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藤堂龍之介探偵日記 琥珀色の遺言 ~西洋骨牌連続殺人事件~」(2023/12/23 (土) 20:09:29) の最新版変更点

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*藤堂龍之介 探偵日記 琥珀色の遺言 西洋骨牌連続殺人事件 【とうどうりゅうのすけ たんていにっき こはくいろのゆいごん せいようかるたれんぞくさつじんじけん】 |ジャンル|推理ADV|&amazon(B001G8XTVC)| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UV以降、&br()FM-77AV、X68000、MSX2、Windows 95、 ニンテンドーDS|~| |発売・開発元(DS版以外)|リバーヒルソフト|~| |発売【DS】|fonfun|~| |開発元【DS】|アルティ|~| |発売日|1988年6月|~| |定価|9,800円|~| |定価【DS】|3,990円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズリンク>リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 リバーヒルソフトの推理アドベンチャーシリーズ4作目にして、藤堂龍之介探偵日記シリーズの1作目。(店頭デモでは1920シリーズと書かれている。)~ 大正時代を舞台にした作品で、当時としては(現在でも)非常に珍しいものである。 **ストーリー 時は大正時代、ロマンを謳歌して華やかに咲き誇り、散っていった時代の中で、栄華をきわめていた貿易商、「影谷恍太郎」が謎の死を遂げた。 その遺言として残されたのは、数枚の謎めいた西洋骨牌(タロットカード)だけだった。 やがて恍太郎の莫大な財産を巡り、残された影谷家の人々に不信と疑惑が渦巻き始める。 主の死に殺人の疑いを抱いた執事、辰野銀蔵の依頼により、 私立探偵の藤堂龍之介は影谷家の邸宅「琥珀館」へと乗り込んだ。 **特徴・システム -基本システムはコマンド選択式ADV。 --ADVのシステムとしては当時一般的だったもの。しかし選択肢は非常に多い。対象となる人物、物証も多岐にわたり、また舞台となる洋館も大きく部屋数も多い。総当りでの攻略は可能とは言え、その方法では非常に時間と手間がかかる事となる。テンポよく話を進めるには、プレイヤーの推理力が問われるのだ。 --プレイヤーの選択肢によって展開が極端に変化するような事はない。 -藤堂龍之介がゲーム中で所持し、使用できる推理手帳。作中登場する西洋骨牌と言った、作品を象徴する重要アイテムが付録。 --やたら巨大で推理手帳としては役に立たないが、攻略のヒントが書かれていたりもする。 ---- **評価点 -FM音源を駆使したチープながらもおぞましいエレジー。 --BGMの原曲はフランスの作曲家マスネによるもの。マスネが生まれたのは1842年で亡くなったのは1912年なので、1920年代ではないが影谷サダ(被害者の母)と同年齢。他のBGMもマスネの作品が多い。 --時計の秒針の音と共に「西洋骨牌連続殺人事件」と表記され、ストーリーが描かれていく様は非常に印象的。 -世界観を作り上げる丁寧なグラフィック。 --プレイヤーをさも当時の状況を覗き見ているように感じさせる。その映像は題名通り琥珀色の基調に彩られている。セピア調な舞台が、大正時代の空気を見事にかもし出している。 **賛否両論点 -膨大な人数の登場人物と複雑な人間関係。 --舞台となる影谷家の屋敷の人々は全員癖の強い人物で、彼らの事を理解するのは非常に難しい。 --しかし、当時の世論やその癖の強い家庭環境、時代背景を考慮すると、全員納得の行く人格形成がなされている。 **問題点 -単調で地味なプレイになってしまいやすい --JBハロルドシリーズ同様、ある程度は自分で考えて捜査をする必要があるゲームである為、最初の内はともかく、しばらくするとほとんどの人間が同じことを繰り返すだけになる。 ---今までに得た情報を元に聞きに行く相手が分かっている時はいいが、それがわからなくなってしまうと会話が変わる部分を求めてひたすら聞き込みをしに行き、過去に聞いた話を聞くだけのプレイになってしまいやすい。 ---- **総評 大正時代を舞台とし、当時の世論や時代背景を考慮した、ゲームとしてはなかなかに珍しい作品。~ //小説とかではいくらでもあるし、創作物で難しいってわけではない 丁寧に再現された世界観、FM音源である事を逆手に取った妖しいエレジー、癖の強いキャラクターに手ごたえのある謎と、雰囲気作りの良く出来たミステリである。 ---- **移植 -PCエンジン版『謎のマスカレード』(ハドソン) --主人公の名前が円陣龍之介に変わっているなど、登場人物の設定が大幅に変更されている。 ---"円陣"という名前は、PCエンジンの"エンジン"から採用したのではないかと言われている。 --グラフィックもしょぼくなっており、劣化移植と言われても仕方がない出来栄え。 -DS移植版(アルティ開発、fonfun発売)(2008年12月18日発売) --DS移植版には、アルティが携帯アプリ向けにリリースした新作『虚妄の報い~琥珀色の遺言 追補篇~』も併せて収録されている。 ---『虚妄の報い~琥珀色の遺言 追補篇~』はプレイ時間30分もないおまけ程度の後日談で、新たに事件が起こるわけではなく、『琥珀色の遺言』本編で明らかにならなかった幾つかの疑問を聞き出すのが目的。 **その後の展開 -リバーヒルソフトから次作『黄金の羅針盤~翔洋丸桑港航路殺人事件~』がPC向けに発売された --コンシューマ機へは未移植。 -リバーヒルソフトは2004年に解散し、藤堂龍之介探偵日記シリーズの版権は同社と関連の深いアルティへ移った。 --携帯向けソフト開発専門だったアルティは藤堂龍之介探偵日記シリーズを携帯アプリに移植し、また、携帯アプリにて同シリーズの新作をリリースしている。 ---それを元にして、上記DS版が作られた。 //ページ内に愚痴を書かないでください。判定に異論があれば変更議論を行ってください。
*藤堂龍之介 探偵日記 琥珀色の遺言 西洋骨牌連続殺人事件 【とうどうりゅうのすけ たんていにっき こはくいろのゆいごん せいようかるたれんぞくさつじんじけん】 |ジャンル|推理ADV|&amazon(B001G8XTVC)| |対応機種|PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UV以降、&br()FM-77AV、X68000、MSX2、Windows 95、 ニンテンドーDS|~| |発売・開発元(DS版以外)|リバーヒルソフト|~| |発売【DS】|fonfun|~| |開発元【DS】|アルティ|~| |発売日|1988年6月|~| |定価|9,800円|~| |定価【DS】|3,990円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズリンク>リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 リバーヒルソフトの推理アドベンチャーシリーズ4作目にして、藤堂龍之介探偵日記シリーズの1作目。(店頭デモでは1920シリーズと書かれている。)~ 大正時代を舞台にした作品で、当時としては(現在でも)非常に珍しいものである。 **ストーリー 時は大正時代、ロマンを謳歌して華やかに咲き誇り、散っていった時代の中で、栄華をきわめていた貿易商、「影谷恍太郎」が謎の死を遂げた。 その遺言として残されたのは、数枚の謎めいた西洋骨牌(タロットカード)だけだった。 やがて恍太郎の莫大な財産を巡り、残された影谷家の人々に不信と疑惑が渦巻き始める。 主の死に殺人の疑いを抱いた執事、辰野銀蔵の依頼により、 私立探偵の藤堂龍之介は影谷家の邸宅「琥珀館」へと乗り込んだ。 **特徴・システム -基本システムはコマンド選択式ADV。 --ADVのシステムとしては当時一般的だったもの。しかし選択肢は非常に多い。対象となる人物、物証も多岐にわたり、また舞台となる洋館も大きく部屋数も多い。