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*ワギャンランド 【わぎゃんらんど】 |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000705.jpg,height=200)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ナムコ、ナウプロダクション|~| |発売日|1989年2月9日|~| |定価|4,900円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2008年9月24日/514Wiiポイント&br()【WiiU】2013年4月17日/514円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|アーケードのお喋り遊具をゲーム化&br()難易度は緩いようで厳しい&br()ファンシーな外見に反してシニカルな世界観と展開|~| |>|>|CENTER:''[[ワギャンシリーズリンク>ワギャンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -恐竜型ロボットのような姿をした不思議な生物「ワギャン」が主人公の、横スクロールアクションゲーム。悪のマッドサイエンティスト「Dr.デビル」に征服された故郷「ワギャンランド」と家族を救うために戦う。 --本作でのワギャンは生物という設定らしく、雌雄があれば子供もいる。もともとのワギャンはナムコのアーケード向けアミューズメントマシンであり、拡声器に向かって大声で叫ぶとその音量を測定して喋りを返すというエレメカだった。 --「Dr.デビル」は続編でも登場し、ワギャンvsDr.デビルの構図がロックマンvsDr.ワイリーやソニックvsエッグマンの如く、延々と続いている。 **システム -ワギャンは左右移動とジャンプの他、Bボタンでマンガ文字の形をした音波砲を発射する。 --音波砲が当たった敵はしびれてしまい、しばらく動きが止まるほか、ワギャンが触れてもミスしなくなる。敵を音波砲で固めて足場にするといった攻略法が可能。 --初期状態は小さく「&size(90%){ワッ}」。ステージに落ちているワギャナイザーを取る事でだんだん大きく&br「&size(110%){ギャ}」「''&size(120%){ガー}''」「''&size(140%){ギャー}''」と、効果範囲や持続時間が4段階にパワーアップする。 ---最強状態で更にワギャナイザーを取ると一定時間無敵になり、同時に移動スピードやジャンプの飛距離が倍近くに上がる。無敵時間終了後は初期状態に戻る。 -ライフ無しの一触即死制。また、穴などに転落した場合は無敵中でも1ミスになる。 -ステージのゴールに到達するとステージクリアだが、中にはゴール地点にボスがいたり、行く手が分岐していたりする場合もある。 --ステージ中の特定箇所に音波を当てる事で出現するワープゾーンを使い、別の分岐ルートにジャンプする事もできる。 -ボスとの戦闘はアクションではなくミニゲーム。 --種目は「神経衰弱」と「しりとり」の2種類。くまやカキ氷などといったアイコンの描かれたパネルを6×4の24枠に敷き詰め、カーソルで選択して遊ぶ。~ いずれの種目も必ずボスが先攻で、与えられた持ち時間が切れたらその場で負けになる。そしてすべてのパネルを取りきって勝利するとパーフェクトボーナスとして残機が7UPする。残機はラスボス戦クリア後にボーナス点(1機につき10万点)に換算される。 ---しりとりはパネルに描かれた絵を選択して行い、相手を手詰まりに追い込めば勝ち。~ 正解のパネルを選ぶと持ち時間が10秒回復、不正解のパネルは逆に1回当たり5秒減ってしまう。取ったパネル数がノルマに達していれば、たとえ時間切れで負けたとしても「内緒で通してやろう」と情けをかけられてクリアとなる。 ---神経衰弱は1ペアにつき1ポイントで、ワギャンの絵が描かれたスペシャルカードのみ2ポイント。~ 合計13ポイントのうち過半数の7ポイント以上を取れば勝ち。ボスが7ポイント以上取って負けが確定するとその時点でミスとなる。 -タイトル画面で隠しコマンドを入れると裏モードをプレイできる。 --裏モードでは各ステージの敵の数が増えるなど難易度が上がっている上、後述のお助けアイテムが手に入らなくなっている。 **評価点 -アクションゲームのボス戦闘がミニゲームというシステムは斬新だった。 --しりとりでは1つの絵に対し2種類以上の読み方が設定されているパネルもあり、本シリーズの重要な人気要素の1つである。((通常の読み方(表読み)であればボスが「○○か…」と言うが、そうでない読み方(裏読み)であればボスが「○○だと!?」などと驚いた様子を見せる。)) ---裏読みには豊富なパターンと意外性があり、「うさぎ」を「ラビット」と読むのはほんの序の口で、「ロケット」を「ミサイル」、「とうだい」を「うみのみちしるべ」など、かなりのごり押しやムチャ読みも存在する。これを上手く利用すれば簡単にボスを手詰まりに追い込むこともできる。 ---パーフェクトボーナスを狙うのであれば、ボスを手詰まりに追い込まないためにあえて裏読みをしないという戦法もある。 --神経衰弱は、配列パターンが限られているという欠点はあるものの、ボスは一度めくられたパネルは絶対に忘れない行動ルーチンなので、普通にやる分にはなかなか手強い。 -適切な難易度設定。 --ワギャンはジャンプ力が高く、音波攻撃の使い勝手も良い上、無敵にもなれるので、基本的に強い。ゲームに不慣れな人でも序盤ステージは楽に越せる。 --ゲーム終盤に入るとステージの難易度が上がり、音波攻撃の効かない障害物も増えて歯応えがでてくる。しかしこの時期に入ると、敵を倒せる強力な音波を連射できる「スーパーワギャナイザー」、空を飛べるようになる「ワギャコプター」といったお助けアイテムが登場し、使うかどうか選ぶ事でユーザー側が難易度を調整できる。 ---一撃死制なので、後半ステージにゴリ押しプレイは通じない。音波砲を上手く使い、避けるべき敵は避け、無敵になって一気に進むと決めたら穴に注意しつつ全速前進、とメリハリがある。 -ポップでかわいらしいグラフィックや明るい雰囲気の音楽は好評であり、当時のゲームとしては珍しく女性受けも良かった。後のシリーズにも同じ空気が継承されていく。 --一方で沼ステージやラストステージ、ラスボス戦のBGMはシリアスでそれまでの明るい雰囲気とは打って変わって意外な熱さがあり、人気である。 --特にラストステージ終盤では背景で多くの仲間が捕らえられており、熱さに拍車をかける。 -各コースに存在する分岐点。 --アクションゲームでありながら、一本道で進むというわけではなくコースが分岐しているのも特徴。進行具合によってだが寄り道感覚が楽しめる。ワープも各所存在するのでショートカットも狙える。 --分岐によって難易度も異なるので、アクションが苦手な人から高難易度に挑戦したい人までプレイスタイルは幅広い。 **賛否両論点 -愛らしいワギャン達の雰囲気とは裏腹に、終盤は犠牲者が出てしまう。ワギャンの兄がドクターデビルにやられて幽霊の姿で登場。もう一方は逃げて来た仲間が息絶えるといったハードな一面がある。 -いずれも有利なアイテムを与えられる場面であり、受け取らずに進行することも可能。ただ、命を張ってまでドクターデビルに抗った彼らのことを思うと… --エンディングである時は兄の墓に向かい、またある時は仲間が死んだ場所で花を添えるという描写がある。 --後のシリーズではワギャンの仲間たちが死ぬという場面が描かれていない。 **問題点 -神経衰弱のパネル配置は規則的であり、コツを覚えるとボスを完封できてしまう。慣れてしまえば、ほぼプレイヤー側の勝利が確定した消化試合と化す。 -稼ぎプレイにはやや不向き。ボス戦闘のパーフェクト7UPはかなり大きな得点源だが、神経衰弱の初手でボスがまぐれ当たりを引いたり、しりとりでボスが不必要な裏読みをしてきたりといった妨害行動でなすすべなく崩されてしまう。ハイスコアを狙えるかどうかは運任せ。 --もっとも、神経衰弱のまぐれ当たりはそうそうあることではないため、問題視するほどのことではないが。 -ゲームオーバー時のコンティニューが有限の上に残り回数が非表示である。 --リセットボタンによるリセットでもコンティニューが一定数保持されるという仕様なのでこの裏を返した裏技を使えば実質何度でもコンティニューが出来る。 -ラスボスは最後の括りとして本当に強いが、しりとりがキツめ。 --神経衰弱としりとりの二段構えでの戦いとなる。神経衰弱はパターン読みさえできれば簡単でボス自身も「ほんの小手調べ」と言っている。''