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SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ ~名古屋-東京~ - (2013/08/04 (日) 13:49:10) のソース

*SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ ~名古屋-東京~
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむろくじゅうはち ざ とうそうはいうぇい なごや とうきょう】
|ジャンル|レーシング(?)|&amazon(B00069YHV8)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|タムソフト|~|
|発売日|2004年12月9日|~|
|定価|2,000円(税別)|~|
|ポイント|闘争ハイウェイ&br()鉄人主人公(肉体的に)&br()鉄人プレイヤー(精神的に)|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**物語
 ここは名古屋。
 自称日本一の名探偵、大河原 源九郎の元に、妙な依頼が舞い込んだ。東京のある女性代議士からの依頼は、有名な大物政治家の汚職を調査であった。
 彼女は有力な手がかりを握っているらしい。
 しかし、いちはやく察知した大物政治家は、巧妙たる罠で彼女に無実の罪に陥れた。刻々と迫る彼女の裁判。その間、大河原は汚職の調査を慎重に進めていった。
 彼女の握っていた情報は確かな物で、大河原は証拠をひとつ、ひとつ確実に集めていった。
 
 そして、彼女の裁判当日、事件がおこった。
 大河原事務所から集めた証拠が盗まれたのだ。
 愛車に飛び乗った大河原は、高速道路のインターに消えた黒塗りの高級車の後を追う。国家権力まで動かし、大河原を追跡する機動隊。
 名古屋~東京へ、果てしなき追跡と逃走が始まったのであった。
([[公式サイト>http://www.d3p.co.jp/s_20/s20_068.html]]より)

**概要
実際の東名高速を可能な限り忠実に再現したマップ上を、名古屋から東京めがけて走り抜けるレーシングゲーム。~
''ただし、制限時間はリアル4時間''。~
その間、大物政治家の手下が奪っていった証拠品を回収していくことが目的になる。

**特徴・評価点
-タイムリミットはジャスト4時間。
--現実的に考えれば、法定速度を守っている限り絶対に間に合わないタイムリミットである。車の限界を引き出しても難しく、緊張感あふれるゲームデザインになっている。
---ステージは名古屋~岡崎、岡崎~浜松、浜松~静岡、静岡~御殿場、御殿場~厚木、厚木~東京で6分割されており、それぞれでセーブが可能。
--背景なども結構現実に忠実に作られており、再現度は高い。

-「悪い!貸りるぞ!」
--元より、警察に追われる身の主人公、ガソリンスタンドなど利用できるはずもない。車自体もぶつけると簡単に破損してしまう。そんなときは正義のために周囲の車を一時拝借しよう。
---その辺の車をとっ捕まえて運転手を引きずり出し、車を奪えるなかなか斬新なシステム。もちろん彼らは何の罪もない一般人であり、主人公の行動は''どこからどう見ても完全な犯罪行為''なのだが、4時間以内にたどり着くにはこれしかない。
--各車種ごとに様々なパラメーターが設定されており、状況に合わせて乗り換えることで有利になる。

**問題点・ツッコミどころ
-詰みやすい。
--証拠品は全て回収しないと強制バッドエンドなのだが、途中セーブのせいで回収していない状態でセーブすると''バッドエンド確定''。
--制限時間的にも、途中で時間をロスしすぎると、やはり時間切れでバッドエンド確定になる。
---やり直すにも、さくさく進めて3時間ほどかかるので、精神的苦痛が大きい。ステージごとに引き返すにも、1ステージ30分以上かかるのでやはりつらい。

-フリーモードなどがなく、特定のステージだけを狙って遊ぶことは出来ない。
--一度トゥルーエンドを迎えると、ノンストップモードが遊べるようになる。名前からして嫌な予感しかしないが、''セーブなしで走り続けるモード''である。

-ストーリーはあってなきがごとし。ハードボイルドものを期待するのはやめておいた方がいい。

-どうひいき目に見てもポリゴンはPSレベルかそれ以下。PS版首都高バトルよりちょっと低いぐらいと言えば分かる人には分かるか。

-超人主人公
--車を失うと、徒歩で移動することになるのだが、''主人公の超人ぶりがすさまじい''。
---走っている車に徒歩で追いつく(目測時速50㎞ほどか)、何度車にはねられても傷一つ付かない(実のところは無理矢理はねられて車を止めた方が効率がいい)、大クラッシュを起こした車から無傷で脱出…など。「''もうお前徒歩で東京まで行けるんじゃね?''」という身体能力を発揮する。

-無能警察
--あちこちに検問をしいておきながら簡単に突破され、車に乗り込む主人公を追いかけドアを開けながら''なぜか開けただけで引き下がる''など妙に警察にやるきがない。
---ちなみに拳銃を構えているが発砲することは一切ない。
--とはいえ、ゲーム的には徒歩の状態で捕まるとゲームオーバーになるので、それなりに厄介な存在ではある。

**総評
ツッコミどころはそれなりに多いが、バカゲーというほどでもなく、全体的には「リアル志向のレースゲーム」として比較的手堅くまとまっている作品である。~
「ドライブが好き、特に高速道路をかっ飛ばすのが大好き」という人なら、非現実的な所も含めて楽しめるだろう。~
ただ、プレイには''かなりの精神力と忍耐力''が要求されるので、どちらかと言えば心の広い人向けである。

**その後
続編、『逃走ハイウェイ2 ~ROAD WARRIOR 2050~』も発売されている。