聖刻1092 操兵伝
【わーすいちまるきゅうに そうへいでん】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ユタカ
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開発元
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メテム シー・ピー・ブレイン
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発売日
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1997年11月6日
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定価
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通常版:5,800円 初回限定生産版:9,800円
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判定
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クソゲー
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ポイント
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原作無視&矛盾の塊&苦痛な仮面システム 金溜め辛過ぎ 過剰な演出
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概要
伸童舎のメディアミックス企画「ワースプロジェクト」の中核をなす千葉暁氏の小説『聖刻1092』を原作とするRPG。原作小説の第1・2巻をほぼ忠実にゲーム化している。
つまりメディアミックスの1つなのだが、『真・聖刻』同様、なぜかパッケージも説明書も、原作の存在に付いてまったく触れていない。
特徴
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まず原作の主要キャラであるフェン(原作主人公)、クリシュナ、ガルンの3人の中から1人を選び、そのキャラを主人公としたシナリオをプレイする。
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戦闘は、常に巨大ロボットである「操兵」に乗った状態で行われる。
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最高3人パーティだが、コマンド入力できるのは主人公のみで、他2人は常にオートである。
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『ライブ・ア・ライブ』の様に、敵との距離の概念がある戦闘システム。1ターンごとに行動できる回数が決まっており、それに応じて移動・攻撃を行う。
評価点
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OPや、一部のイベントで流れるデモはフルCGで、当時としてはそのレベルは高い。操兵の動きもスムーズである。
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グラフィックやBGMは、原作小説の雰囲気にマッチしている。
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ボス級の操兵とのバトルの前には、その操兵のCGの1枚絵が入る。
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町の中のみだがダッシュを行う事ができる。町での移動速度は元々速いのだが、文字通り疾風の如く駆け回る事ができる。
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一方フィールドやダンジョンでの移動速度は並みである。
問題点
戦闘関連
本作の成長システムは、「経験値による操手(パイロット)のレベルアップ」「鍛冶屋で武器・パーツを交換して強化」「操兵の『仮面』に『聖刻石』を埋め込む」の3種類から成り立っているが、これが問題だらけ。
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仮面には「聖刻石」という石を埋め込む穴が64個あり、石の種類と埋め込む場所の組み合わせによって、操兵を強化したり特殊能力を付加させたり出来る。特殊能力には、属性攻撃無効やHP自動再生など強力なものから、逃走不可能や入手経験値半減といったとんでもないマイナス能力まで様々存在する。石自体も8種類あり、さらに各種8段階の輝度(寿命)があるため、組み合わせの数は極めて膨大である。
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一見すると自由度が高く面白そうな育成要素に見えるが、戦闘中の行動によって石が勝手に消耗して輝度が落ちる仕様のせいで全て台無しである。石が消耗すれば仮面の強化補正値は下がり、特殊能力は変わる。しかも、タチの悪いことに通常攻撃や退却といった基本行動でも消耗するため、安定して能力を維持することは不可能。
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実際には、寿命が減らない石に寿命を肩代わりさせつつ、目的の石の寿命を回復させる、能力を発揮しない様に配置する事で目的の石の寿命を消費しない、寿命を肩代わりさせて目的の石の寿命を消費する、といった操作によって、石の寿命を任意に操作できる。ボス戦などに備えて石の輝度を調整し、その都度強い能力を発揮させて攻略、その後再び調整すると言った流れが理想と思われる。
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どの行動がどの石に対応しているかの説明は無い。戦闘中に石の状態を表示する機能もない為、どの行動でどれくらい石が消耗するかを確認するのも困難である。
