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※このページでは『百獣大戦アニマルカイザー』及び、『百獣大戦グレートアニマルカイザー』『百獣大戦EXアニマルカイザー』をまとめて紹介します。判定は『無印』は「判定なし」、『グレートアニマルカイザー』は「バカゲー」です。 ---- #contents() ---- *百獣大戦アニマルカイザー 【ひゃくじゅうたいせんあにまるかいざー】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/95/0000150995/40/imgceb18263zik6zj.jpeg,height=260)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |稼動開始日|2007年9月27日(サービス終了)|~| |1プレイ料金|100円|~| //|プレイ人数|人|~| |判定|なし|~| |ポイント|スロットによる動物戦闘&br()ダイナミックな必殺技が見物|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| **概要 -アニマル、ストロング、ミラクルの3枚のカードをスキャンし、動物を戦わせるゲーム。キャッチコピーは「サメ対ライオン 勝つのはどいつだ!?」 -キャッチコピー通り、ライオンやサメは勿論、鳥や爬虫類も出てくる。稼働途中からはウニやカマキリやサソリなどの無脊椎動物やマンモスやニホンオオカミなどの絶滅動物も登場し、後期になると『[[甲虫王者ムシキング]]』で活躍したカブトムシやクワガタムシも出てくる。 -アニマルカードは文字通り動物のカード。体力と攻撃力とタイプ(マルチ、ヘビー、スピードの3種類)の他にガッツ技、テック技、パワー技の3種類の技が設定されている。一部アニマルには特殊能力が設定されている。 -ストロングカードでは技が強化できる。レベルはそれぞれ1~5のレベルが設定されており、得意技がレベル5になると、究極奥義になる。一部カードには特別な効果でアニマルを強化するオーラが設定されている。 -ミラクルカードは大自然の力を借りて特殊技を放つカード。カードごとに威力とタイプが設定されており、タイプがアニマルと合致すると威力が上がる。一部カードにはミラクル効果が設定されている。 -レアリティは金、銀、銅、ノーマルの4種類で4弾DXで金レアの上を行く最高レアリティの究極レアが設定された。 **遊び方 -100円を入れた後、3枚のカードをスキャンし、相手の強さを選ぶ。強さは普通の相手と強い相手の2種類。 -バトルは2つのスロットで行う。ひとつはワザを決めるルーレットで、ワザ3種類とミラクルの4種類のアイコンがある。アイコンが決まった後、10~50とワザアイコンのあるスロットを回す。 -スロットの数値が高い方のみが攻撃でき、同じ数値の場合はアイコチャージになり、もう一度スロットを止める。アイコチャージが行われる度に若干ながらワザの威力が上がる。 -数値のスロットでワザアイコンに止まった場合はダブルリングとなり、相手の数値が50だろうが攻撃でき、ワザの威力も上がる。勿論、ダブルリングのアイコも存在する。 -スロットのバトルを繰り返し、先に相手の体力をゼロにした方の勝ち。対戦モードだと2本先取になる。 -一定確率でワザのダメージを上げたり、相手のダメージを下げるキアイがあり、体力が少ないほど発動しやすくなる。また、大キアイを持ったアニマルだとさらに効果が上がる。 **評価点 -グラフィックが綺麗。Taito Type Xではなく2ボタンの独自の筐体を使っている為でもあるが、メンバーに『[[鉄拳]]』や『[[機動戦士ガンダム 戦場の絆]]』のスタッフが参加していることもある。 -ワザの演出は派手であり、普通にかっこいいものからぶっ飛んだものや笑えるものまで。 --ミラクルカードに至ってはもっとぶっ飛んでおり、地球に巨大メロンをぶつける巨大メロン、太平洋がいきなり割れて相手アニマルを飲み込んだ後、何事もなかったかのように閉じる太平洋大切断、太陽系を地球に押しつぶす惑星直列など様々。 **問題点 //レアリティのあるゲームで高レアが強いのは子供向けに限らないと思う。 -カードゲームの宿命だが、高レアリティのカードが過剰に強い。 --公式大会で使われたデッキも究極レアのアニマルに加えて、銀レアのストロングとミラクル、といったデッキばかりであった。 --通常のアニマルは攻撃力と体力の合計値が大体10,000なのだが、究極レアとなると合計値が15,000ほどと、凡そ1.5倍。さらに究極レアは通常ジークを除き、特殊能力を持っており、その特殊能力も強い能力が多い。 --もっとも、攻撃できなきければ勝てないため、一方的に攻撃すれば攻撃力と体力の低いアニマルでも勝てるのだが、レアリティの低いアニマルは大体攻撃力が低く、至難の業。しかも攻撃力と体力の低いアニマルだから攻撃しやすいなどというメリットはない。それどころか、高レアリティのアニマルのミラクルの方が強力な効果で有利なため、尚更難しい。 -排出率の厳しさ。 --通常のデータカードダスでは最高レアリティは2/200で出るのだが、このゲームは1/300と、3倍も高い。にも拘らずカードを買うモードがないため、最高レアを掘るとなれば相当時間がかかる。 ---標準的なものだと、カード1ケースに5から6パック、さらに1パックに200枚が主流((メーカーによって異なるが、1パックにレアが2~4、最高レアはその上の単位のケースに数枚という割合))。通常は不正を防ぐためにしっかりした管理をしている所はエンプティになった時点で1パック開封してセットするのだが、アニマルカイザーの排出ペースでは1パックにレア無しと、「祭りくじ」と同等の場合が発生しやすい。 //YouTuberの売名記述を削除 ---それもまるまる1ケース入荷して管理しているのは良い方。中には数台数店舗で1ケースを配分する場合もあるのでまさしく「祭りくじ台」が発生しやすい。 -一部特殊能力が強力すぎて、バランスが悪い。 --サンゴ師匠のみが所有する「元祖カイザーフラッシュ」は体力が一定以下になったときに発動するのだが、攻撃力と防御力が1.3倍に加え、攻撃する度に相手の攻撃力と防御力を吸収するといった理不尽な内容。しかもそれに加えて防御力を下げるしびれ、相手体力を徐々に減らす毒もあり、しかも別々のワザに分裂している。そのためワザは得意技で火力が高いワザ、毒効果のワザ、防御を下げるワザの3択になり、どのワザになっても強い。 --デスゴルザートが保有する「地獄の呪い」は得意技のヘル地獄バーサーカーを当てた後に続けて攻撃した場合、相手が即死する。単純計算、強い威力のワザの後、50%の確率で即死し、この効果に対してはキアイガードといった軽減効果も発動しない。といってもそう簡単に決まる訳でもないのだが……。 -逆に弱い特殊能力もある。 --マシンアニマルが所有する「アイアンハート」はどく、しびれ、きゅうけつを無効にする能力。前述のサンゴ師匠などには大きく有利を取れるのだが、これらの能力を持ってないアニマルに対しては使い物にならなくなってしまう。一応、究極レアのマシンアニマルのマシンライオンHGXはこの能力とは別に、次の攻撃時に大ダメージになる「弱点サーチ」を保有している。 --絶滅動物が所有する「絶滅宣言」は体力が一定以下のときにスロットが得意技とミラクルのみ、数値が10とダブルリング2択のロマンカードなのだが、絶滅宣言発動時=瀕死に近いことから、10が出ようものならそのまま倒される場合も。ちなみに絶滅宣言は究極レアのカードが存在しない。 --帰ってきたジークとツキカゲが所有する「見切り」は「たまに攻撃を完全に無力化する」という能力なのだが、甲虫が所有する「大キアイ」の劣化版になっている。「大キアイ」は攻撃の無力化だけでなく、たまに攻撃力を上げる能力。 -「登場するアニマルはすべてホンモノ」と豪語しているにもかかわらず、4弾でジークが登場してからは全く現実味のないアニマルが登場した。最終的には機械であるマシンアニマルや死神の鮫のコバルトなどが出てくるようになる。 --大半の固有名詞付きアニマルがグラフィックの面だけでは前述した「甲虫王者ムシキング」の「キング」「カブト丸」などと同様、違和感はなくなっている。 -4弾DX以降、固有名詞付きアニマルがむずかしいのボスアニマルとして出てくるのだが、強さが尋常じゃない。レアカードをフルに使った場合でも勝てないときは勝てない。 --もっとも他のアニマルとの対決を選択することもでき、避けることもできる。 ---- **総評 良ゲー、クソゲー云々よりもバカゲーに近い部類である。~ 演出面は良いのだが、実質ノンキャラクターに近いせいか人が集まらなかったのが残念である。 とはいうものの、本作当時では動物の多くに現実味があったことから、あくまで「実在の動物がダイナミックな必殺技を繰り出すゲーム」という内容に留まっているのは否めない。 ---- *百獣大戦グレートアニマルカイザー 【ひゃくじゅうたいせんぐれーとあにまるかいざー】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(https://www.4gamer.net/games/148/G014800/screenshot_2.jpg)| |対応機種|アーケード(ES2 PLUS)|~| |発売元|バンダイ、バンダイナムコゲームス|~| |開発元|バンダイナムコゲームス|~| |稼動開始日|2012年7月19日|~| |1プレイ料金|100円|~| //|プレイ人数|人|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|前作から大幅に進化した結果……&br()イロモノ揃いになった動物たち&br()何故動物が乗り物に乗るのか?|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| **概要(グレート) -前作の続編。今作は従来のアニマルカード、ミラクルカードに加え、ストロングに代わって登場したフレンドカードをスキャンする。キャッチコピーは「サメとライオン、二匹で戦え!」。 -今作ではICカードが使用可能となり、種族ごとにレベルを共有する(ライオンなどのキバぞく、サメなどのマリンぞくなど)。 -フレンドには前回のキアイにあたるツイゲキリョクとガードリョクのほかにオタスケのうりょくが設定されている。今作ではほぼ毎回互いにツイゲキとガードの判定を行う。 --オタスケのうりょくでは相手の防御力を下げるおたけびから自身の体力を回復するごちそうタイムや次の攻撃時に相手のスロットを10にするさいみんじゅつなど様々。 **評価点(グレート) -排出率の改善。銅レアは5プレイに1度は出るようになり、究極レアは1/100にまで排出率が下がった。 --さらにフレンドカードは2弾時点で最高レアが銅レアまでなので、強力なフレンドを引きやすくなった。 -フレンドの登場によって出た戦略性。フレンドに種族や国を揃えてボーナス強化を狙ったり耐久力のあるアニマルにガードリョクの高いフレンドを入れるなど、様々。 -毎回ツイゲキとガードの判定が出るが、そこまでテンポは悪くない。しかし相手に連続でカンペキガードを出されるとなるとうんざりする。 **おバカな点 本作は「百獣大戦アニマルカイザー」の続編らしく、様々な点がパワーアップ…… どころか、色々ぶっ飛びすぎてもはや「バカゲー」ともいうべき内容になってしまった。 -動物カード --本作の初期こそ「アニマルカイザー」の後継作らしく現実味のある物が多かったのだが、内容が進むにつれてイロモノが増えていった傾向がある。 --前作の参戦動物はライオンから昆虫までと幅広かった。しかし本作稼働後期になると、かつて『[[古代王者 恐竜キング]]』で活躍した恐竜や『[[太鼓の達人]]』シリーズのどんちゃんまでもが参戦してしまい、もはやカオス空間に。 --この点は前作後期から顕著になっていたのだが、動物のデザインもロボットはおろか、エセ外人やらギャングやらとカオス……。にもかかわらず''大半の動物のデザイン・挙動は妙にリアル''になっていることから色々お察し下さい。 -必殺技 --前作における必殺技はやたらとダイナミックな演出が見物だったが、本作でも健在。 --只でさえもハチャメチャだったミラクル技は更にカオスに。 ---特に本作から初登場した地球を超える超巨大サイズを持つ謎の筋肉質の男「アニマルマン」が繰り出す各種「おしおき」技は「地球まるごとハンマーで攻撃」など頭がおかしすぎる技ばかり。%%[[お前は>メタルブラック]][[タイトー>レイフォース]]か%% -乗り物カード --本作で追加された新カード。 --このカードを使うと、なんと動物がパトカーや救急車、ダンプカーといった''乗り物''に乗ってしまう。%%これ動物達が戦い合うゲームだよな?%% --この乗り物カードは動物の体力とは別に耐久力が用意されている。言わばバリアに近い存在ではある。しかし、乗り物に乗っている最中は「ひき逃げで攻撃」や「[[相手側の動物を逮捕>ダイナマイト刑事]]」など、通常時以上に超個性的な攻撃が可能に。 **問題点(グレート) -前作の問題点を尽く受け継いでいる。改善点と言えば排出率が改善された程度。 --排出率が改善されたとはいえ、相変わらず高レアゲー。低レアで種族やミラクルの相性を揃えて総合力が6,000ほどなのに対し、1弾究極レアのカイザーオリオンは1枚で4,700、さらに相性の良いフレンドやミラクルを足せば1万は超える。 -無印時代のカードは使えない。しかしスキャンすると昔のカードであることを警告される為、認知はされていると思われる。 -低レアの中でも戦闘力がまばらで体力5,000攻撃4,000がいるなか、特殊能力も持たずに体力2,000攻撃5,000といった訳のわからないアニマルも存在する。 -一部フレンドが強すぎる --特に高性能なのがブルーヘラクレスとパーシバル。 ---ブルーヘラクレスは、「場外バイバイフレンド」というスキルで、相手のガード、ツイゲキ、おたすけ能力を2ターン封じることが可能という時点で強く、体力や攻撃も悪くない性能の上、おまけカードということで入手もしやすいため大会でもかなり使われた。 ---パーシバルは、体力5,000、攻撃力5,000と悪くない性能。それに加えてスキル「ナイトガード」はどんな攻撃も1度だけ問答無用で無効化するという強力なスキル、さらに「キリングダンス」による、弱体化と隙のない性能からこちらも大活躍した。 ---- **総評(グレート) 前作からあまり改善されてはないが、進化はしている。 ---- **余談 -台湾では『百獸大戰』、フィリピンやマレーシアなどのアジア諸国では『ANIMAL KAISER』というタイトルで海外移植版が1年遅れで稼動している。日本では雑誌付録だったアニマルを通常排出にするなどの調整が行われている。 -無印最終弾の14弾では歴代アニマルカイザーが登場するカイザーレアが登場。究極レア並のステータスに加えて様々な複数の特殊能力を使用するなんでもあり状態であった。 -グレートアニマルカイザー2弾で、[[コロコロコミック>コロコロコミックシリーズ]]の雑誌付録のみだが、『太鼓の達人』のどんちゃんが参戦。開発元が同じであるが為に実現したゲスト参戦である。国は日本だが、何故か種族はキバぞくである。 -『獣旋バトル モンスーノ』とのコラボも開催。 -串田アキラの歌う主題歌が非常にアツい。太鼓の達人にも収録されている。 -カブトムシ・クワガタムシに焦点を当てている訳では無いため種類こそ少ないものの、[[ムシキング>甲虫王者ムシキングシリーズ]]においては『[[新甲虫王者ムシキング]]』に至るまで登場していない「ヨーロッパミヤマクワガタ」が抜擢されている。 --なお、「新甲虫王者ムシキング」では「ヨーロッパミヤマクワガタ」は亜種の「ジュダイクスミヤマクワガタ」となっており、「ヨーロッパミヤマクワガタ」という名称のカードはない。これは本作の「トラ」なども該当するが。 -新筐体『真・百獣大戦 アニマルカイザー』が2022年1月20日より中国市場で稼働している。([[4Gamer.net>https://www.4gamer.net/games/614/G061461/20220120076/]]) ----
