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エスプガルーダII - (2013/02/22 (金) 00:47:00) のソース

*エスプガルーダII ~覚聖せよ。生まれし第三の輝石~
【えすぷがるーだ つー かくせいせよ うまれしだいさんのきせき】
|ジャンル|シューティング|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|ケイブ|
|発売日|2005年|
|ポイント|高度で複雑な進化を遂げた続編|
|>|CENTER:''[[ケイブ弾幕系STGリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1112.html]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-2003年に発売された弾幕系シューティングゲーム『[[エスプガルーダ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/855.html]]』の続編。
-ファンタジーとメカが合体した世界観やキャラ、システムなどは前作から引き継いでいる。

**ストーリー
三年前、シンラ大戦と呼ばれる戦争があった。
草木が生えないとさえ言われていた大地にも緑が茂るようになり、人々は、生きる為に力を出し合い、国を復興させる為に頑張っていた・・・しかし、シンラの後に続こうとする愚かな者たちがいた・・・・その者たちの国の名は【ソーマ】、以前はシンラの技術には及ばないまでも、かなりの力を持った国と名を馳せていた国だ。シンラ崩壊後、その地を極秘裏に調査していた研究員たちの手により、聖霊機関がこの地で再び息を吹き返す。 この【機甲羽根】を越える力を持った【輝羽】が軍の技術に加われば、実験体を真のガルーダにすることが出来る!「・・我々は聖霊機関を超える真の聖霊機関を復活させたのだ・・」
「シンラは滅んだ!次はソーマがこの地を支配する。」
「我が国に歯向かう者の末路は!死!だ!我が国に敵なし!」

**特徴
***ゲームシステム
-前作から「覚聖」および「覚聖死界」(通称覚聖、覚聖)というシステムを引き継いでいる。
--「覚聖」ボタンを押すと自機が変身し(性別が変わる)、性能が大幅にパワーアップする(弱体化する部分もあるが)。 
---覚聖中は、被弾してもバリアゲージが残っていれば自動でガードバリア(いわゆるボム)が発生し、ミスを防いでくれる。
--覚聖時に精霊石というアイテムの所持数が残っていると、自動的に覚聖死界を展開。画面のスクロールと敵弾が遅くなり、自機の攻撃力が上昇する。覚聖死界中に敵を倒すとその敵が出した敵弾が消滅し弾を消した数に応じた倍率がかかった得点が入り、消えた敵弾は金塊というアイテムに変化する(通称「錬金」)。
--覚聖中は聖霊石を消費し続ける。
--覚聖中に聖霊石が0の時は、逆に敵弾が早くなり、敵弾の錬金もできなくなる。
--ゲームの攻略に必要な安全性の確保と、シューティングゲームの醍醐味である得点稼ぎを両立したシステムとして好評だった。
-新システム「覚聖絶死界」(通称絶死)
--覚聖を使うときにボタンを押しっぱなしにすると発動する。
--通常の覚聖死界と異なるのは、敵を破壊して弾を消すと、消えた弾から金塊の代わりに撃ち返し弾が発生するという点。この撃ち返し弾は(どれでもいいので)敵を破壊することで消滅するが、消滅したところから再び撃ち返し弾が発生する。完全に消滅させるには絶死を解除してから再び覚聖し、敵を破壊する必要がある。
--絶死中は、敵を破壊しても聖霊石の減少が無い代わりに金塊の個数が常に減り続ける。また、敵弾に接触した場合は、ガードバリアゲージをすべて消費してオートバリアが発動してしまう。
--一見誰得のように思えるシステムだが、通常の覚聖に比べて敵撃破時の聖霊石の減少量が格段に小さく、また時間経過による減少量も小さいため、敵が大量に沸く場面などでは通常の覚聖よりも楽に攻略できたりする。
--スコア稼ぎ面では、弾を消した際の得点にかかる最大倍率は通常の覚聖が100倍であるのに対し、絶死の最大倍率はその5倍の500倍であり、さらに撃ち返し弾は一個一個の消した際の点こそ低いが、数が多く消える回数も多い。このため、通常の覚聖では考えられないような点数が一度に入る、まさに危険行為推奨なシステム。
-キャラは前作の2人(アゲハ・タテハ)に加え、3人目のキャラ「アサギ」が追加。

