塔亰Clanpool

【とうきょうくらんぷーる】

ジャンル DRPG革命DRPG
通常版

限定版
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
発売元 コンパイルハート
開発元 ゼロディブ
コンパイルハート
発売日 2017年10月5日
定価 通常版:7,344円 / 限定版:9,504円
ダウンロード版:6,480円(各税8%込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 なし
ポイント 女性総理大臣 兼 超能力少女が主人公
カスタマイズ自在なチーム・ギインドールズ
探索用&戦闘用スキルが充実の近未来DRPG
コンパイルハートWizライク系列
限界凸記 モエロクロニクル / 限界凸起 モエロクリスタル / メイQノ地下ニ死ス / 神獄塔 メアリスケルター
塔亰Clanpool / 神獄塔 メアリスケルター2 / 神獄塔 メアリスケルターFinale


概要

『電パイル』*1という新規シリーズに括られて展開されたコンパイルハートの3DダンジョンRPG最新作。
公称ジャンルは「DRPG革命DRPG」。略称は塔クラ。相変わらず発売時点ではヴィータ専売タイトルとしての登場である。
キャラクターデザインは、これまで『ネプテューヌシリーズ』の特典グッズなどを担当してきた、コンパイルハートのまなみつ氏がメインで担当。

官房長官など闘える役職者を集めた「チーム・ギインドールズ」なる4人組の美少女がメインキャラとなっており、
その中でも総理大臣である「神貫ナツメ」を主人公として、現実世界に現れた謎のダンジョン「黒界議事塔」を攻略していく。

DRPGとしての前作『神獄塔 メアリスケルター』と同じく、発売前は電撃PlayStation誌上で前日譚小説が連載された。

しかしスタッフは『メイQノ地下ニ死ス』のように、田内智樹氏がディレクター&コンパイルハートの北野誠氏がプロデューサーという顔合わせで、
実際のゲーム性的にも『メアリ』ではなく、『メイQ』のほうをブラッシュアップしたものとなっている。『メイQ』と一部のスキル名も共通。
イメージ的には、魔械士とガーディアンを分けず、すべて4人のメインキャラに役割を統合させたものである。
また、コンパイルハートのゲームでは割とあることだが、過去作のシステムの一部を導入しつつもそれでいて世界観は独立している。


ストーリー

近未来のトウキョウ上空に突如出現した謎の逆さ都市群。
都市群から伸びた塔が国会議事堂とつながって魔塔「黒界議事塔」(こっかいぎじとう)と化し、それを伝って魔物が街に溢れ出した。
壊滅的打撃を受け外界から隔絶されたニホンが、崩壊した政府の建て直しと共に魔物に対抗すべく打ち立てた新たな組織。
それが「電脳戦術内閣」(でんのうせんじゅつないかく)である。
新内閣の初代総理大臣に就任した少女は、敵の中枢を叩くべく黒界議事塔への進軍を決意。
「戦う総理」として内閣を率い、国民の信任を背に黒界議事塔に挑む!!
(※公式サイトより抜粋)

ちなみに実際のストーリーでは、「黒界議事塔」の出現前から魔物が散発的に出現していたことになっている。
そのため「黒界議事塔」の出現前にニホンは大打撃を受けているし、それを受け「電脳戦術内閣」も既に立ち上がっており、前後が逆である。


