【でもんげいず】
PCで『Generation XTH』などのDRPGを専門的に発売している会社「エクスペリエンス」と角川ゲームスが共同で発売した3DダンジョンRPG。
冥王オル・オーマが円卓の騎士エクス・ランドライトによって打倒され、世界に光が戻ってから数百年後。
竜王ペイデが治めるアルダの地から遥か西方、ミスリッドにて物語は始まる。
ミスリッドには数多くの迷宮が点在し、その深くに残された財宝を求めて多くの賞金稼ぎが足を運んでいたが、ある時を境に「デモン」と呼ばれる機械人形が出現し、各々が各迷宮を根城として暴れるようになっていた。
ミスリッドの都心と迷宮との中継点に居を構える宿屋「竜姫亭」。
竜姫亭もまた数多くの賞金稼ぎによって賑わっていたが、ある日ここに一人の青年が担ぎ込まれた。
その青年は記憶を失っていたが、携えた魔眼「デモンゲイズ」の力を管理人のフラン・ペンドールに見込まれ、デモンを狩るハンターとなることを決意する。
いつか己の謎が解き明かされるその日を信じて…。
オーソドックスな3DダンジョンRPG。いわゆる「Wizライクゲー」にあたる。
ダンジョンRPGとしては、「主人公のみ半固定キャラ」「雑魚が装備品を落とさない」「ダンジョンから帰還するたびに宿代を払う必要が有る」といった点が特徴。
憩いのオアシス「竜姫亭」とその家賃
キャラクターメイキング
オーダー(パーティ編成)
+ | 結果、このような編成に |
神器システム
ジェムサークル
デモン
+ | デモン一覧 |
ユニークアイテム
装備品強化
ゲイザーメモ
宝の地図
周回プレイ
快適なプレイアビリティ
1周目のゲームバランス
よく練られた「デモン」のシステム
BGM
+ | 参考動画 |
露骨なエロ・萌え要素及び下ネタ
シナリオ面
+ | シナリオのネタバレが含まれるため隠してあります |
バトルバランス面
バトルバランスは1周目本編の内は総じて良いのだが、クリア以降もやり込むとなると細かいアラが目につくようになる。
システム面
グラフィック面
その他
発売前の萌え一辺倒の宣伝から出来が心配されたが、結局出てきたのは「いい意味でも悪い意味でもいつも通りのチームラ製ダンジョンRPG」であった。
細かい問題点は多々あるが全体的によくまとまっており、「胸を張って他人にオススメできるか? と言われればNoだが、合う人にはとことん合う良作」としてプレイ済みの人からは高評価を得ている作品である。
*1 召喚されたデモンの能力はデモンゲイザーの能力と装備による影響を受ける。そして大抵のプレイヤーは、デモンゲイザーを物理火力担当としてカスタマイズするため。
*2 『AIR』や『リトルバスターズ!』等のメインテーマを歌ったシンガー「Lia(リア)」の声を元に製作されたDPMソフト。
*3 作曲した神保氏いわく、「イタリア語をベースに仮想言語っぽく仕上げた」とのこと。
*4 各ダンジョンの壁に隠されているアイテムで、全て集めるとご褒美がもらえる。自力コンプリートは非常に困難、そこで情報を共有するためこれが定型文に含まれること自体は何もおかしくない。それにしたってそのアイテム名は一体…。
*5 しかも隠しダンジョンではこの招待状がやたら大量に手に入る。最強装備を求めて隠しダンジョンに行ったのに、帰る頃には大量の招待状が…という事態も。
*6 本来キャラメイクで作る一人目のパーティキャラの初期設定。OPやパッケージにも登場。
*7 盾役に求められるステータスはAGIとLUCなのだが、ドワーフは両者のステータスが共に低い。とはいえ致命的なレベルではなく、周回プレイも含めて十分活躍可能。
*8 そこのサークルではジェム投入前のセーブが不可能、しかも投入後はサークル自体が一時的に消滅する。
*9 「損益分岐点」のこと。ここで定めた売上本数を達成できれば製造原価を相殺可能、それ以降売れた分が利益となってメーカーに戻ってくる、と考えればよい。
*10 2013年テレビゲームソフト売り上げランキング(ファミ通版)2013年4月までのデータ。
*11 スタジオベントスタッフに所属するライターで、名著と名高いウィザードリィの小説「隣り合わせの灰と青春」や、『ウィザードリィ外伝II』のシナリオ・バランス調整担当、アルティマニアに付随するSS執筆などを行っている。そのため、古参ゲーマー、特に3DRPG関連ではとみに有名な人物。
*12 そこまで到達するには、コツを掴んだ過去作経験者でも数十時間はかかる。いったいどれ程のハイペースでプレイしていたのだろう…?