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「アロー・オブ・ラピュタ」(2023/03/07 (火) 20:36:37) の最新版変更点
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*アロー・オブ・ラピュタ
【あろー・おぶ・らぴゅた】
|ジャンル|タワーディフェンス|&image(http://www.artepiazza.com/products/img/thumb_title_02.png)|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売元|アルテピアッツァ|~|
|発売日|2010年11月24日|~|
|定価|500DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|派手なシステムはないが癖もなく手軽に楽しめる一作|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち]]』などの開発で知られるアルテピアッツァが開発したダウンロード専売ソフト。
**ストーリー
かつて魔王「グラブダブドリッブ」に対抗するために、天地の民が協力して築き上げた天空要塞「ラピュタ」。~
魔王との戦いが終わった現代では、歴史的建造物として当時の面影を偲ばせるのみであった。~
しかし、魔王の復活と共に始まった襲撃で、各国の王が失われた地上界は天界に協力を求める。~
天地の代表協議会は、ラピュタを用いて魔王に対抗するべく一人の若者を選ぶ。~
その若者の名は「ルーク」。ルークの魔王を打ち倒す戦いが今始まる…。
**システム
-「タッチペンで本拠地までの進路上に兵を配置、敵を倒して得た資金で兵の配置・強化」というごく普通のタワーディフェンスである。
--兵の種類は以下の通り。
---剣士…最安値。攻撃速度が速く、序盤から終盤まで十分使える。
---弓兵…空中にいる敵にも攻撃できる。またスキル「氷の矢」で敵の足止めが出来る。
---魔道士…スライムなどの一部の敵に強く、空中の敵にも攻撃できる。ただし、攻撃速度は遅め。スキル「ファイアウォール」は持続的に敵にダメージを与える。
---ハンマー兵…一撃の威力は最強だが、攻撃速度は最も遅い。
---聖騎士…リーチの長い槍を持ち、妨害攻撃に耐性を持つ。また、付近の味方を強化するスキルを持つ。
---天晶石…格安で配置できる障害物。攻撃力はないが、周囲の兵の経験値を少しずつ上げる。
--本拠地の耐久力がゼロになると敗北である。本拠地が受けるダメージは敵によって異なり、ボス級の敵はほぼ一撃で本拠地を落としてくる。
--各ユニットは、資金で強化できるほか、敵を倒すと経験値が貯まりレベルアップする。ただし天晶石だけは資金を投入してもレベルアップせず、時間経過で自然にレベルアップする。
-敵を倒すと「スキルポイント」というものが貯まる。
--これはスキルの使用に用いる。スキルには「ラピュタ系」「ユニット系」の二種類がある。
---ラピュタ系は、フィールド全体に影響を与える。敵の進行を遅くしたり、獲得ゴールド、経験値を増やしたり出来る。~
またタイトルにもなっている「アロー・オブ・ラピュタ」もこの系統である。一部のステージでしか使えないラピュタ砲という古代兵器であり、一回スキルを使うごとにエネルギーが10%貯まる。~
戦局には全く影響しないが、ラピュタ砲が登場するステージではステージ終了までにエネルギーを100%にしないと強制的に失敗になる。
---ユニット系は、個々の兵士が個別に使えるスキルである。弓兵、魔道士、聖騎士が所持している。
--スキルは各ステージクリア後に資金の残りや、耐久力によって算出される「強化ポイント」で習得、強化が可能。
-特徴的なのは「自由配置型ステージ」。
--後半登場するステージの多くはこの形式である。このステージでは敵の進路が決まっておらず、自分で兵士を配置して敵の侵攻ルートを作成する。ただし、完全に進路をふさぐことは出来ない(一カ所に敵が集中すると重量バランスが崩れてラピュタが崩落するため、と説明されている)。
-また、対空砲や護衛艦といったものを設置することも出来る。
--これは画面外に置かれるため、マップ上には出現しないが、ラピュタに迫ってくる敵の体力を上陸前に削ることが出来る。
---またこれも強化ポイントで強化可能。
**評価点
-ストーリーモード16ステージ、バトルモード16ステージの32ステージと500円にしてはかなりボリュームがある。
--バトルモードはステージの構造こそストーリーモードと同じだが、出現する敵が大きく異なっており難易度が上がっている。こちらもコンプリートをめざしたい。
-派手なシステムこそないものの、堅実で癖がなく手軽にタワーディフェンスの醍醐味が味わえる。
--兵士の性能は一長一短で、極端に使える、使えないの差はない。全ての兵士に活躍の場はある。
--自由配置型のステージでは、可能な限り敵の進路を伸ばし味方の攻撃を当てるために、頭を使う必要がある。これもなかなか面白い。
-簡単なものではあるがしっかりストーリーがあり、登場人物もそこそこ多い。