次のしりとりが本番なのである。'' --しりとりは持ち時間が90秒と多い代わりに、正解しても回復しない。またノルマが通常のボスの数倍あり、パネルの数も60枚程度と莫大なので持久戦となりやすい。その上、裏読みなどでボスを手詰まりに追い込んでも''ポイントがノルマに達していなければパネルを一新して最初から仕切り直し''となる。 ---これを逆手に取って持ち時間が少ない・ノルマまで間に合わないという局面に遭ったときにわざと裏読みして仕切り直すという方法がある。持久力は要されるが追い込まれたら活用したい。 --そのため、裏読みをせずに表読みでしりとりを続けていくことが推奨されるが、たまにボスも裏読みしてくる上、こちらの裏読みに対して裏読みで返してくることもあるので難易度は高い。 --このパターンは続編「2」でも採用されているが、同時に問題点に充てられている。 **総評 キャラがかわいくて絵に温かみがあって、ボス戦闘もミニゲームで平和~な雰囲気のライト層向け作品…と思いきや、ゲーム部分の作り自体もしっかりしている。~ 中でもボス戦闘のしりとりの裏読みは、決まれば一撃でボスを手詰まりに追い込める鬼畜な読み方の存在もあってか、裏技大好きな当時のゲーマー少年たちの心もがっちり掴んだ。~ 幅広い層へアピールできるデザインと斬新なアイデアと丁寧な作りこみによって多くのファンを獲得し、基礎的な部分を据え置いたままシリーズ化もされた良作である。 **その後の展開 続編としてファミコン版『[[ワギャンランド2]]』やゲームギア版『ワギャンランド(ストーリー上は初代の続編)』などが出され、~ その後もスーパーファミコンなどでシリーズ作品が多数発売された。~ 2009年発売のニンテンドーDS版『[[ひらめきアクション ちびっこワギャンの大きな冒険]]』ではキャラデザインや世界観が大きく変更されている。 2020年6月18日にNintendo Switchで配信されたオムニバスソフト『ナムコットコレクション』のお試しソフトとして、本作を''無料''で遊べる。セーブ・ロードはもちろんのこと巻き戻し機能も使えミニゲームだとしりとり詰みを無くしたり神経衰弱はパターン先読みといった&s(){ズルしちゃう}こともできる。
*ワギャンランド 【わぎゃんらんど】 |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000705.jpg,height=200)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|ナムコ、ナウプロダクション|~| |発売日|1989年2月9日|~| |定価|4,900円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2008年9月24日/514Wiiポイント&br()【WiiU】2013年4月17日/514円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|アーケードのお喋り遊具をゲーム化&br()難易度は緩いようで厳しい&br()ファンシーな外見に反してシニカルな世界観と展開|~| |>|>|CENTER:''[[ワギャンシリーズリンク>ワギャンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -恐竜型ロボットのような姿をした不思議な生物「ワギャン」が主人公の、横スクロールアクションゲーム。悪のマッドサイエンティスト「Dr.デビル」に征服された故郷「ワギャンランド」と家族を救うために戦う。 --本作でのワギャンは生物という設定らしく、雌雄があれば子供もいる。もともとのワギャンはナムコのアーケード向けアミューズメントマシンであり、拡声器に向かって大声で叫ぶとその音量を測定して喋りを返すというエレメカだった。 --「Dr.デビル」は続編でも登場し、ワギャンvsDr.デビルの構図がロックマンvsDr.ワイリーやソニックvsエッグマンの如く、延々と続いている。 **システム -ワギャンは左右移動とジャンプの他、Bボタンでマンガ文字の形をした音波砲を発射する。 --音波砲が当たった敵はしびれてしまい、しばらく動きが止まるほか、ワギャンが触れてもミスしなくなる。敵を音波砲で固めて足場にするといった攻略法が可能。 --初期状態は小さく「&size(90%){ワッ}」。