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クライムファイターズ」(2021/07/24 (土) 18:16:21) の最新版変更点

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*クライムファイターズ 【くらいむふぁいたーず】 |ジャンル|ベルトアクション|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|1989年|~| |配信|アーケードアーカイブス&br;【Switch/PS4】2021年3月18日/Switch・838円 PS4・837円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|難しい……&br;目押し重要&br;エクストラステージはほぼ無理ゲー|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 犯罪都市シカゴで連続美女誘拐事件が発生。市警は急遽、特捜班「クライムファイターズ」を組織し、救出に向かわせた……という設定のベルトスクロールアクションゲーム。~ キャッチコピーは「CITYでは命が100あっても足りない」。~ 全8面+エクストラステージの全9面、2周エンド。~ 本作は2P版(汎用筐体)と4P版(ガントレット筐体を流用したコンバージョン仕様)が存在する。~ ---- **システム -8方向レバー+3ボタン(パンチ、キック、バックキック((4P版はボタンが1個少ないためバックキックは使用不可能。)))で操作。パンチ+キックでジャンプ。 --ザコをダウンさせると追い討ち攻撃が可能。素手ならキックで、銃を所持していれば銃でも攻撃できる。 -4P版ではライフ表示がゲージから数字になり、制限時間は無いが、時間経過でライフが減少する仕様に変更されている。ライフが0になった時点でゲームオーバー。 -特定の敵を倒すと武器が入手できる。ナイフや鉄棒などオーソドックスな殴り武器もあるのだが、中でも特色あるのは「銃」。 --威力は低いが射程は無制限で、かつ弾数が無限である。ステージクリアするか攻撃を受けるかしない限りはずっと使えるので、銃を入手すると後は「近寄られるまでパンパン撃ちまくり、寄られたら間合いを離して死ぬまで繰り返す」ゲームに。 ---- **評価点 -''ベルトスクロールアクションの最大プレイ人数を大幅に増加させた点'' --ジャンルを確立させた『ダブルドラゴン』以降、ベルトスクロールアクションにおけるプレイ人数は多くても2人が限度であったが、本作は筐体を2台繋げる事により最大プレイ人数''4人''を可能にし、大幅に増加させる事に成功した。 --海外では『ガントレット』の筐体を流用した形で稼働されており、「4Pver.」では数値製のライフ表示(これは先述の『ガントレット』のライフ表示方式と同じ)を採用した結果かなりウケたらしい。 ---故に後続の同ジャンル作品では本作を踏襲したゲームシステムになっているのも少なく無い。ある意味では歴史に残る1作と言えるだろう。 -コナミ製ベルトアクションの基礎要素自体は一通り揃っている。 --本作はコナミにとってベルトアクションの処女作でありながら、「ダウンした敵への追い打ち攻撃」「海外版のライフ表示は数字制を採用」「基本的にボス戦では雑魚敵の介入が無く1対1のタイマン勝負」等々、意欲的な新機軸を取り入れている。 後の多くの同社製ベルトアクション作品で使用されるシステム群をたった1作で輩出した点は大きい。 -SEがかなり良い --ドカァ、バキィと、表現するのはやや難しいが爽快な音。ナイフを刺した時の音などもこだわりを感じさせる。 -BGM、グラフィック共に質が高い --BGMの出来は泉陸奥彦(BGM担当)だけあって高水準。背景グラフィックもかなり凝っている。 --ダウンした敵に対し踏みつけ攻撃や銃による追い撃ちが出来るなど、暴力描写のえげつなさ、爽快感も評価が高い。 --ナイフを取ると主人公はクルリと宙で一回転させて柄を握る。細かいところの動きもなかなか作り込まれている。 -「クライム」を謳っているだけあり、敵はかなり個性的。 --ゲイの男((元のAC版はプレイヤーにまとわりついた後に腰を振ってくるが、アケアカ版は特定勢力からの抗議を考慮してか腰を振らなくなっている。))や発情した犬、ムチを持ったSM嬢など、明らかにインモラルな奴らも登場する。しかも結構強敵。 --「危ない街」の雰囲気を演出するのに一役買っている。 ---- **問題点 -難易度の高さ --初期状態のプレイヤーは、リーチも短く威力も無い素手の状態である。本作では『[[ファイナルファイト]]』のように一度に複数の敵をパンチで攻撃できるわけではないので、一体ずつコツコツダメージを与えていく必要がある。 ---連打攻撃を当てている時に縦軸をずらされてしまうことが多いため、敵キャラクター一体一体との戦いに意外に時間がかかることが多い。ダウンさせた後の追い討ち攻撃を上手く使っていく必要がある。 --基本的に自機は体力は多いが、攻撃に一癖ある性能で隙が大きめ。その中ではバックキックが使いやすいのだが、上記の通り4Pバージョンだと使用不可。足もあまり速くない。 --回復アイテムは一切存在せず、クレジット追加(4Pバージョンのみ)かステージクリアによってのみ体力は回復する。この仕様も難易度の高さの一因。 --背景の一部に近づくと、ステージギミックが発動する場合がある。演出的にはなかなか面白いのだが、実はダメージこそ受けないものの強制的に武器を落としてしまうことがあり、ステージによってはその後の展開が非常に苦しくなる。 ---中でも3面は「道路の縁石より画面上部に移動すると、強制的にギミックが発動してしまう」仕様になっているため、ひっかかったプレイヤーは多いだろう。 --強い上に、体力が多めのボス。武器を持っていたりしてリーチの長い奴が多い上、攻撃の出も早い。 ---真っ向から殴りあおうとすると一方的にボコボコにされるため、確実に勝つには普通にプレイしていては分かりにくい隙や、半安全地帯を見つけないと苦しい。 ---銃が出るステージならそれで押していけるが、どちらにしろ後述のエクストラステージのためにはパターンを完璧に把握することが必須。 ---前半面はまだいいのだが、シビアなタイミングで攻撃と回避を要求される6面ボスや7面ボスなどはさすがにしんどい。相当慣れないと武器無しではきつい。 --8面をクリアするとエンディング、ネームエントリー……と通常通りのEDの流れだが、その後スコアを継続してのエクストラステージが開始され、その後に2周目をクリアして真のEDとなる。 ---一旦EDと思わせて……という事かもしれないが、ネームエントリー後に点数継続でのプレイというのはどうなのだろうか。 ---「エクストラステージ」では''1ボスから8ボスまでが一斉に逆襲しに来る''展開。そして主人公は''丸腰''。しかも一人倒すごとに厄介な雑魚が一人追加され、8面ボスが出てくるのは最後の最後。テストプレイをしたのか問いただしたくなるレベルである。 ---その攻略の糸口は本作独特の「敵があと一撃で倒せる体力になると移動するだけで攻撃してこなくなる」(通称「木偶」)という仕様で、集中攻撃されないように逃げながらボスを一体ずつ木偶状態に追い込んでいき最後にまとめて倒すという攻略方法が確立されている。タイムの関係上、どれだけ上手く立ち回っても1機失うことはほぼ確定だが。 --こうして始まる2周目だが、ステージごとのアイテム継続が可能なので、難易度は実は1周目よりは少し低くなっている。 -敵の同時出現数を優先したためか、登場キャラクターが小さい。顔もあえて描き込んでいないため、少々寂しい。 --よく比較される『[[ダブルドラゴン]]』や『ファイナルファイト』が登場キャラクターが大きく、顔の表情も描き込んでいたのとは対照的である。 -4P版の筐体ではさらに難易度が上がる。 --対4人用を考慮してか、前述の通り「時間経過でライフが減る(代わりに時間制限はなし)」という仕様になっており、さらに難易度が上がる。 --加えて、4P版では体力表示が数字に変更されている影響で体力の視認性も悪い。 --もちろん筐体自体の差である為、こちらの筐体で1~2Pのみでプレイしても2P筐体の難易度に変わる事はない。 -カンフー使いの存在 --この敵は5面以降から登場するが、飛び蹴りを使う上に通常投げを受け身で返すのでかなり強い部類の雑魚だし、衣装が中華服なのでアメリカを舞台にした本作の世界観から浮いている。 ---- **総評 『ダブルドラゴン』のスマッシュヒット以来、様々な形でベルトスクロールアクションは他社からも出され、試行錯誤されていた。~ 本作はその中でも単なる亜流に終わろうとしていない、稀有な例である。~ キャッチコピー通り『命が100あっても足りない』退廃的で妖しい街の雰囲気、そこに巣食う悪党たち。~ そいつらを市警でありながらえげつない追い討ち、武器を使って打ち倒していく主人公の容赦のなさは、独特の、なんとも言えないバイオレンス感を醸し出している。~ 惜しむらくは、同年末に『ファイナルファイト』というベルトスクロールアクション史上に残る名作品が出てしまったため、本作の印象が薄くなりがちな点だろうか。~ もしどこかで見かけたら、一度はプレイしてみるのも悪くはないだろう。~ ---- **移植 -アーケードアーカイブス(ハムスター)Switch/PS4:2021年3月18日 --32年越しの初移植。2Pver.と4Pver.に加えてそれぞれの日本版と海外版(敵の耐久力が高い、銃に弾数制限がある代わりに威力が高い、看板等のトラップが削除されているという違いがある)を収録。 ---- **余談 -実は8面ボスを倒した後で誘拐犯である組織の黒幕が現れて牢の鍵を投げつけてくるのだが、それを拾おうとするとマシンガンを乱射して襲ってくる。~ それに負けると&bold(){コンティニュー不可のバッドエンド}になってしまう。 -後に『出たな!ツインビー』などでキャラクターデザインを担当する、現在はアニメーターのShuzilow.HAこと濱川修二郎氏が本作のデザイナーの1人として参加しており((スタッフロールのクレジットに「OOBOKE HAMAKAWA(オオボケ ハマカワ)」と書かれているのが彼である))、これがコナミ入社後の初仕事でもあった。 --アーケードアーカイブス配信の報を受け、ツイッターで「デモ画面と1、3、5、7ステージの背景の担当だったと思う。」の他、本作の小ネタをいくつか語っている。 ---- **その後の展開 -続編として『クライムファイターズ2』が製作されている。こちらも2021年7月21日に、SwitchとPS4のアーケードアーカイブスにて移植配信された。 --「2」と銘打っていても実際は「ならず者のビジランテと巨大ギャングの抗争」であってストーリーにつながりはない。 --4人の異なる性能を有するキャラクターから選べたり、体力回復アイテムがあったりするので、前作より『ファイナルファイト』に近くなっている。 ---相変わらず武器や特定の通常攻撃が有利なバランス取りだが、ゲーム全体の難易度は下がっていて、全ボスによるリターンマッチも前作同様に存在するが、2人ずつ登場する形式に修正されており、全体的に丁寧に作られている良作である。 -また更なる続編として、タイトルこそクライムファイターズの名を冠しないが『[[バイオレントストーム]]』も存在。 --ストーリーに繋がりはないが、出せる技が多い、アメコミ調のグラフィック等、本作の路線を引き継いでいる作品である。 -本作以降のコナミアーケードについて。 --本作以降、発売元のコナミは一時期多人数かつ海外向けのアーケードゲームの制作に力を入れていた。 ---中でもベルトアクションは『[[T.M.N.T. スーパー亀忍者]]』『[[ザ・シンプソンズ]]』等の版権タイトルの他に、上記本作の系譜や『メタモルフィックフォース』といったオリジナルタイトルまで様々な作品がリリースされていて、いずれも2Pver.と4Pver.が存在する物も多い。~ 『X-MEN』に至ってはモニター2画面を用いた専用筐体の6Pver.も作られた。 ---また、ベルトアクション以外の作品としては『[[サンセットライダーズ]]』『G.I.ジョー』といったシューティングゲームも本作と同じスタンスでリリースしており、これら海外向け作品群は当時のコナミのアーケードの情勢を物語っていると過言では無いだろう。 #region(参考動画) &nicovideo2(sm5738787) #endregion