--「復活した魔王を打ち倒す」といういかにも王道なシナリオであるが、世界観は「科学+魔法」といった趣でいい感じに混沌としている。
---ちなみに聞き慣れない「グラブダブドリッブ」なる名前だが、実は元ネタがある。「ラピュタ」が登場する「ガリバー旅行記」でガリバーがラピュタの次の次に立ち寄った島の名前である。
--各戦場ごとに異なったサポートキャラ(敵兵の情報などを教えてくれるキャラ)が付くのだが、''4人中2人が美少女''。わかっている、というか。
--敵幹部のホイッグとトーリーも非常にありがちなキャラなのだが、ゲームオーバー時に各ステージごとに異なったコントを披露してくれたりして、むしろ味方よりキャラが立っていたりする。
--立ち絵もかなり高レベル。またエンディングでは6枚ほどだが、オリジナルの一枚絵が表示される。
**問題点
-各ステージのハイスコアなどは記録されず、やりこむにはあまり向いていない。
-ストーリーをやり直すにはデータを完全に削除する必要がある。
-一度強化したパラメーターは元に戻らず、こちらもデータを消さないと制限プレイなどは出来ない。
--ただ、一度も強化を行わなくてもクリアは出来る、という報告はある。
-後半のステージでは操作がかなり忙しくなる。
--ボス級の敵は一本道では到底削りきれない体力の持ち主なので、「片方の通路をふさいでおき、空いている方にいったら急いで封鎖を解いた後ボスの入った道をふさぎ、いったり来たりさせつつ体力を削る」という戦略が必須になってくる。
---これは「ジャグリング」という名称で公式サイトでも推奨されているやり方である。
-BGMは『ドラゴンクエストシリーズ』の作曲などで知られる松尾早人氏だが、その割にはあまり耳に残らない地味な曲調である。聞けないほど酷いわけではないが…。
-クオータービュー視点なので、一部操作が若干やりにくい。
**総評
DSiウェアでは多数存在するタワーディフェンスの一本。特に優れたシステムを有するわけではないが、概ねどの面から見ても極端な問題はない一本である。~
ジャンル自体が割と人を選びやすいので、万人に勧めるのは難しいが、タワーディフェンス好きならプレイしても損はしないだろう。~
また難易度も控えめなので、今まで興味がなかったけど試しにやってみようか、という人にもオススメである。
**その後の展開
-続編として3DSで「アロー・オブ・ラピュタ 影なし先生とキロンの封鍵」が2014年3月26日に配信された。
--ゲーム性は本作譲りだが、イラストレーターの変更については賛否両論である。
--タッチペン操作が大幅に縮小され、代わりにカーソル操作が導入されたが、カーソルの挙動にクセがあり、狙ったマスへ移動させるのにはコツが要る。
*アロー・オブ・ラピュタ
【あろー・おぶ・らぴゅた】
|ジャンル|タワーディフェンス|~|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売元|アルテピアッツァ|~|
|発売日|2010年11月24日|~|
|定価|500DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|派手なシステムはないが癖もなく手軽に楽しめる一作|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち]]』などの開発で知られるアルテピアッツァが開発したダウンロード専売ソフト。
**ストーリー
>かつて魔王に対抗するため天地の民が~
協力して築いた、浮遊城塞ラピュタ。~
今も世界各地に残されているその勇姿~
は、巨悪との激闘をしのばせます。~
~
しかし魔王復活の報せと共に、それら~
は単なる歴史的建造物ではなくなりま~
した。魔界の侵略を受けた地上界、天~
界を守る、最後の砦となったのです。~
~
襲撃により代表国の王を失った地上~
界は、ラピュタで魔王軍を迎え撃つべく~
天界に協力を求めました。それに答え~
天界王はとある秘策を提案します。~
天地は代表協議会を開き、魔王軍との~
戦いを指揮する戦略指揮官を選びまし~
た。選ばれたのはルークという若者。~
~
若き指揮官の旅が、今始まります。~
~
([[公式サイト>http://www.artepiazza.com/aofl/1-1.html]]より引用)
**システム
-「タッチペンで本拠地までの進路上に兵を配置、敵を倒して得た資金で兵の配置・強化」というごく普通のタワーディフェンスである。
--兵の種類は以下の通り。
---剣士…最安値。攻撃速度が速く、序盤から終盤まで十分使える。
---弓兵…空中にいる敵にも攻撃できる。またスキル「氷の矢」で敵の足止めが出来る。
---魔道士…スライムなどの一部の敵に強く、空中の敵にも攻撃できる。ただし、攻撃速度は遅め。スキル「ファイアウォール」は持続的に敵にダメージを与える。
---ハンマー兵…一撃の威力は最強だが、攻撃速度は最も遅い。
---聖騎士…リーチの長い槍を持ち、妨害攻撃に耐性を持つ。また、付近の味方を強化するスキルを持つ。
---天晶石…格安で配置できる障害物。攻撃力はないが、周囲の兵の経験値を少しずつ上げる。
--本拠地の耐久力がゼロになると敗北である。本拠地が受けるダメージは敵によって異なり、ボス級の敵はほぼ一撃で本拠地を落としてくる。
