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「超次元アクション ネプテューヌU」(2022/03/24 (木) 15:18:19) の最新版変更点
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*超次元アクション ネプテューヌU
【ちょうじげんあくしょん ねぷてゅーぬゆー】
|ジャンル|ねぷねぷアクション|CENTER:&amazon(B00JX9IR72)&amazon(B00JX9IR5Y)|
|対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~|
|発売元|コンパイルハート|~|
|開発元|タムソフト|~|
|発売日|2014年8月28日&br()廉価版:2017年9月21日|~|
|定価|通常版:6,458円&br()限定版:8,618円&br()DL版:5,600円(全て税込)|~|
|廉価版|パッケージ版:4,104円&br()DL版:3,780円(全て税込)|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|実質『Re;Birth1』からの派生?&br;ボリュームと代わり映えに乏しいがとっつきやすさは屈指|~|
|>|>|CENTER:''[[ネプテューヌシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
『ネプテューヌ』シリーズ通算八作目にあたる外伝作品。~
広義的には無双系3Dバトルアクションにあたるが、開発会社や搭載システムの類似といった点から、どちらかと言うと『[[閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-]]』風である。~
いつものように歴代作品とはパラレルな次元とされているが、外観も雰囲気も非常にRe;Birth1に近い。BGMは無印以外の作品から数曲流用されているが、新規曲も多い。~
-タイトルの「U」の由来については、ゲーム業界をネタにしてきたシリーズだけに何やらお察しできる所はあるが、''公式で「Uに意味はない」と明言されている''ので余計なことは考えないこと((プラチナトロフィーでの「Ultimate」やメインタイトルのBGMである「NepNep Unite!」や、タッグ関係から「Unit」に加え、海外版でのサブタイトル 「Action Unleashed」など、由来となるようなものはいくつか存在する。))。
//ちなみに名前の「U」の由来は『[[PP>神次元アイドル ネプテューヌPP]]』と違い特に設けられていない。プラチナトロフィーの「Ultimate thanks to YOU」のアルティメットや、メインタイトルのBGMである「NepNep Unite!」及び後述のタッグ関係からユニットから来ていると思われるが無関係。
//公式が「Uに意味はない」と一応は言っているためゲハ絡みにならないようにあえて載せないほうがいいかと。
//一応無難な範囲で執筆してみました。
//「ゲハをネタにした世界観」なのは明白なんだからこの位書いてもいいんじゃないでしょうか。
//海外版の表記見る限り「解放」を意味するUnleashedの可能性あり。(コスチュームが脱げるとかの意味も込めて)
**ストーリー
>――ゲイムギョウ界、四女神と女神候補生の加護により守られている世界。~
どんな世界にも悪の芽は絶えないが、現れる凶悪な敵や凶暴なモンスターは女神と候補生が協力してすぐに倒してしまう。~
女神だけでなくゲイムギョウ界の人々が退屈していたそんな中、女神たちのもとにおもしろい話が持ち込まれた……
----
**システム
-戦闘中の操作キャラとして、女神4人と女神候補生4人の他、新たに「[[デンゲキコ>電撃文庫シリーズ]]」と「ファミ通」が登場。
--新キャラの2人はどちらもゲーム関連書籍出版社の擬人化であり、過去作でゲハピクキャラとして登場はしていたが、本格参戦となった今作で初めて3Dモデルが用意された。
---この2人は追加装備を纏う形で擬似的な変身を行う事も可能となっている。ただし女神勢は変身後が別キャラ扱いで、システムボイスやコスチュームブレイクデモの演出に差異があるのに対し、この2人は変身後もあくまで同キャラ扱いなのでそういった差異点がない。そのうえ、パラメーター変動も少なく空中ダッシュもできない。
---シリーズファンには周知の通り、女神勢8人は変身することで一時的に元と全く違う容姿と一回り強化された性能に変化する。~
このことから、操作キャラを全10人と見なすか、8×2+2の計18人と見なすかで、本作のボリュームの印象は幾らか異なる。
-デュアルシステム・戦闘関連
--今作は前衛と控えのタッグで出撃する(1人も可)。控え側は基本的にがや入れのみ(キャラの組み合わせによっては専用台詞がある)だが、いつでも切り替え可。
---控えキャラは体力が徐々に回復。片方がやられてしまった場合も入れ替わったキャラが一定時間耐えしのげば復活する。
--基本的な攻撃アクションはコンボ重視の弱攻撃と威力重視の強攻撃、そしてSPゲージを一定本数消費するSPスキル(必殺技に相当)の3種類。
---SPゲージとエグゼドライヴゲージはキャラ毎に存在し、今回は敵を倒した時に少しずつ回復(ただし&u(){2人出撃した場合、エグゼドライブ回復は控え側→操作キャラの順番に行われる})
--女神化はエグゼドライヴゲージが半分以上で使用可能。当然、控えのほうが先に女神化が使える。
---女神化中はエグゼドライヴゲージが徐々に減っていき、ゲージが尽きると変身が解除されてしまうが、それまでの間は攻撃力などが上がる。またゲージを全消費する超必殺技「エグゼドライヴ」が使用できる。
---女神状態ではアクションの内容が若干変化することで、コンボのしやすさや空中戦能力なども強化される。ブラックハートはいい感じに空中コンボを決められるようになるが、パープルハート/パープルシスター/デンゲキコに至っては''□ボタンコンボが無限ループし延々と無双可能''とあまりに容赦ないことになり、ラスボスですらのけぞり始めたら勝利がほぼ確定する。
--ゲーム自体は、ミッション一覧から任意でミッションを選ぶ→ミッションをクリアする→ミッションクリア数に応じて何らかのイベントシーン挿入か新ミッション追加、という至ってシンプルな形式をとっている。
---各ミッションはクリアしても消滅せず、何度でもプレイし直せる。
---一部のミッションは初回挑戦時にのみクリア条件が隠され、通常とは少し変わった構成のミッションとなっている。
--2人で出撃した場合はミッションをクリアした回数に応じてリリィランクが上昇し、戦闘中の特典が増える。
