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MOTHER1+2 - (2017/10/23 (月) 11:22:41) の編集履歴(バックアップ)
MOTHER 1+2
【まざー わんつー】
ジャンル
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ロールプレイングゲーム
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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メディア
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128MbitROMカートリッジ
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発売元
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任天堂
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発売日
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2003年6月20日
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定価
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4,800円
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プレイ人数
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1人
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廉価版
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バリューセレクション:2006年2月2日/2,800円
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判定
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なし
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ポイント
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『1』は幻の海外版の移植 『1』の入手ハードルが下がった点、ゲームシステム等は好評 再現性の低いサウンド
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MOTHERシリーズ MOTHER / MOTHER2 / MOTHER1+2 / MOTHER3
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概要
1989年発売のFC『MOTHER』と1994年発売のSFC『MOTHER2』をカップリングでGBAに移植したもの。
どちらも発売から年数がたち、特に1作目についてはソフトもプレミアが付き実機でのプレイは困難となっていた。
また、64版『3』の開発中止以降、MOTHERシリーズは沈黙していたため、『3』開発再開と同時に発表されファンからの期待は並々ならぬものがあった。
しかし、GBAのハード性能の制約上、完璧とは言えない出来が惜しまれる結果となった。
なお、厳密にいうと『1』は国内版『MOTHER』の移植ではなく、当時海外で未発売だったNES版『Earthbound』をベースとしている。(後述)
変更点
共通の変更点
『MOTHER』の変更点
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システム面で快適性を補うための追加・変更が施された
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ボタンダッシュが可能になった。
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アイテムの説明及びエンカウント率を下げるアイテムの追加。
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マジカントでお金を引き出すことが可能になった。
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国内版にはなかったラスボス戦後のエピローグシーンが追加された。
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おともだち(ロイド)の攻撃アイテムを購入できるポイントの追加。
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ホーリーローリーマウンテンへテレポートできるアイテムが追加された。
その他、細かい変更点が多々存在する。
MOTHER2の変更点
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BGMや効果音の劣化、テキストの一部変更などの他は、システム面での大きな変更点はない。
特徴・評価点
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携帯機で手軽に遊ぶことができるようになった。
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『1』『2』を購入する際の入手のハードルが大幅に下がった。
問題点
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2作ともサウンドの再現性に欠ける。
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『1』のBGMのPCM音源によるパーカッションパートが再現されていない、戦闘時における攻撃時の効果音が敵と味方で入れ替わっているミス、2作ともメロディや効果音の音色・キーが違う、など。
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本作のストーリーには「メロディ集め」という要素があり、BGMそのものが2作共通で重要であるため、サウンド要素が低下している時点で「劣化移植」だという批判もある。
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対応ハードの性能や容量制限により、音質劣化は致し方ない側面もあるのは事実だが、GBAはSFC同様にPCM音源を扱えるため鳴らそうと思えば何でも鳴らせるように出来ている。
また他GBAタイトルではSFC音源以上のクオリティといっても差し支えない音を鳴らすものも存在する。容量に関してもこのゲームの場合は128Mbitのうち1/4近くが未使用領域となっていることが判明している。
これらの点を踏まえるとやはりもう少しがんばって欲しかったと思わざるを得ないところ。
『MOTHER』における問題点
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上記の通り『1』は日本国内版の完全移植ではないため、国内版そのものをこのゲームでプレイすることはできない。
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このことについて任天堂から公式のアナウンスはないため断定はできないが、上記の『1』追加要素やグラフィック等の変更点が、未発売であった海外版の内容と合致している。
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具体的な変更点を上げると、セリフや敵グラフィック(喫煙している敵や刃物を持った敵など)、フィールド上のオブジェのグラフィック、マップやシナリオの進め方の一部改変、ヒントの追加など。
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ただ、国内版ではやや中途半端であったエンディングがシーン追加によって補強されている点は評価できる。
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エンカウントのバランスが原作より悪化している。
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なお、エンカウントのバランスは原作の時点であまりよくなく、特にラストダンジョンのホーリーローリーマウンテンのエンカウント率の極悪さは語り草になっていたほどであったが、この移植版においては、ゲーム開始直後に歩くことになる町でさえ、戦闘後に一歩動いただけでエンカウントという事態が頻繁に起こるため、ストレスが溜まりやすい。
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前述の通り、一部BGMの音程が原曲と異なっていたり、PCM音源によるパーカッションが再現されていなかったりする。
『MOTHER2』における問題点
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シナリオ周りや大筋のテキスト・表現に大きな変更点はないが、一部のセリフやテキストに微細な変更がある。
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BGMの音色違いやモノラル化。(ゲップーの秘密基地内BGMのみステレオ)
総評
『1』は国内版の純粋な移植ではなく、『1』『2』共に音質が劣化している点は残念だが、作品自体の面白さやクオリティそのものは決して変わっていない。当時では手に入れにくくなっていたソフトが手軽に遊べることも大いに喜ばれた。
ただ、現在ではWiiUのバーチャルコンソールで2作とも原作に忠実な移植が実現しているため、劣化点の存在する本作を今から選択する意義はやや薄くなってしまっているのは否めないところであるが、そちらの配信版では今現在の世情に合わせて新たに規制や変更が施された箇所が多いのも、ファンにとっては複雑なところだろう。オリジナル版含めてどの機種を選択するかは、やはりプレイヤー次第だろう。
余談
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カップリング移植であるにも拘らずキャッチコピーに『2』のものを流用している。
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公式サイトでも、広報面において『2』の方が優遇されている印象が目立つ。
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第1作が89年と古い作品であること、そして『2』において新規ファン層の開拓が一気に進んで人気シリーズになったので仕方ないことではあるが、シリーズの最初の作品にも関わらずあまり扱いが良いとは言えない対応であろう。
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『MOTHER』に関しては海外版の移植であると述べたが、『1』の海外版NES『Earth Bound』は開発が終わっていたものの未発売となっており、『MOTHER 2』が同名の『Earth Bound』としてSNESでリリースされたという経緯がある。
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未発売なのでデータなどは一切公開されていないものの、後にNES『Earth Bound』のROMデータがネット上に流出し、それを基に海外の有志がタイトルを変更して『Earthbound ZERO』としたものが広まっていた。その存在が海外のユーザーに公にされていたのである。(FC版の記事にその辺りの事情が載っている)
海外版を移植した理由については、国内版だとヒントが極めて少なく難易度が高かった点の改善や、容量の都合で説明不足だった点を補完したかったということが考えられる。
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『1』に関してはシステム周りの変更の他に一部マップの構造や各種パラメータの変更、わかりづらかったヒントが親切になっていたりと易化する方向での調整がみられる。
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GBA版のみのバグとして、初期版のROMにおける『2』では、ラストダンジョンの最終フロアで「あなぬけネズミ」を使うことにより、通常では抜け出せないラストダンジョンから脱出することができる(ただし、一部のマップのBGMや構成などが変化する)。
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と、長い間言われていたがSFC版にもラストダンジョンからの脱出を可能にする技が発見された。
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2作とも移植スタッフのクレジットは一切出ないため本作の開発元は判明していない。奇しくも同日発売の劣化移植ゲーと同じである。
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発売当時入手及びプレイ困難であった『1』『2』が(当時の)現行ハードで手軽にプレイできるのが魅力であったが、現在では本作そのものが入手困難なプレミアソフトとなってしまっている。