登場キャラクター

それなりに多い。幾らかネタバレの内容あり。

+ 味方(電脳戦術内閣)
  • 神貫ナツメ(CV:沼倉愛美)
    • 少女キャラ。役職は総理大臣。プレイヤーの1人。
    • 本編で総理っぽいことはほぼやらないが、味方に優しく、あらゆる敵キャラのこともそれとなく気遣える主人公のカガミ。
  • 西園寺チヨ(CV:日笠陽子)
    • 少女キャラ。役職は内閣官房長官。プレイヤーの1人。
    • ナツメと同様にグッズ化に恵まれている。荒々しい口調が多いので存在感はあるが別にシナリオを牽引するほどでは無かったり。
  • 漆原ホタル(CV:田中あいみ)
    • 少女キャラ。役職は防衛大臣。プレイヤーの1人。
    • 前日譚では勇気を出して弱い自分と決別したのに、本編ではやっぱりおろおろしている。ただし実力的には他の3人と遜色無い。
  • 霧隠ミクリ(CV:内田彩)
    • 少女キャラ。役職は外務大臣。プレイヤーの1人。クォーターで語尾にデスを付け、普段着がエセ巫女服なうえに忍者の末裔。
    • 属性だけはめっちゃ盛ってあるものの本編でそれが生かされる場面はこれといって無い。せめて忍者らしいことをやって欲しかった。
      • プレイヤーについては以上4人まで。
  • 連奏ハスミ(CV:吉岡茉祐)
    • 少女キャラ。役職は総務大臣。
    • ダンジョン探索中、コンパRPGはおろか他でもなかなか見ないナレーション専任というキャラ。ストーリー本編でも何気に副司令官ポジ。
      • 蓮舫議員を彷彿させるような名前だが、べつに一番とか二番には拘っていない。本作一普通な言動の眼鏡っ娘。拠点メニューではクエストの受注も担当。
  • 堂島ヨミ(CV:井澤詩織)
    • 少女キャラ。役職は法務大臣。猫耳黒ニット帽とだるい口調が特徴。
    • 拠点メニューでは後述の「法案シンギ」を担当。
      • ちなみにミクリ役の内田氏とヨミ役の井澤氏は、過去作『限界凸起 モエロクリスタル』にてボス役モン娘を演じている。
  • 東條アキラ(CV:佐々木李子)
    • 少女キャラ。役職は財務大臣。大食感で守銭奴というキャラ。
    • 拠点メニューではショップを担当。
      • 演じる佐々木氏は本作のOP主題歌とED歌を担当しており、キャラを演じる時と声が違いすぎてびびること必至。
  • 藻波モナ(CV:秦佐和子)
    • 少女キャラ。役職は文部科学大臣兼、科学技術庁長官。
    • 魔物と正面から戦える主力装備の数々の発案&設計者という化け物じみた才女。
      • どうしてそんなに優秀なのかはストーリーの後半でちゃんと明かされる。拠点メニューでは後述のガジェッティア開発を担当。
  • コテツ(CV:中村大志)
    • 誰得なおっさんキャラ。モナの部下で、人当たりの悪そうなモナとは逆に温和な人物。モナに負けじと優秀でもある。
    • おっさんでありながら、自分よりずっと小柄なモナを上司として心から敬愛しているあたり、あえて男性キャラを配役した意義は感じられる。
      • 演じる中村氏は、DRPGとしての前作『メアリ』にも脇役で出演している。
  • 華咲イロハ(CV:大地葉)
    • 年増キャラ。役職は厚生労働大臣。実際には保健室のお姉さんポジのキャラで、博識なのにセクハラ役ばかり担当させられる不憫な人。
      • 拠点メニューでは後述の「エーテル感応」を担当。官能と書くのは誤り。
  • ニイジマ(CV:井上健一)
    • おっさんキャラその2。魔物の侵攻により半壊した自衛隊の生き残り達による部隊「自警隊」のリーダー。
      • 最強装備と超能力で悠々と戦うギインドールズに対し、憧れと激しい嫉妬をぶつけてくる男のツンデレ。オープニングとエピローグのナレーションも担当。
  • 西園寺ヨシトキ(CV:山本兼平)
    • おっさんキャラその3。チヨの祖父でチームの優秀なブレイン。
      • 前作『メアリ』の博士と似た立ち位置の人物で、演じるのも同じく山本氏である。


+ 敵(黒界人)
  • シェリンギュラ(CV:衣川里佳)
    • 少女キャラ。前衛的なファッションの女王様。敵のリーダーながら出番はとても少ない。現実世界を「白界」と呼び、ある理由から恨んでいる。
      • 実はある人物の肉親で、髪の色やポーズでそれとなく…いやむしろ露骨にアピールしている。素顔もその人物とは瓜二つで仮面を外すととっても可愛い。
      • 一応シナリオ上では黒界を救った英雄になる…はずだが、本人の言動的になんだか頭のおかしい人ですアピールばかりされている。
  • イスペリカ(CV:須藤翔)
    • 美形男キャラその1。ある目的のため次々と部下を捨て駒にする他、最後には自身さえも捧げるという人物。敵の中では最も出番が多い。
      • ボイスの音量が何故か人一倍小さく、とても聴き取りにくい。須藤氏の演技が台無しである。
      • 公式サイトにある通り役職は右大臣…のはずなのだが、自己紹介では左大臣とボイス付きで喋っており、ゲーム内で表記が混在していてアレなことになっている。
  • ゲリンベス(CV:松岡正法)
    • 不健康な兄ちゃん。拷問マニアで実力の方はからっきしという、なんで幹部になれたのかよくわからん人物。
      • 事あるごとにゲスさが強調され、死後も色んなキャラの会話でしきりに名前が挙がる、一周まわって作中で愛されまくり。何故こんなキャラを…
  • デルフィオネ(CV:小松郁)
    • 妖艶な女性。イスペリカ様大好きぃーなキャラ。これといった見せ場も無いまま死亡退場。
      • 演じる小松氏は、DRPGとしての前作『メアリ』にも脇役で出演している。
  • ムーラング(CV:川上晃二)
    • 美形男キャラその2。イスペリカに負けず、女王に熱い忠義心で接している。
      • 女王にはカリスマ性があるんだよというアピール用のキャラ。女王共々、出番はほとんど無い。
  • アドゥルサス(CV:※重大なネタバレになるため未記載)
    • イスペリカと対をなす役職の人物。
    • ゲーム後半に登場し、黒界と白界の両方を救う可能性を模索したのではないか?など主人公勢を差し置いて英雄であるかのような盛大なプッシュが行われる。
    • そのわりにエピローグ(余章)では他の敵同様、名前さえ挙がらないのが不憫。
      • 登場するダンジョンの構造に問題があり、「この先へは絶対に通さない」など熱いセリフを語るが、素通りし彼の後ろから話しかけたりもできる。
  • シロッカ(CV:指出毬亜)
    • ようじょ。主人公達がゲリンベスの手から救出した。
      • イスペリカの目的に絡み、本来その存在自体は重要だが、実際のストーリー上での存在感は空気。

