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プライマルレイジ - (2020/08/04 (火) 13:34:01) の編集履歴(バックアップ)


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プライマルレイジ

【ぷらいまるれいじ】

ジャンル 格闘アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 アタリゲームズ(日本での販売はアトラス)*1
稼動開始日 1994年
判定 なし
ポイント 猛獣格闘ゲーム

概要

アメリカでも大量に作られた対戦格闘ゲームの一つ。本作独特の傾向として使用可能キャラに人間がおらず、恐竜と巨大ゴリラのみ*2と言う概観があげられる。

開発は『ピットファイター』のスタッフが中心となって作られた。

システム

  • 基本的には一般的な格闘ゲームのルールに準じているが、以下本作独自のシステムを記載。
    • 背景で人間がうろちょろしているが、特殊コマンドで捕食可能。捕食すると体力を回復できる。
    • フェイタリティコマンドが各キャラごとに2~3種類搭載されており、相手の体力0にしたあと、専用技でグロテスクな止めを刺す事ができる*3
    • 必殺技コマンド入力は「ボタンを押したままキーを入力し、最後のボタンを離す」と言うストリートファイター方式を採用。非常に独特の癖があり、慣れないうちはなかなか思うように技を出せない。
    • チープな戦い方をしていると突然ゲームが止まりチーズが表示され、警告される。
    • 体力が同じ状態で時間切れになるとサドンデスモードに突入。火山弾等が空から降ってきて、互いの体力が自動減少する状態で決着をつける。
    • 本作にラスボスは存在せず、最終ステージは今まで倒してきた全キャラクターとの連戦になる。
    • 体力ゲージのほかにスタンゲージがあり、これがなくなると一定時間気絶する。本作のスタンゲージは技をガードしても減るため、基本的に攻め主体が有利である。
      • なお、体力ゲージとスタンゲージのグラフィックはそれぞれ「脈打つ心臓とそこから伸びた血管」「脳とそこから伸びた脳幹」という、グロテスクさを感じさせるもの。
        体力が少なくなるほど鼓動は早くなり、最終的にゼロになってしまうと 血しぶきとともに心臓が爆発し、脳も燃え尽きて灰になってしまう 演出が入る。

その他

  • キャラクターグラフィックは、着色済みの金属模型をストップモーションで撮影する方法を採用している*4
    • その甲斐あってかキャラクター達は技を繰り出すたびに滑らかに良く動き、不気味ささえ感じさせるほど。
  • 背景グラフィックは非常に美しく、独特の世界観を表現している。

問題点

  • 既に一ジャンルとして確立し、基本システムが定着しはじめていた格闘ゲームにもかかわらず、ストリートファイター方式と言う前時代的なコマンド入力。
    • アメリカではそれほど非難されるような方式ではなかった。
  • 位置判定がおかしいらしく、空中でダウン→起き上がりと言う妙な現象が多々見られる。
  • かなりのコンボゲー。慣れたプレイヤー同士だとほぼ2コンボでケリがついてしまうぐらい。

総評

そのユニークさから、アメリカにおいてスマッシュヒットを飛ばした本作。操作性も主流からは外れている上基本となる難易度も高くはあるが、キャラクターバランスもそれなりに取れており、十分遊べる代物である。

家庭用について

  • アメリカではSNES、GBA、GENESIS等の家庭用機*5はもちろんのこと、AmigaやMS-DOSと言ったPCにまで移植され、プレイ方法も多岐にわたる。*6
    --日本国内ではプレイステーションとセガサターン版に移植されたが、1994年の稼動から数年も経過した頃でありながら、十分なローカライズもなされないまま発売されてしまった。それも影響してか、美しいグラフィック・悪くはないゲームバランス・独特なシステムという魅力を持つにも関わらず、国内知名度はあまりにも低い。

余談

  • 本作の評価が高かったためか、次回作も開発されていた。
    • しかしアタリの経営が斜陽を迎えてしまったことから、ロケテストを行ったのみで開発中止となってしまった。幻の次回作には骨の体を持つ恐竜の悪魔・「ネクロサン」が登場する予定だったという。
    • 1997年には上記2作目を原案にした小説、「Primal Rage:The Avatars」が北米地域のみで刊行された。