*クライムファイターズ 【くらいむふぁいたーず】 |ジャンル|ベルトアクション|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|1989年|~| |配信|アーケードアーカイブス&br;【Switch/PS4】2021年3月18日/Switch・838円 PS4・837円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|難しい……&br;目押し重要&br;エクストラステージはほぼ無理ゲー|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 犯罪都市シカゴで連続美女誘拐事件が発生。市警は急遽、特捜班「クライムファイターズ」を組織し、救出に向かわせた……という設定のベルトスクロールアクションゲーム。~ キャッチコピーは「CITYでは命が100あっても足りない」。~ 全8面+エクストラステージの全9面、2周エンド。~ 本作は2P版(汎用筐体)と4P版(ガントレット筐体を流用したコンバージョン仕様)が存在する。~ ---- **システム -8方向レバー+3ボタン(パンチ、キック、バックキック((4P版はボタンが1個少ないためバックキックは使用不可能。)))で操作。パンチ+キックでジャンプ。 --ザコをダウンさせると追い討ち攻撃が可能。素手ならキックで、銃を所持していれば銃でも攻撃できる。 -4P版ではライフ表示がゲージから数字になり、制限時間は無いが、時間経過でライフが減少する仕様に変更されている。ライフが0になった時点でゲームオーバー。 -特定の敵を倒すと武器が入手できる。ナイフや鉄棒などオーソドックスな殴り武器もあるのだが、中でも特色あるのは「銃」。 --威力は低いが射程は無制限で、かつ弾数が無限である。ステージクリアするか攻撃を受けるかしない限りはずっと使えるので、銃を入手すると後は「近寄られるまでパンパン撃ちまくり、寄られたら間合いを離して死ぬまで繰り返す」ゲームに。 ---- **評価点 -''ベルトスクロールアクションの最大プレイ人数を大幅に増加させた点'' --ジャンルを確立させた『ダブルドラゴン』以降、ベルトスクロールアクションにおけるプレイ人数は多くても2人が限度であったが、本作は筐体を2台繋げる事により最大プレイ人数''4人''を可能にし、大幅に増加させる事に成功した。 --海外では『ガントレット』の筐体を流用した形で稼働されており、「4Pver.」では数値製のライフ表示(これは先述の『ガントレット』のライフ表示方式と同じ)を採用した結果かなりウケたらしい。 ---故に後続の同ジャンル作品では本作を踏襲したゲームシステムになっているのも少なく無い。ある意味では歴史に残る1作と言えるだろう。 -コナミ製ベルトアクションの基礎要素自体は一通り揃っている。 --本作はコナミにとってベルトアクションの処女作でありながら、「ダウンした敵への追い打ち攻撃」「海外版のライフ表示は数字制を採用」「基本的にボス戦では雑魚敵の介入が無く1対1のタイマン勝負」等々、意欲的な新機軸を取り入れている。 後の多くの同社製ベルトアクション作品で使用されるシステム群をたった1作で輩出した点は大きい。 -SEがかなり良い --ドカァ、バキィと、表現するのはやや難しいが爽快な音。ナイフを刺した時の音などもこだわりを感じさせる。 -BGM、グラフィック共に質が高い --BGMは泉陸奥彦氏と松原健一氏が手掛けており、その出来に関しても高評価。背景グラフィックもかなり凝っている。 --ダウンした敵に対し踏みつけ攻撃や銃による追い撃ちが出来るなど、暴力描写のえげつなさ、爽快感も評価が高い。 --ナイフを取ると主人公はクルリと宙で一回転させて柄を握る。細かいところの動きもなかなか作り込まれている。 -「クライム」を謳っているだけあり、敵はかなり個性的。 --ゲイの男((元のAC版はプレイヤーにまとわりついた後に腰を振ってくるが、アケアカ版は特定勢力からの抗議を考慮してか腰を振らなくなっている。))