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お茶犬の部屋DS - (2023/04/25 (火) 14:15:41) のソース

このページではニンテンドーDSソフト『お茶犬の部屋DS』と、そのキャラ換えバージョンである『お部屋をかざろう 仔犬の部屋』の紹介をしています。
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#contents
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*お茶犬の部屋DS
【おちゃけんのへやでぃーえす】

|ジャンル|テーブル&コレクションゲーム|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51TT2T3Y9WL.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|メディア|128MbitDSカード|~|
|発売元|エム・ティー・オー|~|
//|開発元||~|
|発売日|2006年4月27日|~|
|定価|4,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|DS初のお茶犬ゲーム&br()豊富なコレクションアイテムとミニゲームの数々&br()作業になりがちなアイテム収集|~|
|>|>|CENTER:''[[お茶犬シリーズ]]''|
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**概要
セガトイズとホリプロの共同開発で生み出された癒し系キャラクター「お茶犬」のゲーム化であり、ニンテンドーDS初のお茶犬ゲームでもある。~
お茶犬ゲームはエム・ティー・オーにとって『なかよしペットシリーズ』と並ぶ主要シリーズとしても知られ、DSだけでも同社から6作の関連作がリリースされている。
お茶犬(猫)たちが暮らす部屋で彼らのリアクションを楽しみつつ、部屋内のコーディネイトやミニゲームなどをプレイしていくのが主な目的となる。~
任意セーブ方式だが、一部オートセーブの場合もある。

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**登場お茶犬一覧
-リョク (緑茶犬)
-アール (紅茶犬)
-ロン (烏龍茶犬)
-チャイ (紅茶犬)
-ハナ (ハーブ茶犬)
-カフェ (コーヒー犬)
-ムハ (麦茶犬)
-サクラ (さくら茶猫)
-ラン (ラベンダー茶猫)
-ミン (ジャスミン茶猫)
-ソー (そば茶猫)

//目次が微妙に長く見辛くなっていたため、小見出し(***)を普通の太字に変更。
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**主なルール
''主なモード''
-メインメニューについて。
--ゲームを始めるとメインメニューから以下のモードが選択できる。
---「ゲームをはじめる」…メインゲームに移行する。「つづきから」を選ぶと前のデータからの再開となり、「はじめから」を選ぶと前データを消去してのプレイとなる。
---「ミニゲーム」…メインゲームでプレイしたミニゲームを単独でプレイできる。
---「コレクション」…メインゲームでゲットしたアイテムやガチャ景品を鑑賞できる。
---「えかきうた」…メインゲームで特定条件を満たすとプレイ可能。絵描き歌に乗せてお茶犬の絵が描けるお遊びモード。
---「おはなし」…メインゲームで発生したイベントを再鑑賞できる。
---「みんなであそぶ」…DS機能による最大4人までのダウンロード通信対戦プレイができる。プレイするにはDS本体が人数分必要(本ソフトは1つのみでOK)。

-マイキャラの選択について。
--初めてメインゲームをプレイすると、11匹から好きなお茶犬(猫)のマイキャラ選択ができる。
---選んだマイキャラはお茶犬の部屋のメインキャラとなり、常に画面内に居続けてくれる存在となる。
---ゲーム途中でマイキャラを変更することも可能。その場合はショップ画面の「いこいのひろば」に移動すれば変更できる(下記:アイテムの項参照)。

''お茶犬の部屋''
-お茶犬の部屋について。
--本作ではお茶犬たちが家の中で自由気ままに暮らしている。
---プレイヤーは家の中にある部屋や庭へと自由に移動できる。そこで下記の行動を起こしながらもお茶犬たちと触れ合うことができる。
---ゲーム初期時では一部の部屋しか移動できないが、アイテムを多くゲットするたびに「庭」「リビング」「ダイニング」「2F」「3F」の5箇所の部屋への移動が可能となる。
---移動した部屋には必ずマイキャラが登場し様々なリアクションをしてくれる。また、マイキャラに選ばれなかったお茶犬たちの誰かが最大2匹まで登場する(誰が登場するかはランダム)。
---部屋内で十字ボタンなどを操作するとカメラアングルの調整ができる。