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特定の8箇所に置かれた石は寿命を回復できるが、回復速度は遅い。他に回復方法は無く、しかも1度寿命の尽きた石は灰色になって回復も復活も不可能になる。
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新たな石は、特定のイベントをこなすか、敵が戦闘後にランダムで落とす仮面から埋め替えることでしか手に入らない。仮面のドロップ率自体はそれほど低くはないのだが、入手できる石の色や寿命はバラバラで、やはり安定しない。
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ちなみに石は単体では持ち歩けない。予備を手元に保管したり、敵に応じて付け替えたりということも出来ないのである。
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そもそも64個所も置き場所のある石の組み合わせなど、とても覚えていられるものではない。
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厳密には「消費しない代わりに外せない石」も何箇所かあるが、それでも50箇所以上はプレイヤーが決める必要がある。
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石の寿命一覧リストなどといった気の効いた機能は存在しないので、いちいちカーソルを動かして寿命の少ない石をしらみつぶしに探さなくてはならない。
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一度獲得した特殊能力の付加方法を確認できる機能が付いている…はずもなく、いちいち64個分メモ等に残しておかなければ即劣化して消滅してしまう。
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石の配列を保存する機能など、当然のごとく付いていない。
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恐らく後述の『特典』を活用しろという事なのだろうが、これも使い辛く…。
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尚、原作では仮面の寿命は普通の操兵でも100~150年程度はあり、そんなにすぐに石が消耗したりはしない。そもそも仮面から聖刻石を取り外したならその時点で仮面は「死んで」しまい、一度死んだ仮面を復活させる事は出来ない。つまり完全に原作を無視したシステムなのである。
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説明書には「石は仮面から外すと効力を失うので、石だけアイテムとして持っていく事はできない」とある。石を単体で持ち歩けないことに対する理由付けともとれるが、原作では石を取り外すと仮面は死ぬが石そのものは再利用可能なのである。こんなところまで原作無視。というか、そもそも「外すと効力を失う」物をどうやって交換しているのだろうか?
…と、独自システムさながらの楽しみなど微塵も無く、徹底的にプレイヤーの足を引っ張りプレイへの意欲を削ぐ事だけに力を注いだ…と言われても納得してしまうような根幹システムとなってしまっている。
この異様なまでの面倒臭さ及び不便さ加減は 、まともな感性を持つ人間なら少しデバッグすれば自ずと洗い出せると思われるが、まともなデバッグをしていないのか、それとも制作陣側がこれを本気で良いシステムと捉えるセンスの持ち主揃いだったのか…。
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パイロットの能力は、1ターンにおける行動回数と、
操兵の能力に対する「補正値」のみ。従って行動回数が増えない限りは、レベルを上げてもそれ程強さは変わらない。
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「補正値」は誤りでパイロットの能力も直接加算される。例えば攻撃力は操兵の能力(筋力+俊敏力+自我)とパイロットの能力を(腕力+俊敏力)の合計となる。
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しかもレベルアップの必要経験値がやたらと高く、なかなか上がらない。
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取得経験値は敵とのレベル差によって増減するため、適正レベルまでは上がりやすい。
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魔法や必殺技は、イベントや宝箱から入手する為、新しい場所へ行かない限りはまったく増えない。
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装備品の交換は、あくまで「交換」なので、余った装備品を仲間に渡す事もできない。それどころか買い替えるとそれまで装備していたものは下取りではなく、ただ失われるだけ。FC時代のRPGですらまだ融通を利かせていたというのに。その上どれもこれも値段が高い。
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金はイベントや宝箱からも入手できるが、それ以外で稼ぐには道具屋で売られている「交易品」と呼ばれるアイテムを利用することになる。
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交易品は売る以外に使い道が無いアイテムだが、買値と売値が町毎に違う為、差額で儲ける事ができる。しかし、どの町で何が高く売れるかなどという情報は滅多に無いので、博打で買うしかない。『ドラクエ』のルーラやリレミトに当たる手段は存在しない為、高く売りたければ長いダンジョンを抜けた先の町に行かなければならない…なんて事まである。
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しかも余計な事に、アイテムは1種類に付き9個までしか持てないので、1度に稼げる額にも制限が付いてしまう。