※このページでは『百獣大戦アニマルカイザー』及び、『百獣大戦グレートアニマルカイザー』『百獣大戦EXアニマルカイザー』をまとめて紹介します。判定は『無印』は「判定なし」、『グレートアニマルカイザー』は「バカゲー」です。 ---- #contents() ---- *百獣大戦アニマルカイザー 【ひゃくじゅうたいせんあにまるかいざー】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/95/0000150995/40/imgceb18263zik6zj.jpeg,height=260)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |稼動開始日|2007年9月27日(サービス終了)|~| |1プレイ料金|100円|~| //|プレイ人数|人|~| |判定|なし|~| |ポイント|スロットによる動物戦闘&br()ダイナミックな必殺技が見物|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| **概要 -アニマル、ストロング、ミラクルの3枚のカードをスキャンし、動物を戦わせるゲーム。キャッチコピーは「サメ対ライオン 勝つのはどいつだ!?」 -キャッチコピー通り、ライオンやサメは勿論、鳥や爬虫類も出てくる。稼働途中からはウニやカマキリやサソリなどの無脊椎動物やマンモスやニホンオオカミなどの絶滅動物も登場し、後期になると『[[甲虫王者ムシキング]]』で活躍したカブトムシやクワガタムシも出てくる。 -アニマルカードは文字通り動物のカード。体力と攻撃力とタイプ(マルチ、ヘビー、スピードの3種類)の他にガッツ技、テック技、パワー技の3種類の技が設定されている。一部アニマルには特殊能力が設定されている。 -ストロングカードでは技が強化できる。レベルはそれぞれ1~5のレベルが設定されており、得意技がレベル5になると、究極奥義になる。一部カードには特別な効果でアニマルを強化するオーラが設定されている。 -ミラクルカードは大自然の力を借りて特殊技を放つカード。カードごとに威力とタイプが設定されており、タイプがアニマルと合致すると威力が上がる。一部カードにはミラクル効果が設定されている。 -レアリティは金、銀、銅、ノーマルの4種類で4弾DXで金レアの上を行く最高レアリティの究極レアが設定された。 **遊び方 -100円を入れた後、3枚のカードをスキャンし、相手の強さを選ぶ。強さは普通の相手と強い相手の2種類。 -バトルは2つのスロットで行う。ひとつはワザを決めるルーレットで、ワザ3種類とミラクルの4種類のアイコンがある。アイコンが決まった後、10~50とワザアイコンのあるスロットを回す。 -スロットの数値が高い方のみが攻撃でき、同じ数値の場合はアイコチャージになり、もう一度スロットを止める。アイコチャージが行われる度に若干ながらワザの威力が上がる。 -数値のスロットでワザアイコンに止まった場合はダブルリングとなり、相手の数値が50だろうが攻撃でき、ワザの威力も上がる。勿論、ダブルリングのアイコも存在する。 -スロットのバトルを繰り返し、先に相手の体力をゼロにした方の勝ち。対戦モードだと2本先取になる。 -一定確率でワザのダメージを上げたり、相手のダメージを下げるキアイがあり、体力が少ないほど発動しやすくなる。また、大キアイを持ったアニマルだとさらに効果が上がる。 **評価点 -グラフィックが綺麗。Taito Type Xではなく2ボタンの独自の筐体を使っている為でもあるが、メンバーに『[[鉄拳]]』や『[[機動戦士ガンダム 戦場の絆]]』のスタッフが参加していることもある。 -ワザの演出は派手であり、普通にかっこいいものからぶっ飛んだものや笑えるものまで。 --ミラクルカードに至ってはもっとぶっ飛んでおり、地球に巨大メロンをぶつける巨大メロン、太平洋がいきなり割れて相手アニマルを飲み込んだ後、何事もなかったかのように閉じる太平洋大切断、太陽系を地球に押しつぶす惑星直列など様々。 **問題点 //レアリティのあるゲームで高レアが強いのは子供向けに限らないと思う。 -カードゲームの宿命だが、高レアリティのカードが過剰に強い。 --公式大会で使われたデッキも究極レアのアニマルに加えて、銀レアのストロングとミラクル、といったデッキばかりであった。 --通常のアニマルは攻撃力と体力の合計値が大体10,000なのだが、究極レアとなると合計値が15,000ほどと、凡そ1.5倍。さらに究極レアは通常ジークを除き、特殊能力を持っており、その特殊能力も強い能力が多い。 --もっとも、攻撃できなきければ勝てないため、一方的に攻撃すれば攻撃力と体力の低いアニマルでも勝てるのだが、レアリティの低いアニマルは大体攻撃力が低く、至難の業。しかも攻撃力と体力の低いアニマルだから攻撃しやすいなどというメリットはない。それどころか、高レアリティのアニマルのミラクルの方が強力な効果で有利なため、尚更難しい。 -排出率の厳しさ。 --通常のデータカードダスでは最高レアリティは2/200で出るのだが、このゲームは1/300と、3倍も高い。にも拘らずカードを買うモードがないため、最高レアを掘るとなれば相当時間がかかる。 ---標準的なものだと、カード1ケースに5から6パック、さらに1パックに200枚が主流((メーカーによって異なるが、1パックにレアが2~4、最高レアはその上の単位のケースに数枚という割合))。通常は不正を防ぐためにしっかりした管理をしている所はエンプティになった時点で1パック開封してセットするのだが、アニマルカイザーの排出ペースでは1パックにレア無しと、「祭りくじ」と同等の場合が発生しやすい。 //YouTuberの売名記述を削除 ---それもまるまる1ケース入荷して管理しているのは良い方。中には数台数店舗で1ケースを配分する場合もあるのでまさしく「祭りくじ台」が発生しやすい。 -一部特殊能力が強力すぎて、バランスが悪い。 --サンゴ師匠のみが所有する「元祖カイザーフラッシュ」は体力が一定以下になったときに発動するのだが、攻撃力と防御力が1.3倍に加え、攻撃する度に相手の攻撃力と防御力を吸収するといった理不尽な内容。しかもそれに加えて防御力を下げるしびれ、相手体力を徐々に減らす毒もあり、しかも別々のワザに分裂している。そのためワザは得意技で火力が高いワザ、毒効果のワザ、防御を下げるワザの3択になり、どのワザになっても強い。 --デスゴルザートが保有する「地獄の呪い」は得意技のヘル地獄バーサーカーを当てた後に続けて攻撃した場合、相手が即死する。単純計算、強い威力のワザの後、50%の確率で即死し、この効果に対してはキアイガードといった軽減効果も発動しない。といってもそう簡単に決まる訳でもないのだが……。 -逆に弱い特殊能力もある。 --マシンアニマルが所有する「アイアンハート」はどく、しびれ、きゅうけつを無効にする能力。前述のサンゴ師匠などには大きく有利を取れるのだが、これらの能力を持ってないアニマルに対しては使い物にならなくなってしまう。一応、究極レアのマシンアニマルのマシンライオンHGXはこの能力とは別に、次の攻撃時に大ダメージになる「弱点サーチ」を保有している。 --絶滅動物が所有する「絶滅宣言」は体力が一定以下のときにスロットが得意技とミラクルのみ、数値が10とダブルリング2択のロマンカードなのだが、絶滅宣言発動時=瀕死に近いことから、10が出ようものならそのまま倒される場合も。ちなみに絶滅宣言は究極レアのカードが存在しない。 --帰ってきたジークとツキカゲが所有する「見切り」は「たまに攻撃を完全に無力化する」という能力なのだが、甲虫が所有する「大キアイ」の劣化版になっている。「大キアイ」は攻撃の無力化だけでなく、たまに攻撃力を上げる能力。 -「登場するアニマルはすべてホンモノ」と豪語しているにもかかわらず、4弾でジークが登場してからは全く現実味のないアニマルが登場した。最終的には機械であるマシンアニマルや死神の鮫のコバルトなどが出てくるようになる。 --大半の固有名詞付きアニマルがグラフィックの面だけでは前述した「甲虫王者ムシキング」の「キング」「カブト丸」などと同様、違和感はなくなっている。 -4弾DX以降、固有名詞付きアニマルがむずかしいのボスアニマルとして出てくるのだが、強さが尋常じゃない。