-お茶犬の部屋でできる行動は以下の通り。
--「お茶犬たちと触れ合う」
---お茶犬たちが暮らす部屋の中で、部屋内で歩き回るお茶犬たちをタッチしたり、DSマイクに息を吹きかけたり、同じくDSマイクで彼らの名前を呼んだりしてリアクションが楽しめる。
---アイテムを飾っているとお茶犬たちがそれに対する行動を起こす場合がある(プールにお茶犬を近づけるとダイブして水浴びするなど)。
---本作には特にこれといった育成要素は搭載されていないが、部屋の中でお茶犬たちの「ほっ」としたリアクションを楽しむのも一興である。
--「部屋をコーディネイトする」
---アイテムをゲットするとそれを部屋内に飾れ、自分好みの部屋にコーディネイトできる。
---各部屋にはアイテムの置ける場所に限りがあるので、それを踏まえた配置を考えなければならない。
---アイテムを置くとその分のストックが消費され、アイテムを重複ゲットしていない限りは別の部屋に同じアイテムを置くことはできなくなる。
---置いたアイテムを片付けて部屋から消去することもできる。この場合はストック消費していたアイテムは元に戻り、他の部屋に置くことが可能となる。
---アイテムには「庭専用」と「室内専用」のものがあり、庭専用のアイテムを室内部屋に飾りつけることはできない(その逆もしかり)。

-メニューについて。
--部屋にいる状態ではメニュー画面が表示されている。メニューの種類に関しては以下の通り。
---「ショップ」…ショップ画面に移行する。
---「アイテム」…入手したアイテムの鑑賞、および部屋のコーディネイトができる。
---「マイク」…部屋内にいるお茶犬たちに対し、DSマイクで呼んでリアクションを楽しむことができる。
---「へやいどう」…他の部屋に移動する。
---「お茶犬ガチャ」…入手したガチャ景品を鑑賞できる。
---「セーブ」…現状の任意セーブができる。なお、本作は任意セーブ以外にも、特定条件を満たすことでオートセーブもされる。
---「とじる」…メニューを終了する。

''アイテム''
-アイテムについて。
--ショップ画面に移行すると様々な店が並んでいる。
---ショップには「庭用品」「おもちゃ」「雑貨」「電気」「家具」「インテリア」「ガチャ」「いこいのひろば」の7つの建物がある。~
多くの建物にはアイテムが扱われており、どれもアイテムの品揃えが全く異なっている。ただし、「ガチャ」と「いこいのひろば」に関してはアイテムは売られていない(下記参照)。
--ショップとは銘打っているものの本作にはお金の概念はない。
---''アイテムをゲットするには指定されたミニゲームをクリアする必要がある''。よって、本作のショップは厳密に言えば「ミニゲームをこなして無料でゲットできる」意味合いとなる(売買とは一切無縁)。
---ミニゲームの内容はアイテムを選ぶたびにランダムで決定される。''苦手なミニゲームをプレイするのが嫌な場合、何度も選びなおせばそれを回避できる''。
---ミニゲームには「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の難易度があり、アイテムを多く入手するほどに難しい難易度に遭遇しやすい法則がある(任意選択は不可)。
---ミニゲームをクリアすると選んだアイテム1種類が1つゲットできるが、同じアイテムのミニゲームを回数分クリアすると重複ゲットが可能。
---アイテムはどれも有限であり、1種類のアイテムを限界まで重複ゲットしてしまうと「売り切れ」となりそれは二度とゲットできなくなる。
--アイテムは総計で256種類存在する。

-ガチャについて。
--アイテムを特定種類ゲットしていくと、ボーナスとして「コイン」が1枚ずつゲットできる。
---ショップ画面のガチャに行き、コインを消費して専属の「ガチャ箱」((俗にいう200円程度でプレイできるガチャガチャと呼ばれる箱。))がプレイできる。プレイ後はランダムで何かのガチャ景品(ミニフィギュア)がゲットできる。
---ガチャ箱は全部で3台あるがゲーム初期時ではその内の1台しか選べない。アイテムを特定種類ゲットすると残り2台も選択可能となる。
---ゲットできるガチャ景品の種類はランダムだが、景品のダブりは一切ないためコインを入れれば必ずすべてのガチャ景品がゲットできる。
---なお、ガチャ箱やガチャ景品は実在のガチャメーカーであるユージン(現:タカラトミーアーツ)製である。
--ガチャ景品は総計で33種類(11種類 × 3台)存在する。