基本システム

  • 科技葉原Q-BOX
    • いわゆる拠点。作中のサブキャラたちが各施設の主任をやっており、ショップをはじめ様々な便利機能がある。
    • ゲームオーバーになった際はペナルティなしで、この科技葉原Q-BOXに転送される。全滅し放題なので気楽にプレイできる。
  • 固定4人パーティ&装備制限なし
    • ダンジョン内を探索する主人公たち4人のメンバーは、ゲーム冒頭からいきなり全員揃っている。しかも仲良し。
    • どういう経緯で集まった4人なのか、前日譚小説を読まないとあまり分からない。ゲーム中の会話イベントで多少の予想はできるが。
      • 重要なポイントとして、この4人には装備制限が一切なく、固有スキルというものもない。
      • 好きな「デジスキン」(職業兼コスチューム)を自由につけられる。
      • 4人にはほんのわずかな能力差がある…が、向き不向きすら感じられない程度のものなので、基本的にはプレイヤーの手で味付けしてやることになる。
      • これらの点だけピックアップすると、『ファイナルファンタジーV』に似ている。
  • 装備関連
    • 武具などの装備品、デジスキン、コア(属性)、ガジェッティア(守護霊)の4要素によって様々なキャラ性に変化する。
      • これらの要素は相互に作用し合うので、キャラ性能を、組み合わせの変更だけで異次元級に強化させることができるようになっている。
  • スキル
    • スキルは「デジスキン」と、装備品(両手装備・胴体防具・足防具)に付属している。
    • 防具には能力値がアップするパッシブスキルなどが主に付与されている。
    • 装備を変えるだけでたちまちそれに付属していたスキルは使えなくなる。
    • さらに『メイQ』同様、装備の仕方によって行える攻撃が変化。右手左手に同じ武器を統一し装備することで使えるようになる強力なスキルがある。
      • 本作では右手左手統一スキルの数が少なく、他の補助スキルの構成次第ではわざわざそれを使うほどでも無かったりするので、組み合わせの多様性が増えている。
      • また、新たに両手装備限定の「大剣」系や、防御やサポートを得意とする「盾」や「杖」も追加された。
      • 同じ装備でもランダムでレアリティが高いものがあり、そういったものは名前に「神器」といった補語がついており、無印のものより高性能で付属スキルも多い。

ダンジョン関連

  • 広さ
    • ダンジョンサイズは全フロアともに32×32マスで固定。
    • 床トラップや落とし穴でしか行けないエリアなどがふんだんにあり、マップを埋め切ろうとするとかなり苦しい。
      • 埋めきったところでこれといって報酬は無い。クエストのお題にすら絡んでこない。
  • オートマッピング制
    • 自身の足元だけでなく、周囲1マス分も同時に埋められていく。『メイQノ地下ニ死ス』と同様。
    • 他の仕様は『メアリ』のほうに準拠し、マップの階層ごとの表示切り替えやオートパイロット機能も引き続き用意されている。
      • オートパイロットは階層をまたいでも場所を指定できるという開発会社の技術力の高さを窺えるものだが…
      • 後述のデジアプリの使用が必須な場面(トラップ)にさしかかるとすぐ移動が中断するため、思い通りの場所を指定してもそこまで歩けることは稀。罠の無い道でしか使えない。
  • シジリツ調査
    • ギインドールズによるダンジョン探索とバトルは、国民に生中継されているという設定になっている。
    • アイテムを拾ったりバトルに勝利するとシジリツが上昇していき、バトルで有利になるなどの一時的なボーナスが獲得できる。
      • ドロップ率が上がったり戦闘後に回復したり、とその内容は様々。不利になる効果は一切ない。『メアリ』のジェイルボーナスに近い。
      • 発生する効果はランダムで、ある程度探索しているとお知らせが無いままいつの間にか消滅してしまう。
    • 逆に、誰かが戦闘不能になったりすると、戦闘後にごっそりシジリツが下がる。下がりすぎると特殊な演出が入り拠点に強制送還されてしまう。
      • 低レベルでダンジョンを探索すると戦闘での事故死も有り得るため、シジリツ回復のためアイテムを回収しに動いたりと他作品に無い対応を行う必要がある。
    • 帰還時にシジリツに応じたポイントが獲得でき、このポイントを消費して後述の「法案シンギ」を行うことができる。
      • ダンジョンを出入りするとシジリツは初期値に戻るため、どれだけ上げようが下げようが次回の冒険には直接影響しなかったりする。


+ こんな格好で戦う様子を国民に見せつけるギインドールズの皆さん(スクリーンショット)

なお戦闘中にどれだけ激しく戦おうがダメージを受けようが、シジリツの変化は戦闘後…つまりダンジョン探索(移動)時のみ。おかしくない…?


