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*レイマン レジェンド 【れいまん れじぇんど】 //switch版の追加要素に関して本編で全く触れていないので商品画像を一旦除去。 |ジャンル|横スクロールアクション|CENTER:&amazon(B00EUWJEKQ)&amazon(B00IODO7OA)| |対応機種|Wii U&br()プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|【WiiU】任天堂&br()【PSV】ユービーアイソフト|~| |開発元|Ubisoft Montpellier|~| |発売日|【WiiU】2013年10月17日&br()【PSV】2014年4月24日|~| |定価|【WiiU】5,700円(税別)&br()【PSV】4,800円(税別)|~| |プレイ人数|【WiiU】1~5人(オフライン)&br()【PSV】1~2人(アドホック・LAN)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[レイマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 日本での知名度は低いが、海外では一定の評価を得ているアクションゲームシリーズ『''レイマン''』シリーズ中の1作。 ユービーアイソフト創業25周年記念作品として発売された前作『''[[レイマン オリジン]]''』の流れをくむ横スクロールアクションである。 当初はWii U独占ソフトとして発表され、ゲーム中にもWii U GamePadの機能をふんだんに使用した要素が盛り込まれている。 海外では開発終盤にマルチプラットフォーム化が発表され、発売日は他機種版に合わせて延期された。 ---- **ストーリー #blockquote(){夢の世界。&br() それは、創造主バブルドリーマーの見る夢が作り出した世界。 妖精たちが月の光から生み出したヒーロー「レイマン」は&br() 愉快な仲間たちと一緒に&br() そんな夢の世界を守ってきました。 良い夢は仲間たちを生み出しますが&br() 悪い夢は敵や悪い魔法使いたちを生み出します。&br() バブルドリーマーに呼びかけられたレイマンと仲間たちは&br() 敵や悪い魔法使いにつかまった妖精を助け&br() 悪夢から夢の世界を守るための冒険へと&br() いま旅立ちます。&br() } (PSV版解説書より引用) ---- **特徴・システム ''基本操作'' -基本は十字キー・スティックでの移動と、攻撃・ジャンプ・ダッシュの3ボタンを使う。 --Wii U GamePadではYボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ、L/R系ボタンでダッシュ。 --PSVでは×/□ボタンで攻撃、○ボタンでジャンプ、L/Rボタンでダッシュ。 -空中でジャンプボタンを押し続けてゆっくり落下したり、ダッシュで壁を登ったり、攻撃ボタンを押し続けて放す「チャージ攻撃」、ジャンプ中に↓+攻撃で「クラッシュアタック」などの派生アクションも多彩。 --前作では攻撃やゆっくり落下などはゲームの途中で使えるようになったが、今作では全てのアクションが最初から出来る。 --キャラクターの動作にも前作から調整が入っており、操作性が上がっている。例えば、ジャンプ中に攻撃した時にその場で止まらずに横に進むようになるなど。 -敵や障害物に当たったり、穴に落ちるとミスになるが、アイテムの「ハート」を取ると攻撃を1回受けてもミスにはならない。 --残機の概念はなく、ミスをしても何度でもやり直せる。 ''タッチ・ジャイロ操作'' -今作ではカエルのような見た目の「''マーフィー''」と呼ばれる妖精キャラクターを操作し、タッチやジャイロ操作を駆使して進む場面がある。 --敵をくすぐったり、障害物を避けさせたり、床を作ったり、ハンドルを回したりなど、状況によって様々なアクションが出来る。 -1人プレイ時では、マーフィーを使用する場所ではメインキャラクターはCPUが自動で操作する。 --WiiU版の多人数プレイ時では、一部コースを除きGamePadを使うプレイヤーはマーフィーが不要なときでも任意に交代できる。 //--PSV版の2人プレイ時では、メインキャラクター操作とマーフィー操作を分担して行う(未確認)。 ''コース'' -今作ではいわゆるステージは「''コース''」と呼ばれており、5つのワールドに分けられている。 -コース中の敵を倒し、囚われている妖精の「''ティーンシー''」全700匹を助けながらコースをクリアしていく。 --多くのコース中には隠しステージが2つあり、その中にもティーンシーが1匹ずつ囚われている。 -黄色や紫色の妖精の「''ラム''」を多く集めてクリアするのも目的の1つ。 --ラムはマリオでいうコインのようにコース中にいる他、敵を倒したりティーンシーを助けてももらえる。 --マーフィーで敵をくすぐったり、背景の敵を潰すと、さらにラムが多くもらえる。 -チェックポイントが頻繁に設置されており、ミスをした場合は最後のチェックポイントから何度でも復活できる。 -ティーンシーの救出数と、ラムを集めた数によってそれぞれ「''カップ''」&footnote(Wii U版では「トロフィー」と呼ばれる)が手に入り、ゴールド、シルバー、ブロンズの3種類がある。 --ワールドで全てのティーンシーを助けるとさらに上位の「''ダイヤモンドカップ''」がワールドごとに1個手に入る。 -条件を満たすと6つ目のワールドにも行けるようになるが…。 ''キャラクター'' -キャラクターは大きく分けて4種類。コスチューム違いのキャラクターを含めると30種類以上になる。 --前作の「''レイマン''」「''グロボックス''」「''ティーンシー''」タイプが引き続き登場。集めたラムの累計でキャラクターが増える。 --女性キャラクターの「''バーバラ''」タイプが新規に登場。特定のコースに囚われており、クリアすると使用可能になる。 --他ゲームとのコラボコスチュームもあり、WiiU版ではマリオとルイージ、PSV版では『プリンス・オブ・ペルシャ』と『スプリンターセル』のコスチュームがある。 --キャラクターの性能差はほぼ無いので好きなキャラクターを選べる。 --日本人にとってはデザインに抵抗があるかもしれないが、慣れれば問題ないだろう。 ''メインギャラリー'' -いわゆるメインマップで、キャラクターを操作して行きたいワールドやサブモードを選択する。 --「ギャラリー」の名前の通り、ワールドやモードは絵画の形になっており、その中にジャンプして飛び込むと選択できる。 --メインギャラリーの中央から右には通常のワールドが、左にはサブモードが配置されている。 --サブモードは次のものがある。 ---「''不思議なクリーチャーたち''」:収集要素の「クリーチャー」が集まる部屋。 ---「''オリジンの世界''」:前作のコースが遊べる。 ---「''カンフーサッカー''」:多人数で遊べるミニゲーム。その名の通り、攻撃でボールを相手のゴールにシュートし、ポイントが多いほうが勝利。 ---「''チャレンジモード''」:オンラインで課題に挑戦する。 ---「''ヒーローギャラリー''」:プレイするキャラクターを選択する。 ---「''マーフィーチャレンジ''」:Vita版限定。マーフィーを使う追加コースが遊べる。 --中央にはバブルドリーマーが座っており、近くでジャンプすると色々なヒントが聞ける。 ---- **評価点 ''美しい2Dグラフィックや演出'' -前作ではカートゥーン調だったが、今作では絵画調のグラフィックとなり、より深みが増した。 -各キャラクターの動きも非常に多彩で、観察するだけでも楽しい。 --これらの表現は前作開発時に採用された2Dエンジン「''UbiArt Framework''」の力による。今作では光の演出などが強化され、より世界に彩りを与えている。 -各ワールドのボスは3Dモデリングされており、迫力が大きくなった。 -壮大なBGMや効果音もコースやワールドの雰囲気をよく表している。 ''大きなボリューム'' -今作の新規コースは''80以上''。 -ゲームを進めると既存コースにアレンジを施したタイムアタックコースの「''exコース''」が解除される。 -コースでたくさんのラムを集めると「''ラッキーチケット''」が手に入り、タッチスクリーンでスクラッチすると様々な要素が解除される。 --「''新しいコースの絵''」:前作から選ばれた40以上のコースが遊べるようになる。&br()全コースが入っているわけではなく、コースの内部も仕様が変わっており、全体的に簡単になっているので注意。&br()日本版ではワールドやコースの名前も前作と変わっている。 --「''クリーチャー''」:クリーチャーが部屋に集まり、ラムを毎日生み出してくれる。 --「''ティーンシー''」:ティーンシーが1匹助かる。 --「''ラム''」:ラムが手に入る。 -ゲームの進行状況は「''マスターレベル''」で表され、カップを集めていくとレベルが上がる。 ''音楽に乗って遊べるリズムコース'' -各ワールドのボスを倒すと、ご褒美的なコースとしてリズムに乗って楽しく操作できるコースが遊べる。 -「Eye of the Tiger」(映画『ロッキー3』のテーマ)など、実在の曲をアレンジしているリズムコースもある。 ''毎日遊べるチャレンジ'' -オンラインで毎日''日替わりのチャレンジ''に挑戦できる。ゲームを進めると、日替わり・週替わりの合計4種類のチャレンジに挑戦できる。 -評価は全参加者中のランクによって決まり、ダイヤモンド、ゴールド、シルバー、ブロンズカップのどれかが手に入る。 -課題も「ミスせずにどこまで進めるか?」「時間内にどれだけラムを集められるか?」など多彩で長く楽しめる。 ''テンポの良いゲーム展開'' -ロード画面でもキャラクターを操作可能。今作ではロード中にハートを取ることもできる。 -リトライも待ち時間がなく、すぐに出来る。 -今作はポーズ画面でチェックポイントからリトライ可能になり、隠し要素を取り逃してもわざとミスする必要がなくなった。 ''丁寧なローカライズ'' -任天堂がローカライズに参加したためか、漢字にルビ(振り仮名)が振られていたり、タイトルロゴが日本語になっていたり、パッケージイラストを日本向けに作り直すなどローカライズにも気合が入っている。 --海外ではルビは使われないため、''海外開発のゲームにルビが実装されることは非常に珍しい''。 --前作では漢字は使われずひらがなとカタカナのみでローカライズされており、対象年齢を上げずに表現の幅を大きく広げている。 ---- **賛否両論点 -マーフィー操作の是非。当初Wii U向けに開発されていたこともあり、当然タッチやジャイロ操作を強いられる場面がある。 --1人プレイではメインキャラクターが操作できなくなるため、一般的な2Dアクションを求めるプレイヤーからは評判が悪い。 --タッチ操作の出来ない他機種版ではどうなっているかは後述。 -前作コースの存在。 --今作からのプレイヤーには嬉しいが、前作をプレイした人にとっては若干の変更があるとはいえ、ほとんど同じコースをプレイすることになってしまう。 --難易度が下がっているため、やりごたえの面でも存在価値は薄い。 ---- **問題点 -前作に比べ、やりこみ要素が若干薄い。 --前作ではゲーム進行に影響のない高いラム数の取得目標や、コースごとに取得した最大ラム数の記録があったが、今作ではなくなった。 --タイムアタックも専用のexコースでしかできなくなった。 ---これらはマーフィーの協力の有無でスコアが大きく変わるためだと思われる。 --今作では6つ目のワールドが高難易度コースになっているが… #region() --8bitリミックス版のリズムコースが遊べるのだが、画面を歪ませたり、モザイクを掛けたりするなど視認性を悪くして難易度を上げている。 --一応チェックポイントも無くなっている。これは別に良いのだが。 ---前作の高難易度コースは純粋にステージ構成で難易度を上げていただけに残念である。このコースは今作には入っていない。 #endregion -マスターレベルのコンプリートが難しく、オフラインではコンプリートすら出来ない。 --マスターレベルは最大で11だが、オフライン要素をすべてクリアしただけでは10までしか上がらない。&br()レベルを上げるためにはチャレンジに挑戦してカップを集めなければならない。 --最上位のダイヤモンドカップを取ると早くレベルが上がるが、上位1%に入らなければならず、人数も減ってきているため非常に困難。&br()ゴールドカップは慣れれば比較的取りやすいが、毎日遊んでも3ヶ月程度はかかる。 --レベルを最大にしてもゲーム中で特に解除される要素はないので、無視しても構わないが… -オンライン協力プレイがない。 -PSV版のトロフィーが一部難しい。 --PSV版にはマスターレベルを最大にする他、チャレンジでダイヤモンドカップを取るトロフィーがあり、テクニックを覚えないと取得が非常に困難。 --WiiU版にはトロフィーや実績に相当する要素はない。 -WiiU版で、一部のチャレンジでは複数人が参加すると有利なものがある。 --PSV版では1人プレイに限定されている。 -PSV版のローカライズに少し変な部分がある。 --決定・キャンセルボタンを入れ替えた影響で、ゲーム中の操作が×/□で攻撃、○でジャンプとなっている。 --トロフィーに誤訳があったり、老人口調で話すバブルドリーマーのメッセージが1箇所だけ丁寧語になったりする。 --PSV版の追加部分のみユービーアイソフトが新規にローカライズしているためだと思われる。 ---- **総評 王道横スクロールアクションとして評価の高い前作『レイマンオリジン』の要素に加え、タッチ・ジャイロ操作やオンラインチャレンジといった新要素を加えてさらなる進化を遂げた今作。~ 完成度の高い横スクロールアクションゲームを求めるなら、ぜひ遊んでみて欲しい。キャラクターデザインに好みは分かれるだろうが、それ以上のプレイ体験が待っているはず。 ---- **余談 -先述の通り当初WiiU独占ソフトとして開発されたが、海外では結局PS3/PSV/360/Win向けに、後にPS4/One向けにも発売されることになった。 --WiiU/PSV以外の機種では、PS系の場合タッチ操作は△ボタン、ジャイロ操作はL1・R1ボタンに変更されている。 --マーフィーコースでの自動操作はなく、1人プレイでもメインキャラクターとマーフィーを両方操作する。ステージ構成にも若干の変更がある。 --WiiU版以外の据置機には実績・トロフィー要素があるが、PSV版にあった「チャレンジでダイヤモンドカップを取得する」目標は無い。 --PS4/One版はステージ間のロードがなく、PS4版はタッチパネルを使ったカメラモードが追加されている。 ---旧世代機でも解像度1080p、フレームレート60fpsで動作しており、PS4/Oneでも変化はない。 ---PS4/One版ではテクスチャを無圧縮にし画質が向上したが、よく見比べてもわからないレベル。 --日本からはWin英語版がエレクトロニック・アーツ運営のOrigin Storeもしくはユービーアイソフトが自社運営しているUBIsoft Connect((2020年10月27日にUPlayとUBIsoft Clubのシステムを統合化し、リニューアルされたプラットフォームシステム。))で正規に購入可能。その他機種は輸入版のみ。 -日本では最初から任天堂からの発売予定であり、海外でのマルチプラットフォーム化後も当初は任天堂からWiiU版のみ発売された。 --海外でのマルチ化の影響か、WiiU日本版の発売時もプロモーションはあまり積極的ではなかった。 --日本ではWiiU独占かと思いきや、半年後にユービーアイソフト自身からPSV版が発売された。 ---そのため、任天堂が間接的にPSV用ソフトのローカライズや公式サイトの作成を行うおかしな事態になってしまっている。 --WiiU版はスタッフロールにローカライズスタッフとして任天堂のスタッフがクレジットされているが、Vita版ではローカライズスタッフは全くクレジットされていない。 -2018年2月22日に『レイマン レジェンド for Nintendo Switch』がSwitchで発売された。
