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*伝説のスタフィー3 【でんせつのすたふぃーすりー】 |ジャンル|マリンアクション|CENTER:&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/513E5TP58FL.jpg,height=200)&br;&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/dc13c63e31fec0ac2f8ae19f43f5ef0e1ab860bd454d7a51ef035bf2ce6d884a.jpg,height=200)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2004年8月25日|~| |定価|4,571円(税別)|~| |プレイ人数|【GBA】1~4人&br;【WiiU】1人|~| |セーブデータ|3個(FRAM)|~| |レーティング|CERO:全年齢(全年齢対象)|~| |周辺機器|GBA専用通信ケーブル対応|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【WiiU】2016年4月6日/702円(税8%込)|~| |備考|スタフィー&スタピーの大きなキラキラシール付|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|スタフィーの妹「スタピー」が初登場&br;やや鬱気味のストーリー&br;トラウマ級のラスボス|~| |>|>|CENTER:''[[伝説のスタフィーシリーズリンク>伝説のスタフィーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『伝説のスタフィー』シリーズ第3作にして、GBA版最終作。~ 基本システムは前2作から大幅な変化はないものの、今回はスタフィーの妹「スタピー」も登場している。 &font(b,16){物語} >大きな海の空高くにある国テンカイは、2度にわたるスタフィーの奮闘によって強敵「オーグラ」がつぼに封印され、平和な日々にあった。~ しかしある日、またも嵐に襲われ、そして聞こえる謎の声。同時に一筋の稲光が落ち、つぼは粉々に割れてしまった。~ ~ 高笑いとともに逃げていくオーグラ。~ スタフィーの父であるテンカイの王パパスタは、スタフィーとその親友キョロスケにオーグラを追うよう指示するも、2人は動揺して動けない。~ だがそこへおてんばな子供が現れる。スタフィーの妹スタピーだった。~ 「ワルモノはやっつけに行かなあかんやんか」と2人をテンカイから突き落とす彼女。3人の旅が始まった。~ ~ (Wikipediaより引用) ---- **システム -前作同様のマリンアクション。前作に引き続き、一つのステージがいくつかに分割されている。 --今回は、スタフィーだけでなく妹のスタピーを操作して進める場面が登場している。1周目はどこでどちらを使うかは固定だが(交代する必要のある場面では特定のギミックで切り替える)、2周目以降は自由に切り替え可能になり、ステージもそれを前提に進めることになる。 ---スタフィーは強力なスピンアタックを習得でき、2段ジャンプで機動力が高い。またりゅうせいアタックで真下に向けて強烈な一撃を放てる。 ---スタピーはハイハイで狭いところに入れ、壁ジャンプで移動可能。ただし、スピンアタックは初期状態のまま強化されることはない。 -乗り物は4種類。旧作のきぐるみの他、せんすいかん、パカラ、ホッピングが登場。 --前作同様、2周目に入るとパワーアップする。 -集めた「しんじゅ」で装備アイテムを購入し、スタフィーを着せ替えるシステムはそのまま登場。今回はスタフィーとスタピーそれぞれ個別にいじれる。 --ちなみに''装備アイテムに制限は一切無い''ので、スタフィーの女装、スタピーの男装も可能である。 ---- **評価点 -前作以上にバリエーションに富んだマップの数々。 --今回は霧に満ちた謎の街、南国情緒あふれるジャングル、活火山など旧作以上に個性的なマップが多い。 --ギミックや登場する敵のバリエーションも多い。当然、いきもの図鑑のやりこみ要素は健在なのであちこち探して珍しい敵キャラを発見したい。 --ステージ総数は前作に比べやや減っているが、一つ一つのステージが長めになっているので体感的プレイ時間はあまり変わらない。 --新アクションを駆使して進むステージの構造もよく作り込まれている。 --また、今作では前作で谷を越えるためだけのアクションだった「りゅうせいアタック」の活躍の機会が増え、「りゅうせいアタック」のみでダメージを与えられるボスが登場したり、敵や頑丈なブロックを貫通し、ラスボスに対する唯一のダメージ源となる「りゅうせいアタック改」が登場するなど、大幅に改善された。 -前作はやや簡単すぎた感があるが、本作は多少難易度が上昇している。 --それでも、アクションゲーム全体で見れば概ね優しいレベルで、妥当な範囲で落ち着いたところ。 ---ただし、後述のラスボスだけは例外中の例外である。 -2人のプレイヤーを入れ替えて進む形式故に兄妹で協力して進めている感が強く、スタフィーシリーズとしては新感覚。 --中盤以降はギミックの解除も2人で協力して行うので、うまく入れ替えながら進めることになる。 -前作までは1人プレイ専用だったミニゲームはいずれも対戦形式になっており、通信ケーブルを介して最大4人まで対戦できるように。さらに、ゲームキューブを用いて対戦することも可能。 --数こそ少ないが、いずれも地味にはまれる粒ぞろい。 -今回のストーリーは今までのどこかほんわかした雰囲気を覆す衝撃の展開を迎える。 --スタフィーシリーズでは初となる、''明確な死者''が発生している。それだけにインパクトも強く、兄妹の絆を描いていく演出もあり全体的なストーリーの完成度は高め。 ---ただしコミカルな場面も今まで通り豊富なので、イメージが全く異なるわけではない。 ---- **賛否両論点 -クリア後は大型の真珠が大量に配置されるようになる。これによりお店での買い物が楽になる反面、真珠はライフ回復アイテムも兼ねているため多少厳しめなステージであっても真珠の回復によるゴリ押しが通用してしまう場面も多い。 --もっとも本シリーズ自体難易度はやや控えめなのもありゲームバランスに影響を及ぼすほどの要素ではないのだが。 ---- **問題点 -前作まであった「まほうセット」「リューン」に相当するシューティング形式の乗り物がなく、ややバリエーションに欠ける。 --「せんすいかん」は2周目から魚雷も撃てるので一応シューティングと強弁できるが、強制スクロールというわけでもない上に登場する敵は2種とも攻撃的ではない((普段は上下に泳いでいるが、近づくと平べったくなり一切動かなくなるヒラメガエシ、普段は眠っており近づくと目を覚ましてトゲを出すものの、トゲが非常に短くほぼ意味を成さない上に一切移動しないネボケナマコ。どちらも潜水艦の機動力の良さもありほぼ邪魔にならない。))ためあまり魚雷の必要性はない。 暗い場所を照らし出すのがメインの役目であり、どちらかというと初代に登場したもぐらタンクに近い存在である。 -前作と同様、『1』では初期習得していたアクション「ムササビジャンプ」((空中にて緩やかに落下・移動できるようになるアクション。足場の悪い場所では特に重宝する。))が初期状態では使用できない。 --ただし、前作では3ステージ目まで習得不可だったのに対し、今作では1ステージ目で教えてもらえるようになっているため、一応改善はされている。 -シリーズ最凶と称せられるラスボス「イーブル」。 --ストーリーにおいても、前作までの大ボスであったオーグラを従えるなど、非常に強大な存在だが、実際に戦う際も非常に手強い。 ---そもそもラスボス三連戦の最初の相手であるオーグラ改の時点で前作までのオーグラを軽く上回る実力。下手すればパターン化出来ない分、イーブルよりキツイという意見もある。 --二戦目の相手はイーブルだが、この時点では''最初のボスであるボンボーンより弱い''と言われる程度。''だぶるじゃんぷの使えないスタピーで挑むとちょうどいい難易度''とも。 ---ただし3のボスでは唯一、倒した際にスタフィーらが息切れする仕草をしなかったり、キョロスケにも「大したことない」と言われる辺り、開発側が意図的に弱くしている可能性が高い。 --が、その後真の姿を解放したイーブルと戦うことになるのだが、こちらは''尋常ではなく強い''。 #region(イーブルの極悪な強さについて(攻略法含むネタバレあり)) ステージは左右に水場が配置された非常に縦長のステージ。~ 主に水中を動くことになるが、実際には空中、地上、水中あらゆるフィールドを駆使してイーブルと戦うことになる。 -まずイーブルは非常に固く、スピンアタックレベル3でも傷一つ付かない。 --ダメージを与えるには''「りゅうせいアタック改」''をぶちこむしかないのだが、常にブースターを使ってスタフィーと同じ高度を維持しているため、上空から落ちないと使えないりゅうせいアタック改は通常状態では絶対に当たらない。 --通常状態ではブースターが唯一の弱点だが、これもスピンアタックレベル3を2回当ててようやく壊れる。しかも普段はイーブルの手が邪魔なので、イーブルがパンチを撃ってくる瞬間ぐらいしかろくなチャンスはない。''その上体力が減るとさらに隙が小さくなる''。さらにこれが左右両方ある…鬼か。左右壊して上からりゅうせいアタック改を当ててようやく1ダメージ。''これを5回繰り返す必要がある''。 -攻撃パターンも非常に多彩。 --手から放つ雷撃が主な攻撃だが、他にも雑魚召喚、上空からメテオ、捕まえて投げ飛ばすなど、実に多彩な攻撃パターンを持つ。しかも他のボス同様体力が減るとさらに攻撃が激しくなる。 --そして最も危険な攻撃が''上空から光の玉を落としてくる''攻撃。 ---イーブルの体力残り1、ブースターを片方破壊し残りにもダメージを与えた状態(つまりイーブルを本当の意味で追い詰めた状態)まで持ち込むと確定で使用してくる。画面の横幅いっぱいの巨大な光の玉をゆっくりと落としてくる攻撃だが、''絶対に回避不可''で地上に押し込められると確実に1ダメージ。 ---対処法は''玉に順番に表示される15カ所のターゲットを全て攻撃する''。ただし、制限時間の関係上ほぼ''1ミス=終了''。要求される操作精度はシリーズ屈指。しかも''この攻撃を回避失敗するとイーブルのブースターが回復する''ので、否が応でも必ずこの攻撃に対処する必要がある。 --もちろんスタフィーの体力は他のボスと全く同じ5。終盤のラッシュの激しさ故にノーミスで追い詰めても終盤一気に削られることも多く、最後まで全く油断できない。 --またここまで読まれたらわかる通り、イーブル戦は''集中力との戦い''にもなる。今までのボス戦とは桁が違う長丁場の戦いになるため、余計に最後の光の玉が危険な攻撃になるのである。 -「任天堂のアクションゲーム史上最強のラスボスは?」という質問には間違いなく名前が挙がるレベルの強敵である。 --というかコイツの極悪さは、''倒さないとゲームがクリアできない''&''一応子供向けなのにこの難易度''という2点も大きいのだが。 #endregion --また、イーブルは別にしても、4面ボスの「ペンゴッド」、9面ボスの「ムーガ」も通常ステージボスにしては強すぎると言われることもある。 ---- **総評 GBAスタフィーシリーズの有終の美を飾るにふさわしい良作。~ シナリオの完成度の高さに加えて、アクションとしてもキチンと作り込まれている。 ただし、''本当に子供向けか疑うレベルのラスボスの強さ''はいまだに語り草になっており、良くも悪くも本作を象徴する存在になっている。 ---- **余談 -『[[ワリオシリーズ]]』からワリオがゲスト出演している。しかもスタフィーに「りゅうせいアタック改」を伝授するという割と重要な役目。 -7面では、初代にボスとして登場した「バンキロス」が再びボスとして登場する。 --全シリーズ皆勤の「ボンボーン」、GBAシリーズの宿敵「オーグラ」の2者を除けば、後にも先にも唯一ボスとして再登場したキャラクターである。((次作『4』では、とある箇所にて同じく初代のボスである「ドッペル」の姿を目撃できる。敵対はしない。)) //調べなおしてみたところ「ボンボーン」は『ダイール』にもちゃんと登場するようなので修正しました。 -本作のCMソングは後に中田ヤスタカプロデュースによりブレイクする事になるPerfumeが担当していて、時折ファンの間で話題になる事も。
