Defense Grid: The Awakening
【でふぇんす ぐりっど じ あうぇいくにんぐ】
ジャンル
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タワーディフェンス
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対応機種
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Windows XP/Vista/8-10
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開発・発売元
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Hidden Path Entertainment
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発売日
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2008年12月8日
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定価
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1,010円
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プレイ人数
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1人
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周辺機器
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コントローラー対応
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備考
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Gamebryoゲームエンジン使用
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判定
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なし
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ポイント
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日本語なし
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概要
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Hidden Path Entertainmentのデビュー作である。
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非常にシンプルな作りのタワーディフェンス(以下、TD)ゲームである。
ストーリー
地球の入植地であるこの惑星はかつては頻繁にエイリアンの侵入に悩まされていたが、いつしか収まり、防衛設備は縮小されていた。
ところがエイリアンが再び侵攻を始めた!
最小限の設備と戦術でエイリアンを撃退しなければならない。
システム
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タワーを建ててエイリアンを殲滅するだけの、最小限のルールのTDである。
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ミッション
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1ミッション1ステージとなっている。全20ミッションある。
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ステージ内に通常24個の"我々の”コアがあり、エイリアンがそれを持ち帰ろうとするので、全エイリアンを殲滅すればクリアとなる。
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リソースポイントを消費して"タワー"を建ててエイリアンを撃退する。エイリアンを倒すとリソースポイントが得られるので、そのポイントで更にタワーを建設、もしくはタワーのレベルアップができる。
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保持しているリソースポイントには5秒毎に0.2%程度(端数切上げ)の"利息"がつく。
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ミッションをクリアしなくとも、次のストーリーミッションに挑める。
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ミッションによっては、以下のようなオプションがある。
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Practice
リソースコスト2万点を持った状態でゲームをスタートする。ただし、エイリアンを倒してもリソースコストは得られない。
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Out of Bullets
実弾兵器(GunとCannon)を使用しない。
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10kチャレンジ
リソースコスト1万点を持った状態でゲームをスタートする。ただし、エイリアンを倒してもリソースコストは得られない。しかもエイリアンのHPが通常より高い。
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10タワーチャレンジ
タワーを最大10個までしか建てられないモード。
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グリーンタワーチャレンジ
タワーのレベルアップが行えないモード。タワーには適所があり、どう見ても最適な場所に設置できたタワーをレベルアップしていったほうが効果的であるが、あえてレベルアップしないという縛り。
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Grinder
通常のwave数を超えて50waveや100waveまで続くモード。ちゃんとギリギリクリア可能にチューニングされているのが心憎い。
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Story Reversed
エイリアンの侵入口と退出口が分かれている場合、それが通常と逆になり、エイリアンが逆方向に進行してくるモード。
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Poison Core
エイリアンはコアに触れると死ぬが、コアに触れて死んだエイリアンからはリソースポイントが得られない。
普通のTDに近いモード。
タワーの種類
タワーの種類はストーリーを追うごとに増える。
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タワーの種類
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Gun
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実弾兵器。1面目からすべてのミッションで使える。ただし、「Out Of Bullets」オプションを選ぶと使用不可となる。「Gun不使用」の選択が縛りとなるほど有用なタワーである。
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Inferno
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火炎放射器。範囲攻撃となる。射程はGunより短い。エイリアンを炎上させる事ができ、炎上中のエイリアンはタワーからの攻撃を受けた際のダメージが増加する(自然にHPが減っていくという効果はない)。
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Laser
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単体攻撃。射程はGunと同程度。一定時間同じエイリアンを攻撃し続けると炎上効果をつけることができる。
