では、作者の過去作に登場したキャラクターなども登場している。そういったキャラ達のセリフは、どうやら最近の心情や本シリーズ発売前の苦境などを伺わせるものになっているようだ。
  • ゲーム中のピザ屋はATARIの創始者ノーラン・ブッシュネルが経営していたチャッキーチーズが元ネタとなっている。ピザ屋とテーマパークが同居したファミリー向けレストランチェーンで、映画『トイストーリー』中盤に登場したピザ屋の様なものと考えて貰えればわかりやすい。
    • ただし、ATARIショックの余波でチェーンは倒産し合併されている。詳しくはこちらの動画で経緯を見ることが出来る。
  • ワーナーブラザーズが映画化権を獲得しており、2018年の中頃に公開を予定している。