レアカードをフルに使った場合でも勝てないときは勝てない。 --もっとも他のアニマルとの対決を選択することもでき、避けることもできる。 ---- **総評 良ゲー、クソゲー云々よりもバカゲーに近い部類である。~ 演出面は良いのだが、実質ノンキャラクターに近いせいか人が集まらなかったのが残念である。 とはいうものの、本作当時では動物の多くに現実味があったことから、あくまで「実在の動物がダイナミックな必殺技を繰り出すゲーム」という内容に留まっているのは否めない。 ---- *百獣大戦グレートアニマルカイザー 【ひゃくじゅうたいせんぐれーとあにまるかいざー】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(https://www.4gamer.net/games/148/G014800/screenshot_2.jpg)| |対応機種|アーケード(ES2 PLUS)|~| |発売元|バンダイ、バンダイナムコゲームス|~| |開発元|バンダイナムコゲームス|~| |稼動開始日|2012年7月19日|~| |1プレイ料金|100円|~| //|プレイ人数|人|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|前作から大幅に進化した結果……&br()イロモノ揃いになった動物たち&br()何故動物が乗り物に乗るのか?|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| **概要(グレート) -前作の続編。今作は従来のアニマルカード、ミラクルカードに加え、ストロングに代わって登場したフレンドカードをスキャンする。キャッチコピーは「サメとライオン、二匹で戦え!」。 -今作ではICカードが使用可能となり、種族ごとにレベルを共有する(ライオンなどのキバぞく、サメなどのマリンぞくなど)。 -フレンドには前回のキアイにあたるツイゲキリョクとガードリョクのほかにオタスケのうりょくが設定されている。今作ではほぼ毎回互いにツイゲキとガードの判定を行う。 --オタスケのうりょくでは相手の防御力を下げるおたけびから自身の体力を回復するごちそうタイムや次の攻撃時に相手のスロットを10にするさいみんじゅつなど様々。 **評価点(グレート) -排出率の改善。銅レアは5プレイに1度は出るようになり、究極レアは1/100にまで排出率が下がった。 --さらにフレンドカードは2弾時点で最高レアが銅レアまでなので、強力なフレンドを引きやすくなった。 -フレンドの登場によって出た戦略性。フレンドに種族や国を揃えてボーナス強化を狙ったり耐久力のあるアニマルにガードリョクの高いフレンドを入れるなど、様々。 -毎回ツイゲキとガードの判定が出るが、そこまでテンポは悪くない。しかし相手に連続でカンペキガードを出されるとなるとうんざりする。 **おバカな点 本作は「百獣大戦アニマルカイザー」の続編らしく、様々な点がパワーアップ…… どころか、色々ぶっ飛びすぎてもはや「バカゲー」ともいうべき内容になってしまった。 -動物カード --本作の初期こそ「アニマルカイザー」の後継作らしく現実味のある物が多かったのだが、内容が進むにつれてイロモノが増えていった傾向がある。 --前作の参戦動物はライオンから昆虫までと幅広かった。しかし本作稼働後期になると、かつて『[[古代王者 恐竜キング]]』で活躍した恐竜や『[[太鼓の達人]]』シリーズのどんちゃんまでもが参戦してしまい、もはやカオス空間に。 --この点は前作後期から顕著になっていたのだが、動物のデザインもロボットはおろか、エセ外人やらギャングやらとカオス……。にもかかわらず''大半の動物のデザイン・挙動は妙にリアル''になっていることから色々お察し下さい。 -必殺技 --前作における必殺技はやたらとダイナミックな演出が見物だったが、本作でも健在。 --只でさえもハチャメチャだったミラクル技は更にカオスに。 ---特に本作から初登場した地球を超える超巨大サイズを持つ謎の筋肉質の男「アニマルマン」が繰り出す各種「おしおき」技は「地球まるごとハンマーで攻撃」など頭がおかしすぎる技ばかり。