---ストーリーが進むと、女神化せずにエグゼドライヴが使用可能に成る上、双方のエグゼドライヴゲージを50%ずつ消費して発動する超必殺技「リリィスペシャル」も追加される。
-コスチュームブレイク
--敵からダメージを食らうか、'''強攻撃を使う度に'''自身の服へダメージが入り、最終的には服が破けて防御力が激減するが、エグゼドライヴゲージおよび以降のクリティカル発生率が上昇する。
---見た目の変化は50%/100%の二段階。二段階目が敵からのダメージで発生した場合は、専用デモがキャラごとに挿入される。
---キャラ毎に一定回数のコスチュームブレイク・出撃を繰り返すとイベントが出現し、「最初から破れている服」や「破れない服」を入手できる。
---ちなみに攻撃が強化される理由はトロフィーでネプテューヌが解説している。
-ビューモード
--戦闘中、ポーズメニューから項目を選ぶかセレクトボタンを押すと、このモードに移行して静止状態の戦闘画面を眺めることができる。
---間違いなくスクリーンショット向けの機能。ズームインや画面の回転も可能で、アップデート後は画面を傾けることも出来るようになったが、ズームイン倍率の制限がきつくなってしまっている。
-メダル
--敵が種類ごとに落とすメダルを集める事で、全員のステータスを強化したり個別装備を入手できる。
-その他のモード
--クリア後に特定の条件を満たしていると「チートスキル」が解禁され、女神キャラでスタート・''体力無限''といった、文字通り強くてニューゲームなどと比べてあまりにチートなボーナスが得られる。
---そのくせ使用時に何のデメリットも無いので、全種揃えるとゲームバランスは完全に崩壊する。でもトロコンの効率化だけを求めるなら優先的に使用して問題無い。
---下記隠しモードを攻略しきると、常時ハイパーアーマー状態・一撃必殺・スキルや超必殺技使い放題等のデバッグ機能みたいなチートスキルが得られる。
--ストーリーモードの他には「ギョウ界チ武道会」と「ネプトラルタワー」が登場。
---「ギョウ界チ武道会」はストーリークリア後に登場し、トーナメントを自分で組むかランダムで作成して、現れる相手をタイマンで倒していく。難易度設定があるが隠し要素などには影響しない。スキルなども使用してくるが、実質それほど強くない。
---「ネプトラルタワー」はギョウ界チ武道会をクリアすると登場。敵の潜んでいる部屋を攻略し、50階の塔を制覇する。進行度はキャラごとに別途記録される。~
最深部ではストーリーモードのラスボスである次世代鬼が再び登場。よく見るとカラーが変わっている他、ステータスはストーリーモードのものを凌駕している。
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**評価点
-リリィランクでの会話。
--今までのシリーズはリリィランクを上げるのがただの苦行だったが、今作ではリリィランク確認画面で専用ボイスが追加されるため上げる楽しみが増えた。
---各キャラに、他全員に対しての会話が複数用意されている。シリーズ本編でほとんど会話したことがないキャラ同士にも様々なパターンがある。
---リリィランクを上げると、低ランクだった頃のボイスは聴けなくなってしまう仕様だったが、アップデート後にはボイスを聴き直せる機能が追加された。
-コスチュームブレイク時の表情やカメラワークはかなり狙ったもののため好評。CERO:Dだけのことはある。ただ全体的に女神より候補生のほうが倫理的な問題か破れない。%%ネプテューヌやブランはネプギア、ユニより小さいのに%%
--本作以降にもネプテューヌシリーズでジャンルがアクションのものは登場しているが、コスチュームブレイク(デモ)が存在しているのは本作のみ。
-操作キャラ達のイベントシーンでの登場頻度。
--序盤から終盤まで、全員にほぼ均等に出番(台詞)が用意されている。
-アクション面もしっかり無双ライクな爽快感を得られる。
--一度に30匹前後のザコキャラが登場し、倒してもさして間を置かず次々と再出現する。
---小型の敵ばかりでなく、プレイヤーの何倍もある大型の敵も混じって登場し、スクリーンショットにも映える。
--既存のスキルの演出にもアレンジが加えられており、特にパープルハートのネプテューンブレイクは、演出の〆が本編よりスタイリッシュのため好評。
--キャラのアクションは全体的にキレが有り、技のパターンもそれなりに豊富で、小気味が良い。
--デンゲキコとファミ通のアクション。
---デンゲキコは''[[電撃でコインを飛ばすスキル>とある科学の超電磁砲]]''など自社ラノベのネタが多く、ファミ通は武器が''エビ''(エンターブレインのebtenが由来)だったりとかなり特徴を掴んでいる。
---なおデンゲキコは立ち絵でポリタンのぬいぐるみを抱えているが、ポリタンに人格はなく戦闘を行う事もない。ただ変身形態はポリタン風。
-システムボイスが女神勢8人+女神変身後8人+記者2人の計18人分のボイスが用意されている。
---項目選択時やキャンセル時、ローディング中等、あらゆるところでボイスがありゲームを賑やかにしてくれる。
---オプションではシステムボイスのONOFF自体は選べないが、キャラごとにONOFFできるようになっている。
-ビューモード
--かなり自由に撮影が可能な事や、見た目がアレな敵がいる事、ギョウ界チ武道会で指定した操作キャラ同士で戦闘可能だったりと様々なシチュエーションを用意できるため、ある意味で本作最大のやりこみ要素となりうる。
-サウンド
--女神化後は各キャラのテーマBGM(新規曲)が流れ出す。ちなみに『閃乱カグラ』から受け継いだ演出。
--新規曲は10曲以上あり、全体的に高評価。当の『閃乱カグラ』のメンバーも参加している。
---海外版では新規曲のみ収録したサウンドトラックが特典になっている模様。
-その他
--激ノワ以降同様イベントシーンでの立ち絵が動くのに加え、立ち絵が一画面に最大で5人まで表示されるようになった。
**賛否両論点
-難易度関係。
--プレイヤー側が簡単にレベルアップや装備で強化できるのに対し、初期バージョンでは敵側はほとんど強さが変わらず、進めば進むほど無敵に近い状態となるため、手応えがなくなっていく。
--コスチュームブレイクされるか破れない服を手に入れるまでは、おいそれと△ボタン攻撃を使えないシステムと受け取れるためか、□ボタン攻撃は全体的に高性能で、旧版ではこれだけでどうとでもなる。~
女神達の強さを体感するには打ってつけなのだが、アクションゲームとしてのバランスがとれているとは言い難い。