  • デジアプリ
    • パーティメンバー全員で共有して使える特殊な魔法の一種。設定的にはスマホにインストールされた機能を使うという現代感のあるもの。
    • 習得すれば装備などの変更で消えたり増えることはない。使用には専用の「電力」を消費する。
    • 電力はアイテムを使用することで回復できる他、ダンジョン内にある充電スポットでも回復可能。
    • 入手は、探索補助は主にストーリーイベントで、他は階層クリアや法案シンギによってアンロックされ購入することで使用可能になる。
      • 「エンカウントのコントロール」や「敵の属性変更」などの戦闘関連のものや、高速移動兼落とし穴回避の「空中浮遊」・新ルート開通もしくはショートカット「トンネル掘り」といった探索に必須のものがある。
      • 電力不足に陥ると大回りさせられたり進行できなくなったりと、本作においてかなり印象深い要素となっている。

拠点で使用・変更可能なシステム

ショップなど平凡なものは省略。

  • ガジェッティア
    • 電脳精霊といわれる存在で、『メイQ』における「シード」に当たるような要素。
    • 絵とボイスがあるので、アイテムに過ぎなかった「シード」よりも存在感はある。また、スキルの一部も担当する。
    • プレイヤー4人のレベルに応じて増加するキャパシティの範囲内で5体までセットすることができ、それぞれ能力補正が設定されていてそのすべてを受けることができる。
      • ガジェッティア自身も仲間キャラのようなイメージでレベルアップし、それに応じて補正値も上昇していく。スキルは新規習得することはない。
      • 6属性・20ランク分で110体ほど存在している(無属性は2ランクごと)。といっても、絵もボイスもほとんど使い回しである。
    • 合体させることもでき、組み合わせによってより高いランクのガジェッティアを作成することができる。また、これに当たって所有するスキルを強化・引継ぎさせることもできる。
      • 総合して簡単に言うと、某RPGのペルソナである。着脱はダンジョン内でも可能だが、作成は拠点のみ。
  • コア
    • キャラの属性を変更する。武器やガジェッティアにはそれぞれ属性が設定されており、相性が良ければその分効果がやや上昇する。
      • 本作では五行相生・相克に合わせて2つの属性が有利・不利になっており、装備の幅が広くなっている。
      • 変更は拠点か、ダンジョン内の回復ポイントでしか行えない。
  • デジスキン
    • 先述の通りジョブに当たる要素。スキンにより、能力の基礎値と専用魔法である「デジマジック」が変わる。衣装も別物に変化する。
    • マジックは回数制の能力で、キャラのレベルアップによって使用可能になる。強いものと弱いものの差が激しい。
    • 後述の法案シンギで使用可能なデジスキンを増やすことができる。これらの追加デジスキンは、初期所持のそれぞれ上位バージョンといえるものとなっている。
      • 下表で*を付けたものは、ゲームの初回特典や店舗特典となっている。
【下級】 ブレイブスキン パワースキン マジカルスキン エンジェルスキン
【中級】 G-ブレイブスキン* T-パワースキン* (無し) E-エンジェルスキン*
【上級】 パラディンスキン ガーディアンスキン ダークナイトスキン メイドスキン*
【特殊】 ハッカースキン マイクロビキニスキン* (無し)
  • 法案シンギ
    • 色々な法案を国会審議にかけて承認を得るために行う。内容によって上記のポイントの消費量が異なる。
      • デジスキンや長く使える強力な装備を入手したり、各キャラのサブイベントを発生させたり、といったことができる。
    • まず、いずれの法案も4つの野党の反対票によって通る余地がない状況で、これを打破するためにダンジョンで入手した貴重品を賄賂として送って賛成票を投じるように根回しをする必要がある。
      • 野党はそれぞれ好みのアイテムが異なっており、説明文を見て喜びそうなものを選択する。
      • 「とにかく与党のやることに反対する」と書かれた党が第一野党だったりと、突っ込んでいいのか判断に困るところも。
  • エーテル感応
    • 主役4キャラにお触りする機能。成績応じて終了後「物理攻撃力2%アップ」など、極めてささやかなスキルを入手できる。
      • 『モエロクロニクル』からの伝統システムであるが、本作のものはストーリーにも絡んでこず、ほぼ存在が空気。制限時間も無く失敗しない。
      • 店舗特典の中にはエーテル感応専用衣装まであり、気合が入っていないわけではないようだが。

