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フロントミッション - (2014/02/18 (火) 11:43:50) のソース

*FRONT MISSION
【ふろんとみっしょん】
|ジャンル|ドラマチックシミュレーションRPG|&amazon(B000068HDI)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|スクウェア|~|
|開発元|スクウェア&br()ジークラフト|~|
|発売日|1995年2月24日|~|
|価格|11,400円(税抜)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:[[FMシリーズ 作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1074.html]]|
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#contents(fromhere)
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**ストーリー
21世紀初頭、共同体化の波が世界各地に押し寄せる。そして20年余りの時を経て、南北アメリカ大陸が統一された「ニューコンチネント合衆国(U.S.N.)」と、日本、オセアニア、東南アジア諸国による「オシアナ共同連合(O.C.U.)」という二大勢力が誕生し、世界再編に大きな影響力を持つこととなった。~
その中で、アクチュエーターを用いた二脚歩行兵器「WAW(ヴァンダー・ヴァーゲン)」が登場し、性能を期待される。そして後にコスト削減のため、機体各部のパーツやコンピューターの換装を可能にした新規格が採用され、"ヴァンツァー"こと「WAP(ヴァンダー・パンツァー)」が実用化された。~

2065年。1995年に太平洋上に確認され、隆起が沈静化したばかりの島「ハフマン島」にUSNとOCU両国が入植を開始。やがて豊富な地下資源を巡り、領有権の争いが始まる。~
2070年から2年間続いた紛争は、島中央のメール川より東側をUSNが、西側をOCUが統治することで停戦。ハフマンは二大勢力が唯一陸上で国境線を接する緊張地帯となった。

2090年。ハフマン島でUSNとOCUの小競り合いが度々発生し、再び両国間の緊張が高まる。~
そんな中、OCU陸軍のヴァンツァー乗りであるロイド・クライブ大尉は、ハフマン島のUSN領ラーカス地区に存在するUSN軍施設の極秘偵察を命じられる。部下であり婚約者でもあるカレン・ミューア少尉らと任務に当たるロイドだったが、待ち伏せしていたUSN軍機の攻撃を受け、カレン機は大破。そして工場は突如爆発し、カレンは行方不明となってしまう。~
USNはこの「ラーカス事件」をOCUの策略だと主張。一方のOCUは「事件はUSNの狂言である」と反論し、同時にロイドら事件に関わったパイロット達を「作戦行動中に行方不明」と処理した。両国の主張は平行線をたどり、遂にUSNが戦端を開く。第二次ハフマン紛争の勃発である。

紛争勃発から一年後。軍を追われ、島のヴァンツァー闘技場で日々の糧を得るロイドの元に、OCU軍傭兵部隊「キャニオンクロウ」の指揮官であるオルソン大佐が現れ、ロイドを同隊の隊長にスカウトする。~
カレンの消息がつかめるかもしれない、そうオルソンに諭されたロイドは依頼を承諾し、再び戦いに身を投じる決意を固める。~
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かくしてハフマン島の各地を転戦することになるロイド。カレンを探す戦いの中で彼は、やがてこの紛争に隠された悪夢と、無残な真実を知ることとなる……。
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**概要
1995年にスクウェアがジークラフトと組んで世に送り出した、それまでの同社のイメージからは想像もつかない、鉄と硝煙の臭いが立ち込めるシミュレーションRPG。~
当時としてはマイナーなジャンルだったロボットもののSRPG、それも「自由にパーツを組みかえたロボット兵器による、現代世界の延長線上で描かれるリアル路線のミリタリーSRPG」という異色作だった。~

緻密な設定に裏付けられた重厚な世界観、良質なドットグラフィック、天野喜孝デザインの魅力あふれるキャラクター達、下村陽子・松枝賀子による高クオリティの音楽、~
そして旧大国と軍需企業の暴走を主軸に据えた、戦場の異常性を熾烈に描き出したストーリーが反響を呼び、約50万本のセールスを記録。後のシリーズの礎を築いた。~

略称は''「FM」「フロミ」「1ST」''。
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**システム
ゲームはヴァンツァーのカスタマイズや情報収集、ヴァンツァー闘技場への出場が行える「インターミッション」と、敵味方のターン制シミュレーションの「ミッション」が交互に展開され、進行していく。


''ミッション''
-一般的な敵味方ターン制シミュレーション。マス目状のフィールドを駆けまわり、敵部隊を撃破せよ。
--ヴァンツァーはボディ、右腕、左腕、脚部の四つのパーツから構成されている。各部位にはそれぞれHPと防御力が設定されており、ボディのHPが0になると戦線離脱(ロイド機のみゲームオーバー)、腕が破壊されるとその腕に装着した武器が使用不能となり、脚部が破壊されると移動力が著しく低下する。
---当時はあまり例が無かった部位破壊システムだったが、本作のそれはうまく戦略性を高める要素として成功していた。
--脚部には二脚、戦車などのバリエーションがあり、それぞれ地形への対応力が変ってくる。うかつにミスマッチな足を選ぶと移動に苦労することになる。
--遮蔽物による射線妨害はないが、地形効果による命中率の変動要素が存在。立ち位置にも気を配ろう。
--命中率を下げるスモーク、遠距離攻撃を妨害するチャフ、動きを止めるフラッシュなど、要所要所でのアイテムの使用も重要。アイテム使用時はそこでターンが終了するため、見極めが重要となる。

-キャラクターは攻撃を仕掛けたり、防御に成功すると経験値を獲得し、レベルアップしていく。&br()また成長すると「スキル」を習得することが出来、戦闘を有利に運ぶことが出来る。
--格闘スキル三種(先制、スタン、連続攻撃)、射撃スキル三種(部位狙い、連射数アップ、連続攻撃)、遠距離スキル一種(部位狙い)。
---同一武器系統のスキルは併用可能で、連続攻撃は発動確率に基づいて運が良ければ何度も攻撃を叩きこめる。
---格闘連続攻撃による全部位破壊や、連射数アップしたバルカンなどは爽快感が抜群。
--これらはそれぞれ習得時はスキルレベル1であり、スキル発動時に一定確率でレベルアップして、発動率や命中率が上昇する。
---通常