-いこいのひろばについて。
--ここに移動すればマイキャラの変更ができる。
---アイテムやガチャとは一切無関係であり、単にマイキャラが変更できるだけの建物である。

''ミニゲーム''
-ミニゲームについて。
--「モード選択時」「メインゲームのアイテム購入時」「通信プレイ時」において以下のミニゲームがプレイできる。
---トランプゲーム関係のゲームに関してはCPUも含めた3~4までのプレイ人数の選択ができる。
---難易度の概念があるのはメインゲームのアイテム購入時のみで、モード選択時のミニゲームでは難易度選択はできない。
---通信プレイ時ではトランプゲーム関係のゲームのみのプレイとなる。

#region(ミニゲーム一覧)
|分類|ミニゲーム|
|||
|トランプゲーム|神経衰弱|
|~|7並べ|
|~|ポーカー|
|~|大富豪|
|~|ババ抜き|
|~|ブラックジャック|
|~|ページワン|
|パズルゲーム|ジグソーパズル|
|~|和風パズル|
|~|10ピースパズル|
|スポーツゲーム|ボウリング|
|~|フラフープ|
|~|エアホッケー|
|ボードゲーム|リバーシ|
|~|二角取り|
|バラエティゲーム|タンバリン|
|~|だるまさんがころんだ|
|~|かくれんぼ|
#endregion

''イベントとエンディング''
-イベントとエンディングについて。
--特定条件を満たすと何かしらのイベントシーンが発生する。
---条件としては「メインモード初プレイ時(オープニング)」「アイテムの特定種類ゲット時」「アイテムを全種類コンプする(エンディング)」がある。
---エンディングを迎えるとスタッフロールの後にタイトル画面に戻されるが、その後もセーブデータが引き継がれた状態でのメインゲーム再開ができる。

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**評価点
-お茶犬の癒される可愛さの再現。
--お茶犬たち(猫含む)11匹が非常に愛おしく描かれ、キャラゲーとしての出来は申し分ない。
---画面内は賑やかな色使いであるが、目が痛くなるようなギラギラとし派手さは全くなく、お茶犬の魅力である「癒し」空間を上手く表現できている。
---部屋画面などでは3Dによるフルポリゴン描写となっているが、お茶犬たちの可愛らしさを崩しておらず立体的でも非常に可愛い。
---イベント関連はすべてほっこりと微笑ましいシーンとなっており上質である。エンディングは「もう終わっちゃうの…」とちょっともの悲しげな空気に包まれているが…。

-コレクションの豊富さ。
--256種類の部屋に飾れるアイテムと、33種類のガチャ景品が用意されており、そう簡単にはコンプできないボリュームを持つ。
---本気でどのアイテムを飾ろうか悩むほどにアイテムは多く、コンプを果たした状態でのアイテム一覧画面はなかなか壮観である。
---ガチャ景品はフルポリゴンで描かれているが、これがなかなか凝っている。~
「本当におみくじができる"おみくじガチャ景品"」「ふりふりと可愛く動く"だるまガチャ景品"」「鈴の音が美しい"鈴ガチャ景品"」の3つのギミックが搭載されている。

-分かりやすいゲーム性。
--基本は「ミニゲームをプレイしてアイテムゲットする」だけでエンディングに近づくお手軽さ。
---その合間にお茶犬たちと触れ合ったり、コインでガチャ景品をゲットしたり、絵描き歌に興じてみたりと、様々な寄り道があるのも嬉しい。
---「苦手なミニゲームはスルー可能」という仕様なので、この手のゲームにありがちな「詰みに近い状況」に追い込まれない点も優しい配慮。

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**問題点
-否めない作業感。
--上記評価点で「そう簡単にはコンプできない」「ミニゲームをプレイしてアイテムゲットする」と表記したが、裏返しでこれらが作業感に結びついている。
---アイテムは総計256種類なので''最低でも256回分のミニゲームをこなさなければならない''ことを意味している。これが地味に辛い。
---ミニゲームは全部で18種類だが、やはりというか18種類だけでは繰り返しプレイすることがマンネリ化してくる。
--ミニゲームの内容にも疑問符が付く面がある。
---トランプゲーム全般は運が絡みやすくなかなかクリアが安定しない。さらには「大富豪」や「ページワン」はプレイ時間が異様に長引くため作業プレイには不向き。
---リズムゲームである「タンバリン」は、DSマイク付近で手を叩いて操作しないといけないので、プレイ環境によっては近所迷惑になるおそれがある((一応は「DSマイクのでっぱり部分を軽くタッチペンなどで叩く」ことで同様の操作は可能。ただし、DS本体が破損する可能性も否定できないのでプレイは自己責任で…。))。
---ボールがなかなか思い通りの方向に進んでくれない「ボーリング」や、常人には相当きつい反射神経を要する「エアホッケー」など、全体の半数近くが作業に不向きなゲームとなっている。
---その反面、状況次第では数十秒程度でクリア可能な「和風パズル」や「二角取り」などは、作業的な意味では美味しいゲームとなっている。
---ミニゲーム単独としては決して悪くはなく、特にトランプゲームはそこらへんの安直な単独トランプゲームよりも快適にプレイできる美点もあるのだが…。