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敵を倒しても手に入るのは仮面だけで、それ以外のアイテムや金は落とさない。
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敵の仮面は、石を交換せずにアイテムとして拾えば売る事はできる…という触れ込みだが、一度交換画面を開いた途端、石をまったく交換していなくても、アイテムとしては持っていけなくなってしまう。
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前述の通り石は消耗が激し過ぎる上に何が手に入るか判らないものだから、交換画面を開かずにはいられない存在だというのに…。
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武器は鍛冶屋で鍛えられるが、鍛えられる回数が決まっている上に、費用の割にあまり強くならない。しかもゲームが進むと武器は自動的に新しいものに交換されるため、下手に初期の武器を改造すると大損に終わる。
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敵の強さもメチャクチャ。HPが3500しかない時期に1ターンに4回も5回も行動し、1700ぐらいダメージを与えてくるザコが当たり前の様に出てくる。HPは店で売られている装備品によって決まるので、「その時点でのHP」はどうしても決まり切ってしまう。
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仮面の特殊能力次第では、どうにかなるかもしれない。結局本作における戦力とは常に仮面ありきであり、レベルや装備品は補助的なものに過ぎない。しかしその仮面がよりによって1番不安定なので…。
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そしてエンカウント率もやたらと高い。しかし逃げても石は消耗する…。
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メインの主人公たるフェンのシナリオが最悪で、行けども行けども装備品屋が出てこない。武器を鍛える事ならできるが、前述の通り高い・鍛えてもあまり強くならない・いずれ上位の武器に交換されると3拍子揃っている。故に当分仮面の特殊能力に頼るしかないのである。
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一方ガルン編は、最初から仲間が2人おり、その2人と別れてからもイベントで大金が手に入るため、序盤はサクサク進む。しかし上記の極端に強いザコが突然出現するようになり、いきなり勝てなくなる。
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石の組み合わせによって「剣質」という特殊能力も変化するのだが、これの効果説明は説明書を含めてどこにも無い。
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強力な攻撃を使うには、MPに当たる「冷却水ポイント」を消費するのだが、必要消費ポイントも表示されない。
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仲間のAIがとにかくバカ。仲間は元々装備交換や仮面のカスタマイズが効かない上、作戦などの指示も一切できず、ザコ相手に必殺技を撃ちまくり、すぐガス欠になる。
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主人公が回復アイテムを使ってあげる事は出来るのだが、ボス戦に限って技を使わない。通常攻撃ではボスには大したダメージを与えられないので、せいぜい弾避けぐらいにしかならない。
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そもそもステータス画面では主人公の能力値しか見る事はできない。
それ以外
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メッセージの句読点や改行の位置がおかしく、読み辛い文章が多い。
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ストーリーについて
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前作同様、中途半端に原作に忠実にしているせいでやたら負けバトルイベントが多い。酷い時には幹部級のボスとの負けイベント→直後にその幹部が勝手に死ぬ。
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原作や小説版では映えていたイベントも、プレイヤーの遊戯度に直結するゲームという媒体で見せられるとなるとただただストレスである。ゲームの遊戯性を考慮したアレンジや追加要素が欲しかったところである。
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勿論負けバトルでも石は消耗する。プレイヤーへの嫌がらせ以外の何物でもない。
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操兵で移動するフィールドやダンジョンでは、1歩歩く毎にカーンキーン!カーンキーン!!と甲高い足音が鳴る。聞き続けていたら耳が痛くなるだろう。
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OPデモの前半はセルアニメーションかつフルボイスによるものだが、BGMがうるさくて声が聞き取れない。
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世界地図を見る事ができるコマンドが存在する。町や、次に行くべき目的地は表示されているのだが、肝心の現在位置が表示されない。地図上では山や森の表示もアバウトなので、ダンジョンを抜けて新しい場所へ付いた時などは混乱する事もあるだろう。