戦闘の特徴

  • ランダムエンカウント&シンボルエンカウント
    • 雑魚戦はダンジョン内でのランダムエンカウントだが、中ボスクラスの敵はシンボルエンカウントで徘徊している。
  • ターン制のコマンド式バトル
    • あらかじめ全員のコマンドを入力し、敵味方ともに1ターンに1度だけターンが回ってくる、いわゆる古典的なドラクエ式のシステムで闘う。
      • といってもボス敵や強敵は、1ターンに3連続でスキルを繰り出してきたりする。
      • なお、本作ではこちらも1ターンに複数のスキルを使用できる。
  • アイテム使用
    • どういうわけか本作のアイテムは、どれもこれも選択時にそのターン最速で発動する。
      • 低レベルで進む際は全回復アイテムや強化アイテムの使用が大変有効で、何個道中で拾えているかにより超強敵でさえゴリ押せる。
      • これらの使用の見極めは、ぶっちゃけ下記のシステム以上に重要なほど。
  • 「EP制」
    • アイテム使用を除いたほぼ全てのスキルには、EP(エーテルポイント)の使用が必要になる。いわゆるMPやSPに相当するもの。
    • EPは毎ターンの開始時に勝手に溜まっていく。溜まり方には法則があり、初期EPの数だけ増える。
      • 例えば初期EPが100のキャラは、1ターンごと100増える。そのキャラがEP300のスキルを使用するには、他のスキルを使用せず3ターン待つ必要がある。
      • 初期EPはレベルアップにより増えていき、中盤では強力なスキルの連発ができるようになっている。
      • 下位スキルにいたっては中盤にもなると6連続以上好きなものを撃ったりできるが、結局のところ強スキルを連発するのが一番お手軽。
      • なお、敵はこのシステムに関係なく、気の赴くままスキルをぶっぱなしてくる。
  • 「コンボ制」
    • 味方の攻撃が続く限り、ヒット数が連続で加算される。ヒット数が増えるほど攻撃の倍率がアップ。
    • 低ダメージだがヒット数の多いスキル→大ダメージのスキル の順に繰り出せば、通常よりさらに大きなダメージが見込めるというもの。
    • 敵にはこのシステムは適用されない。敵が行動するとこちら側のコンボ数はリセットされる。
    • 味方同士で『メイQ』のように連携がカットイン付きで発生することもある。この演出が出た際はますます威力が上がる。
    • 連携は複数のスキルを選んでいると、一人だけでも発生する。自分で自分のスキルを連携させる。器用とみなすべきか、ぼっち悲しいとみなすべきか。
      • 連携は連続するスキルをいっぺんに放つという形になっており、その際の演出の技名はセットになっているスキル名を半端に繋げて改変したものとなっている。
      • 技名が合成されるのは『メイQ』のときからある仕様。『サガ フロンティア』にとてもよく似ている。
  • 「レンリツ聖顕」
    • 1ターンを消費し、戦闘中にガジェッティアと合体する。コア(属性)により成功率が変化する。
    • 成功すると見た目が変化し、ステータスが増えEPも増えてといいこと尽くしになる。
    • 一度に複数のガジェッティアと合体すればますます強くなるが、失敗率も跳ね上がる。失敗した場合はガジェッティアのスキルが使えなくなる。
      • 雑魚については、このシステムをわざわざ使用するほどではない。ついでにいうと、ボス達でさえも……
  • ちびキャラ
    • 単なる賑やかしだが、連携発生時やアイテムの使用時はまなみつがデザインしたちびキャラがひょっこり登場する。
      • デジスキンごとに違うポーズが用意され、種類は膨大。
+ (スクリーンショット)