や発情した犬、ムチを持ったSM嬢など、明らかにインモラルな奴らも登場する。しかも結構強敵。 --「危ない街」の雰囲気を演出するのに一役買っている。 ---- **問題点 -難易度の高さ --初期状態のプレイヤーは、リーチも短く威力も無い素手の状態である。本作では『[[ファイナルファイト]]』のように一度に複数の敵をパンチで攻撃できるわけではないので、一体ずつコツコツダメージを与えていく必要がある。 ---連打攻撃を当てている時に縦軸をずらされてしまうことが多いため、敵キャラクター一体一体との戦いに意外に時間がかかることが多い。ダウンさせた後の追い討ち攻撃を上手く使っていく必要がある。 --基本的に自機は体力は多いが、攻撃に一癖ある性能で隙が大きめ。その中ではバックキックが使いやすいのだが、上記の通り4Pバージョンだと使用不可。足もあまり速くない。 --回復アイテムは一切存在せず、クレジット追加(4Pバージョンのみ)かステージクリアによってのみ体力は回復する。この仕様も難易度の高さの一因。 --背景の一部に近づくと、ステージギミックが発動する場合がある。演出的にはなかなか面白いのだが、実はダメージこそ受けないものの強制的に武器を落としてしまうことがあり、ステージによってはその後の展開が非常に苦しくなる。 ---中でも3面は「道路の縁石より画面上部に移動すると、強制的にギミックが発動してしまう」仕様になっているため、ひっかかったプレイヤーは多いだろう。 --強い上に、体力が多めのボス。武器を持っていたりしてリーチの長い奴が多い上、攻撃の出も早い。 ---真っ向から殴りあおうとすると一方的にボコボコにされるため、確実に勝つには普通にプレイしていては分かりにくい隙や、半安全地帯を見つけないと苦しい。 ---銃が出るステージならそれで押していけるが、どちらにしろ後述のエクストラステージのためにはパターンを完璧に把握することが必須。 ---前半面はまだいいのだが、シビアなタイミングで攻撃と回避を要求される6面ボスや7面ボスなどはさすがにしんどい。相当慣れないと武器無しではきつい。 --8面をクリアするとエンディング、ネームエントリー……と通常通りのEDの流れだが、その後スコアを継続してのエクストラステージが開始され、その後に2周目をクリアして真のEDとなる。 ---一旦EDと思わせて……という事かもしれないが、ネームエントリー後に点数継続でのプレイというのはどうなのだろうか。 ---「エクストラステージ」では''1ボスから8ボスまでが一斉に逆襲しに来る''展開。そして主人公は''丸腰''。しかも一人倒すごとに厄介な雑魚が一人追加され、8面ボスが出てくるのは最後の最後。テストプレイをしたのか問いただしたくなるレベルである。 ---その攻略の糸口は本作独特の「敵があと一撃で倒せる体力になると移動するだけで攻撃してこなくなる」(通称「木偶」)という仕様で、集中攻撃されないように逃げながらボスを一体ずつ木偶状態に追い込んでいき最後にまとめて倒すという攻略方法が確立されている。タイムの関係上、どれだけ上手く立ち回っても1機失うことはほぼ確定だが。 --こうして始まる2周目だが、ステージごとのアイテム継続が可能なので、難易度は実は1周目よりは少し低くなっている。 -敵の同時出現数を優先したためか、登場キャラクターが小さい。顔もあえて描き込んでいないため、少々寂しい。 --よく比較される『[[ダブルドラゴン]]』や『ファイナルファイト』が登場キャラクターが大きく、顔の表情も描き込んでいたのとは対照的である。 -4P版の筐体ではさらに難易度が上がる。 --対4人用を考慮してか、前述の通り「時間経過でライフが減る(代わりに時間制限はなし)」という仕様になっており、さらに難易度が上がる。 --加えて、4P版では体力表示が数字に変更されている影響で体力の視認性も悪い。 --もちろん筐体自体の差である為、こちらの筐体で1~2Pのみでプレイしても2P筐体の難易度に変わる事はない。 -カンフー使いの存在 --この敵は5面以降から登場するが、飛び蹴りを使う上に通常投げを受け身で返すのでかなり強い部類の雑魚だし、衣装が中華服なのでアメリカを舞台にした本作の世界観から浮いている。 ---- **総評 『ダブルドラゴン』のスマッシュヒット以来、様々な形でベルトスクロールアクションは他社からも出され、試行錯誤されていた。~ 本作はその中でも単なる亜流に終わろうとしていない、稀有な例である。~ キャッチコピー通り『命が100あっても足りない』退廃的で妖しい街の雰囲気、そこに巣食う悪党たち。~ そいつらを市警でありながらえげつない追い討ち、武器を使って打ち倒していく主人公の容赦のなさは、独特の、なんとも言えないバイオレンス感を醸し出している。~ 惜しむらくは、同年末に『ファイナルファイト』というベルトスクロールアクション史上に残る名作品が出てしまったため、本作の印象が薄くなりがちな点だろうか。~ もしどこかで見かけたら、一度はプレイしてみるのも悪くはないだろう。~ ---- **移植 -アーケードアーカイブス(ハムスター)Switch/PS4:2021年3月18日 --32年越しの初移植。2Pver.と4Pver.に加えてそれぞれの日本版と海外版(敵の耐久力が高い、銃に弾数制限がある代わりに威力が高い、看板等のトラップが削除されているという違いがある)を収録。 ---- **余談 -実は8面ボスを倒した後で誘拐犯である組織の黒幕が現れて牢の鍵を投げつけてくるのだが、それを拾おうとするとマシンガンを乱射して襲ってくる。~ それに負けると&bold(){コンティニュー不可のバッドエンド}になってしまう。 -後に『出たな!ツインビー』などでキャラクターデザインを担当する、現在はアニメーターのShuzilow.HAこと濱川修二郎氏が本作のデザイナーの1人として参加しており((スタッフロールのクレジットに「OOBOKE HAMAKAWA(オオボケ ハマカワ)」と書かれているのが彼である))、これがコナミ入社後の初仕事でもあった。 --アーケードアーカイブス配信の報を受け、ツイッターで「デモ画面と1、3、5、7ステージの背景の担当だったと思う。」の他、本作の小ネタをいくつか語っている。 ---- **その後の展開 -続編として『クライムファイターズ2』が製作されている。こちらも2021年7月21日に、SwitchとPS4のアーケードアーカイブスにて移植配信された。 --「2」と銘打っていても実際は「ならず者のビジランテと巨大ギャングの抗争」であってストーリーにつながりはない。 --4人の異なる性能を有するキャラクターから選べたり、体力回復アイテムがあったりするので、前作より『ファイナルファイト』に近くなっている。 ---相変わらず武器や特定の通常攻撃が有利なバランス取りだが、ゲーム全体の難易度は下がっていて、全ボスによるリターンマッチも前作同様に存在するが、2人ずつ登場する形式に修正されており、全体的に丁寧に作られている良作である。 -また更なる続編として、タイトルこそクライムファイターズの名を冠しないが『[[バイオレントストーム]]』も存在。 --ストーリーに繋がりはないが、出せる技が多い、アメコミ調のグラフィック等、本作の路線を引き継いでいる作品である。 -本作以降のコナミアーケードについて。 --本作以降、発売元のコナミは一時期多人数かつ海外向けのアーケードゲームの制作に力を入れていた。 ---中でもベルトアクションは『[[T.M.N.T. スーパー亀忍者]]』『[[ザ・シンプソンズ]]』等の版権タイトルの他に、上記本作の系譜や『メタモルフィックフォース』といったオリジナルタイトルまで様々な作品がリリースされていて、いずれも2Pver.と4Pver.が存在する物も多い。~ 『X-MEN』に至ってはモニター2画面を用いた専用筐体の6Pver.も作られた。 ---また、ベルトアクション以外の作品としては『[[サンセットライダーズ]]』『G.I.ジョー』といったシューティングゲームも本作と同じスタンスでリリースしており、これら海外向け作品群は当時のコナミのアーケードの情勢を物語っていると過言では無いだろう。 #region(参考動画) &nicovideo2(sm5738787) #endregion

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