---装備品にプレイヤーを弱体化させる効果のものがあり、これで身を固めることでアップデート前でも難易度を意図的に上げられていた。プレイヤーを弱体化させる装備の使用が条件に入るトロフィーさえある(ただし一戦クリアするだけでOKで、これの取得自体に苦労はほとんどない)。
--以上を受けてか、アップデートの際に敵の強さには大幅にテコ入れが入り、ザコでも高いステータスを持つようになった。異様に強くなった敵も居るため、これはこれで賛否分かれるポイントである。エンドコンテンツ的位置づけの「ギョウ界チ武道会」と「ネプトラルタワー」は特に顕著。
---シリーズ作によっては''難易度変更が可能な作品もあるものの、今作にその機能は無い''ので割りと極端。~
アップデート時にチートスキル無しでトロコンを目指していたプレイヤーに悲鳴を上げさせてしまうことに…
---なお海外版では始めから国内版のアップデートが適用されている。
-アクション関係。
--ゲームを進めて行くとSPスキルは多少増えるものの、通常攻撃についてはどのキャラも全く増えない。
---言い換えれば最初から全ての通常攻撃を扱えるということで、始めから色々なアクションパターンを楽しめるが、同系統の作品と比較して多彩と感じられるほどのアクション数ではない。
---なお操作キャラについても1章クリア時点で早々に全員が揃い、以降はDLC含め誰も追加されることがない。
---使用するキャラを固定されるミッションはほんの一部しかないので、最初から最後までほぼ同じキャラだけでゲームを進めることも可能となっている。
-ステージ関係。
--『Re;Birth1』と同じマップが大半。しかもそのマップの一部分だけで延々と戦わせる構成のミッションが、ゲーム全体で7割近くを占める。
---手軽さこそあるものの、飽きやすい。敵ごとの動きにあまり個性が感じられないのもそれに拍車をかけている。
---ザコキャラも大半が『Re;Birth1』からの出典となっている。
---ミッションの最中に中ボスが出現することを除けば、クリア条件を満たすまでこれといってアクションの戦局を左右するイベントも無い。良くも悪くも非常にシンプルである。
--一部に特殊な条件を満たさないとクリア出来ないステージが有るが、特にゲーム中で何故そうなのか説明されないため、FC時代のゲームの謎解きのような理不尽さを感じる場面も。
-トロフィー関係。
--エンディングまでプレイするだけで七割近くのトロフィーが集まるのは良心的といえる。
--しかしただ一つ、''『全キャラのリリィランクを最大にする』実績だけは獲得に十数時間以上も要する''。いくら効率を突き詰めても、これだけでコンプリートに必要な全体時間の半分以上はとられるので、流石に極端。
--2章では特殊なクエストを全てクリアすることですぐ3章へ進めるが、この特殊クエストのいずれかであることをしないと達成できないトロフィーがある。対象クエストの多くは推奨レベルが低いので、このトロフィーはスルーしがち。
---また『都市と記事の主要イベントを全て見ること』で得られるトロフィーがあるが、その対象イベントも2章には多い。ここで見ておかないとそれに続くイベントも見れなくなってしまうので、失敗した場合は最初からやり直すしかない。
-メダル関係。
--敵によってカテゴリで分かれているのもいれば逆に細分化されている敵もおり、細分化されている敵に限って出現率が低く集めるのが非常に大変。
--また簡単に集まるメダルの特典に強力なものがあったりとバランスがかなり危うい。
--メダルはスライヌやゴーレムなどのカテゴリで分かれており、それぞれ必要な枚数や段階が異なる。基本的に遭遇率が多い敵は必要枚数が多い。
--必要枚数と実際の出現率が噛み合ってない敵が一部いる。特に、「アスキー音楽隊」や「リアル先輩」などは無駄に分類されているおかげで集めづらい。
**問題点
-スキルの総数が少ない。シリーズ本編ゆかりの技もなくはないが、大半がオミットされてしまっている。
--アクションゲームの技としては再現しづらかったのかもしれないが、ネプテューヌのクロスコンビネーションやノワールのレイシーズダンスといったお馴染みのSPスキルがオミットされている。
-コスチュームが少ない。
--女神勢8人は、通常コスとそのカラバリ2種(プロセッサユニットは通常1種にカラバリ1種)、他は水着が1種のみ((ただし水着は初回特典でのみ入手可、倫理的な問題という触れ込みから、破れもしない残念仕様))。
---記者2人に至っては通常コス1種と水着1種((それぞれの雑誌のプロダクトコード))と、コスチュームブレイクやビューモードを売りにしているにしてはあまりに少なすぎる。
--カラバリについては本作固有のものもあるにせよ、シリーズ本編にバリエーションで大きく劣り、新デザインのコスが一つも無いというのは寂しいところ。
--武器を除いて、見た目が変更されるアクセサリーや小物類が、DLC含めても作中に一つも存在しない。
-戦闘関連
--女神化の演出が無いのをはじめ、デモが挿入されるタイプの演出はコスチュームブレイクを除き存在しない。クリア時の勝利演出程度ならあるが……
--強攻撃によってコスチュームブレイクが発生した場合はデモが挿入されない。キャラの見た目は切り替わるものの一瞬のことなので、気付いたら下着姿になっているという印象。
---その場合もボイスはデモが挿入されたときと同じものが流れるが、キャラによっては「きゃあああ!」といった叫ぶだけのボイスがあり、敵からダメージを受けてないにもかかわらず急にピンチになったかのように思えて戸惑ってしまうかも。
//--被ダメージボイスの基準がコスチュームブレイクになっているらしく、強攻撃の使用数が多いために服全損かつほぼノーダメージという状況になると、ピンチの台詞になるなどボイスが一致していない。
--ある程度ストーリーモードを進めるとタッグパートナーとの合体攻撃「リリィスペシャル」も習得できる。しかしこれも今までのコンビネーションスキルとは違って演出が共通の汎用技となっている(組み合わせで台詞が変わる程度)。
--戦闘中のタッグパートナーのボイスのバリエーションが少なく、専用の組み合わせも1人につき2、3人しかいない。
---姉妹関係とライバル関係までは押さえてあるが、他はすべて汎用ボイス。誰に対してでもマッチするようにか、やや他人行儀なボイスも散見されるのは惜しい。リリィランクでのボイスバリエーションが多彩なため余計に見劣りする。
--操作キャラ同士で戦えるのはギョウ界チ武道会のみ。
--敵側に会話可能な相手がラスボスしかいない事もあり、戦闘中に会話が無い。
---ザコキャラにもボイスがあるにはあるが、攻撃時の声や断末魔に限られ、扱い上はSEでしかない。
-長くて多すぎるローディング。
--今作ではローディングが長くて多い。コンプリートを目指すには最大の問題点となる。