%%[[お前は>メタルブラック]][[タイトー>レイフォース]]か%% -乗り物カード --本作で追加された新カード。 --このカードを使うと、なんと動物がパトカーや救急車、ダンプカーといった''乗り物''に乗ってしまう。%%これ動物達が戦い合うゲームだよな?%% --この乗り物カードは動物の体力とは別に耐久力が用意されている。言わばバリアに近い存在ではある。しかし、乗り物に乗っている最中は「ひき逃げで攻撃」や「[[相手側の動物を逮捕>ダイナマイト刑事]]」など、通常時以上に超個性的な攻撃が可能に。 **問題点(グレート) -前作の問題点を尽く受け継いでいる。改善点と言えば排出率が改善された程度。 --排出率が改善されたとはいえ、相変わらず高レアゲー。低レアで種族やミラクルの相性を揃えて総合力が6,000ほどなのに対し、1弾究極レアのカイザーオリオンは1枚で4,700、さらに相性の良いフレンドやミラクルを足せば1万は超える。 -無印時代のカードは使えない。しかしスキャンすると昔のカードであることを警告される為、認知はされていると思われる。 -低レアの中でも戦闘力がまばらで体力5,000攻撃4,000がいるなか、特殊能力も持たずに体力2,000攻撃5,000といった訳のわからないアニマルも存在する。 -一部フレンドが強すぎる --特に高性能なのがブルーヘラクレスとパーシバル。 ---ブルーヘラクレスは、「場外バイバイフレンド」というスキルで、相手のガード、ツイゲキ、おたすけ能力を2ターン封じることが可能という時点で強く、体力や攻撃も悪くない性能の上、おまけカードということで入手もしやすいため大会でもかなり使われた。~ ビッガー弾中期辺りで、使っていたプレイヤーからは体感で明らかにわかる程、顕著な弱体化調整を受けたために使用率は下がったが、それでも長い間、縁の下の柱として暴れ続けた。 ---パーシバルは、体力5,000、攻撃力5,000と悪くない性能。それに加えてスキル「ナイトガード」はどんな攻撃も1度だけ問答無用で無効化するという強力なスキル、さらに「キリングダンス」による、弱体化と隙のない性能からこちらも大活躍した。 ---- **総評(グレート) 前作からあまり改善されてはないが、進化はしている。 ---- **余談 -台湾では『百獸大戰』、フィリピンやマレーシアなどのアジア諸国では『ANIMAL KAISER』というタイトルで海外移植版が1年遅れで稼動している。日本では雑誌付録だったアニマルを通常排出にするなどの調整が行われている。 -無印最終弾の14弾では歴代アニマルカイザーが登場するカイザーレアが登場。究極レア並のステータスに加えて様々な複数の特殊能力を使用するなんでもあり状態であった。 -グレートアニマルカイザー2弾で、[[コロコロコミック>コロコロコミックシリーズ]]の雑誌付録のみだが、『太鼓の達人』のどんちゃんが参戦。開発元が同じであるが為に実現したゲスト参戦である。国は日本だが、何故か種族はキバぞくである。 -『獣旋バトル モンスーノ』とのコラボも開催。 -串田アキラの歌う主題歌が非常にアツい。太鼓の達人にも収録されている。 -カブトムシ・クワガタムシに焦点を当てている訳では無いため種類こそ少ないものの、[[ムシキング>甲虫王者ムシキングシリーズ]]においては『[[新甲虫王者ムシキング]]』に至るまで登場していない「ヨーロッパミヤマクワガタ」が抜擢されている。 --なお、「新甲虫王者ムシキング」では「ヨーロッパミヤマクワガタ」は亜種の「ジュダイクスミヤマクワガタ」となっており、「ヨーロッパミヤマクワガタ」という名称のカードはない。これは本作の「トラ」なども該当するが。 -新筐体『真・百獣大戦 アニマルカイザー』が2022年1月20日より中国市場で稼働している。([[4Gamer.net>https://www.4gamer.net/games/614/G061461/20220120076/]]) ----

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