ステージに落ちているワギャナイザーを取る事でだんだん大きく&br「&size(110%){ギャ}」「''&size(120%){ガー}''」「''&size(140%){ギャー}''」と、効果範囲や持続時間が4段階にパワーアップする。 ---最強状態で更にワギャナイザーを取ると一定時間無敵になり、同時に移動スピードやジャンプの飛距離が倍近くに上がる。無敵時間終了後は初期状態に戻る。 -ライフ無しの一触即死制。また、穴などに転落した場合は無敵中でも1ミスになる。 -ステージのゴールに到達するとステージクリアだが、中にはゴール地点にボスがいたり、行く手が分岐していたりする場合もある。 --ステージ中の特定箇所に音波を当てる事で出現するワープゾーンを使い、別の分岐ルートにジャンプする事もできる。 -ボスとの戦闘はアクションではなくミニゲーム。 --種目は「神経衰弱」と「しりとり」の2種類。くまやカキ氷などといったアイコンの描かれたパネルを6×4の24枠に敷き詰め、カーソルで選択して遊ぶ。~ いずれの種目も必ずボスが先攻で、与えられた持ち時間が切れたらその場で負けになる。そしてすべてのパネルを取りきって勝利するとパーフェクトボーナスとして残機が7UPする。残機はラスボス戦クリア後にボーナス点(1機につき10万点)に換算される。 ---しりとりはパネルに描かれた絵を選択して行い、相手を手詰まりに追い込めば勝ち。~ 正解のパネルを選ぶと持ち時間が10秒回復、不正解のパネルは逆に1回当たり5秒減ってしまう。取ったパネル数がノルマに達していれば、たとえ時間切れで負けたとしても「内緒で通してやろう」と情けをかけられてクリアとなる。 ---神経衰弱は1ペアにつき1ポイントで、ワギャンの絵が描かれたスペシャルカードのみ2ポイント。~ 合計13ポイントのうち過半数の7ポイント以上を取れば勝ち。ボスが7ポイント以上取って負けが確定するとその時点でミスとなる。 -タイトル画面で隠しコマンドを入れると裏モードをプレイできる。 --裏モードでは各ステージの敵の数が増えるなど難易度が上がっている上、後述のお助けアイテムが手に入らなくなっている。 **評価点 -アクションゲームのボス戦闘がミニゲームというシステムは斬新だった。 --しりとりでは1つの絵に対し2種類以上の読み方が設定されているパネルもあり、本シリーズの重要な人気要素の1つである。((通常の読み方(表読み)であればボスが「○○か…」と言うが、そうでない読み方(裏読み)であればボスが「○○だと!?」などと驚いた様子を見せる。)) ---裏読みには豊富なパターンと意外性があり、「うさぎ」を「ラビット」と読むのはほんの序の口で、「ロケット」を「ミサイル」、「とうだい」を「うみのみちしるべ」など、かなりのごり押しやムチャ読みも存在する。これを上手く利用すれば簡単にボスを手詰まりに追い込むこともできる。 ---パーフェクトボーナスを狙うのであれば、ボスを手詰まりに追い込まないためにあえて裏読みをしないという戦法もある。 --神経衰弱は、配列パターンが限られているという欠点はあるものの、ボスは一度めくられたパネルは絶対に忘れない行動ルーチンなので、普通にやる分にはなかなか手強い。 -適切な難易度設定。 --ワギャンはジャンプ力が高く、音波攻撃の使い勝手も良い上、無敵にもなれるので、基本的に強い。ゲームに不慣れな人でも序盤ステージは楽に越せる。 --ゲーム終盤に入るとステージの難易度が上がり、音波攻撃の効かない障害物も増えて歯応えがでてくる。しかしこの時期に入ると、敵を倒せる強力な音波を連射できる「スーパーワギャナイザー」、空を飛べるようになる「ワギャコプター」といったお助けアイテムが登場し、使うかどうか選ぶ事でユーザー側が難易度を調整できる。 ---一撃死制なので、後半ステージにゴリ押しプレイは通じない。音波砲を上手く使い、避けるべき敵は避け、無敵になって一気に進むと決めたら穴に注意しつつ全速前進、とメリハリがある。 -ポップでかわいらしいグラフィックや明るい雰囲気の音楽は好評であり、当時のゲームとしては珍しく女性受けも良かった。後のシリーズにも同じ空気が継承されていく。 --一方で沼ステージやラストステージ、ラスボス戦のBGMはシリアスでそれまでの明るい雰囲気とは打って変わって意外な熱さがあり、人気である。 --特にラストステージ終盤では背景で多くの仲間が捕らえられており、熱さに拍車をかける。 -各コースに存在する分岐点。 --アクションゲームでありながら、一本道で進むというわけではなくコースが分岐しているのも特徴。進行具合によってだが寄り道感覚が楽しめる。ワープも各所存在するのでショートカットも狙える。 --分岐によって難易度も異なるので、アクションが苦手な人から高難易度に挑戦したい人までプレイスタイルは幅広い。 **賛否両論点 -愛らしいワギャン達の雰囲気とは裏腹に、終盤は犠牲者が出てしまう。ワギャンの兄がドクターデビルにやられて幽霊の姿で登場。もう一方は逃げて来た仲間が息絶えるといったハードな一面がある。 -いずれも有利なアイテムを与えられる場面であり、受け取らずに進行することも可能。ただ、命を張ってまでドクターデビルに抗った彼らのことを思うと… --エンディングである時は兄の墓に向かい、またある時は仲間が死んだ場所で花を添えるという描写がある。 --後のシリーズではワギャンの仲間たちが死ぬという場面が描かれていない。 **問題点 -神経衰弱のパネル配置は規則的であり、コツを覚えるとボスを完封できてしまう。慣れてしまえば、ほぼプレイヤー側の勝利が確定した消化試合と化す。 -稼ぎプレイにはやや不向き。ボス戦闘のパーフェクト7UPはかなり大きな得点源だが、神経衰弱の初手でボスがまぐれ当たりを引いたり、しりとりでボスが不必要な裏読みをしてきたりといった妨害行動でなすすべなく崩されてしまう。ハイスコアを狙えるかどうかは運任せ。 --もっとも、神経衰弱のまぐれ当たりはそうそうあることではないため、問題視するほどのことではないが。 -ゲームオーバー時のコンティニューが有限の上に残り回数が非表示である。 --リセットボタンによるリセットでもコンティニューが一定数保持されるという仕様なのでこの裏を返した裏技を使えば実質何度でもコンティニューが出来る。 -ラスボスは最後の括りとして本当に強いが、しりとりがキツめ。 --神経衰弱としりとりの二段構えでの戦いとなる。神経衰弱はパターン読みさえできれば簡単でボス自身も「ほんの小手調べ」と言っている。''次のしりとりが本番なのである。'' --しりとりは持ち時間が90秒と多い代わりに、正解しても回復しない。またノルマが通常のボスの数倍あり、パネルの数も60枚程度と莫大なので持久戦となりやすい。その上、裏読みなどでボスを手詰まりに追い込んでも''ポイントがノルマに達していなければパネルを一新して最初から仕切り直し''となる。 ---これを逆手に取って持ち時間が少ない・ノルマまで間に合わないという局面に遭ったときにわざと裏読みして仕切り直すという方法がある。持久力は要されるが追い込まれたら活用したい。 --そのため、裏読みをせずに表読みでしりとりを続けていくことが推奨されるが、たまにボスも裏読みしてくる上、こちらの裏読みに対して裏読みで返してくることもあるので難易度は高い。 --このパターンは続編「2」でも採用されているが、同時に問題点に充てられている。 **総評 キャラがかわいくて絵に温かみがあって、ボス戦闘もミニゲームで平和~な雰囲気のライト層向け作品…と思いきや、ゲーム部分の作り自体もしっかりしている。~ 中でもボス戦闘のしりとりの裏読みは、決まれば一撃でボスを手詰まりに追い込める鬼畜な読み方の存在もあってか、裏技大好きな当時のゲーマー少年たちの心もがっちり掴んだ。~ 幅広い層へアピールできるデザインと斬新なアイデアと丁寧な作りこみによって多くのファンを獲得し、基礎的な部分を据え置いたままシリーズ化もされた良作である。 **その後の展開 続編としてファミコン版『[[ワギャンランド2]]』やゲームギア版『ワギャンランド(ストーリー上は初代の続編)』などが出され、~ その後もスーパーファミコンなどでシリーズ作品が多数発売された。~ 2009年発売のニンテンドーDS版『[[ひらめきアクション ちびっこワギャンの大きな冒険]]』ではキャラデザインや世界観が大きく変更されている。 2020年6月18日にNintendo Switchで配信されたオムニバスソフト『ナムコットコレクション』のお試しソフトとして、本作を''無料''で遊べる。セーブ・ロードはもちろんのこと巻き戻し機能も使えミニゲームだとしりとり詰みを無くしたり神経衰弱はパターン先読みといった&s(){ズルしちゃう}こともできる。

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