---戦闘開始まで、毎回約15秒ほどかかる(リトライ時や、連戦になるネプトラルタワーは例外。こちらは2秒程度)。ワールドマップからイベントシーンが発生する際もロードがある。
--更には長時間遊び続けると強制終了するバグもあったが、そういった問題はアップデートパッチにより難易度調整・追加クエストなどと同時に修正された。
-イベントを見直す機能がない。
--何故か、全キャラほとんど同じ内容かつ服を入手するゲイムギョウ界ニュースのみ何度でも見直せる。
-シナリオ関連。
--ストーリーモードとそのシナリオは、アクションが苦手でもない限りは長くてたった8時間程度でエンディングに辿り着ける程度の短さ。
---RPGであるシリーズ本編とはジャンルが違うため単純な比較はできないが、なまじメニューの構成やゲームの雰囲気など全体的にあまりにも『Re;Birth1』と似せてあるため、シリーズファンほど本作の短さを痛感しやすい。
--シリーズ上の宿命としてか、ストーリー自体にちょっと極端な部分が多い。
---デンゲキコ&ファミ通から女神や妹たちに取材の依頼をし、それを通じて姉妹間の仲の良さを高めるストーリーは評価が高い。特定のキャラを著しく貶め続けるような展開も特に無い…が、ただユニのシスコンぶりが加速している点だけは評価が分かれやすい。
---他にはベールが過去作よりブランの貧乳をネタにする事が多く、事ある毎にブランを苛つかせることしばしば。ご丁寧にタッグパートナー時の台詞までその関係の台詞も多い。
---ラスボスを務める次世代鬼は本作初出のオリジナルキャラであるが設定に不明点が多く、ノワールとベールが原型を作ってそれをネプテューヌに渡した後の経緯がはっきりとしていない。
-アクションゲームである事を考慮してもこぢんまりとした世界観。
--会話シーンで操作キャラ10人以外のキャラがほとんど登場せず、常連キャラもアイエフ、コンパ、ワレチューがクリア後のおまけで登場するのみ(しかもネプテューヌたちとの会話はない)。またコンパは2次創作でありがちな「おっとりに見えて実は腹黒」なキャラ付けをさせられている。
--イストワールはエンディングで登場。追加クエストの依頼者にもそれらしき人物が存在する。
---シリーズの人気の一端を担うメーカーキャラ達は、デンゲキコとファミ通を除き全く登場しない。
--イベントCGが一枚も無い。なお同じく外伝の『PP』でもイベントCGがなかったことから予想していたプレイヤーも少なからずいた。
-何時ものようにADVパートではスキップなどがあるが、イベントが終了してもスキップやオートの判定が持続している。
--オートはともかくスキップはイベントを跨ぐといきなり飛ばすことになるため非常に使いづらい。毎回スキップするつもりが無いのなら、イベント最後に手動で止める必要がある。
---既読イベントのスキップも可能。しかし同じ台詞が途中まで使い回されているというタイプのイベントだろうと、その共通台詞部分が既読扱いされずスキップしないのでやはり使いづらい。
**ネタ関連
-作品固有のネタ要素は『PP』程ではないがやや控えめ。
--敵キャラにはハクション大魔王をパロったであろう「アクション大マシン」と、クッパ大王に酷似した「王・大パック」が新たに登場。いわゆるボス格の敵で体力が多い。
--トロフィー名には『[[NUGA-CEL!]]』を彷彿させるものがある等、自社ネタがちりばめられている。
--フィールド名には『[[夢工場ドキドキパニック>スーパーマリオUSA]]』から来たと思われる「大雪原カチコチパニック」や、北欧神話の女神群の名前であるヴァルキューレと『[[パルテナ>光神話 パルテナの鏡]]』を掛けあわせたと思われる「ヴァルテナの道」など個性的な地名が新規で多く登場する。
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**総評
最初からキャラもシステムも一通り揃っているので出だしの印象こそ良いが、その後はゲーム性の変化の無さが響き、次第にダレてくる。~
また今まで表出してこなかった直接的なエロ要素を売りにしているにしては、そこもまだまだ押しが弱いことは否めない。~
シナリオは良くも悪くもいつものネプテューヌであるため、アクションでネプテューヌキャラを自由に動かせる事を重視する人向けの作品となっている。~
値段などの割に小粒気味な作品だが、操作キャラの出番自体はいずれも多く整っているため、シリーズ未経験者が手っ取り早くメインキャラの個性や、作風に触れるにも適しているか。
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**余談
-公式サイトでゲームの概要よりも先に「チーム欲求腐満」による''BL同人ゲーム『学園ハンサム』とのコラボが発表された''事はいろんな意味で話題となった。
--チーム欲求腐満のイラストレーターによって学園ハンサム風のネプテューヌたち四女神が公開された時は、公式ページを見たシリーズプレイヤーを阿鼻叫喚の渦に叩き込んだが、幸いな事にWeb上のコラボのみに収まった。ちなみに現在も閲覧可能。%%その代わりネプテューヌシリーズは何と組んでもおかしくないという不安要素を残したが。%%
-電撃PlayStationでコスチュームブレイクが紹介された時に「ありがとうコンパイルハート……」というアオリがついていた事がネット上で話題となったが、あくまで紙面上の話でありゲーム中には登場しないセリフである。
-ファミ通ちゃんの使い勝手が宜しくなかったばかりにファミ通クロスレビューの評価が低かったなどと言われている。
--全キャラ中を順位付けすると最弱評価。戦えないというほど弱くはないのでかなりマシだが(そもそも初期バージョンは難易度が低過ぎたためキャラ性能差があまり問題にならず)、一方のデンゲキコは女神キャラ並の高性能なのがそれを引き立たせている。
---デンゲキコにはローコスト技・長射程技ありな上、変身すると動きが機敏になって通常攻撃に''半永久ループとスタン特性''まで加わる。他はともかくバステ特性の大幅付加は擁護しづらい。%%電撃ネプの会という専用コーナーもあるためサービスなのだろうか。%%またエグゼドライヴも[[スターバースト・ストリーム>ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント-]]のパロディだが、元ネタがあるとはいえ明らかにファミ通のエグゼドライヴと力の入り方が違う。
--ファミ通ちゃんにも使うと便利だったり楽しい技がないわけではない。ただし、他の技に比べるとコストが重かったりヒット数が少なかったりする。
-後に発売された『[[激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団]]』は、開発会社が一緒という事もあり、本作のアクションやシステムがベースになっている。