*伝説のスタフィー3 【でんせつのすたふぃーすりー】 |ジャンル|マリンアクション|CENTER:&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/513E5TP58FL.jpg,height=200)&br;&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/dc13c63e31fec0ac2f8ae19f43f5ef0e1ab860bd454d7a51ef035bf2ce6d884a.jpg,height=200)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2004年8月25日|~| |定価|4,571円(税別)|~| |プレイ人数|【GBA】1~4人&br;【WiiU】1人|~| |セーブデータ|3個(FRAM)|~| |レーティング|CERO:全年齢(全年齢対象)|~| |周辺機器|GBA専用通信ケーブル対応|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【WiiU】2016年4月6日/702円(税8%込)|~| |備考|スタフィー&スタピーの大きなキラキラシール付|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|スタフィーの妹「スタピー」が初登場&br;やや鬱気味のストーリー&br;トラウマ級のラスボス|~| |>|>|CENTER:''[[伝説のスタフィーシリーズリンク>伝説のスタフィーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『伝説のスタフィー』シリーズ第3作にして、GBA版最終作。~ 基本システムは前2作から大幅な変化はないものの、今回はスタフィーの妹「スタピー」も登場している。 &font(b,16){物語} >大きな海の空高くにある国テンカイは、2度にわたるスタフィーの奮闘によって強敵「オーグラ」がつぼに封印され、平和な日々にあった。~ しかしある日、またも嵐に襲われ、そして聞こえる謎の声。同時に一筋の稲光が落ち、つぼは粉々に割れてしまった。~ ~ 高笑いとともに逃げていくオーグラ。~ スタフィーの父であるテンカイの王パパスタは、スタフィーとその親友キョロスケにオーグラを追うよう指示するも、2人は動揺して動けない。~ だがそこへおてんばな子供が現れる。スタフィーの妹スタピーだった。~ 「ワルモノはやっつけに行かなあかんやんか」と2人をテンカイから突き落とす彼女。3人の旅が始まった。~ ~ (Wikipediaより引用) ---- **システム -前作同様のマリンアクション。前作に引き続き、一つのステージがいくつかに分割されている。 --今回は、スタフィーだけでなく妹のスタピーを操作して進める場面が登場している。1周目はどこでどちらを使うかは固定だが(交代する必要のある場面では特定のギミックで切り替える)、2周目以降は自由に切り替え可能になり、ステージもそれを前提に進めることになる。 ---スタフィーは強力なスピンアタックを習得でき、2段ジャンプで機動力が高い。またりゅうせいアタックで真下に向けて強烈な一撃を放てる。 ---スタピーはハイハイで狭いところに入れ、壁ジャンプで移動可能。ただし、スピンアタックは初期状態のまま強化されることはない。 -乗り物は4種類。旧作のきぐるみの他、せんすいかん、パカラ、ホッピングが登場。 --前作同様、2周目に入るとパワーアップする。 -集めた「しんじゅ」で装備アイテムを購入し、スタフィーを着せ替えるシステムはそのまま登場。今回はスタフィーとスタピーそれぞれ個別にいじれる。 --ちなみに''装備アイテムに制限は一切無い''ので、スタフィーの女装、スタピーの男装も可能である。 ---- **評価点 -前作以上にバリエーションに富んだマップの数々。 --今回は霧に満ちた謎の街、南国情緒あふれるジャングル、活火山など旧作以上に個性的なマップが多い。 --ギミックや登場する敵のバリエーションも多い。当然、いきもの図鑑のやりこみ要素は健在なのであちこち探して珍しい敵キャラを発見したい。 --ステージ総数は前作に比べやや減っているが、一つ一つのステージが長めになっているので体感的プレイ時間はあまり変わらない。 --新アクションを駆使して進むステージの構造もよく作り込まれている。 --また、今作では前作で谷を越えるためだけのアクションだった「りゅうせいアタック」の活躍の機会が増え、「りゅうせいアタック」のみでダメージを与えられるボスが登場したり、敵や頑丈なブロックを貫通し、ラスボスに対する唯一のダメージ源となる「りゅうせいアタック改」が登場するなど、大幅に改善された。 -前作はやや簡単すぎた感があるが、本作は多少難易度が上昇している。 --それでも、アクションゲーム全体で見れば概ね優しいレベルで、妥当な範囲で落ち着いたところ。 ---ただし、後述のラスボスだけは例外中の例外である。 -2人のプレイヤーを入れ替えて進む形式故に兄妹で協力して進めている感が強く、スタフィーシリーズとしては新感覚。 --中盤以降はギミックの解除も2人で協力して行うので、うまく入れ替えながら進めることになる。 -前作までは1人プレイ専用だったミニゲームはいずれも対戦形式になっており、通信ケーブルを介して最大4人まで対戦できるように。さらに、ゲームキューブを用いて対戦することも可能。 --数こそ少ないが、いずれも地味にはまれる粒ぞろい。 -今回のストーリーは今までのどこかほんわかした雰囲気を覆す衝撃の展開を迎える。 --スタフィーシリーズでは初となる、''明確な死者''が発生している。それだけにインパクトも強く、兄妹の絆を描いていく演出もあり全体的なストーリーの完成度は高め。 ---ただしコミカルな場面も今まで通り豊富なので、イメージが全く異なるわけではない。 ---- **賛否両論点 -クリア後は大型の真珠が大量に配置されるようになる。これによりお店での買い物が楽になる反面、真珠はライフ回復アイテムも兼ねているため多少厳しめなステージであっても真珠の回復によるゴリ押しが通用してしまう場面も多い。 --もっとも本シリーズ自体難易度はやや控えめなのもありゲームバランスに影響を及ぼすほどの要素ではないのだが。 ---- **問題点 -前作まであった「まほうセット」「リューン」に相当するシューティング形式の乗り物がなく、ややバリエーションに欠ける。 --「せんすいかん」は2周目から魚雷も撃てるので一応シューティングと強弁できるが、強制スクロールというわけでもない上に登場する敵は2種とも攻撃的ではない((普段は上下に泳いでいるが、近づくと平べったくなり一切動かなくなるヒラメガエシ、普段は眠っており近づくと目を覚ましてトゲを出すものの、トゲが非常に短くほぼ意味を成さない上に一切移動しないネボケナマコ。どちらも潜水艦の機動力の良さもありほぼ邪魔にならない。))ためあまり魚雷の必要性はない。 暗い場所を照らし出すのがメインの役目であり、どちらかというと初代に登場したもぐらタンクに近い存在である。 -前作と同様、『1』では初期習得していたアクション「ムササビジャンプ」((空中にて緩やかに落下・移動できるようになるアクション。足場の悪い場所では特に重宝する。))が初期状態では使用できない。 --ただし、前作では3ステージ目まで習得不可だったのに対し、今作では1ステージ目で教えてもらえるようになっているため、一応改善はされている。 -シリーズ最凶と称せられるラスボス「イーブル」。 --ストーリーにおいても、前作までの大ボスであったオーグラを従えるなど、非常に強大な存在だが、実際に戦う際も非常に手強い。 ---そもそもラスボス三連戦の最初の相手であるオーグラ改の時点で前作までのオーグラを軽く上回る実力。下手すればパターン化出来ない分、イーブルよりキツイという意見もある。 --二戦目の相手はイーブルだが、この時点では''最初のボスであるボンボーンより弱い''と言われる程度。''だぶるじゃんぷの使えないスタピーで挑むとちょうどいい難易度''とも。 ---ただし3のボスでは唯一、倒した際にスタフィーらが息切れする仕草をしなかったり、キョロスケにも「大したことない」と言われる辺り、開発側が意図的に弱くしている可能性が高い。 --が、その後真の姿を解放したイーブルと戦うことになるのだが、こちらは''尋常ではなく強い''。 #region(イーブルの極悪な強さについて(攻略法含むネタバレあり)) ステージは左右に水場が配置された非常に縦長のステージ。~ 主に水中を動くことになるが、実際には空中、地上、水中あらゆるフィールドを駆使してイーブルと戦うことになる。 -まずイーブルは非常に固く、スピンアタックレベル3でも傷一つ付かない。 --ダメージを与えるには''「りゅうせいアタック改」''をぶちこむしかないのだが、常にブースターを使ってスタフィーと同じ高度を維持しているため、上空から落ちないと使えないりゅうせいアタック改は通常状態では絶対に当たらない。 --通常状態ではブースターが唯一の弱点だが、これもスピンアタックレベル3を2回当ててようやく壊れる。しかも普段はイーブルの手が邪魔なので、イーブルがパンチを撃ってくる瞬間ぐらいしかろくなチャンスはない。''その上体力が減るとさらに隙が小さくなる''。さらにこれが左右両方ある…鬼か。左右壊して上からりゅうせいアタック改を当ててようやく1ダメージ。''これを5回繰り返す必要がある''。 -攻撃パターンも非常に多彩。 --手から放つ雷撃が主な攻撃だが、他にも雑魚召喚、上空からメテオ、捕まえて投げ飛ばすなど、実に多彩な攻撃パターンを持つ。しかも他のボス同様体力が減るとさらに攻撃が激しくなる。 --そして最も危険な攻撃が''上空から光の玉を落としてくる''攻撃。 ---イーブルの体力残り1、ブースターを片方破壊し残りにもダメージを与えた状態(つまりイーブルを本当の意味で追い詰めた状態)まで持ち込むと確定で使用してくる。画面の横幅いっぱいの巨大な光の玉をゆっくりと落としてくる攻撃だが、''絶対に回避不可''で地上に押し込められると確実に1ダメージ。 ---対処法は''玉に順番に表示される15カ所のターゲットを全て攻撃する''。ただし、制限時間の関係上ほぼ''1ミス=終了''。要求される操作精度はシリーズ屈指。しかも''この攻撃を回避失敗するとイーブルのブースターが回復する''ので、否が応でも必ずこの攻撃に対処する必要がある。 --もちろんスタフィーの体力は他のボスと全く同じ5。終盤のラッシュの激しさ故にノーミスで追い詰めても終盤一気に削られることも多く、最後まで全く油断できない。 --またここまで読まれたらわかる通り、イーブル戦は''集中力との戦い''にもなる。今までのボス戦とは桁が違う長丁場の戦いになるため、余計に最後の光の玉が危険な攻撃になるのである。 -「任天堂のアクションゲーム史上最強のラスボスは?」という質問には間違いなく名前が挙がるレベルの強敵である。 --というかコイツの極悪さは、''倒さないとゲームがクリアできない''&''一応子供向けなのにこの難易度''という2点も大きいのだが。 #endregion --また、イーブルは別にしても、4面ボスの「ペンゴッド」、9面ボスの「ムーガ」も通常ステージボスにしては強すぎると言われることもある。 ---- **総評 GBAスタフィーシリーズの有終の美を飾るにふさわしい良作。~ シナリオの完成度の高さに加えて、アクションとしてもキチンと作り込まれている。 ただし、''本当に子供向けか疑うレベルのラスボスの強さ''はいまだに語り草になっており、良くも悪くも本作を象徴する存在になっている。 ---- **余談 -『[[ワリオシリーズ]]』からワリオがゲスト出演している。しかもスタフィーに「りゅうせいアタック改」を伝授するという割と重要な役目。 -7面では、初代にボスとして登場した「バンキロス」が再びボスとして登場する。 --全シリーズ皆勤の「ボンボーン」、GBAシリーズの宿敵「オーグラ」の2者を除けば、後にも先にも唯一ボスとして再登場したキャラクターである。((次作『4』では、とある箇所にて同じく初代のボスである「ドッペル」の姿を目撃できる。敵対はしない。)) //調べなおしてみたところ「ボンボーン」は『ダイール』にもちゃんと登場するようなので修正しました。 -本作のCMソングは後に中田ヤスタカプロデュースによりブレイクする事になるPerfumeが担当していて、時折ファンの間で話題になる事も。

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