なおスキップすると早送りされる…のではなく、ちびキャラは一切出なくなってしまう。そんな仕様でいいのかコンパ。


評価点

  • 過去作からのブラッシュアップを感じられる
    • 『メイQ』の難点*2や単調さを解消するための変更や工夫がなされている。
    • シリーズ経験者はもちろん、初挑戦のプレイヤーにも優しい設計(難易度的な意味で)。
      • パーティメンバーそれぞれに属性やスキルの構成などを自由に変更することができ、全員アタッカーにしてみたりヒーラーの防御を徹底的に固めたり、とプレイスタイルに合わせて様々に設定可能。編成の自由度は非常に高い。
      • なかなか全員分の装備品が揃わず、やがて質のよいものがぽつぽつと手に入ってくるので、付け替えも楽しい。
  • 超高速戦闘
    • 戦闘におけるスキップ機能が優秀で、エフェクトを全OFFにできる。
    • しかも使用したいスキルをすべて記憶させることも可能。
    • スキル使用に必要なEPは戦闘ごとに毎回リセットされる仕様となっている。レベルアップでEPの初期値が増えていく。
      • 強力な全体攻撃スキルを撃てるほど成長したら、4人全員にそれをあらかじめ付けておけば、ワンボタンかつ一瞬で戦闘が終わるのである。
      • 最速だと複数モンスターが出てこようと、戦闘突入から終了まで10秒程度である。
      • リザルト画面が詳細かつ見やすく、敵が何をドロップしたかのサーチも容易。
  • うじゃうじゃ落ちているアイテム
    • 拾い集めきれないほど大量のアイテムが各フロアに散らばっており、さながらアクションゲームのコインなど小物を回収する気分でダンジョンに潜れる。
      • しかもアイテムはダンジョンから出入りするとランダムで別のものが再配置される。プレイヤーの運とはいえお手軽に一喜一憂させてくれる。
  • ロード時間がほとんど無い
    • 過去作に負けず劣らず、相変わらずわけわからんくらいロードが早い。ダンジョン突入時くらいしか目立った待ち時間は無い。
  • 会話イベントと戦闘中はフルボイスで、探索中はナビキャラによる様々なナレーションもある
    • ゲームの賑やかしは十分。好みのキャストが出演しているなら本作をチェックする価値は大きく跳ね上がるだろう。

賛否両論点

  • 女主人公で固定だが、会話イベント自体は少ない
    • オメガクインテット』『魔壊神トリリオン』『神獄塔 メアリスケルター』では主人公が男でヒロインのサポーターとして活躍してきたが、本作から『ネプテューヌシリーズ』『ムゲンソウルズシリーズ』『メイQノ地下ニ死ス』『アークオブアルケミスト』のような女主人公がゲームを通して活躍する。
      • が、上述の作品群に比べると会話イベントが少なく、キャラを押し出したような作品作りには案外なっていない。
      • DRPGとして、『メイQ』に比べれば露骨にプレイヤー受けを狙ったようなイベントは減っている。
      • ちなみに同社がかつて2007年に発売したPS2のローグライクRPG『ローグ ハーツ ダンジョン』では、主人公に男女選択ができる仕様だった。この仕様は今も復活しない。
  • ダンジョン以外が全て2D
    • 『メイQ』『メアリ』と違い、ダンジョン探索以外の全てが2Dで描かれている。会話イベントだけでなく戦闘も立ち絵形式。
    • 敵キャラのデザインは美少女たちでもなんでもなく、雑魚は『ウィザードリィ』、ボスは『ベヨネッタ』じみておりやけに独特。
      • 2Dならではの味はあるが、敵モンスターが攻撃時に固有のアニメーションをしなくなったのが残念。
  • 「デジアプリ」の重要性
    • 本作はやけにエンカウント率が高く、移動スピードも遅めであったりと、「デジアプリ」を使いこなすこと前提と思しき場面が多い。
    • やや広めのダンジョンを、「デジアプリ」を上手に駆使すれば猛然と埋めていけるのには独特な面白さがある。
  • 属性の存在意義が薄い
    • 弱点を突こうが突かれようが、大してダメージは変動しない。付いたらお得という程度。
    • もっぱらデジスキンのスキル及びそれに合わせた役割のガジェッティアを選択するといった事前準備に絡む要素。
    • ダンジョン中は限られたポイントでしか属性変更ができないのもあり、強敵に合わせて有利属性のチームを編成するほどの手間が必要となる場面はほぼ無い。
      • ちなみに『メイQ』では、ボス敵に有利な属性を持ったヒロインとガーディアンでないと圧倒的に不利となるバランスだった。