-Win版ではロードは殆ど無くなっているが、フリーズバグが残ったままになっている。
*超次元アクション ネプテューヌU
【ちょうじげんあくしょん ねぷてゅーぬゆー】
|ジャンル|ねぷねぷアクション|CENTER:&amazon(B00JX9IR72)&amazon(B00JX9IR5Y)|
|対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~|
|発売元|コンパイルハート|~|
|開発元|タムソフト|~|
|発売日|2014年8月28日&br()廉価版:2017年9月21日|~|
|定価|通常版:6,458円&br()限定版:8,618円&br()DL版:5,600円(全て税込)|~|
|廉価版|パッケージ版:4,104円&br()DL版:3,780円(全て税込)|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|実質『Re;Birth1』からの派生?&br;ボリュームと代わり映えに乏しいがとっつきやすさは屈指|~|
|>|>|CENTER:''[[ネプテューヌシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
『ネプテューヌ』シリーズ通算八作目にあたる外伝作品。~
広義的には無双系3Dバトルアクションにあたるが、開発会社や搭載システムの類似といった点から、どちらかと言うと『[[閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-]]』風である。~
いつものように歴代作品とはパラレルな次元とされているが、外観も雰囲気も非常にRe;Birth1に近い。BGMは無印以外の作品から数曲流用されているが、新規曲も多い。~
-タイトルの「U」の由来については、ゲーム業界をネタにしてきたシリーズだけに何やらお察しできる所はあるが、''公式で「Uに意味はない」と明言されている''ので余計なことは考えないこと((プラチナトロフィーでの「Ultimate」やメインタイトルのBGMである「NepNep Unite!」や、タッグ関係から「Unit」に加え、海外版でのサブタイトル 「Action Unleashed」など、由来となるようなものはいくつか存在する。))。
//ちなみに名前の「U」の由来は『[[PP>神次元アイドル ネプテューヌPP]]』と違い特に設けられていない。プラチナトロフィーの「Ultimate thanks to YOU」のアルティメットや、メインタイトルのBGMである「NepNep Unite!」及び後述のタッグ関係からユニットから来ていると思われるが無関係。
//公式が「Uに意味はない」と一応は言っているためゲハ絡みにならないようにあえて載せないほうがいいかと。
//一応無難な範囲で執筆してみました。
//「ゲハをネタにした世界観」なのは明白なんだからこの位書いてもいいんじゃないでしょうか。
//海外版の表記見る限り「解放」を意味するUnleashedの可能性あり。(コスチュームが脱げるとかの意味も込めて)
**ストーリー
>――ゲイムギョウ界、四女神と女神候補生の加護により守られている世界。~
どんな世界にも悪の芽は絶えないが、現れる凶悪な敵や凶暴なモンスターは女神と候補生が協力してすぐに倒してしまう。~
女神だけでなくゲイムギョウ界の人々が退屈していたそんな中、女神たちのもとにおもしろい話が持ち込まれた……
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**システム
-戦闘中の操作キャラとして、女神4人と女神候補生4人の他、新たに「[[デンゲキコ>電撃文庫シリーズ]]」と「ファミ通」が登場。
--新キャラの2人はどちらもゲーム関連書籍出版社の擬人化であり、過去作でゲハピクキャラとして登場はしていたが、本格参戦となった今作で初めて3Dモデルが用意された。
---この2人は追加装備を纏う形で擬似的な変身を行う事も可能となっている。ただし女神勢は変身後が別キャラ扱いで、システムボイスやコスチュームブレイクデモの演出に差異があるのに対し、この2人は変身後もあくまで同キャラ扱いなのでそういった差異点がない。そのうえ、パラメーター変動も少なく空中ダッシュもできない。
---シリーズファンには周知の通り、女神勢8人は変身することで一時的に元と全く違う容姿と一回り強化された性能に変化する。~
このことから、操作キャラを全10人と見なすか、8×2+2の計18人と見なすかで、本作のボリュームの印象は幾らか異なる。
-デュアルシステム・戦闘関連
--今作は前衛と控えのタッグで出撃する(1人も可)。控え側は基本的にがや入れのみ(キャラの組み合わせによっては専用台詞がある)だが、いつでも切り替え可。
---控えキャラは体力が徐々に回復。片方がやられてしまった場合も入れ替わったキャラが一定時間耐えしのげば復活する。
--基本的な攻撃アクションはコンボ重視の弱攻撃と威力重視の強攻撃、そしてSPゲージを一定本数消費するSPスキル(必殺技に相当)の3種類。
---SPゲージとエグゼドライヴゲージはキャラ毎に存在し、今回は敵を倒した時に少しずつ回復(ただし&u(){2人出撃した場合、エグゼドライブ回復は控え側→操作キャラの順番に行われる})
--女神化はエグゼドライヴゲージが半分以上で使用可能。当然、控えのほうが先に女神化が使える。
---女神化中はエグゼドライヴゲージが徐々に減っていき、ゲージが尽きると変身が解除されてしまうが、それまでの間は攻撃力などが上がる。またゲージを全消費する超必殺技「エグゼドライヴ」が使用できる。
---女神状態ではアクションの内容が若干変化することで、コンボのしやすさや空中戦能力なども強化される。ブラックハートはいい感じに空中コンボを決められるようになるが、パープルハート/パープルシスター/デンゲキコに至っては''□ボタンコンボが無限ループし延々と無双可能''とあまりに容赦ないことになり、ラスボスですらのけぞり始めたら勝利がほぼ確定する。
--ゲーム自体は、ミッション一覧から任意でミッションを選ぶ→ミッションをクリアする→ミッションクリア数に応じて何らかのイベントシーン挿入か新ミッション追加、という至ってシンプルな形式をとっている。
---各ミッションはクリアしても消滅せず、何度でもプレイし直せる。
---一部のミッションは初回挑戦時にのみクリア条件が隠され、通常とは少し変わった構成のミッションとなっている。
--2人で出撃した場合はミッションをクリアした回数に応じてリリィランクが上昇し、戦闘中の特典が増える。