***その他
-キャラ性能が一長一短すぎる。
--アゲハはレイピアが強くショットの攻撃範囲は狭い。初心者でも扱え1-3面までは比較的楽に進めるが4、5面に進むと切り返しを求められ苦労する。
--タテハはショットの性能は良く雑魚の処理は比較的簡単だがレイピアの性能が悪く中型機や大型機、ボス戦が長期戦になりがち。
--アサギは通常時のショット、レイピアは攻撃力が最低クラスだが覚聖すると最も威力が高くなるが聖霊石の減りが他のキャラより激しいと癖が強い。最も1コインクリアに近いとされるが使いこなすにはかなり努力が必要。

-難易度
--前作は難易度が低く間口が広かったのに対し、本作の難易度は高い。ケイブの弾幕STGの1周クリアの中ではトップクラスと言われるほど。
--前作では弾が遅めで弾数も少なく「普通でも避けられるけど覚聖すると楽」になるといったバランス取りだったが、本作は覚聖を使わなければ避けるのが難しいという攻撃が頻発し、パターン依存度が強い。
--スコアによるエクステンドは前作と同程度の難易度だが、3面のエクステンドアイテム取得要件が難しい。
#region(取得要件。ネタばれ注意)
---中ボスの6か所のパーツ全破壊、中ボス以降ガードバリア(オート発動も含めて)不使用で特定の場所を覚聖絶死界で打ち込むと出現。
#endregion

--また、エスプシリーズ恒例で、最終ボスの最終形態がガードバリアに対して回避手段を使ってくる。最終形態に相応しく画面全体を覆うほどの弾幕を展開するにも関わらず、こちらがミスをしたりバリアを当てると長時間無敵になるため、最終形態は1度でもミスをすると一気に難易度が上昇する。
--いわゆる「真ボス」もいるが、若干特殊。5面ボス「セセリ」までノーミスかつ、覚聖ランクを最大にしておくと、セセリの攻撃が真ボス並みに強化されるというもの(「憎悪に満ちたセセリ」という公式名称がある)。
---このため、ハイスコア事情においても長い間ノーミスクリア(残6箱6)は達成されていなかった。

-音楽は並木学が担当。前作はトランスだったが、本作では雰囲気とメロディを受け継いだいつもの並木節。ただし4面は他の人が作曲している。
--評価が高いのが3面のBGM。中ボスが出てきたのと同時に曲が盛り上がるという展開とのシンクロが行われる。また5面のBGMの評価も高い。
---5面のBGMは前作3面・4面・5面のメドレー、1面・2面はそれぞれ前作1面・2面のフレーズが使用され、前作ファンには嬉しいところ(上述の通り5面に至ってはボスも前作で人気だったセセリである)

-ボタン配置に対する配慮がある。
--前作はショット(押しっぱなしでレイピア)、覚聖、ガードバリアの3ボタンが標準設定のため、店舗側で独自にショット連射ボタンを装備していた。また、ガードバリアのボタンの位置は他のSTGではショット連射ボタンのため、少々不便に感じたプレイヤーもいた。
--本作は標準設定で4ボタンとし、プレイ時にガードバリアボタンとショット連射ボタンの位置を選択できるようになった。

**総評
ケイブのシューティングゲームは漏れなく完成度が高く、本作も例外ではない。&br;
「覚聖絶死界」は新基板の性能を生かした新たな弾幕遊びを提示できたと言えるし、難易度の上昇も覚聖というシステムで遊ばせるための調整であると解釈できる。&br;
しかし、その進化はいささかマニアックに過ぎ、前作のファンでさえもついていけない「人を選ぶゲーム」となってしまった面がある。&br;
ゲームを面白くするためシステムを突き詰めていくことで名作になることには繋がらない一例と言えるだろう。