--各ユニットは、資金で強化できるほか、敵を倒すと経験値が貯まりレベルアップする。ただし天晶石だけは資金を投入してもレベルアップせず、時間経過で自然にレベルアップする。
-敵を倒すと「スキルポイント」というものが貯まる。
--これはスキルの使用に用いる。スキルには「ラピュタ系」「ユニット系」の二種類がある。
---ラピュタ系は、フィールド全体に影響を与える。敵の進行を遅くしたり、獲得ゴールド、経験値を増やしたり出来る。~
またタイトルにもなっている「アロー・オブ・ラピュタ」もこの系統である。一部のステージでしか使えないラピュタ砲という古代兵器であり、一回スキルを使うごとにエネルギーが10%貯まる。~
戦局には全く影響しないが、ラピュタ砲が登場するステージではステージ終了までにエネルギーを100%にしないと強制的に失敗になる。
---ユニット系は、個々の兵士が個別に使えるスキルである。弓兵、魔道士、聖騎士が所持している。
--スキルは各ステージクリア後に資金の残りや、耐久力によって算出される「強化ポイント」で習得、強化が可能。
-特徴的なのは「自由配置型ステージ」。
--後半登場するステージの多くはこの形式である。このステージでは敵の進路が決まっておらず、自分で兵士を配置して敵の侵攻ルートを作成する。ただし、完全に進路をふさぐことは出来ない(一カ所に敵が集中すると重量バランスが崩れてラピュタが崩落するため、と説明されている)。
-また、対空砲や護衛艦といったものを設置することも出来る。
--これは画面外に置かれるため、マップ上には出現しないが、ラピュタに迫ってくる敵の体力を上陸前に削ることが出来る。
---またこれも強化ポイントで強化可能。
**評価点
-ストーリーモード16ステージ、バトルモード16ステージの32ステージと500円にしてはかなりボリュームがある。
--バトルモードはステージの構造こそストーリーモードと同じだが、出現する敵が大きく異なっており難易度が上がっている。こちらもコンプリートをめざしたい。
-派手なシステムこそないものの、堅実で癖がなく手軽にタワーディフェンスの醍醐味が味わえる。
--兵士の性能は一長一短で、極端に使える、使えないの差はない。全ての兵士に活躍の場はある。
--自由配置型のステージでは、可能な限り敵の進路を伸ばし味方の攻撃を当てるために、頭を使う必要がある。これもなかなか面白い。
-簡単なものではあるがしっかりストーリーがあり、登場人物もそこそこ多い。
--「復活した魔王を打ち倒す」といういかにも王道なシナリオであるが、世界観は「科学+魔法」といった趣でいい感じに混沌としている。
---ちなみに聞き慣れない「グラブダブドリッブ」なる名前だが、実は元ネタがある。「ラピュタ」が登場する「ガリバー旅行記」でガリバーがラピュタの次の次に立ち寄った島の名前である。
--各戦場ごとに異なったサポートキャラ(敵兵の情報などを教えてくれるキャラ)が付くのだが、''4人中2人が美少女''。わかっている、というか。
--敵幹部のホイッグとトーリーも非常にありがちなキャラなのだが、ゲームオーバー時に各ステージごとに異なったコントを披露してくれたりして、むしろ味方よりキャラが立っていたりする。
--立ち絵もかなり高レベル。またエンディングでは6枚ほどだが、オリジナルの一枚絵が表示される。
**問題点
-各ステージのハイスコアなどは記録されず、やりこむにはあまり向いていない。
-ストーリーをやり直すにはデータを完全に削除する必要がある。
-一度強化したパラメーターは元に戻らず、こちらもデータを消さないと制限プレイなどは出来ない。
--ただ、一度も強化を行わなくてもクリアは出来る、という報告はある。
-後半のステージでは操作がかなり忙しくなる。
--ボス級の敵は一本道では到底削りきれない体力の持ち主なので、「片方の通路をふさいでおき、空いている方にいったら急いで封鎖を解いた後ボスの入った道をふさぎ、いったり来たりさせつつ体力を削る」という戦略が必須になってくる。
---これは「ジャグリング」という名称で公式サイトでも推奨されているやり方である。
-BGMは『ドラゴンクエストシリーズ』の作曲などで知られる松尾早人氏だが、その割にはあまり耳に残らない地味な曲調である。聞けないほど酷いわけではないが…。
-クオータービュー視点なので、一部操作が若干やりにくい。
**総評
DSiウェアでは多数存在するタワーディフェンスの一本。特に優れたシステムを有するわけではないが、概ねどの面から見ても極端な問題はない一本である。~
ジャンル自体が割と人を選びやすいので、万人に勧めるのは難しいが、タワーディフェンス好きならプレイしても損はしないだろう。~
また難易度も控えめなので、今まで興味がなかったけど試しにやってみようか、という人にもオススメである。
**その後の展開
-続編として3DSで「アロー・オブ・ラピュタ 影なし先生とキロンの封鍵」が2014年3月26日に配信された。
--ゲーム性は本作譲りだが、イラストレーターの変更については賛否両論である。
--タッチペン操作が大幅に縮小され、代わりにカーソル操作が導入されたが、カーソルの挙動にクセがあり、狙ったマスへ移動させるのにはコツが要る。