---ストーリーが進むと、女神化せずにエグゼドライヴが使用可能に成る上、双方のエグゼドライヴゲージを50%ずつ消費して発動する超必殺技「リリィスペシャル」も追加される。
-コスチュームブレイク
--敵からダメージを食らうか、'''強攻撃を使う度に'''自身の服へダメージが入り、最終的には服が破けて防御力が激減するが、エグゼドライヴゲージおよび以降のクリティカル発生率が上昇する。
---見た目の変化は50%/100%の二段階。二段階目が敵からのダメージで発生した場合は、専用デモがキャラごとに挿入される。
---キャラ毎に一定回数のコスチュームブレイク・出撃を繰り返すとイベントが出現し、「最初から破れている服」や「破れない服」を入手できる。
---ちなみに攻撃が強化される理由はトロフィーでネプテューヌが解説している。
-ビューモード
--戦闘中、ポーズメニューから項目を選ぶかセレクトボタンを押すと、このモードに移行して静止状態の戦闘画面を眺めることができる。
---間違いなくスクリーンショット向けの機能。ズームインや画面の回転も可能で、アップデート後は画面を傾けることも出来るようになったが、ズームイン倍率の制限がきつくなってしまっている。
-メダル
--敵が種類ごとに落とすメダルを集める事で、全員のステータスを強化したり個別装備を入手できる。
-その他のモード
--クリア後に特定の条件を満たしていると「チートスキル」が解禁され、女神キャラでスタート・''体力無限''といった、文字通り強くてニューゲームなどと比べてあまりにチートなボーナスが得られる。
---そのくせ使用時に何のデメリットも無いので、全種揃えるとゲームバランスは完全に崩壊する。でもトロコンの効率化だけを求めるなら優先的に使用して問題無い。
---下記隠しモードを攻略しきると、常時ハイパーアーマー状態・一撃必殺・スキルや超必殺技使い放題等のデバッグ機能みたいなチートスキルが得られる。
--ストーリーモードの他には「ギョウ界チ武道会」と「ネプトラルタワー」が登場。
---「ギョウ界チ武道会」はストーリークリア後に登場し、トーナメントを自分で組むかランダムで作成して、現れる相手をタイマンで倒していく。難易度設定があるが隠し要素などには影響しない。スキルなども使用してくるが、実質それほど強くない。
---「ネプトラルタワー」はギョウ界チ武道会をクリアすると登場。敵の潜んでいる部屋を攻略し、50階の塔を制覇する。進行度はキャラごとに別途記録される。~
最深部ではストーリーモードのラスボスである次世代鬼が再び登場。よく見るとカラーが変わっている他、ステータスはストーリーモードのものを凌駕している。
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**評価点
-リリィランクでの会話。
--今までのシリーズはリリィランクを上げるのがただの苦行だったが、今作ではリリィランク確認画面で専用ボイスが追加されるため上げる楽しみが増えた。
---各キャラに、他全員に対しての会話が複数用意されている。シリーズ本編でほとんど会話したことがないキャラ同士にも様々なパターンがある。
---リリィランクを上げると、低ランクだった頃のボイスは聴けなくなってしまう仕様だったが、アップデート後にはボイスを聴き直せる機能が追加された。
-コスチュームブレイク時の表情やカメラワークはかなり狙ったもののため好評。CERO:Dだけのことはある。ただ全体的に女神より候補生のほうが倫理的な問題か破れない。%%ネプテューヌやブランはネプギア、ユニより小さいのに%%
--本作以降にもネプテューヌシリーズでジャンルがアクションのものは登場しているが、コスチュームブレイク(デモ)が存在しているのは本作のみ。
-操作キャラ達のイベントシーンでの登場頻度。
--序盤から終盤まで、全員にほぼ均等に出番(台詞)が用意されている。
-アクション面もしっかり無双ライクな爽快感を得られる。
--一度に30匹前後のザコキャラが登場し、倒してもさして間を置かず次々と再出現する。
---小型の敵ばかりでなく、プレイヤーの何倍もある大型の敵も混じって登場し、スクリーンショットにも映える。
--既存のスキルの演出にもアレンジが加えられており、特にパープルハートのネプテューンブレイクは、演出の〆が本編よりスタイリッシュのため好評。
--キャラのアクションは全体的にキレが有り、技のパターンもそれなりに豊富で、小気味が良い。
--デンゲキコとファミ通のアクション。
---デンゲキコは''[[電撃でコインを飛ばすスキル>とある科学の超電磁砲]]''など自社ラノベのネタが多く、ファミ通は武器が''エビ''(エンターブレインのebtenが由来)だったりとかなり特徴を掴んでいる。
---なおデンゲキコは立ち絵でポリタンのぬいぐるみを抱えているが、ポリタンに人格はなく戦闘を行う事もない。ただ変身形態はポリタン風。
-システムボイスが女神勢8人+女神変身後8人+記者2人の計18人分のボイスが用意されている。
---項目選択時やキャンセル時、ローディング中等、あらゆるところでボイスがありゲームを賑やかにしてくれる。
---オプションではシステムボイスのONOFF自体は選べないが、キャラごとにONOFFできるようになっている。
-ビューモード
--かなり自由に撮影が可能な事や、見た目がアレな敵がいる事、ギョウ界チ武道会で指定した操作キャラ同士で戦闘可能だったりと様々なシチュエーションを用意できるため、ある意味で本作最大のやりこみ要素となりうる。
-サウンド
--女神化後は各キャラのテーマBGM(新規曲)が流れ出す。ちなみに『閃乱カグラ』から受け継いだ演出。
--新規曲は10曲以上あり、全体的に高評価。当の『閃乱カグラ』のメンバーも参加している。
---海外版では新規曲のみ収録したサウンドトラックが特典になっている模様。
-その他
--激ノワ以降同様イベントシーンでの立ち絵が動くのに加え、立ち絵が一画面に最大で5人まで表示されるようになった。
**賛否両論点
-難易度関係。
--プレイヤー側が簡単にレベルアップや装備で強化できるのに対し、初期バージョンでは敵側はほとんど強さが変わらず、進めば進むほど無敵に近い状態となるため、手応えがなくなっていく。
--コスチュームブレイクされるか破れない服を手に入れるまでは、おいそれと△ボタン攻撃を使えないシステムと受け取れるためか、□ボタン攻撃は全体的に高性能で、旧版ではこれだけでどうとでもなる。~
女神達の強さを体感するには打ってつけなのだが、アクションゲームとしてのバランスがとれているとは言い難い。
---装備品にプレイヤーを弱体化させる効果のものがあり、これで身を固めることでアップデート前でも難易度を意図的に上げられていた。プレイヤーを弱体化させる装備の使用が条件に入るトロフィーさえある(ただし一戦クリアするだけでOKで、これの取得自体に苦労はほとんどない)。