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宝箱には、一度開けるとそのまま・空っぽのままだが画面切り替えで蓋だけ閉まる・中身を取っても蓋が閉まりっぱなしの3パターンがある。選考の基準は不明。おかげで取り忘れた箱を取りにダンジョンへ戻ると確実に混乱する。ファミコン並みである。
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というかファミコンでも大体どれか1つに統一されているだろう。
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セーブには3ブロック使用するが、1つのメモリーカードに1か所しかセーブできない。恐らく下記にある主人公を同時に進められる仕様のせいか。なお町でしかセーブはできない。
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長いダンジョンを苦労して抜け、そこにあった町でセーブしてみたが、石は消耗していて、店ではろくな装備が売られておらず、次の町に行こうにも敵は極端に強くなっており…なんて事も大いに起こり得る。八方ふさがりである。
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1つのセーブデータで、主人公3人のシナリオを別々に進められるのは美点かもしれない。とはいえ全てクリアしても隠し要素などは存在しないが。
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なおセーブは基本的に宿屋で行う。本作では鍛冶屋で回復を行うため、宿屋はセーブ専門の場所となる。しかし、無料・有料・有料だが支払いを断ってもセーブできるという3パターンが存在する。宝箱同様、これの選考基準も謎である。
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敵味方とも、技の演出がやたらと長い。10回近く敵を殴り付ける技なんてものまである。
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これを1ターン中に何回も使われた日には、誇張抜きで本作プレイの合間に他のゲームも多少なりともプレイ出来てしまう。
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パッケージ裏には、特典の使い道やゲームに付いての説明も載っているのだが、原作準拠の専門用語ばかりが並んでいる為、キャラゲーだと気付かない人には意味不明の一言でしかないだろう。
総評
発売当時のRPGとして何もかも標準より足りなかった『真・聖刻』に対し、こちらは余計な事ばかり詰め込んでクソゲーになってしまったという例である。
2023年現在、原作のシリーズ自体は続いているが、ビデオゲーム化はこの2本以来まったく行われていない。
特典「仮面成長シミュレーター」
本ソフトには、通常版の他に初回生産限定版が存在しており、これには操兵の「仮面」の模型と、その裏面に配置できる聖刻石(BB弾サイズのプラ玉)が同梱されていた。
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ゲーム上における主人公の仮面と同じ様に玉を配置しておき、ゲーム中に石を入れ替えてその効果が気に入らなかったら、特典の配置を見直して元通りに並べ直しなさい…というえらく使い道の狭そうな特典である。
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そもそも、元の位置に戻そうにもどんな石が手に入るかはランダム(以下略)。
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玉をはめる穴自体が浅いので、ちょっとした衝撃でも玉は転がってしまう。
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玉の入っているケースはプラスチック製だが、蓋がきつくて妙に開けづらい。玉が勝手に転がり出す心配は無いが、蓋を開ける時にひっくり返しそうな構造でもある。
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この他、玉をコマにした対戦ゲームもできるという触れ込みなのだが、プレイする人がいるかどうか微妙なものである。そもそも玉は、コマにするには小さすぎて扱い辛い。
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仮面は樹脂製で、ウェザリング(汚し塗装)も入っており、質感自体は良い…というか、まるで呪いのアイテムか何かの様に生々しい出来となっている。まぁ設定的には呪いのアイテム同然なので正しいと言えば正しいのだが、それを欲しいか如何かと言うと…。
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仮面の上部には小さな穴が開いている。
魔除け壁掛けにでも使えと?
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因みにこの特典の為に定価は4,000円跳ね上がっている。
その他
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説明書に「このキャラは実はスパイだ」などといった重大なネタばらしは無い。
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ゲーム中、主要キャラの名前を何度も間違える様な重大な誤字脱字は無い。
OYAJI NO WAKIGAも当然無い。
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戦闘では技や魔法が使える為、レベルを上げて物理で蹴るしかないなどといった事は無い。
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レベルアップに必要な経験値は、きちんと表示される。
…「そんなの当たり前じゃないか」と思った人は、『真・聖刻』の項目も読んでみよう。
それにしても、なぜ2作揃って原作の存在に触れようとしないのだろうか?
最終更新:2023年03月22日 16:14