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Temporal
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周囲のエイリアンの動きを遅くする。原理は不明。レベルアップコストは設置コスト(300pt)と常に同額で、レベルアップにより効果が及ぶ範囲が広がる。
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Meteor
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火の玉を降らせる。落下地点を中心とした極小の範囲攻撃。射程は全兵器中最大。弾道は放物線なので、エイリアンが構造物の下を通っている場合は狙わない。また、発射後にエイリアンがTemporalに掛かって速度が落ちると弾が外れる。発射前からエイリアンがTemporalに掛かっていた場合は当たる。たまにエイリアンに炎上効果をつける。Meteorを大量に林立すると、多数のMeteorタワーが同じエイリアンを狙って、オーバーキル状態となって弾を無駄遣いしてしまう。
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Cannon
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実弾兵器。射程と威力はMeteorにやや劣る。発射間隔はMeteorと同じ。
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Tesla
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雷撃兵器。単体攻撃だが、敵が密集している場合は最大で+2体に攻撃が連鎖する。射程はInfernoと同じである。発射間隔はCannonより短い。威力はCannonよりやや高い程度。
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Missile
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飛行ユニットしか狙わない。射程はMeteorと同じ。発射間隔はCannonより明らかに短い。威力もCannonの倍程度となっている。対空防衛にはうってつけだが、ボス対策も兼ねてCannonを選択したほうが良いミッションもある。
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Concussion
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範囲内のエネミーに炎上効果を与え続ける。威力は極小で、全く期待できない。シールドのある敵にはどのタワーも炎上効果をつけられない。
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Command
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範囲内でエイリアンを倒した場合、得られるリソースポイントが25%増える。範囲はGunの射程と同程度。設置コストが300ptなので、範囲内で1200pt分のエイリアンを倒してやっと設置コストが回収出来たことになる。「Practice」や「10kチャレンジ」では無意味だが建設可能。
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評価点
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シンプルなのに奥深いレベルデザイン
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Gun, Inferno, laserは射線を考えるがあり、林立させると、お互いの射線を遮ることになる。
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Map中には一見タワー設置に最適に見える箇所があるものの、よく見ると横に壁があって射線が遮られている、高低差が大きくて射線がない、という罠もある。
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Temporalを使って敵の移動スピードを落として一網打尽! と思いがちだが、場合によってはTemporal(設置コスト300pt)を設置するよりもGunを設置(設置コスト100pt)してレベルアップ(レベルUpコスト200pt)させるほうがDPSは上がる罠。おおよそ、レベル3のタワーが2台ある程度の場所で効果が現れはじめる。
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対空防衛はMissileが絶対的だが、地上の敵を攻撃しないMissileより、両方攻撃するCannonで飛行エイリアンを対処したほうがボス対策には有効だったりする。
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そんな有用なGunとCannonが使えない「Out of Bulletsチャレンジ」があったりする。「Out of Bulletsチャレンジ」では得られるリソースコストが通常ミッションと異なり、クリア可能な値に調整されている。
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Resumeが可能である。
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ミッション中にメニューから「Resume Game」を選ぶと、その時点でのセーブがなされ、ミッション中にメニューで「Exit to Main Menu」でミッションを抜けた後も、直後であれば同じミッションを選ぶと「Continue」が選択可能となっている。
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システム側で設定された"Check Point"でオートセーブされ、ミッション中なら"Backspaceキー"押下でミッション内の"Check Point"のセーブへ戻ることができる。こちらはミッション中のみ有効。
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TDでセーブ機能がついているのは珍しい。オプションによっては100waveあるものもあり、セーブ可能なのはありがたい。
賛否両論点
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レベルデザインがチューニングされすぎている。
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試行錯誤を繰り返してゆくと、最終的に製作者の意図した"最適解"にたどり着いてしまう。
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幅広い戦術が選べるほうが楽しいという人向きではない。
問題点
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カーソル位置が中央固定でMapのほうが動くUIとなっているため、見たいところとオペレーションしたい場所が離れているときは特に使いづらい。
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このため、Meteorなどの射程が長いタワーを建てる時に、射程の端がどこまで掛かっているのか確認し難い。
総評
タワーディフェンスゲームの歴史的名作。
ミニマムのルールでありながらプレイヤーをのめり込ませるレベルデザインが秀逸であり、TD初心者にこそおすすめしたい逸品である。
メーカーが縛りプレイ用オプションを調整して提供しているため、同じマップで繰り返し遊べることでTDの奥深さも味わえる。
後の展開
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2009年9月にXbox 360版が発売された。2013年7月にXbox 360ゴールドメンバーへ無料配布された。
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2010年10月にVirtual ProgrammingからMac OSX版が発売された。2021年現在では販売が終了している。
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2014年9月に『Defense Grid 2』が発売されている。
最終更新:2023年01月30日 22:55