*レイマン レジェンド 【れいまん れじぇんど】 //switch版の追加要素に関して本編で全く触れていないので商品画像を一旦除去。 |ジャンル|横スクロールアクション|CENTER:&amazon(B00EUWJEKQ)&amazon(B00IODO7OA)| |対応機種|Wii U&br()プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|【WiiU】任天堂&br()【PSV】ユービーアイソフト|~| |開発元|Ubisoft Montpellier|~| |発売日|【WiiU】2013年10月17日&br()【PSV】2014年4月24日|~| |定価|【WiiU】5,700円(税別)&br()【PSV】4,800円(税別)|~| |プレイ人数|【WiiU】1~5人(オフライン)&br()【PSV】1~2人(アドホック・LAN)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[レイマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 日本での知名度は低いが、海外では一定の評価を得ているアクションゲームシリーズ『''レイマン''』シリーズ中の1作。 ユービーアイソフト創業25周年記念作品として発売された前作『''[[レイマン オリジン]]''』の流れをくむ横スクロールアクションである。 当初はWii U独占ソフトとして発表され、ゲーム中にもWii U GamePadの機能をふんだんに使用した要素が盛り込まれている。 海外では開発終盤にマルチプラットフォーム化が発表され、発売日は他機種版に合わせて延期された。 ---- **ストーリー #blockquote(){夢の世界。&br() それは、創造主バブルドリーマーの見る夢が作り出した世界。 妖精たちが月の光から生み出したヒーロー「レイマン」は&br() 愉快な仲間たちと一緒に&br() そんな夢の世界を守ってきました。 良い夢は仲間たちを生み出しますが&br() 悪い夢は敵や悪い魔法使いたちを生み出します。&br() バブルドリーマーに呼びかけられたレイマンと仲間たちは&br() 敵や悪い魔法使いにつかまった妖精を助け&br() 悪夢から夢の世界を守るための冒険へと&br() いま旅立ちます。&br() } (PSV版解説書より引用) ---- **特徴・システム ''基本操作'' -基本は十字キー・スティックでの移動と、攻撃・ジャンプ・ダッシュの3ボタンを使う。 --Wii U GamePadではYボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ、L/R系ボタンでダッシュ。 --PSVでは×/□ボタンで攻撃、○ボタンでジャンプ、L/Rボタンでダッシュ。 -空中でジャンプボタンを押し続けてゆっくり落下したり、ダッシュで壁を登ったり、攻撃ボタンを押し続けて放す「チャージ攻撃」、ジャンプ中に↓+攻撃で「クラッシュアタック」などの派生アクションも多彩。 --前作では攻撃やゆっくり落下などはゲームの途中で使えるようになったが、今作では全てのアクションが最初から出来る。 --キャラクターの動作にも前作から調整が入っており、操作性が上がっている。例えば、ジャンプ中に攻撃した時にその場で止まらずに横に進むようになるなど。 -敵や障害物に当たったり、穴に落ちるとミスになるが、アイテムの「ハート」を取ると攻撃を1回受けてもミスにはならない。 --残機の概念はなく、ミスをしても何度でもやり直せる。 ''タッチ・ジャイロ操作'' -今作ではカエルのような見た目の「''マーフィー''」と呼ばれる妖精キャラクターを操作し、タッチやジャイロ操作を駆使して進む場面がある。 --敵をくすぐったり、障害物を避けさせたり、床を作ったり、ハンドルを回したりなど、状況によって様々なアクションが出来る。 -1人プレイ時では、マーフィーを使用する場所ではメインキャラクターはCPUが自動で操作する。 --WiiU版の多人数プレイ時では、一部コースを除きGamePadを使うプレイヤーはマーフィーが不要なときでも任意に交代できる。 //--PSV版の2人プレイ時では、メインキャラクター操作とマーフィー操作を分担して行う(未確認)。 ''コース'' -今作ではいわゆるステージは「''コース''」と呼ばれており、5つのワールドに分けられている。 -コース中の敵を倒し、囚われている妖精の「''ティーンシー''」全700匹を助けながらコースをクリアしていく。 --多くのコース中には隠しステージが2つあり、その中にもティーンシーが1匹ずつ囚われている。 -黄色や紫色の妖精の「''ラム''」を多く集めてクリアするのも目的の1つ。 --ラムはマリオでいうコインのようにコース中にいる他、敵を倒したりティーンシーを助けてももらえる。 --マーフィーで敵をくすぐったり、背景の敵を潰すと、さらにラムが多くもらえる。 -チェックポイントが頻繁に設置されており、ミスをした場合は最後のチェックポイントから何度でも復活できる。 -ティーンシーの救出数と、ラムを集めた数によってそれぞれ「''カップ''」&footnote(Wii U版では「トロフィー」と呼ばれる)が手に入り、ゴールド、シルバー、ブロンズの3種類がある。 --ワールドで全てのティーンシーを助けるとさらに上位の「''ダイヤモンドカップ''」がワールドごとに1個手に入る。 -条件を満たすと6つ目のワールドにも行けるようになるが…。 ''キャラクター'' -キャラクターは大きく分けて4種類。コスチューム違いのキャラクターを含めると30種類以上になる。 --前作の「''レイマン''」「''グロボックス''」「''ティーンシー''」タイプが引き続き登場。集めたラムの累計でキャラクターが増える。 --女性キャラクターの「''バーバラ''」タイプが新規に登場。特定のコースに囚われており、クリアすると使用可能になる。 --他ゲームとのコラボコスチュームもあり、WiiU版ではマリオとルイージ、PSV版では『プリンス・オブ・ペルシャ』と『スプリンターセル』のコスチュームがある。 --キャラクターの性能差はほぼ無いので好きなキャラクターを選べる。 --日本人にとってはデザインに抵抗があるかもしれないが、慣れれば問題ないだろう。 ''メインギャラリー'' -いわゆるメインマップで、キャラクターを操作して行きたいワールドやサブモードを選択する。 --「ギャラリー」の名前の通り、ワールドやモードは絵画の形になっており、その中にジャンプして飛び込むと選択できる。 --メインギャラリーの中央から右には通常のワールドが、左にはサブモードが配置されている。 --サブモードは次のものがある。 ---「''不思議なクリーチャーたち''」:収集要素の「クリーチャー」が集まる部屋。 ---「''オリジンの世界''」:前作のコースが遊べる。 ---「''カンフーサッカー''」:多人数で遊べるミニゲーム。その名の通り、攻撃でボールを相手のゴールにシュートし、ポイントが多いほうが勝利。 ---「''チャレンジモード''」:オンラインで課題に挑戦する。 ---「''ヒーローギャラリー''」:プレイするキャラクターを選択する。 ---「''マーフィーチャレンジ''」:Vita版限定。マーフィーを使う追加コースが遊べる。 --中央にはバブルドリーマーが座っており、近くでジャンプすると色々なヒントが聞ける。 ---- **評価点 ''美しい2Dグラフィックや演出'' -前作ではカートゥーン調だったが、今作では絵画調のグラフィックとなり、より深みが増した。 -各キャラクターの動きも非常に多彩で、観察するだけでも楽しい。 --これらの表現は前作開発時に採用された2Dエンジン「''UbiArt Framework''」の力による。今作では光の演出などが強化され、より世界に彩りを与えている。 -各ワールドのボスは3Dモデリングされており、迫力が大きくなった。 -壮大なBGMや効果音もコースやワールドの雰囲気をよく表している。 ''大きなボリューム'' -今作の新規コースは''80以上''。 -ゲームを進めると既存コースにアレンジを施したタイムアタックコースの「''exコース''」が解除される。 -コースでたくさんのラムを集めると「''ラッキーチケット''」が手に入り、タッチスクリーンでスクラッチすると様々な要素が解除される。 --「''新しいコースの絵''」:前作から選ばれた40以上のコースが遊べるようになる。&br()全コースが入っているわけではなく、コースの内部も仕様が変わっており、全体的に簡単になっているので注意。&br()日本版ではワールドやコースの名前も前作と変わっている。 --「''クリーチャー''」:クリーチャーが部屋に集まり、ラムを毎日生み出してくれる。 --「''ティーンシー''」:ティーンシーが1匹助かる。 --「''ラム''」:ラムが手に入る。 -ゲームの進行状況は「''マスターレベル''」で表され、カップを集めていくとレベルが上がる。 ''音楽に乗って遊べるリズムコース'' -各ワールドのボスを倒すと、ご褒美的なコースとしてリズムに乗って楽しく操作できるコースが遊べる。 -「Eye of the Tiger」(映画『ロッキー3』のテーマ)など、実在の曲をアレンジしているリズムコースもある。 ''毎日遊べるチャレンジ'' -オンラインで毎日''日替わりのチャレンジ''に挑戦できる。ゲームを進めると、日替わり・週替わりの合計4種類のチャレンジに挑戦できる。 -評価は全参加者中のランクによって決まり、ダイヤモンド、ゴールド、シルバー、ブロンズカップのどれかが手に入る。 -課題も「ミスせずにどこまで進めるか?」「時間内にどれだけラムを集められるか?」など多彩で長く楽しめる。 ''テンポの良いゲーム展開'' -ロード画面でもキャラクターを操作可能。今作ではロード中にハートを取ることもできる。 -リトライも待ち時間がなく、すぐに出来る。 -今作はポーズ画面でチェックポイントからリトライ可能になり、隠し要素を取り逃してもわざとミスする必要がなくなった。 ''丁寧なローカライズ'' -任天堂がローカライズに参加したためか、漢字にルビ(振り仮名)が振られていたり、タイトルロゴが日本語になっていたり、パッケージイラストを日本向けに作り直すなどローカライズにも気合が入っている。 --海外ではルビは使われないため、''海外開発のゲームにルビが実装されることは非常に珍しい''。 --前作では漢字は使われずひらがなとカタカナのみでローカライズされており、対象年齢を上げずに表現の幅を大きく広げている。 ---- **賛否両論点 -マーフィー操作の是非。当初Wii U向けに開発されていたこともあり、当然タッチやジャイロ操作を強いられる場面がある。 --1人プレイではメインキャラクターが操作できなくなるため、一般的な2Dアクションを求めるプレイヤーからは評判が悪い。 --タッチ操作の出来ない他機種版ではどうなっているかは後述。 -前作コースの存在。 --今作からのプレイヤーには嬉しいが、前作をプレイした人にとっては若干の変更があるとはいえ、ほとんど同じコースをプレイすることになってしまう。 --難易度が下がっているため、やりごたえの面でも存在価値は薄い。 ---- **問題点 -前作に比べ、やりこみ要素が若干薄い。 --前作ではゲーム進行に影響のない高いラム数の取得目標や、コースごとに取得した最大ラム数の記録があったが、今作ではなくなった。 --タイムアタックも専用のexコースでしかできなくなった。 ---これらはマーフィーの協力の有無でスコアが大きく変わるためだと思われる。 --今作では6つ目のワールドが高難易度コースになっているが… #region() --8bitリミックス版のリズムコースが遊べるのだが、画面を歪ませたり、モザイクを掛けたりするなど視認性を悪くして難易度を上げている。 --一応チェックポイントも無くなっている。これは別に良いのだが。 ---前作の高難易度コースは純粋にステージ構成で難易度を上げていただけに残念である。このコースは今作には入っていない。 #endregion -マスターレベルのコンプリートが難しく、オフラインではコンプリートすら出来ない。 --マスターレベルは最大で11だが、オフライン要素をすべてクリアしただけでは10までしか上がらない。