総当りでの攻略は可能とは言え、その方法では非常に時間と手間がかかる事となる。テンポよく話を進めるには、プレイヤーの推理力が問われるのだ。 --プレイヤーの選択肢によって展開が極端に変化するような事はない。 -藤堂龍之介がゲーム中で所持し、使用できる推理手帳。作中登場する西洋骨牌と言った、作品を象徴する重要アイテムが付録。 --やたら巨大で推理手帳としては役に立たないが、攻略のヒントが書かれていたりもする。 ---- **評価点 -FM音源を駆使したチープながらもおぞましいエレジー。 --BGMの原曲はフランスの作曲家マスネによるもの。マスネが生まれたのは1842年で亡くなったのは1912年なので、1920年代ではないが影谷サダ(被害者の母)と同年齢。他のBGMもマスネの作品が多い。 --時計の秒針の音と共に「西洋骨牌連続殺人事件」と表記され、ストーリーが描かれていく様は非常に印象的。 -世界観を作り上げる丁寧なグラフィック。 --プレイヤーをさも当時の状況を覗き見ているように感じさせる。その映像は題名通り琥珀色の基調に彩られている。セピア調な舞台が、大正時代の空気を見事にかもし出している。 **賛否両論点 -膨大な人数の登場人物と複雑な人間関係。 --舞台となる影谷家の屋敷の人々は全員癖の強い人物で、彼らの事を理解するのは非常に難しい。 --しかし、当時の世論やその癖の強い家庭環境、時代背景を考慮すると、全員納得の行く人格形成がなされている。 **問題点 -単調で地味なプレイになってしまいやすい --JBハロルドシリーズ同様、ある程度は自分で考えて捜査をする必要があるゲームである為、最初の内はともかく、しばらくするとほとんどの人間が同じことを繰り返すだけになる。 ---今までに得た情報を元に聞きに行く相手が分かっている時はいいが、それがわからなくなってしまうと会話が変わる部分を求めてひたすら聞き込みをしに行き、過去に聞いた話を聞くだけのプレイになってしまいやすい。 ---- **総評 大正時代を舞台とし、当時の世論や時代背景を考慮した、ゲームとしてはなかなかに珍しい作品。~ //小説とかではいくらでもあるし、創作物で難しいってわけではない 丁寧に再現された世界観、FM音源である事を逆手に取った妖しいエレジー、癖の強いキャラクターに手ごたえのある謎と、雰囲気作りの良く出来たミステリである。 ---- **移植 -PCエンジン版『謎のマスカレード』(ハドソン) --主人公の名前が円陣龍之介に変わっているなど、登場人物の設定が大幅に変更されている。 ---"円陣"という名前は、PCエンジンの"エンジン"から採用したのではないかと言われている。 --グラフィックもしょぼくなっており、劣化移植と言われても仕方がない出来栄え。 -DS移植版(アルティ開発、fonfun発売)(2008年12月18日発売) --DS移植版には、アルティが携帯アプリ向けにリリースした新作『虚妄の報い~琥珀色の遺言 追補篇~』も併せて収録されている。 ---『虚妄の報い~琥珀色の遺言 追補篇~』はプレイ時間30分もないおまけ程度の後日談で、新たに事件が起こるわけではなく、『琥珀色の遺言』本編で明らかにならなかった幾つかの疑問を聞き出すのが目的。 **その後の展開 -1990年リバーヒルソフトから第2作『黄金の羅針盤~翔洋丸桑港航路殺人事件~』がPC向けに発売された。 --コンシューマ機へは長らく未移植だったが、携帯アプリを復刻配信しているG-MODEアーカイブス+でSwitch版が2023年8月18日から配信中。 -リバーヒルソフトは2004年に解散し、藤堂龍之介探偵日記シリーズの版権は同社と関連の深いアルティへ移った。 --携帯向けソフト開発専門だったアルティは藤堂龍之介探偵日記シリーズを携帯アプリに移植し、また、携帯アプリにて同シリーズの新作をリリースしている。 ---それを元にして、上記DS版が作られた。 //ページ内に愚痴を書かないでください。判定に異論があれば変更議論を行ってください。

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