問題点

  • 各システムの調整不足感
    • 例えばガジェッティアは、とりわけ上位のものは終盤でも作成素材が十分に入手できるとは言えず、所持スキルの吟味をするには相当敵を倒さないといけない。
    • ショップは購入できるものがあまりなく、消耗品はデジスキンの魔法やデジアプリで代用できるものが多く、所持金はデジアプリ開発かガジェッティアの基礎素材購入くらいにしか使わない。死に要素が多い。
      • 上記のようにガジェッティアの入手数がさほど多くないため、同一属性のガジェッティアを複数人分用意することが困難というのもある。
  • 中盤以降の戦闘が非常にぬるい(敵が拍子抜けするほど弱い)
    • 序盤はそうでもないが、システムに慣れてくるとほど難易度が低く感じられる。
      • 主な原因はガジェッティアによる能力強化や容易に入手できる高性能装備のせい。
    • ガジェッティアを任意に強化できるアイテムをそこそこ入手することができるので、それを1体につぎ込めば早いうちから最高ランクの高Lv個体を作成できる。
      • 4人分に5体(計20体)用意するのはさすがに困難だが、1-2体だけでもバランスが崩れる強さ。
      • ついでに補足すると、下位のガジェッティアですら通常育成でも十分強い。
      • またガジェッティアはレベルだけでなくアイテムによる強化も可能。それらを組み合わせると、一体だけでも多くのパラメータに1000%近いプラス補正をかける事が可能になる。
    • 『メアリ』の反省なのか、今回はよく敵が装備をドロップする。上位・最上位レアリティのものが割と手に入る。
      • このため全員の全部位を強力な装備で身を固めるのが案外容易。
    • 強力なスキルは消費EPが多いので多用できるわけではないが、小手先のスキルの連発で沈むほどボス敵のほうが貧弱。敵の攻撃も、4桁どころか5桁のHPを持つこちらに、1桁や2桁のダメージを負わすのが精一杯。
      • 難易度変更機能があるのに、最高難易度にできるのはクリア後(実質2周目以降)。それですら歯ごたえがない。
    • 敵のステータス自体がバグなどで狂っているというわけではない。例えば第一階層の敵が第三階層の敵より強いといった致命的なエラーでなく、ただただプレイヤーの強化可能な伸びしろに全くその強さが追いついていない。
      • 一応終盤になると、普通の雑魚も強力な回復スキルを持っていたりシンボルとして周回している敵の中に即死攻撃持ち*3がいたりと強化はかなりされているのだが、ワンターンキルしてしまえば殆ど意味がない。
  • 生かされない設定とストーリー
    • 主人公が総理であることは作中において実はほとんど意味が無い。
    • 敵方のサブキャラも出番が十分に存在する者はほんの一握り。『メイQ』のときからそうであったが普通にストーリー上で死ぬ。
    • ストーリー的にはシリアスな運びが意外と多いものの、いくらシジリツを下げようが全滅しようが、拠点送りになるだけの快適システムとは相性が悪い。
      • 戦闘中にチヨのボイスで「命に代えても!」なんてものもあるが、何ともセリフ負けしている。

そして、いちゃもんに近い敵側の動機

+ ネタバレ注意
  • まず、黒界の真の目的だが、かつて黒界に出現し大暴れして現在は封印状態にある災厄(ラスボスの最凶ドラゴン)を、いまのうちに隣り合う白界(主人公側の世界=我々の住む現実世界)に投棄するというものである。
    • 黒界議事塔の中に現れるザコ敵の数々もその災厄に生み出されたり護衛役の存在であったと思われ、ドラゴン系がかなり多い。黒界はそれをかろうじて制御・利用しているだけという状況。
      • 塔は黒界の前線基地と思いきや、厳密には、ラスボスをその側近達もろとも丸ごと封印している巨大施設であった……という、ややこしくも壮大な設定がある。
  • なぜ投棄先に白界が選ばれたかというと、次元を隔て離れているという安全面に加えて、災厄や、塔内の重要ポイントを守護する四体の強敵の容姿が、かの有名な「黙示録」に出てくる赤い竜や四騎士に似ているから
    • つまり、「お前たちの世界のいにしえの書物に出てくる存在にそっくりなんだから、元々はお前たちの世界にあったものだろう!」ということで押し付けようというのである。
  • 確かにそれが事実であればちょっとは理解や同情できるかもしれないが…問題として、
    • 敵幹部や女王が獣化の術で変身した姿もなんでか黙示録に出てくる御使いや獣にそっくり。
    • そもそも黙示録はまだ未発生の事象*4を記載した預言書の類。
    • こちらから見れば、出現していないはずの存在をなぞる姿で人類に襲い掛かってきているため、黙示録にある災厄はむしろそっちのことなんじゃと思えてしまう。なお真偽についてはゲーム内で誰も追及しない。
    • 女王は、「私は災厄を黒界から取り除いた!」というより、「白界に災厄を押し返してやったぜ、ざまァ!」という印象の狂い笑いで事切れる。もっと立派な人のはずなんだけど最期そんなんでいいのかお姉ちゃん。さらにお姉ちゃんは今のところグッズ化のお呼びもかかっていない。合掌。
  • ちなみに、彼らは黒界の正義を主張こそしているが、少なくとも右大臣・左大臣コンビと女王は暗に前向きではない様子が見られる。
    • というのも、この計画の最終段階は塔を黒界側の根元から切り離して投棄して2つの世界をつなぐ経路を閉鎖するのだが、その作業を白界側へ露出している塔内で行っている。
      そのため、この計画が完遂された暁には敵幹部と女王は災厄がいる白界側に取り残されてしまうと思われる。
    • 下位の幹部3人は悲壮感が見られないため、おそらく全く知らない。シロッカの重要度も全く把握しておらず平気で悪意を向けているあたり、哀れなことに何も聞かされてないのだろう。
    • そもそも自分達がどうにも出来なかった怪物を次々に討伐していってる時点で「白界>>>(越えられない壁)>>>黒界」という力関係なのは誰がどう見ても明白なのだが、彼等は当たり前のようにこちらを下等な存在として見下してくる。邂逅当初はともかくとして、力量がハッキリした後は素直に頭を下げて主人公達に協力を求めていれば、特に犠牲も出さずに済んだ話なのである。