--以上を受けてか、アップデートの際に敵の強さには大幅にテコ入れが入り、ザコでも高いステータスを持つようになった。異様に強くなった敵も居るため、これはこれで賛否分かれるポイントである。エンドコンテンツ的位置づけの「ギョウ界チ武道会」と「ネプトラルタワー」は特に顕著。
---シリーズ作によっては''難易度変更が可能な作品もあるものの、今作にその機能は無い''ので割りと極端。~
アップデート時にチートスキル無しでトロコンを目指していたプレイヤーに悲鳴を上げさせてしまうことに…
---なお海外版では始めから国内版のアップデートが適用されている。
-アクション関係。
--ゲームを進めて行くとSPスキルは多少増えるものの、通常攻撃についてはどのキャラも全く増えない。
---言い換えれば最初から全ての通常攻撃を扱えるということで、始めから色々なアクションパターンを楽しめるが、同系統の作品と比較して多彩と感じられるほどのアクション数ではない。
---なお操作キャラについても1章クリア時点で早々に全員が揃い、以降はDLC含め誰も追加されることがない。
---使用するキャラを固定されるミッションはほんの一部しかないので、最初から最後までほぼ同じキャラだけでゲームを進めることも可能となっている。
-ステージ関係。
--『Re;Birth1』と同じマップが大半。しかもそのマップの一部分だけで延々と戦わせる構成のミッションが、ゲーム全体で7割近くを占める。
---手軽さこそあるものの、飽きやすい。敵ごとの動きにあまり個性が感じられないのもそれに拍車をかけている。
---ザコキャラも大半が『Re;Birth1』からの出典となっている。
---ミッションの最中に中ボスが出現することを除けば、クリア条件を満たすまでこれといってアクションの戦局を左右するイベントも無い。良くも悪くも非常にシンプルである。
--一部に特殊な条件を満たさないとクリア出来ないステージが有るが、特にゲーム中で何故そうなのか説明されないため、FC時代のゲームの謎解きのような理不尽さを感じる場面も。
-トロフィー関係。
--エンディングまでプレイするだけで七割近くのトロフィーが集まるのは良心的といえる。
--しかしただ一つ、''『全キャラのリリィランクを最大にする』実績だけは獲得に十数時間以上も要する''。いくら効率を突き詰めても、これだけでコンプリートに必要な全体時間の半分以上はとられるので、流石に極端。
--2章では特殊なクエストを全てクリアすることですぐ3章へ進めるが、この特殊クエストのいずれかであることをしないと達成できないトロフィーがある。対象クエストの多くは推奨レベルが低いので、このトロフィーはスルーしがち。
---また『都市と記事の主要イベントを全て見ること』で得られるトロフィーがあるが、その対象イベントも2章には多い。ここで見ておかないとそれに続くイベントも見れなくなってしまうので、失敗した場合は最初からやり直すしかない。
-メダル関係。
--敵によってカテゴリで分かれているのもいれば逆に細分化されている敵もおり、細分化されている敵に限って出現率が低く集めるのが非常に大変。
--また簡単に集まるメダルの特典に強力なものがあったりとバランスがかなり危うい。
--メダルはスライヌやゴーレムなどのカテゴリで分かれており、それぞれ必要な枚数や段階が異なる。基本的に遭遇率が多い敵は必要枚数が多い。
--必要枚数と実際の出現率が噛み合ってない敵が一部いる。特に、「アスキー音楽隊」や「リアル先輩」などは無駄に分類されているおかげで集めづらい。
**問題点
-スキルの総数が少ない。シリーズ本編ゆかりの技もなくはないが、大半がオミットされてしまっている。
--アクションゲームの技としては再現しづらかったのかもしれないが、ネプテューヌのクロスコンビネーションやノワールのレイシーズダンスといったお馴染みのSPスキルがオミットされている。
-コスチュームが少ない。
--女神勢8人は、通常コスとそのカラバリ2種(プロセッサユニットは通常1種にカラバリ1種)、他は水着が1種のみ((ただし水着は初回特典でのみ入手可、倫理的な問題という触れ込みから、破れもしない残念仕様))。
---記者2人に至っては通常コス1種と水着1種((それぞれの雑誌のプロダクトコード))と、コスチュームブレイクやビューモードを売りにしているにしてはあまりに少なすぎる。
--カラバリについては本作固有のものもあるにせよ、シリーズ本編にバリエーションで大きく劣り、新デザインのコスが一つも無いというのは寂しいところ。
--武器を除いて、見た目が変更されるアクセサリーや小物類が、DLC含めても作中に一つも存在しない。
-戦闘関連
--女神化の演出が無いのをはじめ、デモが挿入されるタイプの演出はコスチュームブレイクを除き存在しない。クリア時の勝利演出程度ならあるが……
--強攻撃によってコスチュームブレイクが発生した場合はデモが挿入されない。キャラの見た目は切り替わるものの一瞬のことなので、気付いたら下着姿になっているという印象。
---その場合もボイスはデモが挿入されたときと同じものが流れるが、キャラによっては「きゃあああ!」といった叫ぶだけのボイスがあり、敵からダメージを受けてないにもかかわらず急にピンチになったかのように思えて戸惑ってしまうかも。
//--被ダメージボイスの基準がコスチュームブレイクになっているらしく、強攻撃の使用数が多いために服全損かつほぼノーダメージという状況になると、ピンチの台詞になるなどボイスが一致していない。
--ある程度ストーリーモードを進めるとタッグパートナーとの合体攻撃「リリィスペシャル」も習得できる。しかしこれも今までのコンビネーションスキルとは違って演出が共通の汎用技となっている(組み合わせで台詞が変わる程度)。
--戦闘中のタッグパートナーのボイスのバリエーションが少なく、専用の組み合わせも1人につき2、3人しかいない。
---姉妹関係とライバル関係までは押さえてあるが、他はすべて汎用ボイス。誰に対してでもマッチするようにか、やや他人行儀なボイスも散見されるのは惜しい。リリィランクでのボイスバリエーションが多彩なため余計に見劣りする。
--操作キャラ同士で戦えるのはギョウ界チ武道会のみ。
--敵側に会話可能な相手がラスボスしかいない事もあり、戦闘中に会話が無い。
---ザコキャラにもボイスがあるにはあるが、攻撃時の声や断末魔に限られ、扱い上はSEでしかない。
-長くて多すぎるローディング。
--今作ではローディングが長くて多い。コンプリートを目指すには最大の問題点となる。
---戦闘開始まで、毎回約15秒ほどかかる(リトライ時や、連戦になるネプトラルタワーは例外。こちらは2秒程度)。ワールドマップからイベントシーンが発生する際もロードがある。
