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Piとメール - (2023/05/13 (土) 13:45:58) のソース

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依頼内容は「記述の全体的な修正」「判定の根拠の追記」です。~
&color(red){''2023年8月8日までに改善されない場合は削除対応します。''}
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*Piとメール
【ぴっとめーる】
|ジャンル|コミュニケーション|&amazon(B00006LJVO,image);|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ハドソン|~|
|発売日|1999年2月11日|~|
|定価|2,800円(税別)|~|
|周辺機器|要ポケットステーション|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|「メール」なのに''赤外線通信''&br()口で伝えたほうが早い|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
ポケットステーションの通信機能でメッセージの送受信ができるコミュニケーションツール。本ソフトはポケットステーションにソフトをインストールする機能しかなく、ゲーム機で遊ぶことはできない。

数字を割り振られた定型文91種(男の子用・女の子用の2パターンで計182種)を選ぶ簡単操作で、メッセージをやりとりする。なおインストールできるのは男の子用・女の子用のうちどちらか一つだけで、変える場合はPS本体からもう一度入れ直す必要がある。

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**問題点
発売は1999年。日本で携帯メールのサービスが始まったのと同年であり、いわゆる「ポケベル」もまだ使われていた。そのため、当時は定型文のみであっても十分使える可能性もあったのだが…

-最大の問題点は、''通信方法が赤外線通信である''こと。メールを送るツールなのに、同じ場所でお互いにポケステを取り出した状態でないと使用できない。
--送受信口の向きをピッタリ合わせたとしても、10メートルも離れたらまずアウトである。壁を隔てた隣家や教室であっても通信は難しい。
--ポケステには赤外線通信機能しかなかったので必然なのだが、これでは自分の口で喋った方がより早く正確に情報を伝えられるだろう。
--パッケージ裏には「これなら街で、職場で、学校で、いろいろな所で使えるね!」とあるが、その場に会話する2人がいて初めて「使える」のでは、デバイスによるコミュニケーションツールとして機能しているとは言い難い。

-メッセージを受信するには『Piとメール』を起動していないといけない。
--つまり、''仮に相手が本作を起動していない場合、ソフトを起動するように声を掛ける必要がある''。何というナンセンス。

-メッセージを受信した場合、誰が送ったのかメッセージから判断できない。
--実はメッセージと一緒に届く4桁の番号が個体識別番号となっており、それを覚えることで送信者情報の代わりになる。いくらなんでもまどろっこしい。
--同じポケステを使用したゲームでは『[[ポケットじまん]]』に名前入力機能があるので、名前だけは手入力できてもよかったのでは。
//「子供のごっこ遊び」は説明書にもパッケージにも書かれてない内容なので削除

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**評価点
-ポケステの画面の小ささゆえ、定型文のみとしたのはある意味正解である。
--上記『ポケットじまん』の文字入力はとんでもなく煩雑であり、それをメッセージ入力でやっていたら冗談抜きに疲れてしまうだろう。
//ポケステに赤外線通信機能しかない時点で「ポケステをコミュニケーションツールにする」というアイディアが良いものとは言えないので、発想云々は削除

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**総評
当時は「マルチメディア」という言葉が流行っており、電子玩具で成功した例をゲームに持ち込むことも珍しくなかったが、本作の場合はポケットステーションの機能上あまりにも制限の多い内容となってしまい、コミュニケーションツールと呼ぶには明らかに不足なものであった。

「メール」という名前でこそあれ、送受信全てにおいて実用性に欠ける仕様が目立ち、パッケージに書かれているような社会人や学生が日常的に使えるツールでは到底ない。携帯電話がまだ普及していなかったからこそ生まれた、昭和のレトロ家電を思わせる馬鹿馬鹿しさにあふれたツールと言える。