&br()レベルを上げるためにはチャレンジに挑戦してカップを集めなければならない。 --最上位のダイヤモンドカップを取ると早くレベルが上がるが、上位1%に入らなければならず、人数も減ってきているため非常に困難。&br()ゴールドカップは慣れれば比較的取りやすいが、毎日遊んでも3ヶ月程度はかかる。 --レベルを最大にしてもゲーム中で特に解除される要素はないので、無視しても構わないが… -オンライン協力プレイがない。 -PSV版のトロフィーが一部難しい。 --PSV版にはマスターレベルを最大にする他、チャレンジでダイヤモンドカップを取るトロフィーがあり、テクニックを覚えないと取得が非常に困難。 --WiiU版にはトロフィーや実績に相当する要素はない。 -WiiU版で、一部のチャレンジでは複数人が参加すると有利なものがある。 --PSV版では1人プレイに限定されている。 -PSV版のローカライズに少し変な部分がある。 --決定・キャンセルボタンを入れ替えた影響で、ゲーム中の操作が×/□で攻撃、○でジャンプとなっている。 --トロフィーに誤訳があったり、老人口調で話すバブルドリーマーのメッセージが1箇所だけ丁寧語になったりする。 --PSV版の追加部分のみユービーアイソフトが新規にローカライズしているためだと思われる。 ---- **総評 王道横スクロールアクションとして評価の高い前作『レイマンオリジン』の要素に加え、タッチ・ジャイロ操作やオンラインチャレンジといった新要素を加えてさらなる進化を遂げた今作。~ 完成度の高い横スクロールアクションゲームを求めるなら、ぜひ遊んでみて欲しい。キャラクターデザインに好みは分かれるだろうが、それ以上のプレイ体験が待っているはず。 ---- **余談 -先述の通り当初WiiU独占ソフトとして開発されたが、海外では結局PS3/PSV/360/Win向けに、後にPS4/One向けにも発売されることになった。 --WiiU/PSV以外の機種では、PS系の場合タッチ操作は△ボタン、ジャイロ操作はL1・R1ボタンに変更されている。 --マーフィーコースでの自動操作はなく、1人プレイでもメインキャラクターとマーフィーを両方操作する。ステージ構成にも若干の変更がある。 --WiiU版以外の据置機には実績・トロフィー要素があるが、PSV版にあった「チャレンジでダイヤモンドカップを取得する」目標は無い。 --PS4/One版はステージ間のロードがなく、PS4版はタッチパネルを使ったカメラモードが追加されている。 ---旧世代機でも解像度1080p、フレームレート60fpsで動作しており、PS4/Oneでも変化はない。 ---PS4/One版ではテクスチャを無圧縮にし画質が向上したが、よく見比べてもわからないレベル。 --日本からはWin英語版がエレクトロニック・アーツ運営のOrigin Storeもしくはユービーアイソフトが自社運営しているUBIsoft Connect((2020年10月27日にUPlayとUBIsoft Clubのシステムを統合化し、リニューアルされたプラットフォームシステム。))で正規に購入可能。その他機種は輸入版のみ。 -日本では最初から任天堂からの発売予定であり、海外でのマルチプラットフォーム化後も当初は任天堂からWiiU版のみ発売された。 --海外でのマルチ化の影響か、WiiU日本版の発売時もプロモーションはあまり積極的ではなかった。 --日本ではWiiU独占かと思いきや、半年後にユービーアイソフト自身からPSV版が発売された。 ---そのため、任天堂が間接的にPSV用ソフトのローカライズや公式サイトの作成を行うおかしな事態になってしまっている。 --WiiU版はスタッフロールにローカライズスタッフとして任天堂のスタッフがクレジットされているが、Vita版ではローカライズスタッフは全くクレジットされていない。 -2018年2月22日に『レイマン レジェンド for Nintendo Switch』がSwitchで発売された。

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