初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター
【はつねみく ぷろじぇくと でぃーう゛ぁ どりーみーしあたー】
概要
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PSPで発売されて好評を博した『初音ミク -Project DIVA-』の追加コンテンツ。
PSP本体とPS3を接続することで、PSP版と同様のゲーム内容をHDクオリティの高画質グラフィックで楽しめる拡張ソフトウェアである。プレイの際にはPSP本体とPSP版『初音ミク -Project DIVA-』のソフトが必須となる。
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ほぼ同時期に稼動したアーケード版レベルのグラフィックでPSP版をプレイできる、という触れ込みで、DL配信専用で販売された。
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あくまで追加コンテンツなので、これ単体ではプレイすることが出来ない。また、購入するとPSP用の認証アプリも同時にダウンロードすることになる。
評価点
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PS3の性能を活かしたグラフィック表現。
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同じセガの「HDリマスター」シリーズとは異なり、ポリゴンモデルや背景などのグラフィック要素は全て新規になっており、PS3のソフトとして申し分ない高品質となっている。
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正確に言うと、アーケード版『初音ミク -Project DIVA- arcade』のデータを応用している。ただしそのまま流用しているわけではない。
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ミクのツインテールの滑らかな動きなども、PSP版から大幅パワーアップしている。
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PSP版で開放済みのモジュール(コスチューム)を着せ替えることも出来る。もちろんミク以外のキャラのモジュールも、PSP版と同様にちゃんと用意されている。
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PSP版ではイラストのみで構成されていた曲(「Ievan Polkka」「あなたの歌姫」「えれくとりっく・えんじぇぅ」「金の聖夜霜雪に朽ちて」「初音ミクの消失」の5曲)に新規のPVが用意された。
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好きなPVを連続再生できるプレイリスト機能を搭載。
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PSP版のエディットモードで製作したデータを読み込むことも可能。
問題点
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起動する際に毎回PSPを認証する必要があり、非常に面倒。本作最大の問題点である。
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しかも「DIVAを1度でもプレイしたPSP本体」でなければならない。買い換えた際には要注意。
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基本的に好評のグラフィックだが「顔が人形みたい」「PSP版の方がアニメキャラ風で可愛い」という意見もある。
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よく見てみると目の光の入れ方などが、AC版とも若干異なっている。人によっては無機質な印象を受けるようだ。
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PSP版で遊べる曲の中で唯一「桜ノ雨」だけが未収録。またエディット専用として収録されていた曲も未収録。
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エディットモードで作った自作データはそのまま読み込むとタイミングなどがズレてしまうため、本作用にチューンが必要。
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本作では曲やモジュールの開放は出来ない。
総評
グラフィックの高品質化は好評を得たものの、起動の面倒さなど残念な点も目立ってしまった。
とはいえかなりの好評を得たようで、発売後はプレイ動画が動画サイトに数多くアップされるなど、なかなかの盛り上がりを見せていた。
続編など
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その後、PSP版の第2作『初音ミク -Project DIVA- 2nd』に対応するアップコンバートソフト『初音ミク -Project DIVA-ドリーミーシアター 2nd』が発売された。
また、PSP版の第3作『初音ミク -Project DIVA- extend に対応するアップコンバートソフト『初音ミク -Project DIVA-ドリーミーシアター extend 』も発売。
結局、PSP版のシリーズ3作品すべてに対して、対応する『ドリーミーシアター』が発売されたことになる。
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そして本作で培われた技術は、PS3単体で遊べるパッケージソフト『初音ミク -Project DIVA- F』へと繋がっていった。
最終更新:2021年12月18日 19:06