--更には長時間遊び続けると強制終了するバグもあったが、そういった問題はアップデートパッチにより難易度調整・追加クエストなどと同時に修正された。
-イベントを見直す機能がない。
--何故か、全キャラほとんど同じ内容かつ服を入手するゲイムギョウ界ニュースのみ何度でも見直せる。
-シナリオ関連。
--ストーリーモードとそのシナリオは、アクションが苦手でもない限りは長くてたった8時間程度でエンディングに辿り着ける程度の短さ。
---RPGであるシリーズ本編とはジャンルが違うため単純な比較はできないが、なまじメニューの構成やゲームの雰囲気など全体的にあまりにも『Re;Birth1』と似せてあるため、シリーズファンほど本作の短さを痛感しやすい。
--シリーズ上の宿命としてか、ストーリー自体にちょっと極端な部分が多い。
---デンゲキコ&ファミ通から女神や妹たちに取材の依頼をし、それを通じて姉妹間の仲の良さを高めるストーリーは評価が高い。特定のキャラを著しく貶め続けるような展開も特に無い…が、ただユニのシスコンぶりが加速している点だけは評価が分かれやすい。
---他にはベールが過去作よりブランの貧乳をネタにする事が多く、事ある毎にブランを苛つかせることしばしば。ご丁寧にタッグパートナー時の台詞までその関係の台詞も多い。
---ラスボスを務める次世代鬼は本作初出のオリジナルキャラであるが設定に不明点が多く、ノワールとベールが原型を作ってそれをネプテューヌに渡した後の経緯がはっきりとしていない。
-アクションゲームである事を考慮してもこぢんまりとした世界観。
--会話シーンで操作キャラ10人以外のキャラがほとんど登場せず、常連キャラもアイエフ、コンパ、ワレチューがクリア後のおまけで登場するのみ(しかもネプテューヌたちとの会話はない)。またコンパは2次創作でありがちな「おっとりに見えて実は腹黒」なキャラ付けをさせられている。
--イストワールはエンディングで登場。追加クエストの依頼者にもそれらしき人物が存在する。
---シリーズの人気の一端を担うメーカーキャラ達は、デンゲキコとファミ通を除き全く登場しない。
--イベントCGが一枚も無い。なお同じく外伝の『PP』でもイベントCGがなかったことから予想していたプレイヤーも少なからずいた。
-何時ものようにADVパートではスキップなどがあるが、イベントが終了してもスキップやオートの判定が持続している。
--オートはともかくスキップはイベントを跨ぐといきなり飛ばすことになるため非常に使いづらい。毎回スキップするつもりが無いのなら、イベント最後に手動で止める必要がある。
---既読イベントのスキップも可能。しかし同じ台詞が途中まで使い回されているというタイプのイベントだろうと、その共通台詞部分が既読扱いされずスキップしないのでやはり使いづらい。
**ネタ関連
-作品固有のネタ要素は『PP』程ではないがやや控えめ。
--敵キャラにはハクション大魔王をパロったであろう「アクション大マシン」と、クッパ大王に酷似した「王・大パック」が新たに登場。いわゆるボス格の敵で体力が多い。
--トロフィー名には『[[NUGA-CEL!]]』を彷彿させるものがある等、自社ネタがちりばめられている。
--フィールド名には『[[夢工場ドキドキパニック>スーパーマリオUSA]]』から来たと思われる「大雪原カチコチパニック」や、北欧神話の女神群の名前であるヴァルキューレと『[[パルテナ>光神話 パルテナの鏡]]』を掛けあわせたと思われる「ヴァルテナの道」など個性的な地名が新規で多く登場する。
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**総評
最初からキャラもシステムも一通り揃っているので出だしの印象こそ良いが、その後はゲーム性の変化の無さが響き、次第にダレてくる。~
また今まで表出してこなかった直接的なエロ要素を売りにしているにしては、そこもまだまだ押しが弱いことは否めない。~
シナリオは良くも悪くもいつものネプテューヌであるため、アクションでネプテューヌキャラを自由に動かせる事を重視する人向けの作品となっている。~
値段などの割に小粒気味な作品だが、操作キャラの出番自体はいずれも多く整っているため、シリーズ未経験者が手っ取り早くメインキャラの個性や、作風に触れるにも適しているか。
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**余談
-公式サイトでゲームの概要よりも先に「チーム欲求腐満」による''BL同人ゲーム『学園ハンサム』とのコラボが発表された''事はいろんな意味で話題となった。
--チーム欲求腐満のイラストレーターによって学園ハンサム風のネプテューヌたち四女神が公開された時は、公式ページを見たシリーズプレイヤーを阿鼻叫喚の渦に叩き込んだが、幸いな事にWeb上のコラボのみに収まった。ちなみに現在も閲覧可能。%%その代わりネプテューヌシリーズは何と組んでもおかしくないという不安要素を残したが。%%
-電撃PlayStationでコスチュームブレイクが紹介された時に「ありがとうコンパイルハート……」というアオリがついていた事がネット上で話題となったが、あくまで紙面上の話でありゲーム中には登場しないセリフである。
-ファミ通ちゃんの使い勝手が宜しくなかったばかりにファミ通クロスレビューの評価が低かったなどと言われている。
--全キャラ中を順位付けすると最弱評価。戦えないというほど弱くはないのでかなりマシだが(そもそも初期バージョンは難易度が低過ぎたためキャラ性能差があまり問題にならず)、一方のデンゲキコは女神キャラ並の高性能なのがそれを引き立たせている。
---デンゲキコにはローコスト技・長射程技ありな上、変身すると動きが機敏になって通常攻撃に''半永久ループとスタン特性''まで加わる。他はともかくバステ特性の大幅付加は擁護しづらい。%%電撃ネプの会という専用コーナーもあるためサービスなのだろうか。%%またエグゼドライヴも[[スターバースト・ストリーム>ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント-]]のパロディだが、元ネタがあるとはいえ明らかにファミ通のエグゼドライヴと力の入り方が違う。
--ファミ通ちゃんにも使うと便利だったり楽しい技がないわけではない。ただし、他の技に比べるとコストが重かったりヒット数が少なかったりする。
-後に発売された『[[激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団]]』は、開発会社が一緒という事もあり、本作のアクションやシステムがベースになっている。
-Win版ではロードは殆ど無くなっているが、フリーズバグが残ったままになっている。