-幅が狭いコーディネイト要素。
--アイテムの素材は豊富な反面、''肝心の飾りつけをする部屋が狭すぎてコーディネイトの自由度が低い''。
---そのため、''いくらアイテムをゲットしてもそれを飾る場所に乏しく、アイテム欄が虚しく蓄積されるだけ''という事態になるのは必至。
---部屋数は総計で5つあるが、どれも部屋が狭く大したバリエーションに繋がっていない有様。せめて部屋を増築できる要素があれば良かったのだが…。
---コーディネイトする楽しさは持っているが、「''ソフト(アイテム)は豊富なのに、ハード(部屋)が恐ろしく貧弱''」という宝の持ち腐れ状態な問題を抱えてしまっている。

-処理落ちが激しい場面が多い。
--やはりDSというハードの関係上なのか、部屋内でアイテムを多く飾ると処理落ちが発生しやすくなる。
---格別に酷いものではないが、急激なもっさり事態に見舞われやすく、せっかくの癒しの雰囲気が重々しく思えてしまう事も…。
---これは後の『お茶犬の部屋DS(2~4)』でも引き継がれている問題である。ちなみに『お茶犬の冒険シリーズ』にも微小な処理落ちが発生するが、『部屋シリーズ』ほどではない。

//後作との比較しての問題点は禁止

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**総評
「アイテム収集・コーディネイト要素・お気軽ミニゲーム集などの集合体」という、''お茶犬の宝石箱''といった作りは評価が高い。~
決して子供騙しの駄作では終わらせていないのがエム・ティー・オークオリティ。

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*お部屋をかざろう 仔犬の部屋
【おへやをかざろう こいぬのへや】

|ジャンル|ペット育成コミュニケーション|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51EvmbOzx1L.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|メディア|128MbitDSカード|~|
|発売元|エム・ティー・オー|~|
//|開発元||~|
|発売日|2008年3月13日|~|
|価格|4,571円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|『お茶犬の部屋DS』のキャラ換えバージョン&br()ゲーム内容はほぼ同様|~|

//同じ項目名が複数存在すると、#contentsプラグインのリンク機能が正常に働かなくなってしまうため、項目名を「**概要」→「**概要(仔犬)」に変更。
**概要(仔犬)
『お茶犬の部屋DS』のキャラ換えバージョンにあたるソフト。エム・ティー・オーの主要作品である『かわいい仔犬(ペットシリーズ)』に登場する人気の仔犬たちが出演している。~
ジャケット裏や本作公式サイトでもちゃんと「『お茶犬の部屋DS』のキャラ換えバージョンである」といった趣旨の注意書きがされている。~
こちらも任意セーブ、および一部オートセーブ方式である。

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**登場仔犬一覧
-ラブラドール・レトリバー
-ゴールデン・レトリバー
-トイ・プードル
-ミニチュア・ダックス
-ビーグル
-ジャーマン・シェパード
-ボクサー
-シーズー
-チワワ
-ヨークシャー・テリア
-ダルメシアン

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**『お茶犬の部屋DS』との相違点
-概要の項でも述べた通り、お茶犬たちがすべて"かわいい仔犬"たちに換えられた。それに伴い、グラフィック周りが仔犬関連のものに変更されている。
-『[[お茶犬の部屋DS2]]』から導入されている育成要素が取り入れられた。
-絵描き歌が単なる塗り絵になった。
-ガチャが廃止された。

-それ以外に関しては『お茶犬の部屋DS』と全く同じ内容である。ゲームシステム・アイテム・ミニゲームに至るまで完全に流用されている。