**斜め上?
-弾幕系STGのファンからネタにされているキャラが多い。
--1面ボス「ツバメ」、3面ボス「ジャノメ」
---ツバメは極端なシスコンでやられ声が''おねえちゃーん''と叫んだり、ジャノメはブラコンで最初の掛け声が''よくも、わたしのツバメを''とマニアックな方面なネタが詰め込まれている。
--ラスボス「クジャク」
---上記の姉弟が合体しガルーダになるという設定。しかも台詞も近親相姦的な匂いまで・・・とりあえず各自調べていただきたい。なお、合体前のセリフはスキップ可能と配慮はされている。
--敵として出てくる人物「マダラ」(通称ウェッハ)
---敵側の軍人キャラで、2面の中ボスとして「ウェーッハッハッ」という特徴的な笑い声で登場する。
---その後、4面ボスとして再登場することになるのだが、「俺はここだぁー!」と言いながら画面下から出てくるのは''マダラの頭だけが乗っかっている戦車''(首から下を戦闘機械に改造してしまったという設定)。早い話が''生首同然である。''
---パーツとの合体を繰り返しながら5形態もの攻撃を繰り出すのだが、形態の攻撃が始まるときに「ウェーッハッハッ」という笑い声とともに空間にマダラの高笑い顔が映し出される。そして、第4形態になるとその笑い顔が''3画面に映し出される。''そして敵弾に被弾してミスしたときも笑い顔が映し出され、プレイヤーを挑発してくる。
---ウェーハッハッ>>''【 ゚∀゚】【゚∀゚】【゚∀゚ 】''
--5面ボス「セセリ」
---主人公アゲハ・タテハの異母兄妹の少女。前作で2度倒されながら再び主人公たちに挑んでくる。
---その登場時の台詞が「ずっとこの時を待っていた・・・''必ず死なす!!''」&br気合は入っているけどなんだか変な台詞で脱力する。前作は「消えろー(棒読み)」だったが、声優変更のお陰か急に迫真の演技をするようになった。
-発売前に販促PVが作られていたのだが、''なぜか実写''。アサギのコスプレをした女性((アサギ(覚聖前)役の藤原郁美(現在の芸名は葉山いくみ)本人である。))が出てくる。
--ちなみに前科持ち(虫姫さまの関連商品でも同様の実写PVが作られた)。
-ケイブの推理ADV「[[インスタントブレイン]]」の舞台となるテレビ局の入り口にセセリのポスターがでかでかと飾ってある。
--「毎週火曜深夜2時放送中!」とのこと。どうやら向こうの世界では本作がアニメ化しているらしい。

**その後の展開
***エスプガルーダII ブラックレーベル
-Xbox360移植版。2010年2月25日発売。
--サントラCD同梱(プラコレ版除く)。限定版はXbox360本体のフェイスプレートも同梱。
-ゲームモード
--ブラックレーベルモード
---家庭版専用の新モード。アサギに代わってセセリが3人目のプレイヤーキャラになり、ゲームシステムも大幅な変更が行われた。また、ブラックレーベル用に梅本竜による新規曲・アレンジ曲が追加されている。
---怒首領蜂シリーズのような「コンボゲージ」や、絶死界中に無敵になったり当たりそうな弾の速度を遅く出来る「絶無敵ゲージ」など、システムはさらに複雑さを増している。
---シューティング初心者向けのノービスモードも搭載。
--エスプガルーダII Xbox 360モード
---AC版を360向けに高画質化したモード。
---シューティング初心者向けのノービスモードも搭載。
--エスプガルーダII アーケードモード
---AC版を移植したモード。
--アレンジモード
---家庭版専用のアレンジバージョン。調整は『バトルガレッガ』の矢川忍が行い、氏お得意のランクは「クリアする度にレベルが上がるという形でゲームが難しくなる」というシステムとして採用。
---ショットとレイピアによって敵弾を容易に消すことができる…のだが、高レベルになると普通に避けさせる気が全く無いような弾幕が連発されるようになり、実際の難易度はともかく見た目のインパクトは弾幕STG最強クラス。特に「赤走行だと全ての弾を破壊できる」性質を使ったボス戦の稼ぎは必見。
--Omake!モード
---他のモードを各一回クリアすると遊べるようになるおまけモード。
---比較的シンプルなシステムで、遊びやすくアレンジされている。

***iPhone版
-2010年4月5日から配信開始。
-画面をタッチして操作する新システム「覚聖翔撃波」が搭載されている。
--画面をタッチした場所の敵弾を聖霊石に変換できる。
--覚聖翔撃波で敵を直接攻撃することもできる。