……と、このようにいろいろ考察できる余地はあるのだが、風呂敷を畳めなかったのかシナリオのミスなのかそもそもライターが何も考えられてないのか、作中で掘り下げられずに終わってしまう。


総評

見所は多々有るが、あらゆる戦闘が(ラスボス・裏ボス含め)ほぼワンパンで沈むという、絶望的なまでの難易度の低さが単調感を生んでしまう。
結果として、レンリツやシジリツの上下など、一部のシステムも死んでしまっている。
素の状態ですらプレイヤーが負けることがないので、わざわざ試すまでもなく、試したところで更なるメリットが転がり込みもはや駆け引きも何も無い。
そして、現状を補えるほどキャラやシナリオに魅力を感じられるかというと、収録されているイベントの総数からしてそれも怪しいところである。

各システムのうち、一つや二つを縛ろうが攻略にはまったく差し支えない。
逆に開き直って「自分好みのスタイルで遊べるDRPG」と見なす分には可能性を窺える一作。
探索についてはもともと独特なものがあるし、敵の異様な弱さに対して、こちらがそれに合わせてやれば互角の勝負はできる。十分楽しめるかはプレイヤーの工夫次第だろう。


余談

  • コンパイルハートのタイトルとしてはものすごく珍しく、体験版も配信されている。
    • このことからも、DRPGに初挑戦するには向いているタイトル。
  • 「塔亰」という名称は何故かタイトルでしか用いられず、もっぱらゲーム内では「トウキョウ」表記が使われる。
    • 本作のタイトルは語感的に、エクスペリエンス社の人気DRPG『東京新世録オペレーションバベル』から捻ってみたのかもしれないが、スタッフへのインタビューでも特に話題にされなかった。
  • 初週売り上げは奇しくも『メイQ』と同等であった。
    • 2018年9月、PS Plusのフリープレイの一作として本作が登場。ゲームの発売から約一年程度。
  • 『メイQ』のときと異なり、グッズ展開には恵まれている。『電パイル』グッズが公開された際も無事にエントリーした。
    • 主人公の「神貫ナツメ」は『ねぷねぷ コネクト カオスチャンプル』とアプリ『まいにちコンパイルハート』に出張している。
      • ネプテューヌシリーズ担当のつなこ氏、メアリスケルターのナナメダケイ氏、限界凸騎シリーズの平野克幸氏と並び、まなみつ氏もプッシュされている。
  • まなみつ氏が名前を前面に出してメインを張るのはこれが初作品にあたる。
  • 限定版付属の「スペシャル設定原画集」には、冒頭で「物語の核心に触れる部分があるのでクリア後に読んでね」といった主旨の前書きがある。
    • しかし実際には、ネタバレにあたる要素は全く無い
      • 察するに、某キャラの正体やイラストが盛り込まれる予定だったのだろうか?
      • 他にも掲載されている雑魚キャラのイラストの脚注(その敵の名前)が製品版とは異なっていたりと、何やら仕上がりが怪しい。
  • 戦闘でスキップ機能を使用しているとゲームが強制終了してしまうバグがある。
    • 売り上げが芳しくないタイトルで、詳しい実態が明らかになっておらず条件など詳細は今も不明。
      • これまでに3回のアップデートが実施されている。各バグはあらかた修正されている模様。
  • 何の因果か、政治家要素ありのこのゲームが発売された数日後に現実で衆議院選挙の告示が行われ、その月のうちに選挙が行われた
    • もちろん普通なら狙ったのだろうと思えるが、今回に限って言えば衆議院解散に伴うもので、完全な偶然である
  • 新作スマホアプリ「メガミラクルフォース」(2019年1月末リリース予定)に、本作の神貫ナツメも登場することが発表された。

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最終更新:2023年10月13日 08:46
添付ファイル

*1 電撃PlayStation×コンパイルハート

*2 パーティメンバーや属性の変更が面倒・ダンジョンが単調・何度も周回しないと全ダンジョンが解禁されない・装備が両手とも同じものになりがち・シードが多武装攻撃用のものに偏りがち・固有スキルが便利すぎて各キャラの役割が決まってしまっている

*3 装備品による無効化が出来ないので、運次第では複数のキャラが一気に倒れる可能性もある。

*4 黒界で多大な被害が出たそうなのだが、彼らの言葉通りであれば元々ドラゴンが居たはずのこちら側にそんな傷跡の歴史は全くない。事実ならば、黙示録わずか一冊でしか語られていないのも不自然である。